閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第八十四話

ジン「明日の試合にお前さん達を俺のチームに入れてくれ?」

 

王都に戻ったリィン達は最初に寄った酒場にてジンさんにエステル達がジンさんのチームに入れてくれる様頼んでいた

 

エステル「うん、ジンさんお願い!」

 

ジン「なるほど、それで俺を探してたのか…それで、お前さん達はどうして武術大会に参加したいんだ?」

 

エステル「あ、えっと……予選を観てたら身体がウズウズとしてきちゃって…手強い相手と思いっきり戦いたくなっちゃったのよね〜」

 

ヨシュア「僕達は正遊撃士を目指して王国各地を旅してきました。今までの修行の成果を試したくなったんです」

 

ジン「ふーむ………」

 

ジンさんは腕を組みながら考え少し経って決断した

 

ジン「良いぜ、一緒に組むとしようや、明日の大会が始まる前に選手登録すれば大丈夫だ」

 

エステル「やったぁ~!…………って即答しちゃって良いの?」

 

ジン「お前さん達の腕前は前に見させてもらってるからな、助っ人としては十分過ぎるさ」

 

エレン「えへへ……ありがとジンさん!アタシ精一杯頑張るから!」

 

ヨシュア「宜しくお願いします」

 

ジン「こちらこそ宜しくな。しかし、一人でどこま通用するか挑戦してみる積りだったが……助っ人が加わったからには優勝を目指さないと話にならんな。」

 

エステル「モチのロンよ!やるからには優勝あるのみよ!」

 

ヨシュア「でもそうなると一人足りませんね…団体戦の人数は四人と規定されてますからね…」

 

エステル「な〜に言ってるのヨシュア?此処にリィンとフローラさんがいるじゃない!ねぇリィン…!」

 

ヨシュアは難しい顔をして言ったがエステルは気楽に解決策を示したが……

 

リィン「ん、俺は出ないよ?」

 

にべも無く断った…

 

エステル「へ……?な、なんで……!?」

 

リィン「いや、なんでって言われても……ジンさんは徒手、ヨシュアは双剣、エステルは棒術…俺も太刀だから接近戦主体でバランス悪いだろう?」

 

エステル「ゔ、確かに…じ、じゃあフローラさん…」

 

フローラ「私も興味無いですわ、申し訳ないですけど……」

 

エステル「デスヨネー…」

 

ヨシュア「困ったね…三人で出場しますか?」

 

ジン「いや、上を目指すなら万全の準備を整えた方が良い」

 

ヨシュア「まぁ確かに…」

 

エステル「こういう時にシェラ姉がいてくれたら心強いのに…ね、エルナンさんに頼んでロレントに連絡してもらわない?」

 

ヨシュア「う〜ん、でもシェラさんもかなり忙しいと思うよ?父さんも僕達も居ないからロレント支部も手薄だと思うし…………」

 

 

エステル「そ、そうでした………あーもう!誰でも良いから協力してくれる人は居ないかしら!」

 

〜 ♫ 〜

 

エステルのそんな発言をした時にリュートの音色が酒場に響いた

 

「フ、その言葉を待っていたよ」

 

エステル「こ、この声は…」

 

ヨシュア「ふぅ…」

 

フローラ「縛り足りなかったかしら…?」

 

リィン「……」

 

リュートを弾きながら酒場の二階から降りてきたのはスチャラカ…もとい、自称演奏家のオリビエ…

 

エステル「出たわね、スチャラカ演奏家まさか二階に潜んでいたとは…」

 

ヨシュア「ひょっとして…今の話聞いてたんですか?」

 

オリビエ「フフフ、余すことなく聞かせて貰ったよ。これは僕の出番かと思ってね」

 

オリビエは降りてきてこちらと同じテーブルに座った

 

エステル「あ、ちょっと何勝手に座ってんのよ?」

 

ジン「確かピアノを演奏している兄ちゃんだったよな?お前さん達の知り合いか?」

 

 

エステル「知り合いというか腐れ縁というか…」

 

ヨシュア「……まだ知り合ってそんなに経ってないのにね」

 

リィン「かなり図々しい人だしね…」

 

フローラ「何考えてるか解りません」

 

オリビエ「酷い言い草だね、僕は友人からも清廉潔癖と太鼓判押されているんだよ。隠し事何て一つも無いよ」

 

エステル「胡散臭いわね…?」

 

 

オリビエ「おっと、そこの御仁にはまだ名乗って無かったね。僕の名前はオリビエ・レンハイムエレボニア出身の旅の演奏家さ」

 

オリビエ「エステル君やヨシュア君は以前とある事件で知り合ってね。それ以来ただならぬ関係さ…リィン君達も別件だけど深い仲の知り合いさ」

 

エステル「誤解を招く様な発言しないで頂戴!」

 

リィン「同感…そんな事実は無いっての」

 

ジン「ふーん?よくわからんが俺の方も名乗っとこうか。ジン・ヴァセック、カルバートの遊撃士で武術の道を志している。アンタのピアノはいつも楽しませてもらってるよ」

 

オリビエ「フフフ、お褒めに預かり光栄至極。僕の方も大会予選でのあなたの武勇は耳にしている。四人を相手にたった一人で圧倒したそうだね?」

 

ジン「素人相手で運が良かっただけさ、で?その演奏家さんが俺達になんの用だい?」

 

エステル「ちょっと待った!」

 

ヨシュア「オリビエさん…一つ確認しますが、もしかして最近ヒマなんですか?」

 

オリビエ「…フ、王都に来て一ヶ月…一通り観光して残るのはグランセル城位だが無粋な兵士達が入れてくれない。他の地方にも興味があるけど女王生誕祭が迫ってるから王都を離れるのも忍び無い」

 

 

リィン「つまりかなりヒマだと…」

 

フローラ「大使館も大変ですね…」

 

オリビエ「で今回一人枠が余っていて、しかも優勝者には城に招かれて晩餐会…まさに女神の思し召しといえるじゃないか!」

 

エステル「はぁ……」

 

ヨシュア「そんな事だろうと思いましたよ」

 

二人とも呆れ果てていた

 

リィン「大使館に…というかミュラーさんに怒られますよ?」

 

オリビエ「何、ミュラーだって四六時中張り付く訳じゃないからね。問題ないさ」

 

フローラ「そういう問題ではないでしょうに…」

 

オリビエ「で、僕も武術大会のチームに入れてもらえないかな?損はさせないから」

 

 

結局なんだかんだでオリビエの参加が決まりその場は解散になった…………その裏で蠢く悪意にまだ誰も気付かずに

 

 

 

 

 

 

 

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