黒崎凪は不純物である   作:三世

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一護の戦いとかは結構飛ばして書きます、ご容赦ください



16 黒崎凪は回復する

 

「……!」

 

「黒崎一護が()()勝利したようですね」

 

「うん、けどこりゃ大分酷くやられたみたいだね」

 

 卍解を解除し、捩月を鞘に収める。

 

「やっと治ってきましたね」

 

「ん、ありがとね付き合ってくれて」

 

 自身の霊圧が()()()()()()()のを感じる。ここまで戻せたなら問題は無いだろう。

 

「他ならぬ主の為ですから」

 

「……やっぱ何時もはイケメンなのにな」

 

 さっきのアレは気の所為だったのだろうか、うん、そうに違いない。

 

「それで、どうするのですか?」

 

「うーん……私も動こうかな」

 

 変に動き回ったら目つけられるかも知れないし

 

「それでは私は戻らせて頂きます」

 

「了解、ありがとね」

 

 ゴトンと音を立て、捩月のいた場所には転神体だけが残っていた。

 

「……さて、行きますかね」

 

 目指すはおにぃのいる場所だ。

 

 

 ▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△

 

 ───瀞霊廷 地下水道路

 

 阿散井恋次との戦いを終え、なんとか勝利したものの一護は想定以上の怪我を負ってしまっていた。

 

「……治癒能力?」

 

「はい、他の死神は戦闘にしか霊力を使えませんが僕ら四番隊だけは治癒能力を持っているんです」

 

 ほとんどそれしかできないですけど……と自身を卑下するかのような言葉を続けて列ねる黒髪の死神、花太郎は、目の前に倒れる一護に対し回道を使用している。

 死神であり護廷十三隊に属する彼が、何故旅禍である黒崎一護を治癒しているのか、其れは一護達と同じく朽木ルキアの救出を彼自身が望んでいるからだった。

 

「そうか……で、どんな具合だ? 一護は……」

 

「……酷いです、一晩で治るかどうか……」

 

「……そうか」

 

「でも、絶対に治します」

 

 強い目をしながら傷を治すため奮闘する彼を、岩鷲は敵が来ないようその入口から見守っていた。

 

 その時だった。

 

「こっぴどくやられたねえ、少年」

 

 羊の仮面に死覇装を着た、謎の死神がいつの間にかそこに現れたのだ。

 

「……っ!? 誰だ!!!」

 

「敵じゃないよ、寧ろ彼の味方だ」

 

 ふとそこで岩鷲は一護が言っていたもう一人の仲間の事を思い出す。

 

「羊の仮面……まさかアンタが……」

 

「多分君の想像通りかな、けどごめんね、自己紹介してる暇なんてないんだ」

 

 そう言うやいなや、死神は突然斬魄刀を抜く。

 

「……何してっ!」

 

 死神は音も無く、一護の身体へと斬魄刀を突き立てた。

 

「なっ!?」

 

「ちょっと黙ってな」

 

 死神はブツブツと何かを呟くと、斬魄刀から淡い光を出しそれを抜く。

 

「これで怪我は多少マシになったと思う、後は君が……あれ、気絶してる?」

 

 花太郎は突然現れた死神に驚き、色々な事を思い浮かべた末に気絶してしまっていた。

 

「……仕方ない、私が治すか」

 

「アンタもしかして……一護の仲間か……?」

 

「君は……志波家の人かな……うん、混乱するのも無理ないよね、少し話そうか」

 

 

 △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 

 

「……やっぱりアンタが時化って人だったのか」

 

「うん、彼の霊圧が不安定になってたから心配になって来たら案の定……ね」

 

 おにぃの傷はある程度まで良くはなっているが、それでもやはり私の想定していた以上に傷を負ってしまっている。

 

「……さっき、何したんだ」

 

 ん、そりゃまあ気になるよね、彼からすればいきなり現れた味方がおにぃの事をぶっ刺したんだから、気が気じゃないだろう。

 

「私の斬魄刀で彼の傷を減らしたんだよ、まあ気持ち程度だけどね」

 

「……そうか……ありがとな」

 

「ううん! 寧ろお礼を言うのは私の方だよ、彼をここまで連れて来てくれてありがとね!」

 

 凪ちゃんの悩殺スマイル(見えてない)を見せると岩鷲君は何故か固まってしまった、どうした、見惚れちゃったか? 

 

……兄貴そっくりだ

 

 あ? なんて? 

 

「……? どうかしたの?」

 

「……いや、なんでもねえ」

 

 さいですか……というか誰だこの死神

 

「ねえ岩鷲君、この死神って……」

 

「ああ、そいつは味方なんだ」

 

 味方? 死神が? 寝返ったってこと? 

 ……寝返っても得無くない? 

 

「そいつも朽木ルキアを助けたいんだってよ」

 

「嗚呼なるほど、ルキアさんのためか」

 

 成程合点がいった、ルキアさん可愛いもんね、仕方ないね。

 

「さて、と私もそろそろおいとましようかな」

 

 おにぃの大きめな傷はもう殆ど治せたし、後はおにぃが安静にしてれば自然治癒するだろう。

 

「ついてこねえのか?」

 

「うん、私が着いてっちゃこの子は成長出来ないから」

 

 まあそれでも見守ってるんだけどね

 

「それじゃ、少年によろし……く……?」

 

 ふと、裾を摘まれた……

 

 

「……な……ぎ……?」

 

 

「……????」

 

 待て、待て待て待て…………

 気付かれた? 

 ……いや有り得ない、今は仮面も付けてるし声も……

 

 ……声? 

 

『ボイスチェンジャーみたいな物ッス、仮面だけじゃ絶対気づかれますから』

 

 あれ? 私あの飴玉食べたっけ? 

 

「……少年? 私は凪じゃないよ? 時化、ときばけだから」

 

 ヤバい、あの飴玉食べるの忘れてた

 

「少年? 復唱しようか? 私は時化、私は時化だからね?」

 

 不味い、ここで気付かれるのは非常に不味い

 

「……な、なあ、ソイツ寝てるぞ?」

 

「え?」

 

 見ると、さっき少しだけ開いていた目が、今はきちんと閉じている。

 

「……寝言?」

 

「……だろうな」

 

 …………

 ……

 ……

 

あ ほ く さ

 

 

 じゃあ何? 私は寝言に対してこんな慌てふためいてたの? 

 

「……岩鷲君?」

 

「はっはいっ!?」

 

 なんで敬語やねん、バカにしてんのか

 

「君は何も見なかった? 良いね?」

 

「えっでも」

 

「い い ね ?」

 

「はいっ!!!」

 

 ヨシ(指差し確認)、これで万事OKだわ! 

 

「……じゃあ、私は先に行くから、くれぐれもこのことは少年に話さないようにね?」

 

「はいっ!!! 了解致しました!!!!!」

 

 よし、楽しく話せたな

 





ぱーふぇくとこみゅにけーしょん
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