閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第六十一話

ー カルデア隧道 ー

 

リィン「もう少しかな?」

 

ヨシュア「大分魔獣を排除しながらだからちょっと遅いけど…多分そうじゃないかな?」

 

エステル「はぁ〜長いトンネル道よね〜陽の光を見たいわ……うん?」

 

フローラ「どうなさいました?」

 

エステル「あ、いやなんか人の声、それも多分私達よりも年下そうな子の声が聞こえたような」

 

リィン達は多少の魔獣に遭遇したが敵ではなく排除しながら進んで行くとツァイス側の方から少女が走ってきた

 

「あ、こんにちは!」

 

リィン「うん、こんにちは」

 

エステル「貴女一人なの?危ないわよ」

 

「あ、はい大丈夫ですよ、良く此処は入るので慣れてますから…あ、そうだ!あの…お姉さん達はルーアンから隧道に入ったんですよね?何処か照明が壊れてないか見てませんでしたか?」

 

エステル「へ?照明…?う〜ん、ごめん私は気付かなかったかな、みんなは?」

 

リィン「此処まで歩いて来たけど、壊れた照明は見てないな?」

 

フローラ「私もです」

 

ヨシュア「…多分アレかな?壊れてはいなかったけど照明の明かりが弱くなってたのが一つあったかな?」

 

「あ!多分それです!何処にありましたか!?」

 

ヨシュア「確か…川を二つ越えた所のだったかな?」

 

「あう…やっぱり、急がないと……す、すみません!私はこれで!」

 

女の子はお辞儀をしてリィン達が来た道を走って行った

 

リィン「忙しい娘だな?」

 

フローラ「ツァイスの住人みたいですね」

 

エステル「……ねぇ、ちょっとあの娘の事気になるから追いかけない?」

 

リィン「……ふぅ…そう言うと思った」

 

ヨシュア「でも、確かにあんな女の子が一人でいるのは危険だしね」

 

フローラ「なら急ぎましょう、遠くには行って無いとは思いますが…」

 

そう言って来た道を少し引き返す形で女の子の後を追った…

 

リィン「居た…!」

 

ヨシュア「確かに壊れてるね…というか既に魔獣達が群がってるけど…」

 

壊れた照明に魔獣が集まってきていた

 

エステル「不味いわね、襲われる前に保護しようよ」

 

フローラ「ちょっと待ってくださいあの娘何を?…小型導力砲!?まさか…!」

 

少女の小型導力砲が火を吹いた

 

あの後魔獣を追い払う為の威嚇が通じる筈もなく魔獣達が少女に向かって来たのでリィン達が介入して魔獣を排除した

 

「あ、あの…ありがとう御座いました」

 

エステル「はあ〜無事で良かった…でも、余り感心しないわよ。魔獣を刺激するなんて」

 

ヨシュア「そうだね、魔獣だって馬鹿じゃない…威嚇したからと言って必ずしも退くとは限らないしね」

 

「あう……でも放っておいたら照明が壊されちゃうから……」

 

エステル「そういえば…どうしてあの魔獣達は壊れた照明に群がってたのかしら?」

 

フローラ「オーブメントの中身の七耀石は魔獣の好物ですから…だからこそ街道灯には魔獣除けの機能が搭載されてますが」

 

照明の損傷がないかチェックしているフローラが疑問に応え

 

ヨシュア「その機能が停止したから逆に狙われたという訳さ」

 

ヨシュアが最後を締めた

 

エステル「あ、な〜るほど以前ロレントで街道灯の交換した時も同じか!…まぁだからといって危ない事には変わり無いわよ」

 

リィン「まぁまぁ、この娘も怪我も無かったし、反省もしてるからそこまでにしときなよ」

 

ヨシュア「それにエステルが無茶するな何て言っても説得力ないしね?」

 

エステル「それ、どういう意味よ!?……あぁ、まだ名乗っていなかったわね。あたしはエステル、それでこっちは……」

 

ヨシュア「僕はヨシュアだよ、それと今照明をチェックしている二人は男がリィン、女性がフローラさん」

 

リィン「宜しく、因みにエステル達は遊撃士だよ」

 

「わぁ〜、だからあんなに強かったんだ…あ!私ティータって言います。ツァイスの中央工房見習いをしています」

 

エステル「へ〜、だからそんな格好してたのね?…ねぇティータちゃん、ツァイスに戻るなら私達と一緒に行かない?」

 

ティータ「ふぇ?」

 

フローラ「それが良いですね、また魔獣が出て来たら大変ですし…」

 

ティータ「わ、良いんですか?ありがとうございます。あ、でもちょっと待ってください。その前に照明を直しますね」

 

エステル「あ、確かにこのままは危険か…でもどうして此処の照明が壊れたって判ったの?」

 

ティータ「たまたま工房にある端末のデータベースを閲覧していたら偶然見つけたんです。あの照明は動作不良なのに手違いで設置されたみたいなんで…」

 

リィン「なるほど……大事になる前に気づいて良かったね」

 

エステル「……端末?…でーたー?」

 

ティター「さてと…そうと決まれば早く直さなきゃ、あ、お姉さんどうですか?」

 

フローラ「目立った損傷はないわね、動作不良の箇所と七耀石を交換すれば直ると思うわ」

 

ティータ「分かりました。じゃあ直ぐに終わらせますね」

 

そう言ってティータは数分後には照明を直した

 

ティータ「はい、お待たせしました」

 

エステル「はえ〜手際良いわね〜」

 

リィン「見習いとはいえツァイスの工房に務めてるのは伊達じゃないね」

 

 

ティター「えへへ、大したことはしてませんよ。クオーツの接続不良を直して導力圧を調整しただけですから」

 

エステル「???」

 

フローラ「謙遜しなくても良いわ、貴女の歳でそれを理解して直せる子は居ないわ」

 

ティータ「そ、そうですか?でもでもフローラさんも素早くチェックしてて驚きました!フローラさんも技術者なんですか?」

 

フローラ「私?私はご覧の通り只のメイドよ」

 

エステル「とりあえずそろそろ出発しない?こんな所で立ち話も何だし」

 

ティータ「それもそーですね、もうちょっと聞きたかったけど…」

 

ティータを加えた一行が隧道を進み遂にトンネル道の終点に辿り着いた

 

エステル「此処からツァイス市に入れるのね?」

 

ティータ「はい、そーです正確には中央工房の地下区画に出るんですけど」

 

エステル「そっか、あの有名な…」

 

フローラ「工房都市ツァイスが誇るオーブメント技術の総本山」

 

リィン「建物自体も相当大きいと聞くけど」

 

ティター「はい、かなり大きいですよ。初めて来たお客さんは戸惑いますよ」

 

エステル「へ〜そうなんだ?」

 

ティター「とりあえず一階に上がれば街に出る玄関に出ますから私そこまで案内しますね」

 

エステル「ありがとうね。助かるわ」

 

ヨシュア「じゃあ中に入ろうか?」

 

中に入りエステル達は最新式のエレベーターに乗りツァイスの工房一階に着いた

 

エステル「へ〜此処が一階ね」

 

ティータ「はい、此処は主に受付と一般のお客さん向けの

窓口があります」

 

「あ!ティターちゃん丁度良かったわ今トランス主任が貴女のこと探してたわよ。演算室に来て欲しいって」

 

ティータ「あ、はい分かりました」

 

エステル「あらら急用が入ったか」

 

ヨシュア「案内してくれてありがとう。助かったよ」

 

ティータ「いえ、とんでもないです。私の方もお世話になりました。では私はこれで」

 

ティータはエレベーターに再び乗り込み去っていった

 

エステル「さてと…早速町に向かう?」

 

ヨシュア「そうだね、ギルドに報告したいし、父さんや例のオーブメントについても相談したいしね」

 

エステル「ん、オッケー…リィン達はどうするの?」

 

リィン「宿屋に入るよ、流石に疲れた」

 

ヨシュア「うん、じゃあ何かあったら相談してね。当分こっちに居るから」

 

そう言って先に町に出ていった

 

リィン「さてと…俺達も行くか?」

 

フローラ「はい」

 

そして工房をでるとそこかしこに機械が動いてた

 

リィン「流石工房都市といったとこだな」

 

フローラ「……」

 

リィン「…やっぱり複雑か?」

 

フローラ「…えぇ便利さは認めますがその便利が使え無くなった時人は…」

 

進んだ科学で滅んだ例を間近で見たフローラからすれば今のツァイスは危ういと感じるのも無理はないかも知れない…

 

リィン「…まずは宿を取ろう。腰を落ち着けよう」

 

フローラ「…そうですね」

 

そうして宿屋に着いて部屋をとって休もうとしたら宿屋の主人が客が来たと言ってきた

 

リィン「客…?誰だろうエステル達がいきなり来る訳ないし…」

 

 

そうして一階に降りて受付をみるとそこに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シズナ「やぁ、リィン久しぶりだね?ちょっと『お願い』があって来たんだけど」

 

八葉の姉弟子にして猟兵〘斑鳩〙の副長シズナ・レム・ミスルギがにこやかに手を振ってこちらに来た…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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