いつもこれだけ早ければ良いのに...
パンドラズアクターが受験へ向け準備を
始めた日を含め、雄英高校の受験日まで
残り一ヶ月だった。
そう、たった一ヶ月しかなかった。
俺は貧困層だった為中卒でも、大卒でもなく
小卒だった。(貧困層の中では高学歴だけど)
そんな俺が一ヶ月で中学の範囲を
全て出来るのだろうか?
パンドラズアクターは
「この世界の地理や歴史などは覚えねば
なりませんが、他の教科ならば
私とモモンガ様なら余裕ですね!」
と言っていた。
パンドラズアクターは一応ナザリックの
最高知恵者という設定だったので
相当頭が良いのだろうが...
お願いだ、そこに俺を混ぜないでくれ。
俺はなんとか
「一応、復習くらいはしといたほうが
いいんじゃないか?」
と言い、中学の範囲を
復習(パンドラズアクターにとって)をした。
一ヶ月の間、俺は文字通り寝ずに勉強をした。
パンドラズアクターに用があり、町に出たりする
時を見計らい必死でした。
その際、近くで鍛錬していたという
緑髪の少年...確か、緑谷出久と言ったか?
その少年にもたまに勉強を教えてもらった。
それだけ勉強した俺は雄英高校の門に立ち
思うことがある。
うん、やっぱり筆記試験がヤバい...
うわぁどうするんだよ本当に!
この一ヶ月の間にやれる事はやってきたはずだが
俺が長く社会人をやっていたことで
小学校の範囲ですら出来ない所があり、
普通に筆記試験で落ちそうだ...
今回の試験に落ちる訳にはいかないしなぁ
もういっそのこと
第10位階魔法の時間停止《タイム・ストップ》
を使ってカンニングをするか?
そもそも後から調べたら雄英高校って
偏差値70以上の超名門校じゃないか!?
まぁ、有名と聞いていたからそれなりに
覚悟はしていたが...
カンニング...うぁぁダメだ
人としてダメな気がする...
そう考えているとパンドラズアクターが
話しかけてきた。
「遂に父上の凄さを皆に
知らしめる時が来ましたね!」
「うん、私を呼ぶ時は父上ではなく
悟と呼ぶように頼んだはずだぞ?」
「いえ、父上は父上なので!」
パンドラズアクターは最近、急に俺のことを
父上と呼ぶことに固執している。
何故かは分からないが...
「では、行きましょう父上!」
もうなるようになれ!!
そして、筆記試験を受けた。
分からなかった...
いや、一ヶ月間の勉強のおかげで
分かった問題もあったが...
不味い...相当不味い...
多分実技試験でかなり頑張らないと
落とされる気がする...
「パンドラズアクター筆記試験の方は
どうだった?」
「恐らくは余裕で合格出来る
程度の正答率だったかと思います。」
はぁ、パンドラズアクターは余裕
だったみたいだが俺には全然
余裕なんてなかった。
筆記試験で落ちそうなんて知ったら
何て言うかな?
「私はこっちの試験会場なのでな、
行ってくるとしよう。」
俺はこっそりため息(吐く息ないけど)を
して試験会場へと向かった。
そこには沢山の受験生らがいた。
そして、やはり...
注目されていた。
それはそうだろう。骨が受験しているのだ。
俺だって自分が骨じゃなければ
異形型だと思っていたとしても
二度見していただろう。
まぁ、それどころではない人もいるが
「はい、スタートォ」
え?
「どうした?実践にカウントダウン
なんかないんだよ」
それを聞き俺は気づいた。
もう試験は始まっていると。
皆が一気に走り出す。
だが俺はその場に残っていた。
そして...
普通なら超位魔法は発動まで
時間がかかるが俺は課金アイテムで
それをカバーする。
筆記試験を終えてから考えていた。
俺は多分、実技試験で並な結果を
出したくらいでは受からないと考えていた。
ならば、俺が狙うのは...
全員がスタート地点に集まっている
今が好機!
失墜する天空《フォールンダウン》
その日、俺がいた試験会場は
まるで天が落ちてきたかのような
そんな、無惨な光景だった。
...これってモモンガ様、ポイントどんな風に
着くのかな??
どういう判断になるのか分からん
ダレカオシエテ
追々番外編も書いていきます。
もう暫くお待ち下さい。
次の話は
パンドラズアクター視点からの試験です。