ようこそ乱数の支配する教室へ   作:桜霧島

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3 入学式

 

 

 大天使 ―輝にとっては悪魔かもしれない― の笑顔で自己紹介を提案した美少女の発言に、クラスは概ね賛成のようだ。

 

 

 「さんせー!」

 

 「じゃあ言い出しっぺの私からするね!私は一之瀬帆波といいます!これといって趣味や特技と言えるものは無いけど、クラスの皆と仲良くなれるといいなと思ってます!これから3年間よろしくお願いします!」

 

 

 これこそがパーフェクトコミュニケーションである。

 

 

 早くも顔をうっすらと赤くした何人かの男女が彼女の姿に見惚れている。

 

 

 一拍置いて、教室中から大きな拍手が沸き起こる。

 

 

 これでは自己紹介に否定的だったクラスメイトも積極的にならざるを得ない。

 そんな空気を察知した輝は大いに焦っている。

 

 

 (まずい、まずいぞ…!ただでさえ自己紹介なんて苦手なのに、最初からハードルが上がってしまった…!どうすれば…)

 

 

 

 心の中では先般更迭したロリ軍師に代わり、緑色のベレー帽を被った男性が輝に策を授けている。

 

 「まずは紅茶でも飲んでみたらどうかな?」

 

 やはり平時においては役に立たない提督のようだ。

 

 

 

 輝が近く2代目軍師をイゼルローン送りにすることを決意している間にも自己紹介は続いている。

 柴田颯という爽やか男子は同じサッカー部を希望しているようだ。仲良くしなければ、と輝は密かに誓った。

 

 

 

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<乱数生成イベント>

・自己紹介をしよう  難度60

 参照項目:知性、協調性

 1d100ロールを使用

 

 計算された値:>80→大成功、>60→成功、>40→失敗、<40→大失敗

 

 ダイス結果:4

 

 (4+44)/2*59/100=14.16(大失敗)

 

 ダイス結果ペナルティ:知性、協調性が-1された。

 

------------------------------

 

 

 「じゃあ次は…そこの君、お願いできるかな?」

 

 

 とうとう輝の出番が回ってきた。

 

 

 (ええい!こんなもの勢いでどうにかなる!)

 

 

 覚悟を決め、勢いよく起立すると39人分、78の瞳がこちらを向く。

 

 

 

 

 

 

 瞬間、輝の頭の中は真っ白になった。

 

 

 

 

 

 大きな星が点いたり消えたりしている……あはは、大きい!彗星かな?いや。違う……違うな。彗星はもっと、バァーッて動くもんな……

 

 

 

 

 

 ~神崎隆二の証言~

 

 

 ヒカルですか?えぇ、友人だと思ってますよ。最初の自己紹介はちょっと…アレでしたね(笑)。

 

 バッと立ち上がったときは「あ、スポーツマンタイプのイケメンだな」と思ったんですよ。身体つきもしっかりしてましたし、姿勢も良かったんで。髪の毛が長いから野球部では無いなとも思いましたが。

 

 で、話し始めるのを待ってたんですが、いつまで経っても始まらないから、一之瀬が困ったようになっちゃって…

 周りの女子も彼に一瞬見惚れるような雰囲気でしたが、だんだんと不安そうな感じになって。

 

 

 それでたまたま近くの席にいた自分がアイツの近くに寄って「大丈夫か?」って聞いたんです。

 

 …ええ、そしたらご存じの通り、気絶していたんです。

 

 人間ってあんなにきれいに気絶できるもんなんですね(笑)。

 基本的には周りにあまり興味の無い姫野が焦っている顔を見たのはアレが最初で最後な気がしますね。焦っているのかドン引きなのかはわかりませんでしたが。

 

 

 その後は先生も知っての通り、一之瀬が先生を呼びに行って、俺と颯で保健室に運んで、という流れです。ガタイが良いからキツかったですけどね。

 

 

 俺だったらどうするか?…いやぁあんなに緊張したことが無いんでわかりませんね。

 気の毒だと思いますが、これからのことを考えれば彼には克服してもらうしかないと思いますし、男女問わず一度打ち解けることが出来ればそこまで緊張しすぎることも無いみたいなんで、そこまで心配するようなことでは無いと思いますよ。

 たまに白目になってますがね。(笑)

 

 

 

 

 

 

Now Loading…

 

 

 

 

 

 

 

 ほっぺたからの刺激を感じ、輝が意識を取り戻した時、そこには知らない天井があった。

 

 

 (ん…ここは…?)

 

 「あ、起きた?ここは保健室よ、小澤くん。いやー入学式で気分が悪くなる生徒はたまーにいるけど、入学式前に意識を失った生徒を介抱するのは初めての体験だったよ!運んでくれた神崎君と柴田君にはちゃんとお礼言っておいた方がいいかもね?」

 

 

 星之宮先生がなぜか輝の頬を人差し指で突っつきながら、現状を説明した。どうやら自分は自己紹介を盛大に失敗し、意識を失っていたようだ、

 

 

 「す、すみません…!それで入学式は…!」

 

 「あ、もう終わったし、何ならみんな帰ったよ?まぁだから私がここでキミにちょっかいかけてるんだけど。ツンツン♪」

 

 

 既に入学式とその後のSHRは終わり、クラスメイトはめいめい帰宅したり買い出しに行ったり、仲良くなった友人同士で出かけてしまっている。

 

 賢さが低いと出遅れる。古事記にもそう書いてある。なお、賢さが高いからといって出遅れないとは言っていない。

 

 

 

 

 そして、あがり症の人間が美人教師にちょっかい掛けられるとどうなるか。

 

 

 「えっ…?ちょっ…!?白目むかないで!大丈夫!?」

 

 「…えぇ、大丈夫です。お気遣いなく。初日からご迷惑をおかけし申し訳ありません。それでは失礼します。」

 

 

 しっかりした声と白目でそう告げると、そそくさと帰宅することにした。

 

 

どうやらこの学校は距離感の近い異性が多いらしい。

 

 

 これから始まる地獄をなんとなく予感する輝であった。

 

 




何となくお気づきだと思いますが、知性が低いと様々デメリットが多いです。

まぁ、知性が高い人間がクラスメイトの奴隷になったりしませんよねぇ、神室さん?

この作品でヒロインは誰にする?

  • 一之瀬帆波
  • 白波千尋
  • 網倉真子
  • 姫野ユキ
  • 南方こずえ
  • 安藤紗代
  • 二宮唯
  • 坂柳有栖
  • 神室真澄
  • 椎名ひより
  • 伊吹澪
  • 堀北鈴音
  • 櫛田桔梗
  • 軽井沢恵
  • 星之宮知恵
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