ジン「やれやれ……おかげで良い汗かいちまった」
魔獣を殲滅し終えたジンさんはそう言うが汗一つかいてない
ジン「しかし、お前さんたちとここで会えるとは思わなかったぜ。ツァイスの方で仕事してたんじゃねぇのかい?それに…アイスフェルトやフローラの嬢ちゃんも一緒とはな、どういう関係だ?」
エステル「あはは、確かにあれからそんなに経ってないかもね」
ヨシュア「リィン達とは元々知り合いでして、ジンさんこそリィンとは知り合いなんですか?」
ジン「まぁな、と言ってもエルモ村で知り合ったから付き合いとしては浅いがな」
エステル「あ、そうかあの時か…そりゃあ会っても不思議じゃないか…」
リィン「お久しぶりです…というには些か早い再会ですが」
ジン「違いない、アイスフェルトもあれから少し腕を上げたみたいだな?この短期間で何があったんだ?」
リィン「それは追々に…今はエステル達がジンさんに用がありまして」
ジン「あん?俺に?」
シスター・エレン「…あの……」
ジン「おっと、これは失礼…………ハッ……」
ジンさんはシスターの姿を見て見惚れてヨシュアに近付いて耳打ちしてきた
ジン「(おいおい、この別嬪さんはお前さん達の知り合いか?)」
ヨシュア「(いえ、僕達もさっき知り合ったばかりですけど……)」
エステル「全く、鼻の下伸ばしちゃってみっともないわね〜、キリカさんに言いつけるわよ?」
ジン「いや、俺は客観的な事実をだな……ってなんでそこにアイツの名前が出てくるんだよ?」
フローラ「あら?彼女とは同門なのではないのですか?」
ジン「ギクッ…た、確かにそうだが……」
シスター・エレン「あの……危ないところを本当にありがとうございます。皆さんは命の恩人ですわ」
ジン「いやいや、お気になさらずに!男として、武侠の道に生きる者として当然の事をしたまでですよ!」
シスター・エレン「まぁ……」
エステル「(ナニをカッコつけてるのやら……ジンさんって女の人には弱いのねぇ…)」
ヨシュア「(はは、何となくらしい気もするけどね)」
リィン「(でも、『好き』とかの感情は無いみたいだね)」
フローラ「(私としては少し馴れ馴れし過ぎる気もしますが…)」
エステルはリィン達側にいき互いに小声で話してると…
「おい!お前達何をしている!?」
情報部の兵が此方に近づいて来た
エステル「え……?」
ヨシュア「…………」
リィン「面倒だな…」
フローラ「ですね…」
「こんな人気の無い処で密談とは怪しい奴らめ…………」
「もしやテロリストではなかろうな?…………」
エステル「だ、誰がテロリストよ!アンタ達の方が……」
特務兵達の言い様にエステルが堪らず抗議しようとしたがヨシュアに制止されヨシュアが前に出た
ヨシュア「…………僕達は遊撃士協会、グランセル支部に所属している遊撃士です。先程こちらのシスターが魔獣に襲われていたので保護したのです」
「なに…………?」
「遊撃士だと…………?」
シスター・エレン「あの、その方達の仰ってる事は本当です。私、薬草を摘みに来て魔獣に襲われそうになって…」
特務兵達の怪訝な顔にシスター・エレンが横からヨシュアの主張を援護した
ジン「ついでに言えば俺も遊撃士でね。確かアンタ達の仲間と顔を合わせてる筈だが?」
「カルバートから来た武術家か………!確か一人で戦ってた…」
「ふん…身分だけは確かの様だな。だがそちらの二人は?そっちも遊撃士か?」
リィン「俺達はエレボニアからの旅行者です。何ならパスポートも見せましょうか?」
リィンはフローラの分のパスポートも出して特務兵達に見せた
「エレボニアからの旅行者か…確かに本物らしいな、だがそこの遊撃士と君達の関係は?
リィン「友人ですよ。別に何ら不思議ではないと思いますが?」
「…………まぁ良いだろう、今回ばかりは見逃してやろう。だが、ここはエルベ離宮の近くだ。用も無く彷徨か無いでもらおうか」
「それとシスター殿と旅行者の方、貴方がたは我々が王都まで送りましょう。遊撃士風情の手を借りるまでもありません」
シスター・エレン「え?で、でも私は…」
リィン「……」
フローラ「……」
エステル「ムッカ〜ちょっとアンタ達!失礼な事ばっかり言って…!」
ヨシュア「エステル…良いから……以後気をつけますので大目にみて頂ければ助かります」
「…ふん、良いだろう、お前達は所詮民間人だ。己の分を弁える事だな。さ、シスター殿と君達も行きますよ」
シスター・エレン「は、ハイ、あの、皆さん本当にありがとう御座いました」
リィン「エステル、ヨシュアにジンさん悪い又後で…」
フローラ「失礼します」
俺達は一旦エステル達と別れて特務兵に連れられて王都の前まで戻って来た
「ここまでくればもう大丈夫でしょう。 ではシスター殿、君達も我々はこれで失礼します」
シスター・エレン「あ、はい…ありがとうございます…」
リィン「どうも…」
フローラ「(ペコリ)」
特務兵達はこちらに敬礼してもと来た道に戻って行った…
シスター・エレン「あ、あの、貴方がたもありがとうございます。ごめんなさい、私のせいでご友人達と…」
リィン「気になさらずに、エステル達もそんな気にしていないでしょう。それよりもお怪我がなくて本当に良かった」
フローラ「これから大聖堂にお戻りになるのでしたら同行しましょうか?」
シスター・エレン「いえ、ここまでくればもう大丈夫です。では私もこれで…」
シスター・エレンはリィンの側を通り過ぎようとした時に耳元で囁いた
「三日後……武術大会決勝が終わった時に大聖堂を訪れてください、貴方の『愛しい方』の行方をお教えします…」
リィン「……ッ!!」
リィンが振り向いた時には既にシスター・エレンは人混みにまぎれていた…
フローラ「リィン様、あの方は…」
リィン「…大体は想像つくけどな」
エステル「お~い!」
そう思っていたらエステル達が追いついてきた
ヨシュア「良かった、無事に着いたみたいだね。シスター・エレンは?」
リィン「シスターなら一足先に大聖堂に戻ったよ」
エステル「そっか…あ〜でもアイツ等にはイライラするわ…」
ヨシュア「落ち着きなって…それより僕等も中に入ろう、ジンさんに相談したいし」
ジン「ふむ…?そういやそんな事を言ってたな?なら俺の行きつけの酒場に行こうか、話はそこで聞こう…」