閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第七十九話

フローラ「クーデター…ですか…………」

 

リィン「……」

 

エステル達はこれまで自分達が関わった事件の裏側について全て話した。

 

 

エステル「うん、正直私自身突拍子も無い事を言ってる自覚あるわ…」

 

ヨシュア「でも事実なんだ。ルーアンの孤児院の放火…そして僕達が行く先々に現れた黒尽くめの集団…そして先のツァイスでの偽造放火、ラッセル博士拉致、全てリシャール大佐率いる情報部の仕業なんだ…」

 

リィン「いや…信じてない訳では無いさ、寧ろスッキリする」

 

フローラ「親衛隊のテロリスト指定…カレル離宮の周遊道の異常なまでの警戒…クーデターのせいだとするなら説明できますね」

 

エステル「じゃあ…!」

 

リィン「無論協力するよ、大佐の狙いが何であろうとリベールの為にならないしね」

 

エステル「二人共ありがとう!」

 

フローラ「しかしリシャール大佐の狙いが解りませんね?」

 

エステル「狙いって…そりゃあリベールの実権を握る事じゃないの?」

 

フローラ「だとしても可笑しいですね、此処まで見事にクーデターを成功させておいてデュナン公爵を王代理として立て自らは彼の下に従っている。軍の掌握はしているでしょうが、クーデターを起こしてまでする程の利益を彼は得ているでしょうか?」

 

エステル「へ?あの公爵さんが代理…?ちょっと頭痛くなってきたんだけど…………」

 

ヨシュア「同感だけど…でもそれだったら公爵は傀儡で裏で実権を握るのでは?」

 

リィン「どうだろうな?俺達が何度か話してみた印象はリベールを愛してる愛国者って感じるし、王族にも敬意払っているみたいだし」

 

エステル「う〜ん確かに、あの大佐が私利私欲でクーデターって印象薄いわね」

 

 

ヨシュア「だとしたら…やっぱりこの『ゴスペル』が関係してくるのかな?」

 

ヨシュアは『ゴスペル』をテーブルに置いた

 

エステル「それしか無いわよね、一連のリシャール大佐の行動は『ゴスペル』が関わってたし…」

 

ヨシュア「そもそもラッセル博士ですら解析しきれない導力器(オーブメント)…一体なんの為に造られたんだろう…?」

 

「「う〜ん…?」」

 

リィン「…此処で悩んでも仕方ない。グランアリーナに行かないか?」

 

エステル「ほえ、アリーナ?何でまた…?」

 

リィン「まだ聞いてなかったか?グランアリーナで武術大会を開催してるって話だ」

 

エステル「へぇ〜、アタシも出れるかなぁ?」

 

フローラ「いえ、個人戦から団体戦に変更になったので難しいかと…それにデュナン公爵もアリーナに向かったみたいですし」

 

ヨシュア「成る程…確かに公爵の動向を探っておいても損はなさそうですね」

 

エステル「じゃあ決まりね!グランアリーナって何処にあったけ?」

 

リィン「東街区だ、百貨店や帝国大使館や共和国大使館がある区画だ。其処にアリーナがある」

 

エステル「それじゃあ、レッツ・ゴー!」

 

そういう全員でアリーナに向かった

 

エステル「うわぁ~、一杯入っているわね〜」

 

ヨシュア「うん、それに凄い熱気だね、予選からこの数だからかなり人気のイベントだね」

 

アリーナの観客席に到着して大勢入ってる状態にエステル達は感嘆の声を挙げた

 

リィン「さて、どこまで進んだかな?」

 

フローラ「大分進んだと思いますが…」

 

『お待たせしました。これより第七試合を始めます』

 

エステル「あ…始まったみたい!」

 

ヨシュア「それじゃあ空いてる席に座ろうか」

 

そして丁度四人座れるスペースがあったので座った

 

ヨシュア「そういえば聞きそびれたけどリィンのその細かい傷はどうしたの?君がそこまで傷つく相手なんて…」

 

リィン「ん?あぁ大した事じゃないよ。ヴィクター閣下と仕合しただけだから」

 

ヨシュア「…………うん、ごめんリィン僕の聞き間違いかな?ヴィクターってあのヴィクター・S・アルゼイド子爵?」

 

リィン「それで合ってるよ、得難い経験だったよ」

 

ヨシュア「何『光の剣匠』に挑んでるのさ…それでボコボコにされてその傷を負った訳だね?」

 

フローラ「いえ、リィン様はヴィクター閣下と引き分けになりましたよ」

 

ヨシュア「……は?」

 

エステル「えっと、ヴィクターって誰?有名人?」

 

リィン「エレボニアでは知らぬ人は居ないアルゼイド流という剣術の師範だよ。実力もかなりのモノだよ」

 

エステル「ふ〜ん、そんな人相手に引き分けたわけね…っと始まるわね」

 

『南、蒼の組。国境警備隊第二連隊所属パウル少尉以下四名のチーム!』

 

そうしてゲートから出てきたのはリベール軍人達

 

エステル「あら、本当に個人戦じゃないんだ」

 

ヨシュア「うん、僕の記憶だとその筈だったけど…」

 

『北、紅の組、遊撃士協会グランセル支部。クルツ選手以下四名のチーム!』

 

北側のゲートが開き知ってる顔のチームが入場して来た

 

エステル「あ、カルナさん達だ!」

 

ヨシュア「丁度良いタイミングだったね」

 

『これより武術大会予選第七試合を行います。双方位置についてください』

 

審判がそう告げて互いにフォーメーションを組み武器を構えた

 

『始め!』

 

合図と共に戦いが始まった、パウル少尉とやらのチームも練度は悪く無く堅実な攻め方をしていたがやはり遊撃士には一歩及ばずに敗退した

 

『それまで!勝者、遊撃士協会グランセル支部。クルツ選手以下四名のチーム!」

 

エステル「は〜良い試合だったわね〜」

 

ヨシュア「うん、軍人達も決して弱く無かったしね。只連携で及ばなかったね」

 

エステル「あ〜こう、武術家としての血が騒ぐわ〜予選最初から観れたら良かったのに〜」

 

リィン「気持ちは判るがな、仕事優先だろ?」

 

エステル「そりゃそうだけどさ…」

 

『続いて第八試合を行ないます。尚この試合を持ちまして予選を終了となります』

 

 

『南、蒼の組。《レイヴン》所属ベルフ選手以下四名のチーム!』

 

南側のゲートから出てきたのはこれまた見覚えがある顔が…

 

エステル「あ!あいつ等!?」

 

ヨシュア「ルーアンの不良チーム…民間人にも開かれた大会なんだね」

 

エステル「だとしても無謀としか言いようがないわよ…戦闘や武術のプロが集まるのにあんな連中が敵う訳ないじゃない」

 

リィン「ま、それも経験だよ何時までも不良なんてしてられないしね」

 

『北、紅の組、隣国カルバート共和国出身武術家ジン以下一名チーム!』

 

エステル「ジ、ジンさん!?」

 

ヨシュア「また知り合いだね…以外と世間は狭いというか…でも流石に不利だと思うけど…」

 

エステル「確かに…幾らチンピラでも囲まれたら…」

 

リィン「大丈夫だと思うぞ?ジンさんなら」

 

エステル「え?リィンもジンさん知ってるの?」

 

リィン「まぁね、それより始まるぞ」

 

『第八試合 始め!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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