閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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もうすぐ年明けですね…皆様良いお年を!


第五十五話

ダルモア「あ…あ、あ…」

 

ダルモアは部下からの報告は聞いていたし実際軍に駆除を依頼もしようと検討していた。だが…たかがでかいだけの生物だとしか認識していなかった、所詮人間が本気になればあっという間に片付くと本気で思っていた。

 

しかし、実物を初めて見てしまったダルモアは悟った。これは人如きがどうにかできる存在ではないと…圧倒的な存在感を目の当たりにし恐怖したダルモアの取った行動は……

 

ダルモア「う…うわぁァァァァァァ!?」

 

ー カチッ ー

 

オケアノスに向けて無意味に発砲したことだった。だが文字通りオケアノスにとって豆鉄砲にしかならず弾切れになったにも構わず引き金を引いていたがオケアノスがダルモアに視線を向けるとダルモアはへたり込んだ

 

ダルモア「ヒィッ!?来るな…来るなあぁぁぁぁ!?」

 

そんな願いは聞き入れる筈もなくオケアノスの脚が大きく振り被りダルモアのヨットに降り下ろされた

 

ダルモア「あっ……」

 

ダルモアは自身が乗ったヨットごと粉砕されたかに見えたが…

 

エステル「ヨシュア!ダルモアは確保したわ!急いで離脱して!!」

 

ヨシュア「言われなくても!」

 

粉砕される直前にエステル達のボートが追いつきエステルがダルモアの襟首ひっ捕まえてギリギリのところで回避したのだった。だが自身の縄張りに侵入した不届き者をオケアノスは見逃す筈もなく…

 

クローゼ「オケアノスが追ってきます!」

 

エステル「あぁ!もう!縄張りから出るんだから見逃してもいいじゃない!?」

 

ヨシュア「多分縄張り荒らされたと思ったんだと思うよ!?」

 

そう言ってる間にもオケアノスはまた足を振りかぶりボートに目掛けて振り下ろした

 

エステル「ヤバ…!ヨシュア左に回避!!」

 

ヨシュア「了解!」

 

左に回避するとさっきまでいた空間にオケアノスの脚が叩きつけられ海面を大きく揺らした

 

クローゼ「きゃぁぁ!?」

 

エステル「ちょっ…冗談じゃないわよ!あんなの当たったら…」

 

ヨシュア「さっきのヨットの二の舞いになるね…」

 

ダルモア「ヒッ…!ヒィィィッ!?あ、あんなのに喰われるのは嫌だぁァァァ!」

 

エステル「煩い!誰だってアレに喰われたくないわよ!」

 

ヨシュア「でもどうする!?相手は潜水していないから追いつかれてないけどこのままだとルーアンに連れてきてしまうよ!」

 

エステル「かと言ってこのまま逃げ回っても何れエンジンが止まってしまうわよ!そうなったら…!」

 

クローゼ「く…!(ユリアさんまだ…!?)」

 

その時オケアノス頭に何かが当たり爆発した

 

エステル「え…?」

 

クローゼ「今のは…!?」

 

ヨシュア「対戦車火器(パンツァーファウスト)!?一体誰が…」

 

エステル「ヨシュア、あれ!」

 

エステルが指差す方向に目を向けるとリィン達の乗ったボートが接近しパンツァーファウストを構えたフローラが次弾を装填し直していた

 

フローラ「リィン様!やはり余り効いてないようです!」

 

オケアノスの頭には少し焦げた跡があるだけだった

 

リィン「構うな!兎に角ヤツの注意を此方に引け!エステル達を安全な場所に退避出来る迄の時間を稼ぐ!」

 

フローラ「了解!……喰らいなさい!」

 

そう言って再びパンツァーファウストを発射したフローラは弾切れになった発射筒を捨て重機関銃を構え発砲した

 

ナイアル「う、うおおぉぉ!?す、スクープだぜ!まさかルーアンの怪物をこんな間近に…タイトルは、『ルーアンの海魔その姿を晒す!!』…いや、それとも?」

 

リィン「言ってる場合じゃないでしょうが!邪魔にならないように頭を下げてて!」

 

リィンもエンジンを動かしながらサブマシンガンで牽制していた

 

エステル「あれは…!」

 

クローゼ「リィン!!」

 

リィン達のボートはエステルのボートに並走した

 

リィン「エステル!今の内に退避を!」

 

ヨシュア「助かったよ!けど…リィン達は?」

 

リィン「このまま時間を稼ぐ!ナイアルさんをそっちに移乗させてくれ!」

 

ナイアル「おい!勝手な事抜かすな!こんなスクープ滅多に…どわ!?メイドの姉ちゃん、放してくれよ!」

 

フローラ「ジャーナリストが立ち入る場所じゃないのよ…生命のかけた戦いの場は!」

 

ナイアル「いや、それを言うならアンタだって…うわぁ~!?」

 

フローラはナイアルの首根っこを掴んでエステルのボートに放り投げた

 

エステル「っと…、判った。無茶しないでね!」

 

リィン「もとより無理する積もりは無いよ!」

 

投げられたナイアルを受け取りながらエステルはリィンにそう言ったのを応え再びオケアノスに向けてボートを反転させようとした時…

 

クローゼ「…っえい!」

 

リィン「は?えぇぇ?!」

 

エステル「え!?ちょっ、クローゼ!?」

 

クローゼがリィンのボートに飛び乗って来てリィンはクローゼを受け止めた

 

クローゼ「エステルさん!そのままルーアンに戻って!私はリィンと一緒に時間を稼ぎます…!」

 

リィン「クローゼ!?何を馬鹿な事を…!今すぐエステル達のボートに戻れ!」

 

クローゼ「あのボート元々三人乗りなのよ!エステルさんとヨシュアさん、それにダルモア市長と記者さんで既に四人、そこに私も含めたらボートの速力は落ちるわ!なら誰か一人こっちに移った方が良いわよ!」

 

リィン「だからといって…!」

 

クローゼ「私も剣を修めてるのはリィンだって知ってるでしょ!?足手まといにはならないからお願い……!」

 

リィン「〜〜っ!フローラ、針路このまま!オケアノスを遠距離で牽制しつつルーアンから遠ざけるぞ!」

 

フローラ「ハッ!了解しました!」

 

クローゼ「リィン…!!」

 

リィン「クローゼはアーツで補助に回ってくれ…!後悔しても知らないからな?」

 

クローゼ「大丈夫よ……貴方の背中護るわ、死ぬ積りもないし…」

 

リィン「そっか…なら尚更殺られるわけには行かないな…」

 

フローラ「リィン様!前方に小さな島が!」

 

牽制射撃しながら操船していたフローラの言う通り確かに島が見えた

 

リィン「上陸出来そうか!?」

 

フローラ「砂浜が見えます多分…!ちぃ!!」

 

フローラが右に舵を切った瞬間オケアノスの脚が海面を叩きつけた

 

リィン「このままじゃあ不利だ!あの島に上陸する!フローラ全速力!!」

 

フローラ「了解!しっかり掴まってて下さい!」

 

ボートの速度が上がりオケアノスの攻撃を躱しながら島の近くまで辿り着いた

 

フローラ「これ以上は近付けません!」

 

リィン「充分だ、クローゼちょっと失礼するよ…」

 

クローゼ「え?ちょっとリィン!?//////」

 

リィンは所謂お姫様抱っこでクローゼを抱えた

 

リィン「フローラ、跳ぶよ!」

 

フローラ「判りました!」

 

クローゼ「ちょっ、キャアァァ!?」

 

リインとフローラは海面に僅かな出ている岩礁の岩を足場に飛び跳ねて上陸した

 

リィン「さて…上陸出来たが…っと済まないクローゼすぐ降ろす」

 

クローゼ「あ…ね、ねぇ重く無かった……?」

 

リィン「いや全然?寧ろ軽い位だよ」

 

クローゼ「そ、そう…」

 

フローラ「お二人共語らいは結構ですが客が来ましたよ」

 

重機を構えたフローラは海面を睨めつけていたらオケアノスが出て来た

 

クローゼ「改めて見るとかなり大きいわね……!」

 

フローラ「四十、いや五十アージュは固いですね」

 

リィン「(やれやれ、アルマ殿との約束は早速実行に移すとはな…)」

 

クローゼ「リィン?」

 

リィン「いや…何でもない」

 

リィンは太刀を抜刀し切っ先をオケアノスに向けた

 

リィン「お前にとって理不尽な話だがお前がルーアンの海に居ると人々の害にしかならないんだよ。悪いが討伐させて貰う!」

 

リィン「これよりオケアノス討伐を行う!相手は其処らの魔獣と違い数万年前の生物だ勝手が違うだろうが力を貸してくれ!」

 

『『おおっ!』』

 

オケアノスとの戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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