黒崎凪は不純物である   作:三世

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アニメBLEACH面白過ぎだろ!!!
休日潰れましたね、許せるッ!



尸魂界篇
13 黒崎凪は暇である


 

「……暇だ」

 

 ────尸魂界 双極の丘の下『遊び場』

 

「……こんなんなら先行するんじゃなかった」

 

 事の顛末は、昨日まで遡る

 

 

 △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 

 

 ────瀞霊廷白道門前

 

「通れ! 白道門の通行を兕丹坊が許可する!!」

 

 尸魂界にたどり着いて直ぐに戦闘となり、思っていたよりもあっさりとおにぃが勝ってしまい門番の男……兕丹坊と言ったか、彼が門を開けてくれることとなった。

 

「……夜一さん」

 

「? どうした」

 

 大男とおにぃ達が話しているのを横目に見ながら夜一さんに話しかける。

 

「おにぃをよろしく」

 

「……? どういう」

 

 大きな音をたてて門が開き、瀞霊廷の中が顕になる。

 

「……縛道の二十六『曲光』」

 

 姿を消し、体から出る霊圧を一時()()()()する。

 体が軋む音が聞こえるが、『遊び場』まで行けばアレがある筈だ。

 

「それじゃ」

 

 足元で霊圧を爆発させる

 

 門の前には、白い羽織を着た白髪の男が見える。

 

「……あァ、こらあかん」

 

 ……男と目が合ったのは気の所為だと思いたい。

 

 

 ▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△

 

 

「……そろそろ治ったかな」

 

 霊圧の完全遮断、相手の霊圧感知をすり抜けることが出来る便利なものだが、体には随分と負担がかかってしまう。

 そのため喜助さんに教えて貰った『遊び場』で傷を癒すことの出来る温泉に相当長い間入る必要があった。

 

「じゃ、始めるか」

 

 自身の斬魄刀を抜き、『転神体』を取り出す。

 

「やるよ……──結え『捩月』」

 

 立たせた転神体に捩月を突き刺すと、捩月と共にみるみるうちに形が変わって行く。

 長い青い髪を後ろで結い、和服を着た少女が、そこに現れた。

 

「……こうして会話をするのは何時ぶりでしょうかね」

 

「あれ、拗ねてる?」

 

「拗ねてませんが」

 

「いや拗ねてるね、私にゃ分かる」

 

 どれだけ付き合いが長いと思っているんだ、相棒の考えることくらいは分からなくちゃ

 ……だがまあ確かに長い期間会話が出来なかったのも事実だ、まあ最近はおにぃの修行に付き合ったりしてたし……まあ多少はね? 

 

「取り敢えず対策考えなきゃ」

 

「……()()()の、ですか」

 

「そ、対策無しで勝てるわけないし」

 

 未だ会ったこともないし、何なら夢の中でしか見ていない彼だが……それだけでも化け物だと言えるのは分かる。

 

「……まず斬魄刀を使われたら終わり、と思っていた方が良いでしょう」

 

「始解されたら終わり、鬼道使われたら終わり、まず目つけられたら終わり……無理ゲーすぎない?」

 

 どう考えてもスペックが化け物過ぎる、どう頑張っても勝てる未来が見えない。

 

「……最悪はあっちにつくのもありかもね」

 

 別にあの人が何をしようとどうでもいい、おにぃが生きているのならそれだけでいいのだから

 

「……正気ですか?」

 

「まあ、ほんとに最悪の場合だけど」

 

 だが、何方にせよあの人は負ける運命だ。それが分かっているのに下につくなど、狂気以外の何でもない。

 

「……私は、主の示す道に従います」

 

「やっぱちょっと重いよね、捩月」

 

 私も人の事を言えないが

 

「では、時間も推しています、そろそろ始めましょうか」

 

「あれ? 対策は?」

 

 対策考えるって私言わなかったっけ

 

「出したでしょう、斬魄刀を使われたら終わりだと」

 

「……もしかして始解する前に倒すとか言わないよね」

 

「逆に何をしようと?」

 

「脳筋だこの子」

 

 能力に反して脳筋なんだよな、この子……一体誰に似たのか

 

「ならば他に方法があると?」

 

「いやあるでしょあなたの能力なら」

 

「そうですか?」

 

 くっ……これだから脳筋は……

 

「……まあ取り敢えずは実戦あるのみか」

 

 机上では分からないことも多いし、実戦に勝る修行は無いだろうからね

 

「では、始めましょうか」

 

「お手柔らかにね?」

 

「無理なお願いですね」

 

 あ、これ死んだかもしれん

 

 

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(あやつ……やりおった……)

 

 四楓院夜一は頭を抱えていた、許可も取らずに単身突撃した黒崎凪にだ。

 

(そう簡単に捕まるわけが無い……が)

 

 霊圧の隠蔽に関しては異常なまでに上手かった……が

 問題は、その方法である。

 

(あれほどするなと言っておったのに……)

 

 霊圧の完全遮断

 

 本来死神は両手首の排出口から霊圧を体外に出し続ける。そうしなければ自身の霊圧により体内から灼かれ死んでしまうからだ。

 死に直結する自殺行為、本来ならば考えつくこともないだろう……だが、彼女は違った。

 

 一度目は5年前、まだ死神の力を手にしたばかりのことだ、何を思ったか霊圧の排出口を強引に塞ぎ、霊圧遮断を試みた。不幸中の幸いと言ったべきか、その結果は失敗に終わり大怪我を負うだけに留められた。

 二度目は3年前、大怪我を負ったのを忘れたのかこれまた強引な方法で排出口を塞ぎ大爆発を引き起こした。悪運が強いのか、これまた大怪我を負うだけに留められた。

 三度目は2年前、過去二度も大怪我を負った要因を忘れる筈も無いのに、それはまた訪れた。幸いにも過去の2回程の強引さは無く、運が良かったか怪我を負うだけに留められた。

 四度目は去年、ここまで来ると最早呆れを通り越して恐怖すら覚えるが、三度の失敗から学んだのかその方法には強引さは塵も感じられなかった。遮断した体内で暴走する霊圧を体内での流れを作り出し短時間であるが身体が灼ける事を防ぐと言う方法だ。当然と言うべきか、軽傷を負うだけに留められた。

 そして五度目は先程起こった。 過去四度の経験を生かしてか、 『曲光』との組み合わせによりそこにいた全員の目を欺くことに成功した。それにより単身での突撃は成功、そして未だに護廷十三隊には存在がばれずにいる。

 

(焦りおって)

 

 そうとしか見えないだろう、自身の身体を傷つけてまで家族が護りたいか……そう考えると家に置いてきてしまった弟の顔が思い浮かび、考えることを止めた。

 

(無理をするでないぞ)

 

 過去四度に渡り自殺と称せるほどのことをしてきた彼女に対したその言葉には、少しの呆れと労いが込められていた。

 





霊圧遮断の話は自己解釈入ってます
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