シャドウガーデンと共に楽しい日々を 作:陰の実力者になれんかった
『陰の実力者になりたくて!』アニメ本放送おめでとうございます!
いやー、アニメ化決定した時にはそれはもう歓喜しましたが、ついに本放送ですね。七陰メンバーや学園メンバーたち、そしてシドがどんな風に動いて喋るのか……楽しみで仕方ないですね!
……と、冗談はさておき、先日はアニメ第9話の本放送がありましたね。私は動画サイトでわいわいしながら見てるのでまだ第8話でした。
そこで思ったのです。アニメ記念とかで書く人いるよな……そうだ。アニメ1話につき1話書いていけば面白い番外編になるんじゃない? と。
そんな思いつきで始まります。それではどうぞ。
『陰の実力者になりたくて!』アニメ放送記念 第1話
ある日。シャドウガーデンの幹部である七陰、その中の3人に話があると呼び出された。呼び出されて向かったのは、シャドウガーデンが本拠地としている場所、その中にある特別会議室。
ここの会議室は基本的に使われない。というよりも、ここ最近では七陰が全員集まることが無かったため、使われていなかった。
そう、この場所は七陰が集って会議する場所なのだが、そこに呼び出されるとは何事だろうか。しかも3人に。
私は心当りがあるか考えてみたものの、何も思い浮かばなかったので、とりあえず入ってみることにした。
「来たわね、ゼロ」
「突然呼び出してすみません」
「いや、こちらも空き時間だったからいいんだ。何の用かな、アルファ、ベータ。それに、1人まだ来てないみたいだが……」
中にはシャドウガーデンを総括し、纏めるリーダーのアルファと、その補佐やシドとの伝達役を務めることの多かったベータがいた。
「ガンマならもう少ししてから来るわ。少し頼み事をしていたの。これから話す件についてのね」
なるほど。ガンマに頼み事ということは、資金面でなんらかの調整が必要になるようなことをするのだろう。ますますわからなくなってきた。
1番の路線はシドの話、陰の叡智に関することだと思うが、正直いってどれかわからない。そもそもの話、シドの語るものは大抵、彼女たちだけで作り上げてしまうのだ。
特に、ミツゴシ商会はその最たる例と言えるだろう。こっそり盗み聞きしていたチョコレートの話など、想像を絶するヒントのなさだった。
端的に言えば、それっぽいものを使えばなんか出来るよ、程度だ。無茶が過ぎる。
だがその無茶を通すことが出来るのがシャドウガーデンという組織なのだ。個人でも組織でも、ありえないほどの力と頭脳を持つ。
そんな彼女たちが、一体何の用だろうか。昔ならいざ知らず、今の彼女たちにそこまでの無理難題はないと思うが。
「そうか。それで、その件とはなんだ?」
「はい。これは今現在、シャドウ様に極秘で進めているサプライズについての話です」
「ほう……サプライズ、か」
サプライズ……サプライズ? シドについて聞きたいのなら、君たちよりシドについて詳しい人なんていないと思うんだが。特にベータ、君だよ君。
「はい。そこでゼロさんのお力添えを頼もうと思っているのです」
「それなら別に構わないが、何をするんだ?」
そんな畏まって言うことだろうか。なんなら君たちが今までやってきた事の一つや二つ話せばサプライズだよ。本人は表には出さないだろうけど。
「それについてはガンマから説明するわ」
「失礼します、アルファさ、まっ!?」
「おっと、大丈夫か?」
つかつかと歩いて会議室に入ってきたガンマは、何も無いところで、それはもう見事につまづいた。彼女にとっては平地も段差も関係無いのではなかろうか。
ガンマ。シャドウガーデンでは主に経済面を担当していて、その方面で右に出るものは居ないほどの才を持つ。
その反面、運動能力には致命的なものがあり、ことある事……それどころか、何も無くてもつまづいて転ぶことがあるほどの欠陥を持っている。丁度今のように。
七陰最弱との呼び名もあるが、それは七陰の中での話であり、シャドウガーデン全体で見れば相応に高い戦闘力を持つ。
そんなガンマを倒れる前に受け止める。シドがやってやれば面白そうだと、ことある事に思う。
「は、はい……ありがとうございま、ってゼロ様!? も、申しわけありません!」
「いや、大丈夫だ。それに、そこまで慌てなくてもいいだろう」
「は、はい……」
これ、拒絶されてるんじゃないかってぐらいの勢いで謝られるからなんとも言えないのだ。過去に何かしただろうか。出会った頃からこんなだった気もするが……。
「それでは改めまして、アルファ様。例の件への予算を纏めて参りました。ミツゴシ商会もあるので、そこまでの痛手にはならないでしょう」
「そう、ならあとはゼロ次第ね。ガンマ、説明を」
「はい。ゼロ様、シャドウ様の陰の叡智の再現に協力してほしく、お呼びしました」
この陰の叡智の再現。特に貪欲に食らいついているのがガンマで、シドからなにか話を聞く度に再現出来ないかと試行錯誤している。
とにかこれはまだ予想通り。あとは何を手伝うことになるのかだが。
「ほう、それで、その叡智とは」
「アニメ、です」
「ふむ、なるほど……ん?」
「シャドウ様が熱心にお話しして下さった新たな叡智。再現出来ればまた多くのことが見つかると思うのですが、手掛かりが掴めず、ゼロ様ならばということで──」
アニメ……それってアニメーションのアニメ? なんでシドそんな話してるんだ? どうせ何となくだろうけども。
「──どうか協力して頂けないでしょうか」
「ああ、問題ない。最近は色々あって忙しかったからな、息抜きにもなるだろう」
「ありがとうごさいます」
アニメをつくる、ねえ。映像技術なんて欠片も無い世界だが、どうにかなるのだろうか。いや、意外と必要なものは揃っているのかもしれない。なにせあのシャドウガーデンなのだから。
「それでは、まずアニメについて聞きたいのですが、我々で作り上げた映像技術ではここまで作ることが出来ているのです」
そう言って見せられたのは一本の動画。デルタがベータと模擬戦をしている映像だった。複数台のカメラを使っているのか、軽い編集も入っている。
といってもそれは前世基準のもので、この世界においては存在し得ないものだ。ここまで出来るのであれば、アニメも技術的には可能そうだが。
「中々の出来じゃないか。ここまで出来ているなら特に問題はないのでは?」
「はい、技術的には問題無いのですが、その、つくる作品の方に問題がありまして」
「……まさか」
「そう。何を作るのかが決まっていないの」
アルファがガンマに続いてそう言う。表情も少し困ったように見える。
「意見が多く出ていることもそうなのですが、シャドウ様を出す事が不可能だということに気がついてから、制作が滞っているのです」
ガンマも先程より困った顔でそう話す。
「そうか。それで新たな方向性の意見を欲しがったが、極秘で進めるからには話す人数は少ない方がいい。なおかつ、シャドウに秘密にでき、下手に意見をぶつけず、制作に参加してくれる。そしてシャドウに詳しく、空いている人物。それが私だったということか」
「その通りです。さすがゼロさんですね」
ベータがいつものノリで褒めてくる。先程から静かだなと思っていたが、よく見たら自身のメモ帳に何かを凄まじい速度で書いている。またネタを思いついたのだろう。もしかしたら、このアニメの脚本は彼女ではなかろうか。
「では、早速始めようか。まず今回作るこのアニメはどんな話にしようと──」
とにかく、やるからにはやりきるとしよう。面白そうでもあるし、彼女たちとモノを作るのは久しぶりだ。楽しみである。
窓の外にちらりと見える陽は東の空にある。まだ始まったばかりだ。
このアニメ記念、不定期更新です。本編と同じですね。本編の方はまだ時間がかかりそうです。
前書きのネタはともかく、思いつきなのでこの後アニメ第1話の感想とカゲマスの発狂を少し書きます(?)
本編は終わりなので、読みたい方以外は是非本編を見に行って下さい。(恐ろしく自然な誘導)
はい。まずカゲマスですね。まさかのサービス開始4日目でイベントが来てビックリしました。シェリーがバナーにいるからワンチャン? と思っていますが、アレクシア王女が先でしたね。そんな格好して……良くないと思います。(いいぞもっとやれ)
ゲーム的には結構強いキャラだと思いました。バフデバフ両方あるし。まあ私は今回はスルーです。素直に石がありません。シェリーとか来たらどうしよう。
ストーリーは面白かったというか、ちゃんと友情してたなと思いました。シドもシドでした。ネタバレはしたくないのであまり色々とは言えませんが、皆さんぜひ見てみてくださいね。てえてえですよ。
そういえば、生放送見てた方なら知っているかと思いますが、アレクシア王女のボイス、来週から入るらしいですね。ボイス無しで寂しかったので嬉しい追加です。更に妄想がひろがりんぐ。
それはそれとして、トークですよトーク。あれで大分色んな話が聞けてしまうので、この作品に多大なる影響があるかもしれません。昨日見たアルファのレベル4のやつなんて破壊力やばかったです。アルファファンの人はきっと悶絶死したでしょう。私はしました。ファー↑って感じで。
あと、キャラストなんかは本当に重要なので、今後書く予定のあったりなかったりする、原作を元にした過去ストどうしよう状態ですね。凄く……難しいです。
書きたいと同時に、あのストーリーを変えたくないという思いもあるジレンマ。うーむ、悩ましい。
閑話休題
さて、アニメ第1話。個人的には衝撃と笑撃の連続でした。まさか第1話で前世編をやるとは思っていませんでした。
ただ、1話からしっかりシドがシドしていて安心しました。スタイリッシュ暴漢スレイヤーはやっぱ格が違うなって……。
例の魔力覚醒シーンは多少マイルドになりつつもやっぱイカれてるわと笑いました。声優さんの本気でしたよ、きっと。
あのメインヒロインのようなアカネさんはあの後どのような人生を送るんですかね。少しだけ、ほんの少しだけ気になりました。
とまあアニメは第1話からとばしてるなという感じでしたね。アニメからの人もびっくりしたんじゃないですかね。流れはわかりやすかったです。第2話も楽しみだなぁ()
長々とありがとうございました。それではまた次回!