閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第五十二話

ギルバートとレイヴンは村の倉庫に入れて拘束する事になった

 

カルナ「さて、こいつ等の監視は任せなあんた達はジャンに報告してきて欲しい」

 

エステル「それは良いけど、本当に大丈夫カルナさん?無理しないでね」

 

カルナ「なぁに、隙を突かれて睡眠薬を嗅がされただけだよ。あんまり連中の格好は覚えていないけどこれ以上醜態は晒せないしねぇ…」

 

ヨシュア「無理も無いですよ、あいつ等は相当の手練れでした。アガットさんを含めた四人で退けたんですから」

 

クローゼ「あの子達が無事なのはカルナさんが頑張ってくれたお陰です。余り自分を責めないでください」

 

リィン「そのアガットさんは黒尽くめの男達を追っていったんだよな?」

 

エステル「うん、結構心配ではあるけど…」

 

カルナ「アイツの腕は知ってるけど…無茶しなけりゃ良いんだけどね…」

 

相手が相手なだけに全員が心配していた

 

ヨシュア「……今はアガットさんを信じて僕達でやれる事をやろう、それが最善だと思う」

 

エステル「ヨシュア…」

 

カルナ「うん、その通りさね…取り戻した寄付金は全てが解決するまで預かってるから頑張ってきなよ」

 

カルナさんがそう言うのと同時にギルバートの治療をしていたフローラが拘束している倉庫から出てきた

 

フローラ「完全に血が止まりました、もう生命に別状はないでしょう。後は放っといても意識は戻ると思います」

 

クローゼ「そうですか…」

 

カルナ「悪いね、拘束しているとはいえ犯罪者の傷の手当てなんてしてもらって」

 

フローラ「いえ、この程度は苦でもないです」

 

エステル「じゃあ、ルーアンに行こっか!」

 

そうしてマノリア村を少し離れた処エステルが憤慨した表情で言う

 

エステル「まさかダルモア市長が犯人だったなんてね…あの親切も全部演技だった訳ね!」

 

クローゼ「あの…気になるんですが、今回の件で市長を逮捕出来るのでしょうか?」

 

エステル「…え…?」

 

リィン「…遊撃協会は国家の内政に干渉は禁ずる…だっけヨシュア?」

 

ヨシュア「うん、それが原則だからね…ルーアン地方の責任者である現職市長を逮捕するのは難しいね」

 

エステル「ちょ、ちょっと!それは可笑しくない!?犯罪を犯したのに容疑者を逮捕出来ないなんて!」

 

ヨシュア「確かに可笑しいけどそれが規約だかね…これが有るからこそギルドはエレボニア帝国にすら支部を設立出来てるからね…」

 

エステル「だからといって…!」

 

エステルは納得いかないといった様な苦虫を噛み潰したような顔だった

 

リィン「……」

 

フローラ「リィン様?何か…?」

 

リィン「…なぁヨシュア、もしダルモア市長の犯罪の証拠があったら逮捕は出来なくても尋問は出来るかい?」

 

ヨシュア「う…ん?多分、かなりグレーだけど尋問なら可能かも…でも今回の件はあくまでもあの秘書の言葉だけだから否定されたらそれで終わりだよ?」

 

リィンはレンから渡された封筒を取り出した

 

リィン「これ、とある信頼出来る所から入手したモノ何だが曰く知りたい事が書かれているらしい」

 

リィンはヨシュアに封筒を渡した

 

ヨシュア「知りたい事…?何故そんな物が君に渡されたんだい?それに…本当に信頼出来るの?その提供者?」

 

リィン「まぁ、疑うのは判るけどそこは大丈夫だ。偽物ではないさ」

 

エステル「う〜ん、気になるけど今はジャンさんの所に急がない?それはその時に見れば良いと思うわ」

 

ヨシュア「…うん、そうだね。ごめんリィン、君を疑ってる訳じゃないんだ唯、ね…」

 

リィン「だから気にしなくて良いってば、それよりギルドに急ごう」

 

そうして学園の近くまで来た時にクローゼの足が止まった

 

エステル「どうしたのクローゼ?」

 

クローゼ「あの…先にギルドに行っててください、私やる事がありますから…」

 

ヨシュア「もしかして学園長に報告するのかい?」

 

クローゼ「あ、はい…そんな感じです。終わったらすぐに向かいますから」

 

エステル「そっか…じゃあギルドで待ってるかねー!」

 

エステルとヨシュアは先に行きリィンとクローゼが残っていた

 

リィン「…覚悟を決めたのか?」

 

クローゼ「…えぇ、今回の件に限らず遊撃士の手が及ばない事態が出た時罪無き王国民を守るのは国…引いては王室の責務よ、今までその責務の重さに目を背けてた…でも!あの子達の笑顔を守る!もう、逃げないわ」

 

リィン「そっか…クローゼなら良い女王様になれるさ、頑張れクローゼ」

 

クローゼ「フフ、ありがとうリィン…でも貴方も貴方で秘密ありそうね?さっき言ってた提供者って女性じゃないの?」

 

クローゼはジト目をしながら言った

 

リィン「…何でそう思うノカナ?」

 

クローゼ「前に言ったでしょ?女の子は勘が鋭いって、特に恋人に関しては特に…」

 

リィン「…クローゼ…俺は」

 

言いかけたリィンの唇を人差し指を当てて塞いだ

 

クローゼ「はい、ストップ!良いリィン?前に私は貴方を疑わないって言ったわよね、何時かきっと話してくれると信じてる…今もそれは変わらないわ。だから今はダルモア市長の犯罪を暴くのが先!良いわね?」

 

リィン「…判った。じゃあ俺もエステル達の処に急ぐからクローゼ…!」

 

クローゼ「えぇ…又後で」

 

リィンもエステル達の後を追いかけ行った

 

クローゼ「さてと…準備しないと」

 

クローゼは手帳とペンを取り出し書き始めた

 

クローゼ「うん、これでいいわ……ジーク!」

 

ー ピュイ! ー 

 

 

 

 

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