ー カルデア隧道 ー
リィンはクローゼと別れ隧道に入ると先に入ったヨシュアとエステルが待っていてくれた
リィン「ごめん、待たせたみたいだね」
ヨシュア「いや、平気だよ」
エステル「いや〜、でもリィンも大胆ね〜彼処でクローゼとキスするなんて〜」
見てたのかエステルはニヤニヤしながらまたリィンを揶揄う
リィン「別に、今更恥ずかしいとは思わないからね。それを言うならエステルこそ、そろそろはっきり伝えたら?」
エステル「つ、伝えるって…何を?(汗)」
リィンはニヤリと笑うと続けた
リィン「何って……そりゃあ勿論ヨシュ…」
エステル「ワー!ワー!、ストップ!!ごめん!悪かったからそれ以上は言わないでー!」
エステルは慌ててリィンの口を手で塞いだ
ヨシュア「???……何の話だい?」
エステル「いや〜、何でも無い、何でも無いからね〜アハ、アハハハハ〜(汗)」
フローラ「……エステルさんちょっと良いですか?」
エステル「あ、うん!どうしましたかフローラさん?」
これ幸いと話題転換を図ったエステルはフローラの方に向いた
フローラ「ダルモア市長がアーティファクトで我々の動きを封じた時エステルさんのポシェットから《黒い光》が出てアーティファクトが壊れましたよね。あの光は一体…?」
エステル「あ〜うん、何て言えば良いのか…どうするヨシュア?」
ヨシュア「そうだね……正直に話した方が良いかも、あの場に居たんだから秘密にする意味はもうないし」
エステル「それもそうか……リィン、フローラさんこれは遊撃士の仕事の関係ですので二人には話しますが他言は無用で」
そう前置きしてからカシウスに届けられる予定だった『荷』の中身を見せた
エステル「この『黒いオーブメント』みたいなのは何がなんだか解らなくてコレと一緒に入っていた手紙には『R博士に解析をお願いする』としか書いてなくて」
ヨシュア「それでその『R博士』というのがツァイスのラッセル博士だと当たりをつけてツァイスに向かう事にしたんです。あの現象は僕達も判りません」
エステルの手にはまさしく『ゴスペル』が握られてた
フローラ「……少し触らせても良いですか?」
エステル「えっと…少しだけなら、でも直ぐに返して下さいね?」
フローラは頷いてその『ゴスペル』を取り暫く回してみたり指で軽くフレームの表面を叩いて観察していた
フローラ「……メンテナンス用の蓋も無し、製造番号も無し…これは…」
エステル「あの…?」
フローラ「あぁ、ごめんなさい。でも一体誰がこれを…」
そう言ってエステルに『ゴスペル』を返した
ヨシュア「そういえば僕もフローラさんに聞きたい事があります」
フローラ「何でしょうか?私に答えられる事でしたら」
ヨシュア「フローラさんはあのアーティファクトを知っていたんですか?」
フローラ「……どうしてそう思うんですか?」
ヨシュア「ダルモア市長がアレについて自慢気に喋っていた時、フローラさんこう言いましたよね『犯罪行為の為にそれは作られた訳ではないのよ!貴方如きが持って良い物ではない』って…あの台詞は作られた経緯を知らなければでない台詞です」
フローラ「……深読みし過ぎですよ、私は只作った人の事を思ったらあの者が悪用したのが許せなかっただけですよ」
ヨシュア「それにしては……!」
エステル「も〜ヨシュアったら考え過ぎよ。女は秘密が多いのよ、過度に詮索するとモテないわよ?」
ヨシュア「…それは少し違うような…でも確かに少し無神経だったね。すみませんフローラさん」
フローラ「いえいえ、気にしてませんから頭を上げて下さい」
エステル「それじゃあ改めてツァイスを目指してレッツゴー!」
ヨシュア「ハイハイ、慌てないで」
エステルとヨシュアはツァイスに向け歩き始めた
フローラ「……」
リィン「フローラ……」
フローラ「大丈夫ですわ、少し罪悪感ありますが…」
リィン「何時か話せる日が来るさ、その時には一緒に謝ろう…それとあの『ゴスペル』はどうなんだ?」
フローラ「はい、あの『ゴスペル』は多分〘リベル=アーク〙で製造された物で間違い無いかと…内部は私達が使う『ゴスペル』とは異なる機能が搭載されていますね。使い道は…やはり『塔』でしょう」
リィン「そうか…どうする?」
フローラ「……正直迷ってます。アレは壊したほうが良いとは思いますが…」
リィン「アレ一つとは限らないしな、今は現状維持が無難か…さて、俺達もツァイスに行こう」
リィンはフローラの肩を叩いてエステル達の後を追った
フローラ「……私とリベル=アーク以外で生き残りが居るとでもいうの?」
フローラはリィンの後ろに付き従いながらボソッと呟いた