ようこそ乱数の支配する教室へ   作:桜霧島

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 チバリヨ新作が出たので初投稿です。


20 無人島試験を終えて

 

 

※()内は前話での変動

 

学力 :63(±0)

知性 :55(+1)

判断力:75(±0)

身体能力:84(仮上限)

協調性:62(±0)

 

総合 67.8(+0.2)C+ランク

 

 

 

 

第20話

 

 

 

 7日目の朝、いよいよ試験最終日である。少し現状を整理しよう。夏休み前までのCPは、

 

 A:1004CP

 B: 663CP

 C: 492CP

 D: 87CP

 

 これがどうなるか。我が軍は微妙なポジションだ。Aクラスとは離れてるし、Cクラスとは離れも近くも無い。Aは叩ける時に叩くとした俺の戦略は、少なくとも間違ってないだろう。Aクラスの橋本に見せてもらった契約書では、ある意味マイナス200CPとなる契約だ。見た目より彼らとの差は少ない。

 Dクラスとは協調路線ではあるが、対Cクラスのみに限定したほうが良いだろう。彼らがCクラスに上がったとき、我々はいの一番に彼らを叩かなければならない。それまでBクラスに居られればという懸念はあるが。

 

 ・・・うーむ。足を引っ張り合って4クラス団子状態というのが一番良い気がするぞ。CPを減らされるのは癪だが、この状態を維持するよりCとかDに落ちて上を目指すだけ、というのが一番楽なんだよな。うちの連中は頼りにならないから、洋介か綾小路あたりの意見を聞いてみるか。

 

 「リーダー指名の時間だ。一之瀬、どうする?」

 

 「いやーうちはいいかな。外しちゃうとペナルティが大きいし。」

 

 神崎と一之瀬が相談している。チラッと一之瀬がこっちを見たが、俺が言えることはなにもない。あとは一之瀬達が覚悟完了するのを待つだけなのだ。

 それまでの間は俺が守ってやる。

 

 ・・・やれるかなぁ?すごい心配だぞ。あれだけ悪役ムーブかましたのに神崎くんは学ばないからなぁ。33-4くらいで心折れるまでボコボコにしないとダメかなぁ。

 

 

 

 

 

 

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 「それでは、特別試験の結果を発表する!」

 

 真嶋先生がマイクを持って話し出す。

 

 Cクラスはノコノコとしたり顔であのロン毛が出てきている。やっぱり残ってやがったな。

 

 

 ―第4位、Cクラス、0ポイント

 

 ―第3位、Aクラス、70ポイント

 

 ―第2位、Bクラス、190ポイント

 

 ―第1位、Dクラス、225ポイント

 

 ―以上で特別試験を終了する!

 

 

【結果】

 A:1004CP → 1074CP(874CP)

 B: 663CP →  853CP

 C: 492CP →  492CP(692CP)

 D: 87CP →  312CP

 

 

 おーおーみんな騒いどる騒いどる。落ち着いてるのはAクラス坂柳派とBクラスの俺、Dクラスの綾小路くらいだろう。お通夜なのはAクラス葛城派とロン毛だな。Bクラスの喜びの輪の中で、神崎と一之瀬がどこか納得いかない表情を…あ、一之瀬に気付かれた。怒ってるなぁこれは。

 

 …ん?Dクラスはあの偏屈女(債務者)がいないな。まさかリタイア作戦?ホントに?綾小路が仕組んだの?洋介や桔梗ちゃんにそんなことは出来ないからなぁ。

 

 

 

 まあ終わったことは気にしないぞ!よーし船だ船だ。風呂入って寝て飯食ってトレーニングだ!

 

 

 

 ―残念、帆波からは逃げられない。

 

 ―神崎くん、被疑者確保。

 

 ―イエスマム!

 

 ―とりあえず、お風呂入って着替えたらあそこのカフェ集合ね。神崎くんは()()に縄括ってでも連れてきてね♡

 

 ―イエスマム!

 

 

 

 「輝くんはホウレンソウって知ってるかな?どうして君はそんなに単独行動ばっかり(ランダムウォーク)するのかな?!」

 

 プリプリと「私、怒ってます!」と両手を握りしめ、頬を膨らまし上目遣いで睨んでくる一之瀬。あかん、怒られているより先に可愛いが来てしまう。

 

 「な、何のことだかわからないな…。」

 

 「とぼけるな。うちのリーダーがCクラスに当てられたのはわかる。だがそうするとBクラスのポイントが()()()()。Aクラスのポイントの減りと合わせて考えると、Bクラスの誰かがAクラスのリーダーを指名したとしか考えられない。そして俺たちは指名していないとなれば、読めない(乱数任せの)行動ばかりのお前が一番の容疑者だ。」

 

 「何だ、やっぱりバレバレか。まあいいじゃん、減らされた分を少しでも補填できて、クラスみんなの努力がそのままポイントになったんだ。あのまま終えてたら、最悪はお前らの作戦負けを疑われる状況だったんだぞ?まぁ、一之瀬の信頼にヒビが入るようなことは流石に無いと思うが、消極的な采配を疑問に思う奴くらいは出たかもな。」

 

 「でも万が一外れてたら大変なことになってたよ!」

 

 「ならない。何故ならAクラスの裏切り者と交渉したからな。」

 

 「なに!?お前がやったことを包み隠さず全部言え!」

 

 俺は渋々AクラスとCクラスの取引や坂柳派との交渉について、二重スパイのところは隠して報告した。あとリーダー外しについても2人に報告した。

 

 「でもこれ一之瀬や神崎に言ったって『白波さん(教えてもらった)にそんなことは出来ない』とか何とかでボツにされちゃったろうし、AやCと一之瀬に交渉させるなんて危ないことさせられない。それはわかってくれよ。それに、俺以外の39人は幸せなんだ。それで良いだろう?」

 

 俺以外は幸せって当然だ。何故なら神崎くぅんがケチったからな!10万PPは純粋な手出しだ。割引価値*1を考えたら到底残りの在籍月では回収出来ないし、損でしかない。

 

 「―私が出す。みんなから預かっているPP、本当はこういう使い方をしなくちゃいけないんだと思う。預かって、運用して、増やして返す。じゃないと銀行としての信用に欠けるもの。それに、輝くんだけ仲間外れは嫌なの!」

 

 「一之瀬…。」

 

 「決めた。輝くん、私を見くびらないで。守られてばかりのか弱い女じゃないってこと、証明してあげる。次の試験、どんなものになるかわからないけど、全力で相手を打ち倒しに行くわ。みんなで、勝つよ。」

 

 

 

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乱数生成イベント

 船での自由時間

 

1 自室で自習 :学力

  ※坂柳イベント

 

2 図書室で読書:知性

  ※椎名イベント

 

3 遊戯室:判断力

  ※綾小路イベント

 

4 トレーニング:身体能力

  ※龍園イベント

 

5 プールで遊ぶ:協調性

  ※一之瀬イベント

 

6 バッドイベント:ランダムステータス低下

 

 

 ダイス結果:4

 

 判定:身体能力 ±0

 

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 ふー食った食った。この一週間で失った栄養素とカロリーを存分に摂取したぜ。

 もう後は船でバカンスしたあと、帰るだけだろ。帰って動けなくなってたら嫌だから、とりあえずウォーキングとバイクで各筋肉くん達のコンディションでも聞いておくか。多少運動しておいたほうが寝付きもさらに良くなるだろう。

 

 

 あ、何か変なのいる。俺、知ってるんだ。山田アルベルトと石崎、それと骨折り損ロン毛の龍園くんだ。さっき神崎に教えてもらったもん。

 

 お前ら何でこんなところにいるんだよ!お前らはキャラ的にカラオケとかダーツとかビリヤードとかダイニングバー的なところにいるだろ普通!いい加減にしろ!

 

 

 …しかし、山田の筋肉すげぇな。ありゃ勝てん。

 

 

 「よう、また会ったな。」

 

 「龍園か。無人島では大変だったな。」

 

 「お前ら間抜けなBクラスからは稼げたが、Dクラスにしてやられた。だが次は…。」

 

 「まぁ、あの短時間でAクラスを嵌める罠を作れたのは称賛に値するが、そのあと6日間もあったからな。対策のしようはあったさ。俺も神崎にはリーダーを変えるか、金田の目と喉と足を潰しておけと言ったんだがなぁ。」

 

 「なに?お前もリーダー外しに気付いていたのか?」

 

 「まぁ、気付くことができるのと実行することが出来るのはエライ違いだけどな。」

 

 「ククッ…。おい、Dクラスの顔の見えない実力者に心当たりはあるか?」

 

 「Dクラス?顔の見えない?Dとは須藤の暴力事件のときに共闘したけど…平田と櫛田、堀北、高円寺?あとは誰かいるか?堀北にくっついていた死んだ目をした奴はいたな。」

 

 「チッ…使えねえ。おい、帰るぞ!」

 

 

 よし、乗り切った。まぁ多分綾小路のことだろうから、本人と会ったら注意だけしといてやろう。怪しいやつは自分のことを怪しいと認識できないものだからな。(完全にブーメラン)

 

 

 頭の中でボン・ジョヴィのアレを流しながら、筋肉たちと語り合っていこう。

 

*1
現在手元にある100万円と1年後に受け取る100万円の価値の違い。現在の方は運用出来るため、将来の同額より価値が高い。





 スミマセン。俺、龍園なんか書きたくないんです。でも女神様が書けって言うから俺は「おかのした」って言うしかないんです。ひよりちゃんとアガサ・クリスティとかアイザック・アシモフとか語り合いたいし、坂柳さんのクズヒモムーブとかやってみたいし、帆波ちゃんとイチャついたりしたいんです。
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