閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第七話

 

 

 

5年前、戦争は原作通りリベールの反攻により最後までエレボニア帝国軍は敗走続きになり最後のリベール国内のエレボニア帝国軍の降伏によりエレボニア政府は講話交渉に入り、最終的には七耀教会の仲介により講和が成立しエレボニア帝国政府の謝罪を以って戦争は終結した。

 

 

 

この戦争は後に〘百日戦役〙と呼ばれる様になった。

 

 

 

そうして俺達は何時までも『アンファング』に留まる訳にいかず、エレボニア国籍を取得する事にした。取得の際に俺の姓が無い事に気付いた…まさかオズボーン姓を名乗る訳にもいかないし、だからといってシュバルツァーを名乗るのももっと駄目だし…

 

 

 

フローラ「…アイスフェルト?……アイスフェルトは如何でしょう?響きも其処まで変ではないと思いますが?」

 

 

 

フローラの意見に俺は頭の中で反芻してみた…リィン・アイスフェルト…悪くないかも知れない。

 

 

 

そうして俺はリィン・アイスフェルトとしてエレボニア国籍を取得した。その後俺達二人は相談の末リーヴス郊外に拠点を設ける事になった…

 

 

 

 

 

七耀暦1197年ーエレボニア帝国帝都ヘイムダル空港ー

 

 

 

リィン「技術の発展というのは早いものだね…」

 

 

 

リベール行きの定期船をロビーで待ちながら俺はそう呟いた

 

 

 

フローラ「人は便利な物だと判断すれば実用化するのを躊躇いません…かつて《輝く環》は正に人々の福音でした、そうして建造して運用して…実際は自らの首を絞める結果になりましたが…」

 

 

 

自分を造り出した創造主達の顚末を知っているフローラは複雑そうな顔で発着する定期船を見つめていた。

 

 

 

リィン「君はもう《リベル=アーク》のプロトタイプじゃない…一人の女性のフローラ・クリストだよ、過去を気にするなとは言わないし、言う権利なんて俺にはない…でも愚痴位なら付き合うから今は旅を楽しもう?」

 

 

 

俺はそう言って彼女の目を覗き込んだ。

 

 

 

フローラ「……フフ、そうですね。せっかく今の時代を見れるのですから、これからの人の営みを見続けるのも一興ですね」

 

 

 

そう言って彼女は微笑む

 

 

 

フローラ「ですが良いのですか?」

 

 

 

リィン「うん?何が?」

 

 

 

フローラ「いえ…幾ら準備を整えてからとの条件付きとはいえリベールに行きたいというのは私の我儘ですし…」

 

 

 

彼女の疑問に俺は答える

 

 

 

リィン「でも必要だと君は感じたんだろう?それでいいじゃないか?」

 

 

 

ー5年前ー

 

 

 

リィン「リベールに降りたい?それは一体どうして?」

 

 

 

俺が問うと彼女はどう言葉で表現していいのか迷いながら答えた…

 

 

 

フローラ「はい…実はリベールの『四輪の塔』から私と同じ時代に作られたと思われる装置が未だに稼働しているのを確認しまして…」

 

 

 

あぁ、あの塔関係か…

 

 

 

リィン「それを調査したいと?…でもどうするの、その装置を破壊したいとか?」

 

 

 

もしそうなら反対するところだけど…彼女はそうじゃないと頭を振って否定した。

 

 

 

フローラ「アレを破壊したら碌でも無い事は起きるのは予想出来ます。それに…なんの為の装置なのかは凡そ理解できますから…」

 

 

 

じゃあ何の為に?と問うと

 

 

 

フローラ「私…セレスト達が築き上げた国をこの目で見てみたいんです。コンピューターとはいえ私もあの時代を一緒に生き最後まで諦めなかった彼女達の結果を見たいんです…!」

 

 

 

そういう事なら断る理由もないな…

 

 

 

リィン「判った…同胞の行く末を気になるのは当然だろうしな」

 

 

 

フローラ「…ありがとう御座います!」

 

 

 

リィン「礼なんて必要ないよ…どっちみち地上に降りる予定だったんだし…でも、地上の拠点や国籍は必要だからリベール行くのは当分先だけど」

 

 

 

フローラ「それでも充分です!では、降りた時に拠点に相応しい地を選定しておきます!」

 

 

 

そう言ってフローラは笑みを浮かべなが退室していった…

 

 

 

ー現在ー

 

 

 

リィン「時間が掛かったけどまぁ色々手続きとか審査とか土地取得費とかあったからなぁ…」

 

 

 

仕方無いとはいえ役所仕事は長いからなぁ…

 

 

 

フローラ「リーヴスの郊外とはいえ一から造成やら建築ですからねぇ…『アンファング』の機材が使えれば早かったんですが…」

 

 

 

リィン「まぁ、リーヴスの住民との交流も出来たから悪いことばかりじゃないさ…それで予定としては最初グランセルからロレントに行く事でいいんだよな?」

 

 

 

フローラ「はい、ロレントに逗留しつつ翡翠の塔を調べたいと…(pipi)失礼します。」

 

 

 

彼女に直接通信が入るなんて珍しいな…戻ってきた。

 

 

 

フローラ「リィン様申し訳御座いません『アンファング』の方でトラブルが発生したらしく、私は対応のため戻ります」

 

 

 

リィン「深刻なのか?俺も一緒に…」

 

 

 

フローラは心配無いと微笑みながら言った

 

 

 

フローラ「心配するほどのトラブルではありません。念のために戻るだけですのでリィン様は先にリベールに行って下さい。私も後から行きますので」

 

 

 

リィン「解った…じゃあリベールで会おう」

 

 

 

フローラ「はい、いってらっしい」

 

 

 

そう言ってフローラは戻る為に空港を後にした

 

 

 

リィン「さて、あぁは言ったがチケットが一枚無駄になってしまったな…一枚分キャンセル出来るかな?」

 

 

 

???「困ったのぅ…まさかチケットを無くしてしまうとは」

 

 

 

そんな声が後ろから聞こえ、振り返ると歳は70位の老人がうろうろしていた、流石に知らんぷりは出来ないので声をかけた

 

 

 

リィン「もし、おじいさんチケットを落としてしまったんですか?」

 

 

 

???「うん?ああそうなんじゃ、リベール行のチケットをとっていたんじゃが何処かに無くしてしまってのぅ、今日中にリベールに行きたいんじゃが…」

 

 

 

ふむ…?

 

 

 

リィン「おじいさん、実は俺もリベールに行くんですが生憎連れが急に用ができてさっき別れたんですよ。良かったら一緒にどうですか?」

 

 

 

???「ありがたい話しじゃが、こんな爺でいいのかい?」

 

 

 

リィン「どうせキャンセルになる位なら有効的に使った方がいいです。それに俺も退屈しませんし…」

 

 

 

???「ふむ…では有難く使わせてもらうとしようかのう?そうじゃ、お主の名は何と言う?」

 

 

 

リィン「はい、俺の名前はリィン・アイスフェルトと言います。お爺さんのお名前は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ワシはユン・カーファイという者じゃ、宜しくのリィン少年」

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