閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第六十四話

「あんた達タイミング良いね、丁度今温泉が復旧したとこさね」

 

シズナ「本当かい!!」

 

リィン「シズナさんあんなに目を輝かせて…」

 

フローラ「余程温泉に入りたかったのでしょうね、表情だけ見れば年相応といいますか…」

 

温泉宿に入り女将さん(マオ婆さんで良いと言われた)の言葉に目を輝かせてるシズナにリィン達は苦笑するしかなかった

 

マオ婆さん「おやおや、よっぽど温泉が好きみたいだねぇ…アンタ見たとこ共和国…東方の出だろう?」

 

シズナ「アハハハハ!やっぱり判る?」

 

マオ婆さん「そりゃあそうさ、その太刀やら共和国訛りの言葉を聞いて気付かない訳ないさ」

 

シズナ「それはそうか、で?泊まれるかい?」

 

マオ婆さん「勿論出来るよ……で別々の部屋を…」

 

シズナ「あ、それなんだけど三人纏めて同じ部屋にしてくれない?」

 

マオ婆さん「あら?出来るけど男一人に女二人、しかも二人共別嬪じゃないかあんた達それでも良いのかい?男は狼だよ」

 

シズナ「アハハハハ!大丈夫、彼は私の弟弟子だし、他人が嫌がる事はしないよ」

 

フローラ「私も…リィン様のメイドですので問題ありません」

 

マオ婆さん「あらあら、アンタも大変だねぇ…こんな別嬪さんに信頼されてるんだから期待を裏切らない様にね!…っでどっちが本命なんだい?」

 

リィン「イタッ…!そりゃあそんな無粋な真似はしませんが、本命って…」

 

リィンの背中を笑いながらバシバシ叩きながらそんな事を言ってきた

 

マオ婆さん「そりゃあアンタも男だから好みの女の子位居るだろう?しかも二人共別ベクトルの別嬪さんと来た。これで興味無いなんて事はないだろう?っでどっち…」

 

「ただいまー!マオお婆ちゃん」

 

突然聞き覚えのある声が聞こえてきた

 

マオ婆さん「おや、ティータお帰りポンプ修理ありがとうねぇ無事に温泉出てきたよ」

 

ティータ「えへへ…あれ?お客さん、っていうかお兄さんは…」

 

エステル「あれ?リィン、フローラさん…それにシズナさんも?」

 

ヨシュア「何時リベールに来たんですか?」

 

シズナ「お〜エステルにヨシュア久しぶりだねぇ、元気そうで安心したよ」

 

シズナはそう言ってエステルに近付いてエステルを抱きしめた

 

エステル「うわっぷシ、シズナさんちょっと苦しい…////」

 

シズナ「うんうん、無駄な筋肉は無く鍛えているみたいだね。それでいて女らしい柔らかさは損なわれていないね」

 

ティータ「は、はわわわ…!////」

 

ヨシュア「シズナさんその位にして…仕事ですか?」

 

シズナ「ん?まぁそうだけどもう終わったよ。安心しなよ君達が危惧するような件ではないから…」

 

ヨシュア「リィン、そうなのかい?というか君も…」

 

リィン「まぁ事実だ、二人と別れた後宿でシズナさんに会ってな…助力を頼まれた訳だけど大丈夫、危険はないよ」

 

ヨシュア「そう……」

 

マオ婆さん「なんだいあんた達知り合いなのかい?」

 

リィン「あー…確かに知り合いですがこの娘…ティータとシズナさんは初対面ですね」

 

シズナ「そういえばこの娘はどうしたんだい?お使いの護衛依頼でも受けたのかい二人共?」

 

エステル「まぁ確かに護衛依頼だけどこの娘ただの子供じゃないわ」

 

ヨシュア「ラッセル博士の孫娘です」

 

シズナ「へぇ~!!あのラッセル博士の…」

 

ティータ「あのあの…!ティータ・ラッセルです!宜しくお願いします」

 

シズナ「おやおや、礼儀正しく可愛らしい娘だこと…私はシズナ・レム・ミスルギ、共和国から来たんだ宜しくねティターちゃん」

 

そう言ってシズナはティータの頭を撫でた

 

ティータ「あ、はい!宜しくです…」

 

フローラ「さっき護衛依頼と言いましたがもしかしてポンプ修理の技師を?」

 

エステル「あ、そうですけど修理したのはこの娘…ティターてすよ」

 

フローラ「あら…?なんでこの娘に修理を?」

 

ティータ「えっと、温泉を汲み上げるポンプはお爺ちゃんが四十年前に設置した初期型なんです…だからメンテナンス出来るのは私かお爺ちゃんしかいなくて、お爺ちゃん今黒いオーブメントで忙しいから…あ!」

 

ヨシュア「大丈夫リィン達も知ってるから…シズナさんは」

 

シズナ「私は興味無いからなんにも聞いてないよ?」

 

ヨシュア「…助かります。それでティターが代わりに修理に来たという訳です」

 

マオ婆さん「何だか良くわからないけど知り合いならティター達も泊まってきなよ」

 

ティータ「え…?でもお爺ちゃんが心配するかも…」

 

マオ婆さん「大丈夫さ、さっきラッセルから連絡があってね、今日一晩泊めてやってくれって頼まれたんだよ」

 

ティータ「お爺ちゃんが?」

 

マオ婆さん「あぁ、だから安心して泊まって行きな勿論あんた達もね」

 

エステル「へぇ~、ラッセル博士気が利くじゃない」

 

ヨシュア「ならお言葉に甘えようかな」

 

マオ婆さん「あぁ、遠慮しなくても良いよ、二階の『柚子の間』っていう部屋に荷物を置いておきな、夕飯迄には時間あるしその間にお風呂に入りな」

 

エステル「えっと、ご飯の前にお風呂?お風呂は寝る前に入るものじゃ…」

 

シズナ「チッチッチ、甘いよエステル温泉は何度入るべきだよ私は一日三回入るよ」

 

マオ婆さん「その通りさね!折角の温泉なんだから楽しまなきゃ損だよ」

 

エステル「そ、そうなんだ…なんかのぼせそうな」

 

ヨシュア「とりあえず部屋に荷物を置いたら早速行ってみようか」

 

マオ婆さん「あぁ、あんた達の方はティータ達の隣の『金柑の間』を使って良いからね」

 

リィン達にマオ婆さんはそう言った

 

リィン「ありがとうございます」

 

シズナ「それじゃあ部屋に荷物置いたら温泉に行こ♪」

 

そうして二階に上がりそれぞれ割り当てられた部屋に入った

 

リィン「へぇ…中も東方風なんだ」

 

フローラ「異国情緒ありますね」

 

シズナ「多分あのお婆さん東方出身だと思うよ名前もあっちの響きだし」

 

リィン「確かにそんな感じですね」

 

フローラ「どうしますか?夕飯の前にお風呂入りますか?」

 

リィン「そうだな、折角の機会だし温泉に入ろうか」

 

シズナ「じゃあ荷物置いて早速行こう♪」

 

荷物を置いて部屋を出たらエステル達も出てきた

 

リィン「あ、そっちもこれから?」

 

エステル「うん、それで温泉ってどこにあるの?」

 

ティータ「あ、裏手にある離れがお風呂専用になってるんですよ。奥には大きな露天風呂もあるんです」

 

シズナ「お!良いねぇ、最高だよ」

 

ヨシュア「露天風呂っていうと…野外に造った風呂場だね」

 

エステル「へぇ〜なんか面白そう」

 

そう言って全員で離れに向かい途中で東方風の庭を見かけた

 

エステル「へぇ〜これが東方の庭なんだ」

 

ヨシュア「風流だね、本場もこんな感じですか?」

 

シズナ「うん、大体そうだね。でもこの様式は極東と呼ばれる地の様式だね龍來(ロンライ)のとは少し違うかな?」

 

エステル「へ〜、本場も見てみたいわね」

 

シズナ「正遊撃士になってカルバートに来る用事があったら案内してあげるよ」

 

「あれ〜エステルちゃんだぁ〜」

 

風呂場に続く廊下から間の抜けた声が聞こえ一人の女性が近付いてきた

 

エステル「あれ、ドロシー?」

 

ドロシー「エステルちゃん達も入りに来たの〜?」

 

エステル「まぁね、アンタ先に入ってたみたいね?」

 

ドロシー「うん〜ここの温泉とっても快適だから〜ついつい長く入るんだ〜お陰で少しのぼせ気味〜って、わわ!エステルちゃん少し見ない間にすっごい大所帯になったね〜?」

 

エステル「あはは、確かに私もそう思うわ…」

 

ドロシー「初めまして〜リベール通信社のカメラマンを務めてるドロシーと言います〜」

 

ティータ「あ、私はティータって言います」

 

リィン「俺はリィンと言います、帝国から来ました」

 

フローラ「フローラです、リィン様のメイドです」

 

シズナ「私はシズナだよ、共和国から来たんだ宜しく」

 

ドロシー「こちらこそ宜しくお願いします〜あ、そうだエステルちゃん達もこの旅館に泊まるんだよねぇ、良かったら一緒に食事しない?」

 

エステル「あ、良いわね。みんなはどう思う?」

 

「構わないかな?」

 

「特に断る理由もありませんし」

 

エステルが話を振ってきたが断る理由もないから全員承諾した

 

ヨシュア「じゃあ僕達が上がるまで待っててください」

 

ドロシー「うん、フルーツ牛乳飲みながらまってるから〜それじゃあまた後でね〜」

 

そう言ってドロシーは本館に入って行った

 

リィン「のんびりした人だな」

 

エステル「あれでもカメラマンとしては一流だって、因みにリィンはナイアル覚えてる?アイツのパートナーがさっきのドロシーなのよ」

 

リィン「成る程」

 

ヨシュア「まぁそれは後で、風呂場に行こう」

 

そして風呂場の入り口に着いた

 

エステル「えっとここがお風呂の入り口なのよね?」

 

ティータ「はいそーです、こっちが女湯で手前にあるのが男湯です」

 

エステル「あ、別々なんだ…そりゃあそうよね、着替えたりするわけだし」

 

ヨシュア「コホン…それじゃあ四人とも一旦ここでお別れだねね」

 

エステル「うんまた後でね」

 

ティータ「失礼します」

 

フローラ「リィン様また後で」

 

シズナ「温泉♪」

 

リィン達は室内風呂で寛いでいた

 

リィン「あ〜生き返る〜シズナさんが勧めるの分かるわ〜」

 

ヨシュア「本当だね…ねぇリィン、その胸の傷…一体なにがあったのさ?相当な深手だよそれ…」

 

リィン「あ〜少し…ね?これはまだ言いたくはないな」

 

ヨシュア「…ごめん、変な事聞いた」

 

リィン「気にする必要無いさ、何時か話すさ」

 

ヨシュア「うん…僕は露天風呂に行くよ。リィンは?」

 

リィン「俺はもう少し内風呂を堪能するさ」

 

エステルSide

 

エステル「はぁ〜…」

 

シズナ「どうしたんだい?エステル、溜息ついてさ?」

 

エステル「いや…だってシズナさんとフローラさんスタイル良いじゃないですか、私もそこそこあると思ってたけど…」

 

胸とか腰とか肌とか…

 

フローラ「別にエステルさんも充分魅力的だと思いますよ?成長期ですからまだまだかと…」

 

シズナ「そうそう、第一他人と比べたって意味無いよ」

 

エステル「そうかなぁ…?」

 

ティータ「あの…エステルさん?」

 

エステル「ん?どしたのティータちゃん?そんな改まって…」

 

ティータ「あのあの、エステルさんはヨシュアさんとおつき合いされてるんですか?」

 

エステル「……ぇ゙、いやいや!ヨシュアは父さんの養子だから!血は繋がって無いけと家族だから!」

 

シズナ「でも所詮養子だからね〜その気になれば結婚出来るしね〜」

 

エステル「シズナさん!!?」

 

フローラ「確かに養子縁組を解消してからおつき合いすれば何の問題もありませんね」

 

エステル「フローラさんも!?何言ってるんですか!!////」

 

シズナ「いや、エステル大真面目な話ヨシュアに好意抱いてるでしょ?」

 

エステル「はう!?」

 

ティータ「そうなんですか?」

 

フローラ「えぇ…ただご覧の通り距離が近すぎて一歩踏み出せないみたいですが…」

 

エステル「〜〜!!わ、私少しのぼせたから露天風呂に行くね〜!」

 

ティータ「あ、エステルさん露天風呂は混浴…なんですけど、行っちゃった…」

 

 

 

露天風呂でエステルがヨシュアと鉢合わせして悲鳴をあげたのは三分後だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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