瑞鶴の特別任務 ~怪獣撃滅プロジェクトG~   作:雷電Ⅱ

11 / 26
時雨が改三実装するとは思わなかった
アニメだけど、ゲームでも反映するのだろうか

提督「改三おめでとう」
時雨「ありがとう。でも、不安なんだ」
提督「どうしてだ?最終話だからか?予告で爆撃するシーンがあったからか?」
時雨「そうじゃないんだ……日に日に誰かから嫉妬の視線がとても凄くなってきて(チラッ」
吹雪(ゴゴゴゴゴゴゴ)
提督「……そうか。2期主人公も大変だな」

時雨改三は本作品でも出そうかな


第11話 ゴジラとGODZILLA

 結局、出撃自体は翌日となった。瑞鶴は雲が消滅して帰れなくなったことに危惧していたが、幸いなことに監視班からは雲は消えていない。また微かではあるだが、雲から未知の電波も感知したとの事だ。人の声がしたという事で、恐らく提督が無線を送っているのだろう

 

「無理ですか」

 

「ごめんなさい。本当なら今すぐ行くつもりでしたが」

 

 ミーナ中佐はすまなそうに言った。しかし、これは仕方ない。艤装は自分で見た限りは問題ないものの、やはり次元との衝突であちこち傷が出来ている。航行には仕方ないが、ネウロイという敵がいる状況で自殺行為である

 

「明石さんのバックアップがあれば戦えるのに」

 

 瑞鶴は拗ねたが、残念ながら資源の補給と入渠がない。燃料は何とかなるが、弾薬と艦載機の補充が不可能だ。まだ艦載機は健全だが、映像で見たネウロイのビームの弾幕には腰が引けた。あんなものに撃たれたら、たちまち大破して海の藻屑となってしまう

 

 しかもメンテナンスすらも出来ないのだから温存する形となった

 

「私、穀潰しかな?」

 

「そ、そんな事はありませんよ。しっかりしてください!」

 

 服部は慰めたが、瑞鶴は気が沈んだ。少なくともウィッチ達の反応は良好だが、武器はあるのに戦えないとなると何だが気が引けるからだ。宮藤からは扶桑料理を振舞ってくれたが……

 

(ここはヨーロッパ、だよね?)

 

 瑞鶴は半ば戸惑ってはいた。ヨーロッパにいるのに、扶桑……日本料理を食べているのは妙な気がした。味はおいしく、礼は言った。そして別の問題があった

 

「空母って速さはどれくらい動かせるんですか?」

 

「やっぱり、30ノットも出すの?」

 

「艦載機は弓矢で飛ばせるのに、夜も飛ばせるような気がするけど」

 

「他にどんな子がいるんですか」

 

 宮藤を始め他のウィッチから質問責めに合った。初めは迷惑していたが、答えられる内容であったため、回答はした。実演として艦載機を飛ばした。周りは歓声を上げていたが、その時に宮藤から空母の名前を聞いて驚いた

 

「あ、天城がいるの!」

 

「え? 知っているんですか?」

 

 瑞鶴は驚愕した。天城ってまさか……

 

「それ、雲龍型ではないよね!」

 

「あ、赤城型……空母です。お、落ち着いて……」

 

「静香ちゃん、しっかり!」

 

 瑞鶴は服部の肩を掴み激しく揺さぶったため、彼女は目を回していた。まさか、ここで驚かれるとは思っていないのだろう。宮藤は空母の事を詳しく知らなかったため助かったのだが、代わりに服部が質問攻めにあったしまった

 

「落ち着いていられないわよ! だって、天城って関東大震災で──」

 

「関東大震災? なんです、それ?」

 

 宮藤は怪訝そうに聞かれた。まさかと思い、宮藤に聞いたが本人はそんな地震は無かったと言っていた

 

「そう……」

 

 瑞鶴は暗い表情になった。実は空母天城については知っている。関東大震災で廃艦になった空母だ。史実と違うのだが、まさかここまで歴史が違うなんて*1

 

「そういえば、瑞鶴」

 

 バルクホルンは近づき質問した

 

「グラーフ・ツェッペリンはいるのか?」

 

「いるわ。真面目でクールな子よ。鉄の女と言っていいかな」

 

「そうか……いいじゃないか。こっちでは大変だったから」

 

 バルクホルンがげんなりしたため戸惑ったが、ハルトマンがそっと近寄り耳打ちした

 

「こっちではネウロイ化して大変だったんだよ。赤城型三番艦だったから」

 

「えぇ~」

 

 瑞鶴は驚きと言うより、『艦だった頃の記憶』と大いに異なっている事に衝撃を受けた。グラーフ・ツェッペリンは赤城型空母の三番艦だったらしい*2

 

(え? ここで建造したら赤城さんに妹が出来る?)

 

 瑞鶴はそんな事を思い描いていた

 

「可能だったら会わせてあげるよ。私の世界のグラーフは姉妹はいないから気が合うんじゃないかな」

 

「本当か!」

 

 バルクホルンは何故か目を輝かせていたが、取り敢えず喜んでくれたようで良かった

 

 風呂も寝る場所も提供してくれたので、彼女は甘えることにした。但し、大浴場は一人だった。彼女たちはまだ仕事をしているので仕方ない事だろう

 

「あちらの世界ではどうなっているのかな……」

 

 瑞鶴はこの世界で満喫はしたものの、やはり心配していた。もし、帰れなかったらどうするのか? それが一番の不安だった

 

 

 

「~♪」

 

 瑞鶴が就寝準備をしている最中、サーニャは夜間哨戒を行っていた。彼女はナイトウィッチだ。魔導針という魔力を頭に発現させ、地平線までの飛行物体の捜査が可能である。また、夜は静まるため遠くの山や地平線からの電波も届くためラジオも聞こえる

 

(瑞鶴さんの世界……行ってみたい)

 

 歌いながらも彼女は密かに思っていた。両親を探すことも大事ではあるが、彼女自身も瑞鶴の世界に興味があるのも事実である。夜間哨戒ルートは例の雲付近になっていた。そのため、彼女が飛行しているのは洋上である。但し、雲の上を飛行している。そんな事を思いながら飛行していたが、突然無線から雑音が聞こえた。ただ雑音が酷くて音が聞き取れない

 

「あちらから聞こえる。でも、あちらは」

 

 サーニャは目をやったが、その方角は例の雲だ。あちらから何かが聞こえる。連絡をして哨戒ルートから外れ偵察を行った。仮にネウロイと遭遇してもフリーガーハマーで反撃出来る

 

 だが、彼女は見たものは驚くものだった。雲を突き破って視界に入ってきたのは炎上している船だった。それも一隻二隻ではない

 

 巨大な船の上に巨大な砲塔があるため、戦艦である事から艦隊だろう。だが、その戦艦も無残な姿に破壊されている

 

「ミーナ中佐、大変です! 艦隊が壊滅しています! 至急応援を!」

 

 サーニャは無線連絡したが、彼女は何かを探知した。地平線の向こうまで見えるはずなのに、探知した者は突然近くに現れたかのような感覚だった。しかも、大きい

 

『サーニャさん、落ち着いて。向こうで何があったの!』

 

「艦隊が──」

 

 サーニャはもう一度、報告をしようとしたが、表情が固まった。艦隊が炎上しているため、その付近は明るいが、その光に何かが映り出した。ネウロイにしては違う。明らかに違うものだ。フリーガーハマーがカチカチと音がした。作動不良ではなく、手が震えていたため音がしたのだ。どんなネウロイでも勇敢に戦った事があるサーニャでも未知の存在に恐怖を覚えたのだ

 

 しかも──それは巨大な咆哮を上げるネウロイなんて聞いたことが無い

 

 

 

「サーニャさん、落ち着いて。向こうで何があったの!」

 

 ミーナ中佐は無線でサーニャを呼び掛けていた。例の雲の事もあって、夜間哨戒ルートを例の雲の付近に飛行することにした。例の雲はネウロイの巣ではない事から警戒レベルはグッと下がった。これは無理もなかった。奇妙な生物音がしたという報告はあったものの、姿形は一向に見たものはいなかったからだ。電波障害はあるものの、接近さえしなければ無線は繋がるし、しかも輸送船などの海上ルート付近であるため、警戒レベルは徐々に下がっていったのだ

 

 瑞鶴の話であるゴジラは501JFWの中の話で留まっていた。ただでさえ異世界からやってきたであろう艦娘である瑞鶴が来た事で上層部は困惑しているというのに、ゴジラの話になるとややこしくなるからである。しかも、目撃情報は一切無いため信じさせることが難しい

 

 いや、現時点をもって最初の目撃者はサーニャになる

 

『艦隊が──』

 

 サーニャの声がしたと同時に無線からとんでもない音が聞こえてきた。それも普通の音ではない。サーニャの声を遮った不気味な甲高い音は、部屋中に響き渡った。あまりの巨大な音にミーナ中佐も坂本少佐も驚きを隠せなかった

 

「何、今の?」

 

「警報を鳴らせ!」

 

 ミーナ中佐は困惑したものの坂本少佐はとっさに叫んだ。ネウロイにしては可笑し過ぎる。ネウロイでないなら、もしかして……

 

 

 

 緊急出撃したウィッチ達はすぐに現場に向かった。目的はサーニャの保護と敵の撃破だ。現場に向かったが、向かう途中で異様な光景を見た。海の向こう側から巨大な青い光の柱が夜の空を突き破っている。しかも2,3発放っている

 

「何だ……あれ?」

 

「ネウロイ?」

 

 バルクホルンもハルトマンも困惑していた。遠くで奇妙な光が光っている。あんなものは見た事が無い

 

 ネウロイという可能性もあるが、幾らネウロイでもあんな出力を出すビームなんて聞いたことが無い。しかも、ネウロイのビームの色は赤色だ

 

「サーニャ!」

 

 エイラは速度を上げた。サーニャの姿を確認したから駆けつけたのだろう。事実、こちらに向かってくるウィッチがいた

 

「ちょっとエイラさん!」

 

 ペリーヌは抗議したが、本気で止めなかった。サーニャはあの巨大なビームから生還したことになる

 

「あの光は一体?」

 

 宮藤は困惑したが、その質問には誰も答えなかった。いや、分かっていた。分かっていたが、誰も口にしなかった

 

「サーニャちゃん、大丈夫?」

 

 宮藤を始め、他のウィッチも質問攻めになった。無事だった事よりも状況が知りたかった。エイラは息を荒げ震えており、質問には答えられない状態だ。エイラサーニャを庇うそんな最中、ルッキーニはある事に気づいた

 

「あれ? 全部撃ち尽くしたの?」

 

「ホントだ。ロケット弾、全て撃ったのか?」

 

 シャーロットも気づいた。サーニャが持つ武器のフリーガーハマーにはロケット弾9発は装填されているが、今はそのロケット弾はない

 

 その時だった。エイラは他のウィッチに突進した。両手を広げた状態で突進したため、サーニャだけでなく玉突き事故のように衝突した

 

「エイラ、何を!」

 

 バルクホルンが叱咤した時、彼女の視界は眩い光が目に入った。一瞬だが、エイラの表情を見たが、彼女の表情は見たことないほどの形相だった

 

「回避だ、回避しろ!」

 

 青い光の柱がこちらに向かっている。正体不明の敵が、こちらを攻撃している。しかも、位置を把握しているらしい。あの熱量をシールドで防げるとはとても思えなかった

 

 なので、回避命令をした

 

 幸い青い光の柱は消えたが、それでも照射時間は数秒だ

 

「今のは何です?」

 

 体制を立て直したリーネは表情を真っ青にしたが、はっきりと聞こえた。低音と高音が奇妙にまじりあった、恐ろしい獣の叫びが。遠方に何かがいたのは確かだが、言い換えればあの距離から狙ったのだ。サーニャが報告した燃え盛る艦隊が見えていたが、まだまだ先だ

 

「最速で突進する!」

 

「待ってください。敵が消えました」

 

 シャーロットは加速しようとした。あの熱線をスピード最速で突進したら狙いにくいだろうと思ったのだろう。しかし、サーニャは敵が消えたのを伝えたため、シャーロットは止めた

 

 

 

「まさか、瑞鶴が言っていたゴジラ」

 

「ああ。エイラが未来予測していなければ今頃……」

 

 無線から一部始終、状況を掌握していたが、内容が信じられなかった。艦隊が何処の国の所属かを判明するのは時間がかかるだろうが、ミーナ中佐も坂本少佐も気にしているのはそこではなかった

 

 大抵の戦艦には対ネウロイ装甲を搭載しているはずだ。ゴジラはそれを難なく破壊したことになる。エイラがサーニャを含め全員を体当たりさせてまで熱線から逃がしたという事は、エイラは未来予測で視えたのだろう

 

 全員が一瞬で壊滅する姿を

 

「しかし、なぜこの世界に」

 

 作戦を練り直す必要がある。瑞鶴を元の世界に帰すよりも状況は一気に悪化していった。折角、ベルリンを解放したというのに……

 

 

 

 元の世界

 

「今日は商売上がったりだな」

 

 明石浦漁港のある漁師はため息をついていた。艦娘のお陰で安全に漁が出来るようになり、商売も順調に軌道に乗ったという時に例の事件が起きた

 

 映画で大ヒットしたゴジラが現実に現れただのニュースはただのネタではないかと思ったが、生憎そうではなかった。軍の車両や警察も集まったおかげで市場が開けず、奇妙な雲と艦娘の哨戒で漁船も出せない

 

 抗議しても状況は改善される見込みもないので、桟橋で釣りでもすることにした

 

 同業者から「沖に出ないと意味はない」と言われたが、こちらは生活が懸かっているため無視した

 

「こういう日でも大物が釣れたら自慢してやる」

 

 そう言い聞かせながら肩に担いていた釣り竿を手に取ると釣り糸を垂らした。床に腰を掛けようとしたとき、釣り竿が反応した。もう魚が釣り針に付けたエサに食いついたのか? 

 

「今日はついている」

 

 漁師は喜んだが、次の瞬間、その喜びは戸惑いに変わった。今まで経験したことが無い力が釣り竿を引っ張り始めたのだ。しっかり持たないと持っていかれてしまう。凄い勢いで釣り糸が吐き出されていることから何かが釣れたのだろう

 

 サメか? シャチか? ダイオウイカか? それとも鯨か? 

 

 まさか潜水艦娘じゃないだろうな? ……本当に艦娘ならとんでもなくバカ力になるが

 

 猟師は踏ん張ったが、最終的には釣り竿は持っていかれてしまった。あまりに強い引きだったため大物を釣るよりも身の危険を感じて手放したからだ

 

 ……後で女房に怒られるのは確実だが、そんな思いも今では吹き飛んでしまった。沖合の海が盛り上がったと思うとその波は近づいてきている。波も大きくなっている

 

「うああぁぁぁ!」

 

 猟師は必死になって逃げた。何かとんでもないものが近づいている。必死に走っていたが、後ろから近づいてくる何かは桟橋を壊しながら迫っている

 

 

 

 漁港では漁師たちが漁に備えて仕事をしていた。ゴジラが出現したニュースは興味すらなく、寧ろ今回の事件は大迷惑だった。ゴジラがこちらに来ない限りは大丈夫と思っていたが、凄い地響きと共に巨大な足が出現したことで漁師たちは悲鳴を上げながら逃げ迷った

 

 増援で駆けつけ現場へ向かっていた陸上部隊も大混乱に陥った。小さな地震が起こったため何事かと思って進軍を止めたが、漁師たちが全速力でこちらに向かってきた

 

 必死の形相で訴えたが、皆が同時に言って来たため状況が分からない

 

 だが、巨大な鈎爪をもった二本足がこちらに近づいてくるの見た指揮官や兵士たちは状況が分かったと同時に逃げ迷った。戦うよりも上から落ちてくる漁船やがれき類から逃げるのが先だったからだ。しかも、歩く速度が速すぎるため、瞬時に対応できなかった

 

 

 

 特殊部隊である502部隊は奇妙な報告を受けた。明石浦漁港に怪獣が現れ増援部隊が大混乱に陥っているらしい。そのため、急遽現場に向かったが、出迎えたのは逃げ回る人々と巨大な鈎爪を持った巨大な二本足だ。上を見上げるとデカいイグアナのような生き物が咆哮を上げている

 

「な、何なのでありますか!?」

 

 あきつ丸は愕然としたが、怪獣はお構いなく歩行している

 

「あきつ丸、危ない!」

 

 神州丸は叫んだ事により我に返ったが、巨大な足が迫っていた。踏みつぶされるかと思ったが、丁度鈎爪と鈎爪の間だったため踏みつぶされるのは免れた

 

「デカい武器が必要だ……」

 

 曹長は離れていく怪獣に目をやりながら力なく言った。拳銃や小銃は持っていたが、とてもあの怪獣が死ぬとは思えなかった

 

「神州丸、あきつ丸が正気に戻ったら提督に連絡しろ。変なゴジラが現れたとな」

 

 曹長はショックで棒立ちしているあきつ丸を見ながら命じた。変なゴジラが現れたというのは数十時間前に現れたゴジラと姿形が違っていたからである

 

 もし、ある世界の住民が、その怪獣を見たら色んな意見を言うだろう

 

 

 

 あれはゴジラではない、とかエメゴジとか、ジラだ、とか……

 

 

*1
元は天城型巡洋戦艦。しかしワシントン海軍軍縮条約により巡洋戦艦としての建造は中止し空母へ換装されたが、関東大震災での損傷により廃艦された。ストライクウィッチーズの世界では赤城の2番艦となっており、劇中でも登場している

*2
空母「グラーフ・ツェッペリン」はストライクウィッチーズの世界では赤城型空母の三番艦である。シューティングゲームではネウロイとして登場する




ストパン世界
平成ゴジラ「未来予測ズルい!」
元の世界
???「ジラじゃねーよ!エメゴジと呼べ!」

それぞれの世界にゴジラが出現。エイラがいなければ物語終了でしたね。危なかった。BADENDはエイラが未来予測でみたものですから皆さんの想像に任せます

そして元の世界では別のゴジラが出現
え?エメゴジはゴジラじゃない?
細かい事は気にしない()!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。