七耀暦1192年ー浮遊都市『アンファング』ー
古代遺物(アーティファクト)は大崩壊以前の古代ゼムリア文明の時代に作られた道具であり、この古代遺物の研究から導力器が生まれている。古代遺物も導力器も導力によって稼働する点では同じだが、異なる機械体系を持つ。字義どおりに古代の遺物であるため、多くはその力を失った状態で遺跡などから発掘されるが、力を失わずにいるものも存在し、その中には強大な力を持つ物もある。
七耀教会では古代遺物を「早すぎた女神の贈り物」と定義して、個人が無断で所持したり使用したりすることを禁止しており、力を持ったままのアーティファクトを回収・管理している。力を失った物は教会の回収対象から外れるが、力を失ったアーティファクトは解析することも出来ず、役に立たない
リィン「……というのが教会の言い分だな、因みに今までで大きい回収物はノーザンブリアの《塩の杭》という物だね」
フローラ「でもリィン様、私はあくまで《リベル=アーク》のプロトタイプですよ?確かに《輝く環》は此処で建造されましたがアレは完成後直ぐに移送されましたし、それ以外はごくごく普通の空中都市ですよ?」
リィン「いや、普通都市は空に浮かばないからね?それに今のゼムリア中の科学者集めても多分、半分も君を…『アンファング』を解析出来ないと思うよ?」
フローラ「………?」
それでもよく解らないと言いたげな表情で可愛らしく首を傾げるばかり、まぁ彼女の価値基準が此処しかないから仕方ないのかな?
リィン「(だが実際彼女に使われている技術はそんな簡単に解析出来る物ではない…それこそ黎の軌跡の時点の科学技術でもまず無理だろう、悪意有る者に知られたら間違いなく狙われる)…まぁ頭の片隅にでも留めておいて、それとフローラ此処に武器はない?」
フローラ「武器ですか?此処は武装らしい武装は無いですよ?いざという時の為の対空砲は数門しかありませんし、あとは地上の魔獣を攻撃する為の地中貫通爆弾しかありません。」
リィン「うん、言い方が悪かった。俺が言いたいのは俺が携帯出来る武器が無いかと聞きたいんだ、後その爆弾は永遠に封印する様に」
フローラ「……///////!失礼しました。そっちの方は銃器やら剣やら色々有ります。しかし、何故武器を?まだ早いように思いますが?」
恥ずかしかったのか頬を赤くしながらも怪訝そうな顔をするフローラの発言は最もだけど…
リィン「言いたいことは分かるよ、だけどその理由は俺が此処に来た原因にあるんだ」
フローラ「原因って、魔獣に襲われて此処に来たのではなかったのでは?」
リィン「もう少し前の話なるけどね…」
そうして俺はこれまでの経緯を話した。エレボニア帝国の出身で俺の家族は猟兵に襲われ母は死に俺も重傷を負って、唯一無事だった父オズボーンに連れられてユミルに身を寄せる途中に俺が《呪い》に侵されたことを知らされた直後にまた襲撃され父と離れ離れになり彷徨い歩いた末に洞窟を見つけ例の装置を発見した…
リィン「その後は君と出会い今に至るという訳なんだ…」
フローラ「《呪い》ですか…?ではリィン様は御家族を襲った賊に復讐するのではなく、《呪い》を掛けた〘ナニカ〙に対抗するために…?」
リィン「あぁ、そのために武器を欲したんだ…」
その言葉を聞いたフローラはなにかを考えていながら書類を纏めていた。
フローラ「お話は判りました…ですが、まだリィン様には『早い』と判断せざるを得ません」
リベールどうしようかなぁ…?