シャドウガーデンと共に楽しい日々を 作:陰の実力者になれんかった
お久しぶりですね? ぼちぼち再開していきます。去年までの頻度は流石に厳しいですが、それはそれとして。
いやー、ついに陰実が原作カテゴリに追加されてましたね。気付いた時には舞い上がりました。嬉しいですね!
それでは日常編、どうぞ。
『転生者たちのあれこれ②』
「ねえゼロ。あれ知ってる? 生卵」
「それは知ってるが……この世界でってことか」
「そう。やっぱ手軽に食べられる卵って無いのかなあ。オムライスみたいなのは見た事がある気がするんだけど」
「前世でも卵は、海外ではそのまま食べるものではなく加工して食べるものだったんだがな。生卵でそのまま、なんて安全に食えたものではなかったはずだ」
「へえ。そうだ。ゼロなら食べれる生卵持って来れない? いつも色々持ってきてるし」
「……善処はするが、何故だ?」
「やっぱり栄養があるじゃん? それに昔は結構食べてたんだよね。懐かしくてさ」
「そっちが本音だろう。懐かしいのは同意だが。というか、魔力で体内は大体どうにか出来るのだから、その辺の生卵でも食べればいいだろう」
「……希少なものには価値がある。人々が謳いし黄金に輝く」
「誤魔化せて……最早厨二病じゃないのか、それ。いや、まあ私は遠慮するが」
『デルタと遊ぶ②』
「ボス! デルタと遊ぶのです!」
「また? 昨日遊んだじゃん……」
「だから今日も遊ぶのです!」
「うーん、じゃあかくれんぼしようか」
「かくれんぼ?」
「そう。僕が隠れるから、デルタは僕を探し出す」
「それならデルタ得意なのです! ボスもすぐに見つけるのです」
「すぐには見つけなくてもいいんだけど、じゃあ10秒数えてからスタートね」
「わかったのです! 1、2……」
「おっと、じゃあ隠れなきゃね」
「4、5……うぅぅ、10なのです! ボスを探すのです! 匂いは……あっち。デルタの本気、見るのです!」
「……行ったかな。わざわざにおいの濃さまで変えないといけないなんて、大変だなあ」
〜数時間後〜
「……そろそろかな」
「ボス見つけた! これでデルタの勝ちなのです!」
「うん、そうだね。偉いぞーデルタ。それじゃあそろそろ晩御飯だから行こうか」
「ごはん!? 食べる! ずっと探してお腹空いたのです」
「そっか。ほらデルタ、早く行くよ」
「デルタも着いていくのです! ……? この部屋、ボスと遊び始める時にも見た気がするのです?」
「……意外と使えるかも。この技術」
『イプシロンの華麗なる流儀』
イプシロンの朝は早い。日が昇るよりも前、まだ草木も寝静まっている頃から始まる。シャドウの陰の叡智である睡眠法を利用しているから睡眠は足りている。
スライムボディスーツ。彼女にとって最大の武器であり、何よりも大切にしているものである。スライムボディスーツを調整すること。それが彼女の早起きの理由である。
「今日はもう少しいけるかしら……」
スライムボディスーツを利用して自身の身体を理想に近づけていく。量、形、質感、動作。首から下は全てを覆うスーツ。それ故に改良の余地は多分に残されている。
盛る。全身を盛っている彼女のそれは、長年の成果である。何年もの間、成長期に合わせ改良に改良を重ねていったそれは、既に彼女の身体から離れた場所にある。
全身に纏った後、バランスを調整していくイプシロン。その動作は流麗であり、職人技である。彼女の魔力操作の技術は七陰一。その技術が余すこと無く活かされている。
「少しバランスが悪いわね……ここを削って、ここは逆に付け足して……」
バランスを取る。決してバレてはいけないそれは、完璧なバランスによって隠されている。
そう、自然。彼女の身体はとても自然である。スライムボディスーツはとても性能が高い反面、その操作はそれなりの難易度である。
魔力操作によって形をとり保つそれは、相応の技術を必要とする。初心者ではまともに維持し続けることが出来ない。
歪な形にならず、常に状態をキープしながら自然な動作であり続ける。彼女の二つ名が『緻密』である所以でもある。
「これでいいかしら。あとは少し歩いて最終調整ね」
歩きながら形を確認し、不備がないことも確認した彼女は動作も確かめる。
それ即ち、揺れ。盛りに盛っている彼女のスライムボディスーツは、何もしなければ身体と連動しない。スーツ単体で動いてしまう。
そうなって違和感を感じられれば、それは彼女にとって死刑宣告と同義。スライムボディスーツによって盛っていることがバレれば、彼女もその周りも、どうなってしまうか分からない。
自分の動きと同期させる。歩く際にはどう揺れるのか。話す際にはどう揺れるのか。兎にも角にもどう揺れるのか。
それは観察に観察を重ね、限りなく天然に近づけた妙技。この一点において、彼女は誰よりも高い技術を誇る。
「完璧……!」
彼女が全てを終えた頃、既に朝焼けを過ぎた空には日が昇っている。こうして彼女の朝は終わる。むしろ、こうしなければ彼女の朝は始まらないのかもしれない。1日は、まだ始まったばかりである。
『その隙間、良い隙間』
「……ゼータ。そんなところで何してるの?」
「やっぱり主は凄いね。これでも真面目に隠れてたんだけど」
「そうなんだ。それで、そんなにソワソワしてどうしたの?」
「えーと、その、主と本の隙間に入りたくって」
「そういえば前にそんなこと言ってたっけ。うーん、今回だけだよ」
「本当!? じゃあ早速」
「……同じ猫でも、ちょっと大き過ぎるな」
「ここ、凄く落ち着くよ」
「そうなんだ。ところでこれ、いつまでするの?」
「当分の間。暖かくて、気持ちいいね」
「それはどうも……ゼータ?」
「……スゥ」
「寝ちゃったの? まあいいけど……これ、結構修行になるかも」
「……♪」
『イータの研究室』
「これで……完成」
「イータはいるですかー!」
「……なにか、用? それと、ドアを勢いよく開けないで」
「あ、イータ。アルファ様が呼んでいたのです。アーチファクト? が出来たかって」
「聞いてない……それなら、今出来たから……持っていく」
「じゃあ伝えたのです! ところで、それなんなのです?」
「これは、アルファ様に頼まれていた、疲労回復のアーティファクト」
「疲労、回復? ってなんです?」
「……疲れがとれる、ということ」
「わかったのです! 疲れがとれるのです!」
「イータ? 少し話が……あら? どうしたのデルタ、こんなところで」
「アルファ様の伝言を届けに来たのです。もう終わったからアルファ様のところに戻るのです!」
「そう……相変わらず凄いわね、デルタは」
「今回は、何も壊されなかった」
「それは良かったわ、私にとっても。ここには希少なものが沢山あるから」
「それで、なにか用?」
「あ、そうだったわね。この前頼んでいたものを取りに来たのだけれど」
「それなら……これ」
「ありがとうイータ。相変わらず良い出来ね。ところで、そのアーティファクトは?」
「これは、疲労回復のアーティファクト」
「疲労回復……なにかに使えないかしら。それって複製できるの?」
「材料があれば、作れる」
「もしかしたら私も頼むかもしれないから、その時はよろしくね」
「わかった」
「……話を振っておいてなんだけれど、アルファ様に呼ばれていたのは大丈夫なの?」
「大丈夫。これを持っていくだけだから」
「そう……これ以上引き留めるのも悪いわね。私も失礼するわ」
「うん……ゼータ。勝手に入ってこないでって、いつも言ってる」
「癖になってんだ、静かに入るの」
「それ、マスターが話してたやつ」
「そう。あのキャラ、少しだけ親近感が湧くんだ」
「私は、あの話の力が気になる……研究、したい」
「いつも通りだね、イータは。それじゃあ怒られる前に退散っと」
「あ、逃げられた……お灸を据えようと、思ったのに」
「イータ、遅いけれどどうかしたの? ……そのハンマーも」
「アルファ様。人が沢山来たから、渡しに行けなかった。これは、ゼータにお灸をすえようとしたけど、逃げられた」
「そう……今回はデルタに荒らされたわけじゃないのね」
「うん、珍しくすぐに帰った。アルファ様、何かした?」
「おやつをちょっとね。あまりあげすぎるのは良くないのだけれど」
「大人しくなるなら……私は賛成」
「そうね。デルタの被害は、少なくないものね。私としては結構悩ましいのだけれど。それで、このアーティファクトはどうなったの?」
「これは、効果自体は前に開発したものより強くなって、副作用も無い。それには魔力の流れを──」
かげじつ! やらボイスやらからネタをとり始めてます。しっかり見てたり聞いたりしていれば覚えのあるものがちらほらと……。
当初(今回2回目)のコンセプトから少しズレてますが、ご愛嬌ということで……ここはひとつ。
それはそうと、陰実の二次も増えてきて嬉しいですね。原作カテゴリも追加されましたし、これからもっと増えるといいですね。原作もまだまだ売れてるみたいですし、きっと色んな作品が出てくるんだろうなぁ。
私も誰か書いてくれないかなぁみたいなの少なからずありますし。もうこの際別の作品も書く……無理ですね。そんなことしたら少し遠い所へ行ってしまいます。
そういえば、獣人コンビって大分積極的ですけど特有ですかねぇ。まあ今は可愛いからいいんですけど。
次回! 新章『アルファのグルメ』開始! 絶対見てくれよな!
嘘です。流石にここで書けるか微妙です。でも面白そう……面白そうじゃない? 自己満でメモ書きしてみようかな。誰か書いてくれてもいいのよ?
それではまた次回!
恋愛みたいな要素が
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みたい
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別にいい
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そんなことよりマグロナルド食べたい