ようこそ乱数の支配する教室へ   作:桜霧島

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 短めですが、週末まで更新しないのもアレなので前後編として初投稿です。

 アンケートやっておりますが、キリの良い数が集まった時点で締め切ります。その後、一票以上獲得した人物を対象にサイコロを振り、最終的なヒロインにします。
 例:堀北20票→1〜20が出たら堀北をヒロイン。
 なので、全ての選択肢に一応可能性はありますが、ヒロインになったからといって幸せな結末になるとは限りません。全ては神の思す儘なので。

 えるしってるか かみは さいころを ふる

 また、敢えて言いますが、ここまでサイコロを振り直したことは無いので、どんなけ変な結果になってもやり続けます。才が追い付かずエタったらごめんなさい。


7 中間テスト(前)

 

 

※()内は前話での変動

 

学力 :60(+3)

知性 :45(+2)

判断力:71(±0)

身体能力:81(±0)

協調性:60(+1)

総合 63.4(+1.2)Cランク ※倍率×1.0

 

 

 

第7話

 

 

 中間テストが告知され幾日か経った頃、輝は妙な視線に戸惑っていた。

 

 (誰かに監視されている?)

 

 それに気づいたのは部活が終わり帰宅する途中であった。

 先程からチラチラとこちらを見ながら後をつけてくるのは同学年の男子生徒であろうか。輝はそのままコンビニに入りいくつかの商品をカゴに入れると、立ち読みをする風を装い周囲を観察する。

 

 (一人・・・か。どうせCクラスだろう。)

 

 中間テストが告知されて以降の時期だが、Bクラスは時折Cクラスとみられる生徒からの妨害をしばしば受けていた。勉強会の邪魔をする、誰かの後をつけるなど、そうした不法行為とまではいかない妨害行為を複数のクラスメイトがされていることを、終業前に一之瀬から注意喚起されたばかりだ。

 

 (男に後をつけられても嬉しくとも何ともないな。)

 

 輝は監視者を確認すると、無視して自室へ戻り、端末からクラスチャットに状況を報告した。自分以外にも後をつけられたという女子もおり、やはりBクラス全体がターゲットになっているようだ。

 

 

 

 

 そして勉強会であるが、部活が完全自主練になるのがテスト2週間前、それまでは週に2回ほど顔を出している。

 

 「小澤くん、だいぶ解けるようになったね〜。」

 

 「ありがとう、一之瀬。そう言ってくれるとやる気も上がるよ。君の作ってくれた問題集が素晴らしいのもあるけどね。」

 

 「うにゃー、頑張ったかいがあるよ!」

 

 少し気恥ずかしげな様子を見せながら、一之瀬が応える。

 

 「そうやって謙遜するところも含めてすごいと思うよ。・・・ねぇ、白波さん?」

 

 「そのとおりです。」

 

 輝の後をつけてきたCクラスの生徒のように、先程からチラチラとこちらに視線を向けてきていた一之瀬を挟んで反対側にいる白波千尋に話を振ると、何故か満足そうな、不満足そうな微妙な顔をする。元々男子との交流が薄い白波とはこの機会に慣れておきたかったが、まだまだ距離は遠そうだ。

 

 輝のあがり症は改善の気配をみせているものの、まだまだそれはBクラス、サッカー部に限った話で、共通の話題がない生徒、特に女生徒には時折白目を剥いて(意識を失って)いる。

 

 

 「君が小澤君だね!」

 

 勉強会の途中、名前を呼ばれて顔を向けると見目の良い女生徒が輝の顔を覗き込んできた。

 

 

 「・・・・・・。」

 

 (誰だこの美人は!軍師、軍師は居ないか!?俺はどうすれば良い!?)

 

 (???「高度な柔軟性を保ちつつ、臨機応変に対応するべきでしょう。」)

 

 (それは『行き当たりばったり』と言うんだ!)

 

 

 

 「し、死んでる・・・。」

 

 「死んでないよ、桔梗ちゃん!」

 

 一之瀬が慌ててフォローする。

 

 「なはは、ごめんごめん。それにしても噂通りの子だね。」

 

 「・・・・・・一之瀬、噂とは?」

 

 再起動した輝が尋ねる。一之瀬で見目の良い女子に慣れていなければ危なかったが、何とか耐えることができたようだ*1

 

 「あー、えっとー・・・、入学式の件、他のクラスにも広まってるみたいでさぁ・・・にゃはは・・・。」

 

 やはり致命傷だったようだ。

 

 「驚かせてごめんね、私はDクラスの櫛田桔梗といいます。学校のみんなと仲良くしたいなって思ってて、つい声をかけちゃった♪よければ連絡先、交換してくれない?」

 

 「・・・ああ、いいよ。」少し逡巡した後、輝は了承した。

 

 「桔梗ちゃん、小澤くんと話すときは死角から声をかけずに、正面遠めからにしたほうがいいよ!」

 

 「帆波ちゃん、りょーかい!」

 

 「俺はウサギでもマンボウでもない*2ぞ・・・。」

 

 端末を出しながら一之瀬にツッコミを入れる。そんな様子を観察しながら一之瀬は櫛田に問いかけた。

 

 「桔梗ちゃんも勉強会?」

 

 「Dクラスもしようと思うんだけど、中々足並みが揃わなくて困ってるんだよぉ。」

 

 櫛田が可愛らしく指を頬に当てている仕草を見て、内心ドキドキしながら輝は連絡先交換を終えた端末をしまった。視線が揺れているのは、白目に比べればまだマシであろう。

 

 「・・・あぁ、洋介がそんなことを言っていたな。」

 

 「あ、終わったね。小澤くん、ありがとう!さすがイケメンランキング6位は優しいね!」

 

 「ランキング・・・?何のことだ・・・?」

 

 「ほら、見て!学校の女子が密かに投票してるの!」

 

 何故か周りで勉強中であったBクラスの女子に緊張感が走った。大方、平田と柴田、輝の絡みで尊みを摂取していた業の深い奴らである。

 ちなみに、Dクラスなどの平田女子とは友好的相互不可侵条約を結んでいる。

 

 「1位がAクラスの里中くんで、小澤くんの周りだと・・・平田くんが2位だね!」

 

 「洋介は顔も性格もいいし、運動神経も中々だからな、当然だろう。俺は洋介のおこぼれをあずかっているんだろうよ。南雲先輩とも話すことがあるから、その辺も影響してるんじゃないか?」

 

 平田の件で自慢げな顔をする輝を見て、業の深い連中はカルマを積んでいる。

 

 「えー。私は小澤くんも十分スタイルいいし、かっこいいと思うけどなぁ♪」

 

 周囲の女子の同意と敵意の視線が櫛田に直撃する。そんな空気を感じ取った輝はこの話を打ち切ることにした。

 

 「ありがとう。でも周りの視線が怖いから、そろそろこの話は勘弁してくれ。」

 

 「そうだね。じゃあ帆波ちゃん、いつかBとDで合同勉強会なんか出来るといいね!」

 

 「そうだね桔梗ちゃん!またね!」

 

 

 勉強以外で疲れる輝であった。

 

 

 

 

 

Now Loading…

 

 

 

 

 

 その後、着々と勉強は進みテストまで残り2週間をきった頃、突如試験範囲の変更が通知された。だが、これまでの勉強会と授業態度の改善で地力が向上している輝にとっては、そこまで致命的なものでも無かった。

 体が鈍らないように自主的な朝練とウェイトトレーニングはやっているが、部活にはほとんど顔を出していない。

 

 そしてテストまで残り1週間を迎えた頃、いつものように図書室で勉強していると、その場所に似つかわしくない大きな声が聞こえてきた。

 

 

 ふと見ると、櫛田のいるDクラスとCクラスの生徒が揉めているようだ。うるさくしていたDクラスにCクラスの生徒が突っかかっていく感じだ。

 

------------------------------

 

<乱数生成イベント>

・図書室の騒ぎを収めよう(難易度 80)

 

 1d100ダイスロール結果及び知性、判断力により結果判定。

 

 

 ダイス結果:94

 

 

 判定:107(成功)

 

 

 成功ボーナス:知性が2上がった! 判断力が1上がった!

 

 

 

------------------------------

 

 

 「ごめん、ちょっと止めてくる!」

 

 一之瀬が騒ぎの方へ向かう。輝はどうすべきか一瞬悩んだが、勉強会の方を荒事に向いていない神崎に任せると、一之瀬を追いかけた。

 

 「一人じゃだめだ!俺も行くから!」

 

 「うん!」

 

 

 

 騒ぎの元へ到着すると、既に口論では収まらず、殴り合い寸前だった。

 

 「テメェェェ!・・・うっ!?」

 

 「そこまで!」

 

 輝がCクラスの生徒の腕をつかむと、一之瀬が声をあげた。

 

 「これ以上ここで騒ぐなら、学校に報告しなきゃいけないけどそれでもいいの?」

 

 「わ、悪い、そんなつもりはないんだよ。ちょっとふざけてただけで、ハハッ・・・」

 

 そう言うとそそくさとCクラスの生徒達は去っていった。

 

 「迷惑かけてごめんね、帆波ちゃん、小澤くん。」

 

 気にすることはない、と輝と一之瀬は異口同音に告げる。

 

 「櫛田さんは大丈夫だったかい?」

 

 「心配してくれてありがとう、小澤くん!大丈夫だよ。」

 

 

 その後、試験範囲の変更をDクラスと一之瀬で確認すると、彼らはバタバタと去っていった。

 

 

 

 「一之瀬・・・。」

 

 「なぁに、小澤くん?」

 

 「一之瀬の責任感の強さ、コミュニケーション能力の高さは知っている。いつも俺たちのために、ありがとう。だけど・・・」

 

 「・・・だけど?」

 

 「『委員長』では無い一之瀬も必要だと思う。さっきのような荒事や、何かに躓いたとき、もっと俺たちを頼ってくれていい。神崎、柴田だってクラスを思う気持ちは一之瀬と同じだし、それ以上にお前のことを心配している。」

 

 「・・・・・・ありがと。いやぁ小澤くんも成長したにゃあ。初日から白目剥いてた子とは思えないよ!」

 

 「なっ!今は関係ないだろ!」

 

 「いやあ、さっきだってほぼ初対面のDクラスとCクラスを相手に頑張ってたよね?委員長としてはクラスメイトの成長がとても嬉しいのだー!」

 

 「ぐぬぬ・・・」

 

 

 輝は戦略的撤退を選択しつつ、どこか担任教師に似てきた可愛らしい委員長に信頼と不安を寄せるのであった。

 

 

 

※()内は今話での変動

 

学力 :60(±0)

知性 :47(+2)

判断力:72(+1)

身体能力:81(±0)

協調性:60(±0)

総合 64.0(+0.6)Cランク ※倍率×1.0

 

 

*1
勘違いである。

*2
ウサギは寂しくても死なないが、驚きすぎると死ぬ。マンボウはそこまで貧弱ではない。





白波「ぐぬぬ・・・」
黒櫛田「こいつはキモいが平田と一之瀬への牽制で使えるかもしれねぇ!Cクラスへのデコイになるかも!」
南雲「こいつは一之瀬をオトすのに使えるかもしれねぇ!」
龍園「多少顔が良くて運動できるだけの雑魚だろ」
平田女子「もっとhshsさせろ!」

ね、業が深いでしょ?

この作品でヒロインは誰にする?

  • 一之瀬帆波
  • 白波千尋
  • 網倉真子
  • 姫野ユキ
  • 南方こずえ
  • 安藤紗代
  • 二宮唯
  • 坂柳有栖
  • 神室真澄
  • 椎名ひより
  • 伊吹澪
  • 堀北鈴音
  • 櫛田桔梗
  • 軽井沢恵
  • 星之宮知恵
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