閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第四十三話

ー ルーアン市内レストラン ー

 

エマside

 

私は再会したアリサさんとセリーヌで近くのレストランてジュース片手に音頭を取った

 

エマ「ではお互いの再会を祝して、乾杯!」 

 

アリサ「て言ってもまだジュースなのよね、この歳では……」

 

エマ「まぁまぁ、しょうが無いですよ。まさかお酒を頼む訳にはいかないんですから」

 

セリーヌ「はぁ〜、人間ってなんで酒なんて飲むのかしら?酔っ払うだけで何も美味しく無いじゃない」

 

エマとアリサは顔を見合わせながら苦笑しながら言った。

 

アリサ「そりゃあ…ねぇ」

 

エマ「セリーヌも何れ分かるわ。大人になると色々あるのよ」

 

セリーヌ「私使い魔、大人になるワケ無いじゃない?」

 

アリサ「そうなの?」

 

エマ「う〜ん…でも、時間が経てばお婆ちゃんみたいになると思うけど」

 

セリーヌ「ロゼみたいな例を出されても困るわよ!アレ何百年生きてると思ってるのよ…」

 

アリサ「そういえばロゼさんは?一緒に居たって聞いてたけど…?」

 

エマ「お婆ちゃんなら郷に帰りましたよ。一応《転移》で何時でも来られる様ですし」

 

アリサ「そう…ねぇ、エマそろそろ初めない?」

 

エマ「…そうですね、まずは確認するわ。まず私が《戻った》のは七年前、セリーヌは確か三年前よね?」

 

セリーヌ「えぇそれは間違い無いわ」

 

エマ「うん…それでアリサさんは六年前に《こっち》に戻ったんですよね?」

 

アリサ「えぇ、私は自宅で寝てる時にね…エマも?」

 

エマ「……はい、ベットで寝てる時に突然記憶が…何故こうもバラバラなのかは分かりませんが、因みにそれとなくお婆ちゃん以外の郷の人に聞いてみたのですが記憶を持っていたのは結局私達だけでした」

 

アリサ「私の所もそうね、母様や社員には記憶はないみたい」

 

セリーヌ「ん?あの万能メイドはどうしたの?アンタなら真っ先に尋ねたと思ってたけど、というか何時も傍に居るのに珍しいわね?」

 

アリサ「あぁ、シャロンならね…」

 

「少し帝国で調査をアリサお嬢様に頼まれたのですわ♥」

 

セリーヌ「うひゃう!?お、驚いた…」

 

いつの間にかラインフォルト家のメイドにしてトールズ士官学院第三学生寮管理人のシャロンさんが立っていた。

 

シャロン「うふふふ、お久しぶりですわエマ様、セリーヌ様。私シャロン・クルーガーも記憶持ちですわ♥」

 

エマ「そうだったんですね……これで四人、か」

 

アリサ「あらシャロンご苦労様、何か判った?」

 

シャロン「はいアリサお嬢様、まず帝都に住んでいるマキアス様やエリオット様ですが……偶然を装い接触しましたが私の事を全く覚えていない様でした。レグラムのラウラ様は修業中とのことで接触できず、ユーシス様も接触は適いませんでした。ノルド高原のガイウス様はなにか覚えてる様な感じはしませんでした。フィー様はサラ様と一緒ですので所在は掴めず、ミリアム様は…今はオズボーン宰相の元ですので……」

 

アリサ「う〜ん大体解ったわ、トワ会長は?」

 

シャロンさんは頭を振った…

 

アリサ「そう…どうしてかしら?てっきりⅦ組関係者が全員が《戻った》と思っていたけど…」

 

エマ「まだ何とも言えないのでは?《戻った》時期がズレて居る以上もしかしたらこれから…という事かもしれませんよ?」

 

アリサ「そうかもしれない…けど、不安ではあるわ…私達の知る『過去』とは全く違う…」

 

シャロン「《古代種》……ですね?確かにそのような存在は前は無かった筈ですわ」

 

エマ「単に知らなかっただけ…と思いたいですがこのルーアンの海に住み着いてるアレを見ると話題にならない訳有りませんか…」

 

セリーヌ「ま、今アレの事を考えてもしょうが無いわよ。それよりリィンの事報告するわよ」

 

アリサ「!…リィンはいるのよね!?ユミルに居ないから心配だったけど…何故リベールに?」

 

セリーヌ「あー、なぜリベールに居るのかは判らないけど多分八葉を教わってたと思うわ、太刀を携えてたし」

 

エマ「良かった…けど同行者が居たって…しかもリベールのエステル・ブライトにヨシュア・ブライトそれにクローディア殿下ってどうしたら知り合えるのかしら?」

 

セリーヌ「知らないわよそんなの、というよりアンタ達やアルフィン皇女だってアイツに好意を向けてたんだから今更じゃない?それより問題はこの写真に映ってるメイドね」

 

セリーヌがテーブルの上に出したのはリィンに微笑む銀髪の女性の写真……

 

アリサ「…見覚え無いわね。エマやシャロンはどう?」

 

エマ「いえ、私も面識無いです」

 

シャロン「ラインフォルトの同僚でも《結社》でも有りません…写真を見る限りリィン様に仕えている様ですか」

 

リィンさんの傍に…羨ましいな…

 

シャロン「リィン様の側付きですか……フフフ、リィン様に対する『愛と献身』がどの程度の物か確かめるのも良いですね」

 

シャロンさんが燃えている…メイドとして思う処があるのかしら?

 

アリサ「…まぁ写真を見る限りリィンを害する様な女性(ヒト)ではないわね。それにしてもここまで変わるなんて、私達の記憶が何処まで当てになるのか検討が付かないわ」

 

エマ「…もしかしてリィンさんはトールズには行かないのかも知れません」

 

アリサ「?どういう事、確かにユミルに居ないからリィンが入学する理由は無いけど彼処には《アレ》があるのよ?リィン以外で動かせる人なんて…」

 

エマ「それについてお婆ちゃんが気になる事を言ってました」

 

アリサ「気になる事?」

 

エマ「えぇ、お婆ちゃん未来を占ってみたけど本来リィンさんの立ち位置に別の人がヴァリマールに乗る姿が視えたそうです」

 

シャロン「?Ⅶ組の誰かがリィン様の変わりになると…?」

 

エマ「いえ、それが…《アルノール》に連なる気配だと」

 

アリサ「え?それって皇族の方がトールズに来るって事?」

 

セリーヌ「待って、それじゃあオリヴァルトがヴァリマールを呼ぶの?」

 

 

「「「「………プッ、アハハハハ!」」」」

 

皆想像してみた…殿下がヴァリマールを喚ぶ姿…何故か笑えてきた

 

エマ「ちょ、ちょっとセリーヌ!それは幾らなんでも有り得ないでしょ、アハハ…」

 

アリサ「そうそう、あの殿下がそんな…プッ、クク…」

 

シャロン「ですがある意味納得は出来ますが、元々ヴァリマールはドライケルス帝の乗機、血筋的には問題ないかと…」

 

アリサ「でもオリヴァルト殿下が試練に望む姿は無いとして現在の血筋的に可能なのはセドリック殿下とアルフィン殿下しかいないわ」

 

エマ「でもセドリック殿下は《テスタ・ロッサ》がある筈では?」

 

アリサ「それこそ宛てになるかどうか…もう私達が知る未来は無い可能性の方が高いわ…それでも抗うしかないわ、来るべき《世界大戦》を防ぐ為にも…」

 

 

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