GW、楽しく過ごしました。榛名が改二乙/丙が実装されただけでなく、深雪改二も実装したことには驚きましたね
因みにアプリゲーム『ワールドウィッチーズ』をダウンロードしてやり始めましたが、まあこんなものかな?
「キングギドラ。三つ首のドラゴン」
瑞鶴はモニターに映る映像を凝視していた。大きさは分からないが、体長は百メートル 以上はあるだろう
あんなもので私たちの世界を侵略する?
「私のキングギドラ。過去に我々よりも高度な文明を持つ金星をたった三日で滅ぼし死の惑星へ追いやった。その力をコントロールすれば、核兵器なぞなくても力を手にすることが出来る。どんな兵器でも私の怪獣を倒すことは出来ない。そして、バックアッププランとして、キングギドラを模して作り上げた機械のギドラだ。二体いれば、勝てる」
議長は映像に映る2体のキドラを眺めていた。まるで、玩具を見て喜ぶ子供のように笑っていた
一方、瑞鶴も宮藤もそれどころではなかった。あんなものが自分達の世界にやってきたらそれこそ終わりだ。ただでさえゴジラで酷い目にあったのだ。それに近い……いや、組織の欲望のために操られた怪獣が来るのだ。どんなに頑張っても勝てないだろう
瑞鶴は宮藤の方を見たが、宮藤も真っ青になっていた。難しい話ばかりでついて来れなかった彼女でもギドラの姿を見せられると流石に地球均等環境会議がやろうとしている事に気づいた
何とか話題を逸らそうと瑞鶴は頭をフル回転したが、やっと思いつき質問をした
「ねぇ、聞いていい? どうやって巨大な生き物を犬のように飼いならしているの!?」
その瞬間、周りの目線を感じたが、嫌な目線だ
「そうか。君たちにとっては分からないだろう。確かに猛獣を飼うのは危険だ。動物は人間と違って本能に忠実だ。それを防ぐべく我々は特殊音波で支配下に置くことが出来る。睡眠、食事、戦闘など全て管理している。ロボットの方は違うぞ」
「私たちの世界に攻めてどうするつもりですか?」
宮藤は正気に戻ったのか咄嗟に叫んだ。質問の仕方が間違っているかも知れないが、宮藤は正常な判断が出来なかったのだ
「よくぞ聞いてくれました、と言って計画を易々と教えると思ったか?」
議長が机に拳を叩きつけた。流石にそこは教えてくれなかったらしい。瑞鶴は舌打ちをした。この世界には平行世界に行ける乗り物がある。何とか脱出し警告をしないと
元の世界
「……過去に人類の敵の力を悪用した組織が現れた?」
「そんな所だ。尤も詳細な事を知っているのは極僅かだ。タイムスリップや平行世界は機密でもあるが、誰も想像もつかない事象だから、ほとんどの人は誰も信じない。まあ、オカルト類ではちょっとした人気になっているけどな」
提督は皮肉っぽく言ったが、ミーナ中佐を始め坂本少佐もバルクホルンも笑わず最後まで真剣になって聞いた
「やけに真剣だな。向こうの世界でも奇妙な事件は日常茶飯事なのか?」
摩耶は目を吊り上げていた。ウィッチ側の反応が困惑ではなく、それどころか妙に納得している
「いや、流石にタイムスリップとかそういうのは起こっていない」
バルクホルンは首を振った
「ただ、私たちの場合は違う形で現れたわね」
「違う形?」
ミーナ中佐は言うか言わないか迷っていたが、決心をし話し始めた
「私たちの世界ではウィッチの活躍を快く思わない人も存在します。過去にブルタニア空軍大将*1がネウロイのコアを利用した兵器、ウォーロックを作り上げました」
ミーナ中佐は過去に起こった事を始めた。一連の事を聞いた提督達は内心は驚きつつも妙に納得はしていた
「ウィッチに頼らない兵器を開発していたって事か?」
長門は顔をしかめた
「ああ。そんな感じだ。ウォーロックは暴走し関係者は左遷した。だが、技術そのものは失われてなく、それどころか決戦兵器に組み込まれる始末だ」
坂本少佐は嫌悪感を露わにした。結果的に勝利はしたものの、過程としてはあまりよくないものだ
「なるほど、どんなところでも問題は付き物か」
提督は小さなため息をついた。味方が足を引っ張るような事は避けなければならないが、権力争いや予算の確保などによっていがみ合いはどうしても起こる
「嫌な奴だったよな。宮藤が軍人としてあり得ない行動をしただけで銃を向けてきたんだし」
シャーロットは不満そうに言った。ウォーロックについては余りいい思い出はない
「501に例の雲の調査にウィッチが出動要請出たのも、実はマロニー大将が隠した予備機をどこかの部隊が持ち出し飛行テストの際に行方不明になったため、慌てて空域を捜索するよう命令が下ったと言われています。しかし……そうね。海の藻屑となったか、単なる噂なのか分からないわ」
「ミーナ、本当なのか!?」
「事実確認は取れていない現状では何とも言えません。しかし、鹵獲したネウロイのコアを使った技術を使って戦艦大和に組み込んだのを考えれば、予備機があってもおかしくないわ」
バルクホルンは驚愕した。まだ、あんな計画があったなんて
「でも、計画は凍結されたんだよね?」
「そうとも言い切れないぞ」
エイラは期待を込めていったが、提督は会話に割り込んで来た
「そいつは辺境の閑職に追いやられたのだろ? 再び返り咲きたいと考えているのであればこっそりと何かしらの行動をとっていてもおかしくないだろう」
「そうね。今思えば瑞鶴を躍起になって追い出したり、例の雲の周辺に軍艦を多数配備したりとピリピリしていたわね。自分達の不祥事を隠すためなら納得しますけど、ウォーロックを見ていないとなると──」
「もしかしてウォーロックという兵器が雲の中に? しかし、そんな飛行物体はありませんでした」
ミーナ中佐の話に今度は加賀が話に割って入った。全ての空域を見たわけではないが、奇妙な航空機がいたら連絡してくるはずである。『艦だった頃の世界』とは違い航空無線は積んであるからだ
「分かっています。この世界に来たのであればすぐ分かりますから。考えたくないですが……何か嫌な予感がします」
ミーナ中佐は頭の中で不安がよぎった。上層部はウォーロックが力尽きて海へ落下し海底に落ちたと判断したのだろう。都合がいい解釈だが、実際に誰もウォーロックは見ていない
だが、地球均等環境会議と名乗る者が現れたのを考えて彼女は推測した
ウォーロックの残骸が彼らの世界へ流れていき、彼らは何処から来たのか追跡して来たのでは? シモンズと名乗る者が来たのは瑞鶴を捕まえたと同時に私たちの世界を偵察しに来たのでは?
「考えても仕方ない」
提督は話を切り出した
「ウォーロックについては頭の片隅に置いておく。こちらも捕虜の深海棲艦が行方不明だ。輸送船の中にいたのだが、熱線でやられたんだ。熱線で蒸発したのならいいんだが」
「それってもしかして……」
提督の言葉に時雨は真っ青になった。捕虜の深海棲艦は硬化して無機物になり銅像みたいになっている。通常兵器で倒せないのだが、異世界から来たゴジラの熱線で蒸発したとみている
時雨を始め、皆は思った
まさか瑞鶴と同じように別世界へ飛ばされたのではないだろうな?
「今は後回しだ。問題は一つずつ片付けよう。まずはあのイグアナを例の雲に追い出す。イグアナを殺してもいいかも知れないが、あの化け物の死体処理が大変だ。まずはあのイグアナを海へ誘導し例の雲へ放り込む」
提督は例のイグアナを追い出す事へした。殺してもいいが、あの怪獣は考えられないくらい速いため、殺害は論外となった
「博士と教授の話では、恐らく例の雲は俺たちの世界やウィッチの世界だけでなく、他の世界も繋がっているとの事だ。柳田教授は雲の周りに機器類を設置したからある程度はコントロールが出来た。例の雲は海まで達しているよ」
提督は艦橋の窓に指を指して言った。例の雲は竜巻のようになって海にまで達していた。しかし、竜巻とは違って回転速度は非常に遅く、暴風雨も起こっていない
「例の怪獣が何処から来た世界かある程度は特定したらしい。そこへ送り込む。陸から追い出し雲へ誘導する。以上だ。何か質問は?」
詳細な作戦は壁に描かれているため、全員作戦の内容は把握している
提督は見渡したが、二三人手を挙げた
「ウィッチ達と共同作戦は分かるけど、軍と連携してやらない訳?」
「あー、軍には悪いが、こちらは別行動だ。元帥だけは知らせた。軍は躍起になってあのイグアナを殺そうとしている。罠を仕掛けて一斉攻撃するらしいが、上手くいかないだろう」
満潮は質問したが、提督からの返答に驚いたが、それ以上は追及しなかった
「あのー、ちょっといいですか?」
リネットは恐る恐る手を挙げた。あまりにも小さい声だったため、提督は誰からなのか一瞬分からなかった
「もし、上手くいかなかったらどうします? その怪獣の誘導できなかった、とか」
「その時は力ずくで誘導しろ。殴るなりしてな」
「ええー」
リネットは真っ青になった。力ずくでやる?
「力ずくでってどういう──」
「ん? お前たちの中にいないのか? 車とか重い鉄筋を余裕で持てるウィッチは?」
提督が何を言おうとしているのかリネットだけでなく、他のウィッチも分かったらしい。ウィッチ全員がバルクホルンに向けられた
「え? いや、まさか馬鹿力で殴ってでも海に落としたりとか例の雲に殴り落としたりとか考えているのか?」
バルクホルンは開いた口が塞がらなかった。あれ相手に肉弾戦しろというのか?
「心配するな。ちゃんと助っ人はいるから」
提督は艦橋の端でストレッチしている武蔵と長門がいるのを見て何も言えなくなった
「そう言えば武蔵は墜落して来る零式水上観測機を受け止めたね」
「まさか、この世界でバルクホルン以上の脳筋がいるなんて思いもしなかったよ」
ハルトマンとシャーロットは何気なく言ったが、とてもわざとらしい言い方だった。後に二人は鉄拳制裁を食らった
501JFWと艦娘達が『おおすみ』から出撃している中、明石市では軍が動いていた。軍は避難民たちからゴジラに似た別の怪獣……今ではジラと名付けられた……は、熱線を吐かない事。そして魚を食べている事を考えた軍の指揮官は、漁業組合の力を借りて、公園の広場に魚を集めた。市場で売るはずだった魚を怪獣の餌として引き付ける事に漁師たちは始めは戸惑ったが、明石漁港は破壊されたこともあって売れない魚……形が崩れたりして売り物にならない魚が大半だった……をかき集めて置いた
周りには戦車や野砲に機関銃……ありとあらゆる武器を設置した。深海棲艦用の兵器は持ってこなかった。深海棲艦ではない事ははっきりと分かっている
罠を仕掛け地上部隊は待ったが、ついに変化が現れた。何処からか現れたか不明だが、のっそのっそとジラが現れた
「戦闘配備につけ! 奴が現れたぞ!」
部隊長が 咤し、兵士たちはあらゆる武器をジラに向けた。その地上部隊には502部隊も参加していた。勿論、あきつ丸も神州丸もいた
「いいか、奴が魚を食らいつくまで撃つな」
「「はい」」
曹長の命令に二人は返事した。502部隊もあきつ丸達も提督からの作戦は聞いていたが、揚陸艦は火力不足ということもあって地上勤務である
しかし、まさか重たいブローニングM2重機関銃を手に持ってジラを攻撃するなんて思いもしなかった。艦娘だからこそ出来るのだが
ジラは魚の臭いに寄せられてきたが、何故か数十メートルの手前で止まった
「止まったのであります」
「どうして止まるの?」
あきつ丸も神州丸も小声で文句を言った。なぜ、ジラは止まったのだ?
ジラと名付けられたイグアナは、魚の臭いに寄せられて来た。だが、不自然なほど魚の山が置かれたのを見て辺りを見渡した
この罠は知っている
ジラは思い出した。変な小さな生き物が罠を仕掛けてきたのはこれで
海で追ってくる者も簡単に振りほどくほどだ
(三度目も同じ手に引っかかるか!)
怪獣は咆哮を上げ、魚を食べようとせず、そのまま走り去ろうとした
「クソ、逃げるぞ! 何をしている、早く撃て!」
部隊長は慌てて無線で射撃命令を出した。部隊長が命じるよりも早く戦車や野砲は一斉に火を吹いた。しかし、ジラは2足歩行で俊敏な怪獣だ。雨のように降ってくる砲弾を難なくかわすと海へ向けて走り始めた
『提督殿、アイツは逃げた。海の方へ逃げている』
『だとしたら好機だ。あいつを海岸まで追い出せ』
提督は無線で命じたが、海岸まで誘導すると言った手間暇は省けて安心したらしい。勿論、ジラがとても厄介なのは嫌ほど分かる。ジラの逃走に海空軍の戦闘機攻撃機が一斉に追跡し襲い掛かった。烈風や震電や流星改、更にはつい先ほど開発配備されたであろう艦上攻撃機『惑星』*3までも飛んできた
これらの航空機には爆弾なんて搭載していなかった。急降下爆撃してもかわされるどころかジャンプして食われてしまうからだ。なので、専ら機関砲による攻撃を行った
勿論、艦娘の艦載機も多数追跡しウィッチ全員も追跡した。弾薬は銃弾の互換性があったため補給はできたものの、ストライカーユニットはそうはいかない。整備はある程度はできるものの、大破した場合だと修理は無理だ。勿論、シールドを展開すればいいのだが、不測事態はつきものだ。なので、距離を取って攻撃した。だが、問題なのは例の怪獣だ。巨体とは思えないほどの速さだ。しかも、攻撃が効いているかどうかも怪しく、サーニャが放つロケット弾もかわされる始末だ
「アイツ速くない?」
「何を食ったらあんな巨体になるんだ?」
ネウロイとは違う速さにウィッチ全員は困惑したが、それでもやるしかない
『誘導ミサイルとかあればいいけど』
『そんな便利なものはないだろ。さっさと砲撃しろ!』
アイオワと提督の無線のやり取りを拾えたが、誘導ミサイルが何なのかは彼女達には分からなかった。新兵器か何かの類だろうと思ったのだ
尤もジラに対して誘導ミサイルは無効なのだが……
しかし、ジラもやられっぱなしではない。急に立ち止まると咆哮を上げた。だが、この咆哮は先ほどまでとは違い、かなりの風圧だ。追跡していた戦闘機攻撃機は一斉に急上昇して逃げたが、それでも数機が巻き沿いを食らい爆発した
「げ! あんなのアリかよ!」
エイラは愚痴をこぼしたが、こちらに向かって燃え盛る戦闘機を回避した。だが、ジラはウィッチに向けて突進してきたため、こちらも急上昇する羽目となった
「どうする? あんなの、倒せそうもないよ」
ハルトマンは珍しく弱音を吐いたが、それも無理はない。今までネウロイ相手と戦ったためあんな巨大生物相手に戦った事はない。ネウロイと違って光線は吐かないが、コアがないため決定的なダメージを与えられない
そんな中、提督から無線が入って来た
『ミーナ中佐、誰でもいいから囮になって誘導してくれ』
「え?」
『あんた達は航空機と違ってホバリングが出来るし、後ろから攻撃が出来る。何とか海まで誘導してほしい』
ウィッチは他の航空機と違った飛行が可能である。提督はそれを利用したのだ。何しろ空母ではない『おおすみ』から短距離で離陸した事には提督だけでなく艦娘も驚いたのだから
「分かりました。リーネさん、背後に回って遠距離攻撃して」
リネットはすぐに実行した。走るのを止めゆっくりと歩いているジラの後ろに着くと頭に照準を合わせると引き金を引いた。対装甲ライフルの弾丸はジラの頭に命中したが、ジラは動きを止め、ゆっくりとこちらに向けた
「あ……ご、ごめんなさい」
リネットは謝ったが、勿論ジラに通用しない。大きく吠えるとこちらに向かって大ジャンプをしてきた
23世紀の世界
「ふむ、中々やるではないか。あの怪獣は何なのか分からないが、面白いな」
スクリーンに映し出されているのはリーネが必死になってジラから逃げているシーンだ。どうやら、例の雲を通して瑞鶴の世界を偵察しているようだ
「リーネちゃん、みんな」
「翔鶴姉、みんなも無事でよかった」
宮藤も瑞鶴も心の中でホッとした。ゴジラでやられたと思ったからだ。しかし、それでも安心できない。今ではイグアナのような怪獣と対峙している
「さて、教えてくれ。タイムスリップした張本人は誰だ?」
「し、知らない!」
瑞鶴は慌てて否定した。明石海峡にいる艦娘達を映し出されたため、瑞鶴はどう反応していいか分からなかった。どういうやり方か知らないが、相手は噓を見破る手段を知っている。時雨が映し出されても嘘を見破れないのだろうか?
瑞鶴と宮藤が取り調べをしている最中、別の研究室では歴史改変による後始末に追われていた。ゴジラがこのまま四次元で暴れるとなると時空連続体……この世界を破壊するかもしれないのである。ウィルソン達と連絡が取れない事に加えてホールが増殖している。世間では奇妙な現象について憶測が飛び交っているが、は気づいたらしく査察の勧告を出している
そんな中、ワームホールから奇妙な物体が漂流して来た
一つは頑丈な鋼鉄製の箱が二つ。もう一つは奇妙な人型機械だ
科学者は別世界から流れたものと言ったが、上司はそんな話は全く聞いていなかった
「軍票が破れて読めないが、内容からしてこの箱は軍の機密文章が入っているのか? それに、この奇妙な機械はバトルスーツとは違うな」
「おい、スキャンは終わったか? 爆発物か放射性物質か生物化学兵器か何か危ないものが入っているか?」
部下が箱を調べていたが、上司は今や聞いていなかった。目の前は宝物で金になると考えていた
(金目が入っていなかったとしても、利用価値はある。意味不明な書類はごめんだ。まあ、博物館か歴史学者に売れば金になるか)
地球均等環境会議は巨大な組織だが、全てが上手くいっている訳でない。地球均等環境会議は穏健派から過激派まで様々な派閥は要るものの、過激なことをし過ぎたせいで財政が今や赤字。日本は最貧国になったのはいいものの、世界はこちらに目を付けられたのだ。なので、一発逆転として未完成の兵器を完成させるのと同時に何かしらの画期的な発明を世の中に出す必要がある。艦娘とウィッチといった未知の技術が明らかとなった今、この手を使わない訳にはいかない
「スキャンの結果はクリアです。しかし待ってください。この箱、ダイヤル式で鍵もあります」
「知るか、そんな事! ぶっ壊せ!」
「待ってください!」
部下は表紙を見て気づいた。こちらも破れているが、ある単語が書いてあった。日本語であることに気づいた部下は早速、自動翻訳機で翻訳したが、聞きなれない単語だった
「極……秘、深海鶴棲姫。名前かな?」
「お前、そんな事はどうでもいいんだよ! さっさとバーナーを持ってこい。それとその奇妙なロボットは起動できそうか?」
上司は科学者に怒鳴った。異世界から漂流して来た奇妙なロボットを再起動するよう命じられていたのだが、科学者は困惑な表情をして答えた
「その、動力源が分からないのです。未知の物質で動いていたらしいのですが、未知の物質のさっぱり。宝石のようなものが動力源らしいのですが」
「それで? その宝石にエネルギーを与えられそうか?」
「……多分。やってみないと分かりませんが」
「なら、やりたまえ」
上司はピシャリと言った。未知のエネルギーで動いているのなら画期的なエネルギーとしてこの世界に供給できる! もしかすると核融合炉が過去の遺物となるほどの夢のエネルギーかも知れない
しかし、上司は知らない。異世界から漂流して来たのは天からの恵みでも何でもなかった
ゴジラが熱線で時空転移したのは瑞鶴ではないという事を
提督と艦娘達が捕虜の護衛として輸送していた深海棲艦の姫級であった。それぞれの箱には深海鶴棲姫と戦艦未完棲姫。そして、奇妙なロボットというのは、ミーナ中佐がうわさで聞いたウォーロックである。マロニー大将が返り咲きたいがために予備機を稼働させ飛行しそのまま例の雲へ突っ込ませてしまったものである
当然、ウィッチの世界では後で大問題となったが、残骸が発見されていないため噂に留まってしまったのだ
そんな事を知らない上司は箱の開封及びウォーロックを起動させようとしている……
宮藤「あれが瑞鶴の姉、翔鶴さん」
瑞鶴「そうよ。翔鶴姉、無事でよかった」
宮藤「益々行きたくなりました!皆さん、戦闘で大変そうなので、着いたら触診していきますね(両手を閉じたり開いたりしながら)!」
瑞鶴(何だろう。爆撃したくなったんだけど)
取り調べされている最中、別室の研究室ではパンドラの箱を開こうとしている事は内緒