瑞鶴の特別任務 ~怪獣撃滅プロジェクトG~   作:雷電Ⅱ

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鳳翔が改二実装になりましたね
しかし、改二戦は予想外でした。二隻目も育成しようかな?


第2話 生還

 ふと気がつくと瑞鶴は雲の上にいた

 

 にも拘らず、彼女は違和感なんて微塵も湧かなかった。艤装を纏っているから、という思考なのか? 

 

 だが、目の前にいる羽を付けた子供のような人物がこちらに手を招いている。それが天使ということもどういうわけか理解した

 

 知識としてではなく、直感的なものだ

 

 その天使は瑞鶴に門の前まで誘導させた

 

 そして、天使は口を開いた

 

 

 

※注意

 

 天使と瑞鶴とのやり取りのみ台本形式です

 

 ご了承下さい

 

 

 天使「貴方の生前の行いは良かったので天国行きが決まったよ。おめでとう」

 

 瑞鶴「えー! 待って。翔鶴姉は? 加賀さんは? 提督さんは? 他の艦娘は?」

 

 天使「ちゃんと生きているよ。だから安心して天国に入国してね」

 

 瑞鶴「(入国っておかしいけど)そうね……私は死んだのね……」

 

 天使「悲しんでいるところ申し訳ないけど、時間がもったいないから単刀直入に言うね。天国に入国する前に注意することがある。この天国では絶対的なルールがあるんだ。それは僕たち天使の命令は絶対に従うこと」

 

 瑞鶴「え? 絶対に従う?」

 

 天使「そう。理不尽な命令だろうが、従うこと。もし従わなかったら罰として指の骨を1本折るから。心配いらないって。医務室で半日には完治するから」

 

 瑞鶴「て、天国のルールが独裁過ぎる! 冗談じゃないわ! 提督ですらそんな意味不明なルールはしなかったわよ!」

 

 天使「そういうことを言う人が要るんだよね。生前の方がマシと言ってる人が。心配しなくても衣食住は無料だから」

 

 瑞鶴「全然嬉しくない! こうなったら貴方を爆撃して……あれ?」

 

 天使「あ、現世で使った武器は全て無効だよ。ここは現世ではないから艤装どころかナイフすら使えないよ。今はただの飾りかオモチャ。それにポイントが減点するけどいいの?」

 

 瑞鶴「げ、減点?」

 

 天使「減点方式で天国のルールを破ればポイントは減っていき、全て無くなったら地獄に行かされるよ?」

 

 瑞鶴「地獄に連れていかれるの!?」

 

 天使「うん。取りあえずお前……ため口と反抗的な態度を取ったから2ポイント減点な」

 

 瑞鶴「ここって天国じゃなくて地獄でしょ、絶対に!」

 

 天使「生活のスケジュールも既に決まっているよ。ホラ」

 

 

 

 天国住民のスケジュール

 

 0600 起床&人員点呼

 

 0615 居住地掃除

 

 0630 朝食

 

 0745 身体検査

 

 0800 業務

 

 1200 昼食

 

 1300 業務再開

 

 1700 業務終了

 

 1730 食事・入浴

 

 2200 消灯

 

 

 

 天使「0600に起床して朝食を取って身体検査した後に約8時間の労働だよ。因みに電卓と紙束とパソコンのお友達になるデスクワークと勝手に筋肉が付いてきて、手先も器用になる肉体労働があるから好きな方を選んでね」

 

 瑞鶴(何なの!? 某海軍と刑務所を足して2で割ったようなスケジュールは!)

 

 瑞鶴「お、おかしいでしょ! 生前は良いことをしたはずなのに! 本当にここは天国なの?」

 

 天使「おい、奥にいる露助とヤンキーとチャイニーズの元兵士のお前ら!」

 

 R国元兵士「はい!」

 

 A国元兵士「はい!」

 

 C国元兵士「はい!」

 

 瑞鶴(どこから出てきたの?)

 

 天使「ここは天国か?」

 

 RAC「「「はい、ここは天国です!」」」

 

 天使「現世よりも楽しいか?」

 

 RAC「「「はい! 楽しいです!」」」

 

 天使「過酷な軍隊生活や戦場よりもホワイトか!」

 

 RAC「「「はい、ここはとてもホワイトな職場です!」」」

 

 天使「おい」

 

 RAC「「「はい」」」

 

 天使「大きな声で! おい!」

 

 RAC「「「はい!」」」

 

 天使「もっと大きな声で! おいぃ!」

 

 RAC「はぃいー!」

 

 天使「おい」

 

 RAC「「「はぁい」」」

 

 瑞鶴(いや、何この洗脳は?)

 

 天使「な? ここは天国だろ?」

 

 瑞鶴「(不味い。こちらに話を振ってきた)は、はい。天国です」

 

 天使「幸せか?」

 

 瑞鶴「し、幸せです」

 

 天使「楽しいか?」

 

 瑞鶴「楽しいです!」

 

 天使「むかつくか?」

 

 瑞鶴「はい、むかつ……あ、いや、ちょっと今のは……」

 

 天使「はい、引っ掛かった。もう1ポイント減点な」

 

 瑞鶴(引っ掛けとか酷い!)

 

 天使「おい、名無し元兵士三人組。向こうの方で今から殴り合いをしてこいよ。最後まで立ってた奴に3ポイントやるよ」

 

 RAC「「「ありがとうございます!」」」

 

 瑞鶴(もう何処かに行っちゃった。本当に殴り合いしてるの? やることが世紀末過ぎる!)

 

 天使「質問があるなら聞きなよ」

 

 瑞鶴「(な、何か聞かないと!)えーっと。地獄はどんなところなんてすか?」

 

 天使「地獄の管理者は悪魔と鬼が共同運営しているよ。でも、それ以外はここのルールと全く同じだよ」

 

 瑞鶴(じゃあ、どっちでも同じ……)

 

 瑞鶴「さ、最悪。こんな事なら生前に嫌いだった腹一杯七面鳥を食べたかった……」

 

 天使「な~んてね。全部嘘だよ」

 

 瑞鶴「え?」

 

 RAC「「「ドッキリでしたー!」」」

 

 瑞鶴「え? さっきの三人組。ドッキリの看板まで掲げて。しかも殴り合いをしていたんじゃあ?」

 

 天使「冗談だよ。第一、天国にそんな怖いルールがあるわけ無いじゃん」

 

 瑞鶴「ほ、本当!」

 

 天使「当たり前じゃん。ここは天国。楽しい所だよ」

 

 瑞鶴「よ、よかった~」

 

 天使「な、皆。楽しいよな?」

 

 RAC「「「そうだ、そうだ!」」」

 

 瑞鶴(そうね。天国がそんな超がつくブラック職場なんてある訳ないよね。三人組も笑いながら迎えてきてる……ん?)

 

 RAC「「「カタカタカタ(((;゚;Д;゚;)))カタカタカタ」」」

 

 瑞鶴(ひ、表情が怯えている? というか、目が笑っていない? まさか……)

 

 天使「瑞鶴、天国へようこそ」

 

 ??? 「天国に新しい艦娘が着任しました。楽しい労働時間の始まりだよ」

 

 瑞鶴「い、嫌ああぁぁぁ!」

 

 

 

「い、嫌ああぁぁぁ! ……え?」

 

 瑞鶴は叫んだが、目の前が暗くなり気がつくと白い部屋にいた。辺りを見渡すと驚いた表情をしている艦娘達がいた。叫んだのだから無理もない

 

「あれ? ……こ、ここは?」

 

「瑞鶴、無事だったのね!」

 

 突然、誰かに抱き締められたが、銀髪が目についたのと聞き覚えがある声で姉である翔鶴が抱きついてきたのが分かった

 

「翔鶴姉。ここは何処?」

 

「ここは鎮守府の医務室よ。発見された時は意識不明だったから心配したのよ! でも、無事でよかった!」

 

 翔鶴姉の言葉によると、どうやら自分は医務室のベットにいるらしい。意識不明だったためずっと心配してくれたとの事だ

 

 翔鶴姉が離れた時、提督が医務室に入ってきた

 

「瑞鶴、無事か? 第六駆逐隊が遠征の帰りに瑞鶴を見つけてくれたんだ」

 

「あ、ありがとう」

 

 瑞鶴は暁達に礼を言った

 

「当然よ。真っ黒に焼かれた姿には驚いたんだから」

 

「え?」

 

 暁からとんでもないことを聞かされた時は耳を疑った。真っ黒に焼かれた? 慌てて自分自身の姿を見たが、寝間着を着ている自分の姿だった。肌も黒くなく綺麗である

 

 瑞鶴の反応に提督は代わりに答えた

 

「皮膚は明石と夕張が治療してくれた。特製の修復材を調合するのに苦労したと言っていたぞ。3日間不眠不休で製造したから今はあいつらが寝ているが」

 

「み、3日?」

 

 瑞鶴は驚いた。自分は3日間も寝ていた? 

 

「行方不明になった日も入れて4日よ。はぐれた場所から数キロ離れた場所で見つかったの」

 

 近くにいた加賀が坦々と答えた

 

「貴方、何があったの? 新たな深海棲艦が現れたとなると大問題よ」

 

 加賀の質問に瑞鶴は馬鹿馬鹿しい夢の前の記憶が蘇っていった

 

 しかし、自分の見た記憶が正しいのだろうか? 

 

「提督さん、攻撃してきたのを見たけど、言ったところで信じないと思う」

 

「構わない。因みに何の夢を見たんだ? 結構叫んでいたけど」

 

 提督は真剣に聞いた。尤も、提督も色んなことに関わったため、驚きはしないだろう

 

「えーっと。秘密」

 

「言えないほどの悪夢を見たのか? まあ、そこはいいとして、その前の事は覚えているか? 加賀達が変な嵐に巻き込まれから気を失うまでの事だ」

 

 提督の言葉に瑞鶴は、段々と思い出した。平穏な海に突然現れた嵐と暴風雨に現れた巨大な何か

 

 あれは生き物? 

 

「瑞鶴。何か覚えていない? 帰還する時に何があったの?」

 

「えーっと。実は──」

 

 瑞鶴は嵐での一件を出来るだけ詳しく皆に話した。

 

「急に小島ほどの大きい何かが出現して、しかもそれは島ではなくて生き物だと? それて、光のようなものを吐き出してそれを喰らったと?」

 

「そ、そうよ」

 

 瑞鶴は声が上擦りながら答えた。地獄の底から響いて来るような音を思い出したためだ。あれは生き物なのか? 

 

「済まないがどういうものか絵を描いてくれないか?」

 

「分かったわ」

 

 瑞鶴は秋雲から渡された紙と鉛筆を受け取ると書き始めた

 

 瑞鶴は画力はそこまで上手くはないが、報告出来るほどの絵はかける。……ただ、あまり褒められたものではないが

 

「これよ」

 

 瑞鶴は描き終えた絵を提督に見せた

 

 提督も唸っていたが、慎重に聞いた

 

「まるでティラノサウルスを大きくしてごつくしたようなものだな*1

 

「そう? ……でも、それを見たのよ」

 

 瑞鶴は必死になって訴えた。確かにこの目で見たのだ。巨大な生き物を見たのは確かだし、謎の攻撃を受けた

 

「信じます?」

 

「頭の片隅にでも置いておくよ。少なくとも、その海域を警戒させよう。深海棲艦の新種となれば対処しないと行けない」

 

 提督の言葉を聞いて提督は安堵した。通常の人としてなら精神科医に見て貰え、と言うに違いない。その証拠に誰も異論を唱えなかった

 

 しかし、提督は半信半疑ではあるが、信じて貰えた。……まあ、今まで理解を超える戦いがかったのだから感覚が麻痺しているかも知れないが

 

 そんな中、ベットの近くにいた時雨は瑞鶴に聞いてきた

 

「そういえば瑞鶴さん。物凄い勢いで起き上がったけど何か悪夢でも見たの?」

 

「えーっと……」

 

 瑞鶴はどう説明したらいいか悩んだ。あんなよく分からない夢を見舞に来ている数人の艦娘に言うのか? しかも加賀もいる

 

 どう言おうか悩んだが、時雨の心配そうな眼差しをして来たため白状した

 

「て、天国に行かされた夢を見た」

 

「それって吉夢だよね?」

 

「悪夢だったわよ」

 

 時雨が首をかしげたが、瑞鶴は力無く言った。天国で強制労働させられるなんてあってたまるか

 

 

*1
昔の恐竜のイメージはティラノサウルスの他に他の二足歩行の恐竜はカンガルーのように直立姿勢で二本足で歩き回り尻尾を地面につけて歩き回っていたと考えられていた。現在では直立姿勢ではなく、前倒姿勢が主流である。が、『ゴジラvsキングギドラ』に登場したゴジラザウルスが直立姿勢だった他に初代ゴジラも当時の恐竜イメージを影響を受けて参考に作られたため、ここでは涙を呑んでスルーする。もし、前傾姿勢が以前から唱えられていたら初代ゴジラは1998年に公開されたハリウッド版ゴジラ、通称エメゴジみたいな姿になっていたかも知れない




天国(ブラック労働)から何とか逃れた瑞鶴
軍事力ランキング上位のある国の元兵士でも恐れる労働だった模様

ゴジラが元々は恐竜かどうかは不明だが、ゴジラザウルスが小型銃程度の武器では傷一つ付かないという常識離れした生命力を持っていたから我々が知っている恐竜ではなさそう(戦艦の艦砲射撃でもミンチにならなかったし)
初代ゴジラに登場していた山根博士は「今からおよそ二百万年前 学問的に言うとジュラ紀と呼ばれる時代に生息していた、海生爬虫類から陸生獣類に進化する際の過渡期的生物」と解説していたが、実際はジュラ紀は約1億5000万年前である。次作以降では正しい年代になっているが……
まあ、ここら辺を触れるとややこしくなるため、そこまで考察しない方がいいかも知れない(シンゴジやドハゴジなどを見て)
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