閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第八十話

『勝負あり!勝者紅の組、ジン選手!』

 

まぁ当たり前の結果ではあるが彼等にとっても得難い経験だろう

 

エステル「やったぁー!流石ジンさん!」

 

ヨシュア「余計な心配だったみたいだね、あの巨体であの技のキレといい、スピードも凄まじいね」

 

リィン「寧ろ対戦相手を気遣う余裕もあったね、ジンさんならもう少し威力のある技だったし」

 

フローラ「ですが流石に本戦になったら四対一は厳しいでしょう」

 

 

エステル「う〜ん確かに…」

 

 

『只今の試合を持ちまして全ての予選試合を終了となりました。本戦出場チームは八組。明日から三日間に渡って開かれるトーナメント戦で優勝チームを決します。それでは最後に大会主催者のデュナン公爵閣下より挨拶があります』

 

アナウンサーからデュナン公爵に替わり挨拶が始まった

 

『あー、親愛なる市民諸君よ、本日はわざわざの観戦ご苦労だった。私は政務が忙しかった為残念ながら前半の試合は見逃してしまったが…………後半から観た試合はどれもレベルが高く非常に楽しませてもらい、また興奮した!』

 

『最近、テロ事件に陛下の健康不調と暗いニュースばかり続いてるが……だが、どうか安心して欲しい!陛下から政務を託された者としてこのデュナン・フォン・アウスレーゼ、身を粉にして諸君らの期待に応えよう!そしてこの武術大会の活気が諸君らの気持ちを明るくするのに役立ってくれればと思う次第である!』

 

『明日からの本戦をどうか楽しみにしていて欲しい!』

 

 

エステル「あ、あの公爵さんにしてはマトモな事を言ってる……」

 

フローラ「し、信じられません…」

 

周りの観客の拍手を横目に特にエステルやフローラは驚いていた

 

ヨシュア「多分、情報部のスタッフ辺りが文面を考えているんだうね」

 

リィン「政治家なら特に珍しくも無いが…なんとまぁ…」

 

『ハッハッハ!…おぉ、そうだな…大会の優勝者には賞金とは別に私からプレゼントを贈ろう!』

 

ん?

 

『そのプレゼントとは…三日後にグランセル城で行われる宮中晩餐会の招待状である!』

 

……思いつきが過ぎるだろう…?

 

『陛下は残念ながら出席されないが、各界の名士が集う最高の晩餐会だ!王侯貴族にのみ許された最高の料理ともてなしを約束しよう!』

 

『今日勝ち残った出場者達はどうか励みにして頑張って欲しい!』

 

観客の拍手が鳴り響く中予選は終了した…

 

エステル「ねえ、皆…私カルナさんに会っておいた方が良いと思うけど…?」

 

ヨシュア「うん、僕もそう思う。彼等が優勝出来たら堂々とグランセル城の中に入れるからね」

 

リィン「上手く行けば女王陛下にコンタクト取れるし例の件を伝えられるチャンスもあるかもしれない…」

 

フローラ「ですがエステルさん達はそれで良いので?」

 

エステル「う〜ん、確かに博士の依頼を他人任せにするのはイヤだけど……拘ってる場合じゃあ無くなったから」

 

ヨシュア「僕は異存はないよ」

 

リィン「まだ帰って無いだろうから選手用の控室に行ってみようか?」

 

エステル「うん、えっと…カルナさん達は北側のゲートから出てきたんだっけ?」

 

フローラ「えぇ、北側の控室に居ると思いますよ」

 

そうして一階の受付に控室の場所を教えてもらい訪ねた

 

エステル「カルナさん達、予選突破おめでと〜!」

 

アネラス「あ、新人君達と…リィン君にフローラちゃん!」

 

カルナ「おや、アンタ達か」

 

エステルのそんな声に気付いたカルナ達がこっちを向いた

 

グラッツ「よぉ、ひょっとして試合観に来てくれたのか?」

 

ヨシュア「はい、丁度先輩方の試合を観る事ができました。すごく良い試合でしたね」

 

クルツ「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいよ。今回急に団体戦に変更になったから戸惑ったがね」

 

 

アネラス「うんうん、ホント焦りましたよね〜」

 

カルナ「アタシ達はまだ良いさ、メンバー揃ってるからね、ジンの旦那は困ってるんじゃないかねぇ?」

 

リィン「やっぱりジンさんは有名な遊撃士なんですね」

 

カルナ「ま、一緒に仕事をした事はないけどね。『不動』のジンって言って共和国では有名さね」

 

クルツ「どうやら武術大会に出場する為にリベールに来たらしいのだが…先程言った様に急遽団体戦に変更されてしまったんだ」

 

グラッツ「これが件の公爵閣下の思いつきらしくてな。で、ジンの旦那は仕方無く一人で登録する羽目になった訳さ」

 

エステル「そうだったんだ…全くあの公爵碌な事しないわね」

 

クルツ「ハハ、違い無い。まぁ噂のエレボニアのオーレリア将軍やヴィクター・S・アルゼイド子爵が参加しないのは僥倖ではあるが」

 

カルナ「あ〜確かにね、あの二人が出てたらアタシ達でも無理だと思うね」

 

アネラス「カシウスさんと同レベルが二人も居るのはとても勝ち目が…………」

 

クルツ「それはそれとして、このまま彼の実力が発揮されないのは惜しすぎる」

 

グラッツ「だな、無名でも良いからある程度戦える奴が居れば……お!?」

 

グラッツは思いついたと言わんばかりにエステルとヨシュアを見た

 

カルナ「……おや……?」

 

クルツ「…………ふむ……」

 

アネラス「…………良いかも…」

 

意図に気づいたカルナ達もエステルとヨシュアを見て太鼓判を押していた

 

エステル「???、な、なんなの?まじまじと見ちゃって…」

 

エステルは見られているのが気恥ずかしくなってソワソワしていた…

 

クルツ「いや…物は相談なんだが…君達、ジンさんに協力して本戦から出場してみないか?」

 

エステル「…え…………エエェェぇぇぇぇ!?」

 

ヨシュア「本戦からって…そんなの大丈夫なんですか?」

 

 

カルナ「まぁ…いきなり個人戦から団体戦に変更されたからルールも固まってなくてね」

 

フローラ「ある程度の融通は利くということですか…」

 

グラッツ「ジンの旦那も遊撃士の助っ人が他に居ないかエルナンに聞いていたみたいだしな、只シェラザードは忙しいらしいし、アガットの奴は連絡が取れない、他の連中も似た様なもんらしいぜ」

 

アネラス「カシウスさんに至っては国内に居ないですからねぇ…」

 

クルツ「そういう訳だから前向きに考えてみてはどうかな?今日中にジンさんと決めれば明日の選手登録は間に合う筈だ」

 

エステル「…………(パクパク)……」

 

カルナ「おっと、長話しすぎちまったようだね。それぞれ依頼を抱えているしアタシ達はこれで失礼するよ」

 

アネラス「ばいばーい、新人君達、リィン君とフローラちゃんも今度お話しようね」

 

グラッツ「へへ、試合で手合わせできる事を楽しみにしているぜ」

 

カルナ達はそう言って控室から出ていった

 

ヨシュア「…思わぬ方に話がいったね」

 

リィン「まぁ、エステル達には都合が良いだろう?」

 

ヨシュア「まぁ確かに…どうするエステル?仕事の話する筈がこんな事になっちゃったけと……エステル?」

 

エステル「…………えへへ……むふふ……」

 

ヨシュア「え、エステル?……どうしたのさ?(汗)」

 

不気味な笑顔を浮かべていたエステルをヨシュアは引きながら尋ねた

 

エステル「きた……きた……キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!そうよ、そうなのよ!やっぱりそうこなくっちゃ!あぁ~女神様(エイドス)様!大いなる加護に感謝致します〜!」

 

そう言って女神に祈りを捧げていた…

 

ヨシュア「え、エステルが壊れた…?」

 

リィン「嬉しさの余りに暴走したな?」

 

フローラ「鎮静剤打ちますか?」

 

エステル「考えてもみなさいよ!武術大会に出られるのよ?困っているジンさんに協力出来る……アタシ達は堂々と城に入れる……ついでに白熱したバトルも出来る…これぞ正に一石三鳥!!」

 

ヨシュア「そ、そんなに出たかったのかい?…まぁ優勝出来るとは限らないけど…僕達の手で依頼を達成出来る可能性が出てきたのは嬉しいかな」

 

エステル「うんうん♪なんと言ってもそれが大きいよね!こうしちゃいられない!!早速ジンさんに頼んでみるしか!」

 

リィン「あ、待ちなよエステル、ジンさん何処に居るか判るの?」

 

エステル「……何処に居るのかしら?……」

 

エステルは控室の扉を開けようとしたのでリィンが止めたらエステルは振り返った

 

ヨシュア「全くもう、一度グランセル支部のエルナンさんの所に戻って報告のついでにジンさんのいそうな場所を聞こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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