黒崎凪は不純物である   作:三世

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すみません…最近リアルで色々あってあまり投稿出来ていませんでした。
今回、少し性的描写に近いものがあるので苦手な方はブラウザバック推奨です。



14 黒咲凪は煽りカスである

 

 遊び場に、刀の弾ける音が響く。

 捩月の刺突を避けると、岩が抉れる音が耳に入る。

 頭に掛けた仮面が()れる、肌が()れる、身体が()ける。

 何故か笑みが(こぼ)れる、それと同時に自身の霊圧が跳ね上がる。

 

「『月牙』……」

 

 捩月の柄を振り上げ、距離をとりながら霊圧を溜める。

 

「『天衝』ッ!!!」

 

 捩月の先から斬撃が飛ぶ、確実に避けられないだろう……

 

「『逸らせ』」

 

 この子以外だったらの話だが

 

「今のは中々良かったです……が、溜めが長いです。もうワンテンポ早く月牙を出せれば当たっていました」

 

「解説……ありがとね」

 

 私の首には捩月の先が掛かっており、斬ろうと思えば直ぐに殺される様な形になってしまっている。

 

「……自分で言うのもなんだけどさ、捩月(あなた)の能力……ちょっとインチキじゃない?」

 

「……私の性格(せい)でこれになった訳ではありません」

 

 そう言うと同時に地面に捩月を突き刺す。すると地面が()()、周りに小さなヒビが入る。

 

「……“捩る能力”だから『捩月(れいげつ)』、やっぱ安直な気もするよね、名前」

 

「だから私がつけたわけではありません!!!」

 

 そう言うと、先程捩月を突き立てた場所に……今度は先程よりも強い力で突き立てる。すると

 

「うわっ!!」

 

「あっ!」

 

 目の前の景色が反転し、地面に倒れる。

 

「……起こして貰ってもいい?」

 

「……はい」

 

『捩月』の能力はその名の通り“捩る能力”。さっきのは月牙天衝の軌道を捩り、結果として月牙を避けられた。

 で、今のは

 

「……拡大解釈が過ぎない?」

 

「ですから私に言われても困ります!!」

 

 地面を何度も突き刺した事により地面の“役割”が()()、地面に倒れ伏した訳だ。

 

「まあ捩月は“卍解”の方が好きそうだしね」

 

「皮肉ですか? 殴りますよ?」

 

「えっ怖」

 

 いやはや誰に似たのか……直ぐに暴力に頼るのは良くないぞ! 

 

「貴方に言われたくはありません」

 

「なんかソレ私が直ぐ暴力振るう乱暴な女って言ってるように聞こえる」

 

「そう言っているのですが?」

 

「いやそんなわけないよね! 私はおしとやかな女の子だから!」

 

「程遠いですね、寧ろDVをする女性に似通っています」

 

「私そんなことしてた!?」

 

 やめて、逆の方面で怖いからそれ

 

「……似通っていると言っただけでされたとは言っておりませんが」

 

「あらツンデレ……いやダメだ、似合わなすぎて吐きそう」

 

「墓標は此処に立てましょうか?」

 

 寧ろ私の方がDVされてない? 

 

「墓標を立てるだけ有難く思いなさい」

 

「ごめんなさい、謝るからその拳下ろして」

 

 何故かは知らないが捩月の掲げた拳からヤバそうなオーラが立ち上っている。絶対死ぬ奴だあれ

 

「……まあ、今は許してあげましょう」

 

 この女、チョロい……やはりちょろい女を持つと楽だぜ! ガハハ! 

 

()()()

 

 ガハハ! 

 

「この鬱憤は貴方で晴らす事にします♡」

 

 ハハ! ハハハ! ……は? 

 

「ちょっと待って、いま聞き捨てならない言葉が聞こえた」

 

「貴方は今からサンドバッグです、騒がず静かに斬られてくださいね♡」

 

「わぁ、これまでに無く怒ってらっしゃる」

 

 許すって言ったじゃん!!! 

 と言うかサンドバッグは斬ったら駄目な気がするんだけど(天地明察)

 

「ね、ねぇ……捩月? ちょっと考え直したり……」

 

 刹那、自分の髪を斬撃が掠める……月牙だ

 

「……え?」

 

「外しましたか、次は確実に仕留めなくては♡」

 

 怖い、多分私が今まで見てきた何よりも怖い。

 

「ちょっと待って捩月、考え直して」

 

「サンドバッグは喋りません♡」

 

 駄目だ、会話は成立しない……ならば

 

「逃げる!!」

 

「逃がすとお思いで?」

 

 地面に何かが突き刺さる音が聞こえる。まずい

 

「ぐえっ!!」

 

 地面に倒れてしまう。不味い、本当に殺される

 

「フフ……捕まえた♡」

 

 私の上に馬乗りになり私のことを見下ろす、こんな状況じゃなけりゃ喜んでたかもね

 

「まって! 死んじゃう! ほんとに死んじゃうから!」

 

 修行中に自分の斬魄刀を怒らせて殺されたとか、目も当てられない

 

「……まあ、確かに」

 

 あれっ……何とかなりそう

 

「ソウダヨ! 強い強い捩月にやられたらかよわい私は死んじゃうヨ! (棒)」

 

「確かに、それもそうですね……では……」

 

 あれっ勝った? 勝ったかな? ……ヨシ!! (指差し確認)

 勝った!! 第14話! 完ッ!!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、あの温泉の中でシましょうか♡」

 

 ……え? 

 

「少し移動しますね……よいしょっと」

 

 背中と膝の間に腕を差し込み、私の体を持ち上げる。お姫様抱っこの体制になった。

 

「えっ今の完全に諦める流れじゃないの?」

 

「私が貴方を諦めるわけがないでしょう?」

 

 今この状況じゃなかったら容姿も相まってイケメンにしか見えないだろう、けどこの状況だとどう見ても猟奇殺人犯だ。

 

「やだ!!」

 

「だめ♡きまり♡」

 

「痛い! やだ!!」

 

「はいしか言っちゃダメ♡」

 

「痛いもん!!!」

 

「罰だから♡」

 

 あれダメだ、正論にしか聞こえねえ

 

 バシャンと音を立て、温泉の中に叩きつけられる。地味に痛い、もうこれだけで良くない? 

 

「……凄い、死覇装の上からでも傷治るよここ」

 

 純粋に感動してしまう、流石は喜助さんだ。

 

「じゃあどれだけ激しくシても大丈夫ですね♡」

 

「あっ」

 

 

 拝啓おにぃへ

 

 お元気ですか? 霊圧のコントロールも少し難しくなってきたかも知れません。お身体に気を使って瀞霊廷に侵入して下さい。

 私は今、自分の斬魄刀に殺されかけています。

 いえ、私が原因なのですが少しやり取りで喧嘩となってしまいまして、気にすることではございません。

 次会う時には、生きて会える事を祈っています。

 

 敬具

 





こんな感じのを書いてみたかったから書きました、後悔はしてません
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