瑞鶴の特別任務 ~怪獣撃滅プロジェクトG~   作:雷電Ⅱ

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皆さん、こんにちは
先日G7で警戒している海保の無人機シーガーディアン(MQ-9リーパーを民間向けの非武装偵察機)を撮影していたら、警察官に職務質問されたことがある私です
まあ、事の顛末を説明しますとTwitterで広島港上空でシーガーディアンが飛行しているということで撮影しましたが、飛行機追跡アプリではそれらしきものが飛行しているのに結構な高度で飛んでいる事には驚きました
まあ、そんな様子を見た警察官は私に職務質問されたんですが、どうも似たような人がいたらしくて「貴方も海保の無人機を追っていたんですか?」と何故かテンション上がっていましたね
まあ、このサイトでは撮った写真を上げるのは無理ですが……
ん?G7について?
政治的コメントになるからノーコメントですね


第20話 ジラ追放作戦

「ふ、振り切れない!」

 

 リネットはパニック状態になりながら、ジラに追われていた。ジラはリネットをそのまま丸吞みするかのように何度も大口を開けながら追いつこうとする。口が閉じる度にリネットは生きた心地がしなかった。しかも、物凄く速い。油断したら追いかけられそうだ

 

 他のウィッチも上空から援護したが、やはり銃撃ではトドメを刺せない

 

 そんな中、ジラは思い切った事をした。リネットに追いつけないと見るな否や、大ジャンプしてリネットを追い越し着地したと同時にリネットに向けて大きな口を開けた

 

「しまった!」

 

 リネットは慌てて急上昇しようとしたが、間に合わない

 

 リネットが目を閉じ身構えようとした時、爆発音と怪獣のうめき声が聞こえた。目を開けると傷を負ったジラがよろけていた

 

「リーネ、大丈夫?」

 

「一体何が?」

 

 リネットが困惑していたが、エイラが指を指した。遠くの海上には長門がいた。あの場所から発射したのか? しかも、距離は結構あるはず

 

 しかし、気を取られている間にジラは海岸へ向かった。艦娘へ攻撃するためか? 

 

「まずい!」

 

 慌てて追ったが、相手はネウロイではなくて巨大な生き物。背後から一斉掃射をくらわしたが、ジラはまるでシャワーを浴びるかのごとく走っていた。いや、サーニャが放つロケット弾はかわしている。ロケット弾自体が無誘導であるのとジラが本能でかわしているためだ。海上では艦娘が迫りくるジラに対して攻撃していた。ただ、彼女たちも物凄い早く走る動物に対して攻撃はしたことがない。いたずらに地面をえぐるだけだ

 

 

 

「撃て! 撃ちまくれ!」

 

 長門は叫んだ。長門はリネットを追いかけていたジラが一瞬で止まっていたのを見逃さなかった。とっさに副砲をぶちかましたのだ。あのジラと言う怪獣はどういう訳か本能で自分が致命的な攻撃をかわす力があるらしい。といっても機銃ではダメだ。その中間点である……言い方には語弊はあるが……副砲15.5cm三連装副砲改を一斉射撃した。一発は命中した事により、周りから歓声が上がったが、今度はこちらに向かって突進してきた

 

 長門の号令により周りの艦娘は一斉に射撃を開始した。海岸付近にいた嵐、萩風、舞風、野分は後退しながら12.7cm連装砲を発射している。鳥海も摩耶も同じだ。20.3cm(3号)を断続的に轟かしている。初めゴジラが現れた時は全員混乱したが、今では誰も逃げずに戦っている。度重なる異常事態に慣れたという事もあるが、なによりも別世界から来たウィッチ相手に情けない姿は見せないということもあるのだろう。少なくとも艦娘もプライドはある

 

『ジラがこちらに向かっています。下げてください。このままではこちらの攻撃が当たってしまいます』

 

「流れ弾には気にするな! こちらで避ける!」

 

『りょ、了解』

 

 無線からミーナ中佐が入っていたが、長門は何の連絡なのか分かっていたため、即答した。誤射……いや、フレンドリーファイアを気にしているのだろう。確かにフレンドリーファイアは重大過失だ。だが、今はそんな事を言っている場合ではない

 

 そうしている間もジラは物凄い速さで接近してくる。ウィッチだけでなく、空母組から放った艦載機である烈風改、震電改、F6Fが前後左右から突進し機銃弾を浴びせる。付近にいた陸軍の部隊も必死になってライフルや重機関銃を携えて攻撃している。戦車や重砲は全部罠の付近に置いていたため今は手元にない

 

 そんなジラは強引に海岸へ着くとジャンプした。呆気に取られている艦娘達を飛び越えてそのまま海にダイブした。残ったのは着水した衝撃で波が発生してバランスを崩し転げている暁と響だった。ジラは再び海の中へ逃げたのだ

 

『クソ、逃がした!』

 

 バルクホルンは悪態をついたが、間髪入れずに提督から無線が入って来た

 

『何をしている! さっさと爆雷投下しろ! ゴーヤ、早く海底に設置した機雷全部爆破しろ!』

 

 提督の怒鳴り声よりも早くフレッチャーとジョンソンからヘッジホッグが発射された。時雨や夕立からも爆雷が投下されジラが大量にばら撒かれた

 

 それだけでなく提督も秘密裏に行動をしていた。海底に逃げることも考慮して海底に機雷を仕掛けていたのだ。機雷は既存のものではなく自前であり遠隔操作で起爆する。潜水艦娘とチビゴジラがびっしりと海岸付近に仕掛けていた。勿論、明石海峡一帯を仕掛けることは不可能であるため、敷設地帯を誘導する必要があった。アクシデントがあったものの、ジラが無事に敷設地帯へダイブしてくれた

 

 爆雷機雷が一斉に爆破したお陰で巨大な水柱が立ち上がった。その巨大な水柱からジラの上半身が露わになった。爆雷機雷による水圧に耐え切れなかったようだ

 

「よし、アイツを雲まで追い立てろ!」

 

 艦娘達は一斉にかかった。目的は殺害ではなく、追放だ

 

 これには理由があった。怪獣の死体処理が大変だからである

 

「どんな生き物であれ生命活動が止まったら腐敗する。そんな手間暇がかかるなら元の世界へ帰すしかない。例の雲もある程度は仕組みが分かったから、捜査して竜巻状態にして海面につかせる。──質問は後だ。今はジラの追放が先だろ? 合図したら怪獣を蹴飛ばしてでも放り込め」

 

 作戦のブリーフィングに柳田教授の一方的な説明には疑問だらけだが、彼はああいう性格の割には実績があるため誰も咎めなかった

 

 ウィッチも同意し何とかジラを竜巻状の雲へ放り込む必要がある。そのやり方は簡単。ヒツジや牛を追い立てるのと同じやり方だ。威嚇射撃や機銃への射撃で雲へ追いやった。ジラは海面を泳ぎながら逃げる。時折、進路から外れたり、口から風圧攻撃を仕掛けたりしてきた

 

 勿論、想定済みで長門による体当たりとリネットの対装甲ライフルで全て強制的に雲へ向けられた。それでも被害はあり、風圧攻撃によって満潮や荒潮は吹き飛ばされ、ペリーヌもシールドで防いだものの尻尾に叩きつけられ海に墜落してしまった

 

「これ以上は無理だ!」

 

 武蔵はジラの頭部を殴りながらいった。鯨やサメとは違う凶暴な生き物には流石に対処しきれない

 

『分かっている! あと少しだ! 教授、さっさと起動させろ!』

 

『やっている。ちょっと待て……出来たぞ』

 

 無線の連絡が来たと同時に例の雲が白く輝きだした。恐らくそれが合図だろう

 

 だが、あと一息というところでジラは止まった。本能で雲はヤバいものだと理解したのだろう

 

『ジラが雲の中に入らないと転送できません!』

 

 宗谷の悲鳴に皆は絶望した。これで逃げられたらもう後はない。殺さずに追いやることは不可能なのか? 

 

 だが、そんな状況を打開する者がいた。武蔵と長門がジラに向けて突進し海面から出ている胴体へ向けて蹴り始めたのだ。そこにバルクホルンも急降下し頭部に殴ったのだ

 

「「「うおおぉぉぉ!」」」

 

 物凄い衝撃と音が響き渡り、周りにいた艦娘とウィッチは慌てて非難した。彼女たちがどうくらい力があるかは不明だ。実際にフルで計測した事が無い。それにあくまで艤装の力を借りた力だ。軍が計測する体力測定とは訳が違う

 

 だが、三人のバカ力は本物だろう。何とジラはわずかであるが宙を浮いたのだ。ジラ悲鳴を上げながら雲の中へ消えていった

 

「やったぞ! 怪獣を追い出したぞ!」

 

「作戦は成功だよね?」

 

『ああ。よくやった。教授と博士に確認したが、成功だ。初めての共同作戦にしては上出来』

 

 提督からの無線の知らせで艦娘達だけでなくウィッチも喜びの感情を爆発させた。まだまだ問題はあるものの、事態を一つ終わらせたことへの感情を誰も抑えることはできなかった。共同作戦で成功したことは嬉しい

 

 海に落ちコマンダンテストに救助されたペリーヌはそのまま金剛に抱き着いているくらいだ

 

「いいパンチだったな」

 

「そちらもな」

 

 武蔵とバルクホルンは言った

 

 

 

「まさか本当に殴り飛ばして雲に突っ込ませるとはな」

 

 提督は一部始終、『おおすみ』の艦橋から見ていた。ジラが別世界へ転送した事は間違いなさそうだ

 

「ところで、あの怪獣は本当に元の場所に戻ったのか?」

 

「ああ、そうだ。例の雲を解析したところ、奴が別世界からここへ来た経由が分かった。後は瑞鶴とウィッチを元に戻せるかだ」

 

 柳田教授は説明した。瑞鶴とウィッチが謎の集団へ連れて行かされた場所は正確ではないが、大まかには特定できたという

 

「ところで……ジラが元の世界へ戻ったらその世界は絶望するんじゃないか? 倒せたと思ったら再び現れたわけだし」

 

「それは知らないよ。どうせ、熱線なんて吐かないのだから、向こうの世界でも簡単に倒せるだろうよ」

 

 教授の呑気な推測に提督は何も言わなかった。教授の言う通り、ジラがいた向こうの世界がどうなるか分からないし、どうしようもなかった

 

 

 

 ジラがいた元の世界*1

 

 タトプロス博士を始めジャーナリストであるティモンズとカメラマンパロッティ、そして自称保険会社ローシェ*2は逃げていた。マディソン・スクエア・ガーデンにいたジラの子供ごと吹っ飛ばすことに成功したと思ったら、親であるジラが地下から現れたのだ! 

 

 まさかのジラの生存に米軍は慌てたが、ジラからすればとても迷惑な現象に巻き込まれたのである。米原潜から魚雷攻撃の衝撃で別世界へ送られたと思ったら、海の上に立つことが出来る変な生き物(艦娘)空飛ぶ変な生き物(ウィッチ)から攻撃を受けたため反撃しようとしたら逆に殴り飛ばされ、よく分からない光に覆われたと思ったら今度は見慣れた地下鉄にいた。巣に戻ったら、なぜか壊され子供たちは全員死亡。子供たちの死骸を見たジラは怒りを爆発させた。必死に追おうとしたが、先ほどの別世界で殴られた痛みで中々タクシーに中々追いつけない

 

 ジラがブルックリン橋のケーブルに引っかかりハープーンミサイルによって絶命したのはまた別の話*3

 

 

 

「それで、瑞鶴と宮藤曹長はどの世界にいる?」

 

「今から説明する。例の雲も仕組みは分かったからな。分からなかったら例の怪獣を追い出せたりしないよ」

 

 教授はそういうと説明する準備をした。艦娘達とウィッチが『おおすみ』に帰投する。休息と補給はあるだろうが、彼なりのやり方だろう

 

「僕も帰るの?」

 

「ごめんなさいね。もう少し待って」

 

 チビゴジラは聞いたが、近くにいた大淀は宥めるように言った。取り敢えずチビゴジラは人とのコミュニケーションは出来る。なら、ゴジラが現れたならコミュニケーションは出来るのではないだろうか、と? 

 

 勿論、根拠はないが……

 

 

*1
1998年の『GODZILLA』

*2
正体はフランス対外治安総局の諜報員

*3
但し1つだけ破壊を免れた卵がある。この卵から生まれた個体が後にアニメ『ゴジラ・ザ・シリーズ』へと続く




余談
実は当初はジラ(エメゴジ)ではなくエビラを出す予定でいた。ファイナルウォーズみたいにミュータント部隊(超人部隊)の手であっさりと倒される寸前まで追いやられましたとか。ただ、インパクトがないためエメゴジを登場させました
そして、最大の懸念はエビラを倒したら赤城さんがフライにして食べそうだから止めました(腹を壊しそう?そこは知らない)

次回は瑞鶴と宮藤曹長の救助?になるかな
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