レン「うふふ、レンって言うの宜しくね、お兄さん」
ヘイワース「こら!レン、済みません背伸びしたいのか最近少しませた事を言い始めまして…」
レン「あらパパ、こんなのは背伸びのうちには入らないわよ。それに女の子は成長が早いんだから」
ヘイワース「だからといってだな…!」
リィン「大丈夫ですよ、気にしていませんから俺も名乗り遅れましたがリィン・アイスフェルトです。楽しんで下さいね」
俺も名乗ったがもしかしなくてもこの娘は…
レン「ねぇお兄さん、講堂で劇やるんでしょ?まだはじまらないの?」
リィン「ん、あぁアレは昼過ぎからだからまだだな…劇好きなのかい?」
レン「うふふ、勿論よレンは物語は大好きなの…だから今日の演劇は楽しみなの」
リィン「そうか…ならさっきも言ったけど昼過ぎに来なさい。それまではお父さんと一緒に学園内を見て回ればいいと思うよ?」
レン「………そうね、パパ!行こう!」
ヘイワース「こらこら、そんなに引っ張らないで祭りは逃げないのだから…済みませんこれで失礼します」
ヘイワース氏を引っ張って去っていったがレンが一瞬見せたあの顔は間違い無く嫌悪のそれだ…やはりあのヘイワース氏は…レンにとってはまだ赦せないのか
リィン「…無理は無いのかもしれないが…今俺が言った所で頑なになるだけだな、やはりあの子はエステルに任せた方が無難か…」
あの太陽ならレンの心を溶かせるだろう、些か他力本願だが…
リィン「…出店を回るか…」
考えても仕方がないから出店を回る事にした…学園内は学生が外部から来た客に元気よく声をかけていた
「ん?リィンじゃねぇか!休憩か!?」
リィン「そんなとこだ、お前のとこは…」
友人が声を掛けて来たので覗き込むと鉄板に丸い凹みに生地を流し込み更にタコ…これって…
「フ、フ、フ、!どうだ!これは東方より更に東の極東という処で食されてるその名も…「タコ焼きだろ?」ガク!なんで知ってるんだよ!?」
リィン「いやまぁ、なんでって言われでも…」
前世では馴染み深い食べ物だったしなぁ
「はぁ…まぁ良いや、リィン売り上げに貢献してくれや、余り芳しく無くてな」
リィン「…じゃあ六個入りを一つくれ、てかタコ食うから出したんだろう?」
「はいよちょっと待ってな、いや実はな…地元ルーアンっ子でも食べる奴少ねぇんだわ…」
リィン「……はぁ!?じゃあなんで出すんだよ?」
「このバカ極東の食文化珍しいから売れるだろうって、思ってたみたいよ」
隣りで別の屋台出してた女子が呆れた様子で言った。しかもその女子が出してるのは…
リィン「たい焼きか?」
「あら?博識ね。ちょっとマイナーなお菓子なのに」
「お前だって極東の食文化の食べ物じゃねーか!」
「売れてないアンタと一緒にしないで、こし餡は…まぁ敬遠されてるけどカスタードクリームは順調に売れているわよ」
リィン「こし餡が売れないのか?」
「まぁね〜、豆は食べるけどそれを甘くする発想が無いからね、リィンは平気なのかしら?」
リィン「全然平気だが、こし餡のたい焼き一つくれ」
驚いたが前世でも外国人が羊羹なんかの菓子を敬遠された話聞いた事があるし別に不思議でもないか…
「ありがと…はいこれサービスでカスタードとこし餡二つずつ入れといたわ、フローラ先生の分」
「あ!ズルイぞー!ならリィンこっちも一舟サービスだ!フローラ先生に絶対渡してくれよな、な!?」
「あんたまだフローラ先生諦めて無いの?懲りないわね〜三度告白して全て断れてるじゃない」
「良いじゃねぇか!好きになっちまったんだからしょうがねぇだろうが!」
人気者だな、フローラだけど…
リィン「残念だがこの学園祭終わったら此処を去るぞ?元々俺やフローラは手伝いで居るだけだからな」
「そうなんだろうけどさぁ…どうすればいいんだよ。この気持ちの遣り場」
リィン「同級生同士で恋人作れば良いんじゃ無いか?別にお前顔悪い訳でもないだろう?」
「そりゃーそうなんだが……なぁ?お前は先生と同じ出身なんだろ?なら誰かいい娘紹介してくれよ」
リィン「俺に振るなよ」
「はぁ……少し期待してたのになぁ……お前なら女の一人や二人くらい簡単に引っ掛からせると思ってたんだがよ」
リィン「人を女誑しみたいに言うな……」
原作みたいに多数に好意向けられる人物じゃねぇぞ俺は…
リィン「…まぁ良いや、有り難く貰うさ頑張れよ。ハイ、お代」
クラスメイトと別れ近くの簡易席に座り買ったばかりのたこ焼きを食べてみる
リィン「うん、美味い…」
外はカリッと中はトロリ、タコも大きくソースやマヨネーズとよく合う。たい焼きも程よい甘さで日本なら列を並んでも買う人が居るだろう。
リィン「アイツ、たこ焼き屋に向いてるんじゃないか?」
そんな事思いながらたこ焼きを完食した時後ろから見慣れない一人の男子生徒が近付いてきた。
「あ!リィンさん丁度良かった。旧校舎に『獣』みたいなのが居るんだ!追い払って下さい」
リィン「獣?魔獣じゃなく?」
「はい!未確認なので断定出来ませんが…何方にしても人前に出られるのは避けたいからお願いしたくて」
言いたい事は解るが…
リィン「エステル達には話したのか?まずは遊撃士に尋ねるのが筋だろう?」
「勿論伝えましたが、トラブルの仲裁で少し遅れると…」
「…判った旧校舎だな?君は生徒会には付近には近付かない様に伝えてくれ。来客達にもさり気なく立ち入らせない様に」
「判りました!すぐ伝えます」
男子生徒は走り去っていった…
リィン「やれやれ…まぁクローゼ達の為にも遊撃士の真似事をしますか」
そしてリィンは旧校舎に向かった…先程走り去った男子生徒が角で哂っていた
「いやぁ、中々面白い人だね〜♥カシウス・ブライトの弟弟子にしてカルバート最強と謳われるSSSランク猟兵団《斑鳩》の中でも黑紳一刀流剣聖に近いと言われるシズナ・レム・ミスルギの弟弟子リィン・アイスフェルトか…《幻焰計画》がスケジュール通り進むかヒヤヒヤしたけど…寧ろ強くなってないかい?まぁ多少のトラブルは折り込み済みか…さて盟主に報告しょうか」
リィンは旧校舎の中に入ったが…この気配は、
リィン「………そろそろかくれんぼは辞めないか?お嬢さん」
「フフフ、バレちゃったか…」
リィンの問いに旧校舎のエントランスからあの娘…レンが出てきた
レン「さっきぶりねお兄さん、レンは待ってたのよ?」
リィン「…お父さんはどうしたのかな?君を心配するぞ」
レン「…あんなのレンのパパじゃないわ…本当のパパは!…それよりレンと遊んでよ、お兄さん?」
リィン「遊ぶ?」
レン「そう、レンのお人形たちとの相手をね…」
レンが手を出すと自身の身の丈程ある大鎌を取り出すと軽々と振ると背後からヨシュアの人形が出てきた!
レン「うふふ、お兄さんがヨシュアと親しいのは調査済みだからヨシュアの実力は知っているでしょう?レンのお人形は本人と同じ実力…だからね?本気で来ないとお兄さん……死ぬわよ?」
アーツの駆動音…!やるしかないか!
リィン「……良いだろう、君の遊びに付き合おう。八葉が一刀中伝リィン・アイスフェルトだもう一度君の名を聞きたい」
太刀を構え問うた
レン「うふふ、良いわよ…《結社》身喰らう蛇が一柱、執行者No.XV『殲滅天使レン』よ!」
名のり終えると同時にレンとヨシュア(偽)が疾走ってけきた!