閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第七十八話

グランセル城の一件が余程ショックだったらしいフローラは近くのカフェでテーブルに頭を抱え……

 

フローラ「嘘よ、嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ…………あんな太ったおっさんが次期リベール国王?…………セレストの遺伝子何処に行ったのよ?故障?そうよ私が故障してるんだわ…じゃなきゃこれは夢よ、夢なのよ…」

 

…………っとこの様に同じ内容をエンドレスしていた。一緒に居た俺としても気持ちは判るがそろそろ周りから奇異の目で見られるのは流石に嫌なので立ち直って貰う…

 

リィン「フローラ、残念ながらこれは夢でも君が故障した訳でも無く間違いなく現実だよ。それに…アレはあくまでも代理だって兵士も言ってただろう?」

 

フローラ「それは…そうですが…あぁも自信満々に次期国王を吹聴していたら…」

 

リィン「まぁ気持ちは凄く判る。でも考えてもみろ?アリシア女王は体調が優れないだけであって命に関わる病気に罹った訳では無い、本人が後継者指名していない以上次期国王なんて彼の自称に過ぎないさ」

 

フローラ「そう…………ですね、まだ決まった訳では無いですものね」

 

漸く落ち着いたか…

 

リィン「そうそう、だからもう落ち込むのは止めときな、美人に暗い顔は似合わないよ」

 

フローラ「まぁ、フフフ…あぁでも……」

 

リィン「うん?」

 

フローラ「少なくともあの公爵にセレストの血が流れているのは事実なんですよね……?」

 

リィン「…………(汗)」

 

ひ、否定出来ない…………

 

「あれ、リィンとフローラさん?」

 

声を掛けられたので振り向くとツァイスで別れたエステルとヨシュアと…後は眼鏡を掛けた男性が居た

 

エステル「やっぱりリィンじゃない、もう!先にグランセルに行くなんて酷いわよ。一緒に行くと思ってたのに」

 

リィン「そりゃあ悪い事をしたが、そっちの依頼が何時終わるか分からなかったし、どうせ目的地は同じだから何れ会えると思ってね。現にこうして会えたし」

 

エステル「むぅ…………」

 

ヨシュア「まぁまぁエステル、リィンだって都合があるんだからしょうがないさ…それよりその傷はどうしたのさ?この辺の魔獣で君が梃子摺るのが居るとは聞いた事ないけど…」

 

リィン「あぁ、これは……」

 

「あの〜皆さん私の事忘れてません?」

 

眼鏡を掛けた男性が会話に入ってきた

 

エステル「あ、そうだった(汗)リィン、フローラさんこちらはアルバ教授、エレボニアで考古学の教授何だって」

 

アルバ教授「ご紹介に預かりましたアルバと申します。帝国で教授をしております、えっとリィン君にフローラさんですよね?以後お見知り置きを」

 

あぁ…この男が…………

 

リィン「…えぇ宜しくお願いします。考古学ということは『四輪の塔』目当てで?」

 

アルバ教授「おや?解りますか…えぇアレは非常に興味深い代物ですからねぇ、何の為に造られたのか解らずさりとてこのグランセルを囲む様に配置された塔……実に唆りませんか?」

 

アルバ教授は眼鏡のブリッジを押しながらそう言っているが僅かに目と口が嗤っているがその表情は『蛇』を思わせたがそれも一瞬で直ぐに元の表情に戻った

 

アルバ教授「フフフ、興味おありなら私は客員教授としてグランセルの歴史資料館に居ますから是非おいでなさい?」

 

リィン「…………暇であれば」

 

アルバ教授「フフフ、ではエステルさん、ヨシュアさんもまた何れお会いしましょう」

 

そう言ってアルバ教授は人混みの中に消えていった…

 

リィン「…………」

 

エステル「ん?どうしたの?」

 

ヨシュア「アルバ教授がどうかしたの?」

 

リィン「いや……それよりグランセルに来たって事はグランセル支部に着任報告したのか?」

 

エステル「あ!そうだった!ちょっと待っててね、すぐ戻るから!」

 

ヨシュア「ちょっ、エステル!?…もう!ごめんリィン、後で話があるから少し待ってて欲しいんだ」

 

エステルは大急ぎでギルドに走って行ったのをヨシュアも後を追い掛けて行った…

 

リィン「…………」

 

フローラ「リィン様、先程の男…」

 

リィン「…唯の学者では無いだろうな…『蛇』、それも危険な匂いがしたな」

 

フローラ「エステルさん達には伝え無くて宜しいので?」

 

リィン「…どうだろうな?現時点で何もしていない相手を危険だから警戒しろと言ってもな…」

 

フローラ「そうですね…」

 

エステル「お待たせー!っでリィンはクローゼに会えた?」

 

ヨシュア「いや、エステル違うでしょ…リィン、グランセルに来て何か変わった事なかった?」

 

リィン「変わった事…エルベ離宮の周遊道で情報部の兵に不審がられて拘束されそうになったな」

 

エステル「え!?大丈夫だったの?」

 

フローラ「えぇ、丁度リシャール大佐が来て事なきを得ました」

 

ヨシュア「リシャール大佐が…」

 

エステル「ねぇヨシュアこれって…確定かな?」

 

ヨシュア「確定…だね……リィン少し力を貸して欲しい」

 

エステル「ヨシュア!?」

 

ヨシュア「エステルの言い分も判るけどもう迷ってる暇はないと思う」

 

フローラ「あの……?」

 

 

 

 

 

 

エステル「リィン実はね、リシャール大佐が反乱を企てるみたいなんだ」

 

 

 

 

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