拘束したテロリスト達はヴォルフ砦にてカルバート軍に引き渡され(リベール守備隊は通達があったらしく粛々と任務を果たしてた)小屋に遺された武器弾薬類はリベール軍によって処分され依頼は達成したリィン達はエルモ村に戻り…
ジン「今日はありがとうな、宿の食事宿泊は俺が奢るから遠慮なく食ってくれ!」
ジンさんの奢りで飲み食いする事になった…
シズナ「アハハハハ!良いねぇ、流石は『不動のジン』と言った処か太っ腹だねぇ」
シズナさんは手酌で大吟醸を猪口に注いで……え?
リィン「あの……シズナさん?確か俺と歳一つか二つしか違わない筈では…?」
シズナ「うん?私の生まれた地では齢十六から飲酒は出来るし、斑鳩でも飲んでるよ?だから問題無し!」
リィン「問題しか無いでしょう……」
ジン「済まんなアイスフェルト、今回の仕事は公には出来無いからお前さんには遊撃士協会から報酬は出せなくてな。代わりと言ってはなんだが遠慮なく食ってくれ」
ジンさんは既に空になった盃を手にしながらリィンに言った
リィン「いえお役に立てたのなら良かったです」
フローラ「リィン様お注ぎします」
リィン「あぁ、有難う」
フローラがジュースを注いでくれた
ジン「ハハハハ!こんな美人さんに注いで貰うなんてアイスフェルトも隅におけんなあ?」
シズナ「おや?『不動』殿、他の女をナンパしているなんて知られたらかの≪飛燕紅児≫殿が嫉妬するんじゃないかな?」
ジン「お、おい、どうしてそこでアイツが出てくるんだよ!(汗)というか何故知って…」
フローラ「≪飛燕紅児≫?」
シズナ「『不動』殿と同じ泰斗流の使い手の方さね、噂だとツァイスのギルドの受付をしてるとか……」
ジン「だからアイツとは何にも無いっての!?というかそう言うお前さんはどうなんだ、ミスルギ!?」
シズナ「私?そうさねぇ……私はリィンに興味あるかな?弟弟子としても、男としても…その『秘密』にも…ね?」
シズナは獲物を見る様な顔をしてリィンを見つめていた
リィン「……斑鳩には入りませんよ?」
シズナ「それは残念、でも諦める積りもないけどね?」
ジン「おいおい、未来ある若者を誑かすな」
シズナ「誑かすとは人聞きの悪い事を言うね?彼の剣を活かす職場を紹介しているだけさ」
ジン「それを言うなら遊撃士だって活かせる職場だぞ?どうだアイスフェルト、遊撃士はアットホームな職場だぞ?」
シズナ「アットホーム?人手が足りなくてしかも依頼が多くて捌くのが追いついていないブラックな環境の間違いじゃないのかい?」
ジン「猟兵だって同じだろうが、どんな依頼も受けるから生命の保証が無いだろう」
双方酒を呑むペースが早くなり顔を紅くしながら言い争いしていた
シズナ「……埒が空かないね。此処は飲み比べといこうかね?」
ジン「おぉ、受けて立つぜ!おい店主!済まないが酒をどんどん持ってきてくれ!」
あれやこれやと酒瓶が運ばれ呆然とするリィン達の前で二人して飲み比べを始めた
リィン「……外に出るか?」
フローラ「……ですね」
リィン達は店から出て近くのベンチに座った
リィン「やれやれ…」
フローラ「今日はお疲れ様でした。リィン様」
リィン「全くだ…革命なんて馬鹿な真似をして…フローラ聞いて良いか?」
フローラ「?ハイなんでしょう?」
リィン「フローラ達古代ゼムリア文明の人達の政治体制はどんなのだったんだ?一度も聞いた事なかったからこの際聞きたいけど…」
フローラ「そうですね……私の知る限りでは国家元首は王ではなくて評議会議長でしたね、その中で多く議長や閣僚を排出した名家と呼ばれていたのが複数居ましたね」
リィン「へぇ~どんな?」
フローラ「えっと……確か有名どころはアウスレーゼ家と
アルノール家、バルトロメウス家だったかな?」