雷電Ⅱです
艦これにおいて、てるてる坊主集めは大変でした。これで何がもらえるんでしょうか?
今日のメンテ終了後に分かるらしいが……
23世紀の世界
アラームが鳴り響き警備兵がいない廊下に二人は走っていた。瑞鶴は走り宮藤は飛行していた研究職員や技術者など武装していない人は物を持ちながら逃げていたが、すれ違っても見向きもされなかった。彼らはそんな暇はなかったのだ。仮に逃亡に気づいたとしても運動もしていない彼らに出来ることはない
「ワームホール発生装置という場所に行けば良いんですよね」
「そうよ。多分、こっちに行けばいいはず」
瑞鶴は案内看板を見ながら言った
案内看板は英語で書かれているため、何が書いてあるかわからない
しかし、館内案内板に「
警備兵が待ち構えているかも知れないが、仕方ない
「ねぇ、瑞鶴さんって疲れませんか? 休まなくて大丈夫ですか?」
「艤装あるから体力はあるわ」
宮藤は心配していたが、瑞鶴は遠慮した。今のところは問題ないし、何かあった時のために艦載機を発艦するため 矢を放たなければならない
二人は走りに走ったが一向に外に出る気配がない。とにかく、この施設は広い。それどころかある扉を抜けると妙な広場にたどり着いた
「ここは何? 何か格納庫みたい」
宮藤は呟いた。それもそのはず。広場にはバトルスーツやら銃やら見慣れない戦車やらがある。動けずロボットみたいなものがある。看板には『M11』『repair』と書いてある
そして、整備員らしき人や兵士が沢山いた。幸いというべきか忙しいからなのか皆は作業に没頭していてこちらに気づいていない
「あー、ここって兵器庫じゃない? 出撃するため用の」
「え? 道を間違えた?」
瑞鶴と宮藤は小声で言った。どうやら間違って兵器保管庫に足を運んだらしい
逃げよう、と二人は思った時、整備員の1人が気付き声をかけられた
「おい、君たちは?」
「ああ、ごめんなさい。間違えて入ったみたい」
「そうです。私たちは怪しい者じゃありません」
瑞鶴と宮藤は無理やり笑顔を作りながら手を振った
勿論、そんな誤魔化に通用するはずもなく──
「侵入者だ!」
「侵入者?」
「逃がすな!」
誰かが警報を鳴らし、兵士だけでなく整備員までも銃を手に取り出した
「げ! 宮藤、早く撃って!」
「えぇ! で、でも! 私、人に銃を向けるなんて出来ません!」
宮藤からまさかの返答したことに瑞鶴は驚いた。どう言うこと?
だが、宮藤芳佳からしたら人に向けて銃を撃ったことがない
というのも宮藤芳佳は元々は職業軍人ではない。元々は軍に関わりの無い普通の女学生である。だが、ウィッチとしての潜在能力の高さを坂本少佐に見出されスカウトされたに過ぎない
そのため、ネウロイはともかく、人を撃つ事への抵抗感があるのも否めなかった
しかし、ここで押し問答する訳にもいかない
「じゃあ、銃を貸して!」
MP40を引ったくるとさっさと引き金を引いた。照準を合わせなくても敵は沢山いるためよっぽどでない限りは当たるはずだ。仮に外れたとしても牽制にはない
そのはずなのだが……
M10のロボットが立ち塞がると銃弾を受け止めたのだ。それどころか銃弾が頭に命中しても何ともなく口をモゴモゴさせた後に何かを吐き出した
MP40から発射されたえであろう潰れた弾丸が床の上に転がっていた
M10は無言で右手を上げると人差し指を上げながら左右に振った。しかも「チッチッチッ」と舌打ちまでもしている。ロボットの癖にこんなジェスチャーして来るのも驚きだが
「瑞鶴さん……銃でも効かない敵が現れた時はどうするんですか?」
流石の宮藤も今置かれている状況を理解した。そういえば、ここは別世界で23世紀だったっけ? 光線銃という凄い武器があるなら、それを防御する手段もあるのだと
「逃げるに決まっているでしょ!」
瑞鶴はMP40を宮藤に投げると全速力で逃げた。宮藤は慌てて銃をキャッチすると瑞鶴の後に続いた。既に兵士や整備員達から光線が雨のように降り注いできたのだ
宮藤は後退しながらシールドを張り防いでいた
「どうします? 応戦します?」
「銃弾が効かない相手に撃っても仕方ないでしょ! というより、あなたのシールドは大丈夫?」
「ネウロイのビームよりかは威力が低いかな?」
宮藤はシールドを張りながら答えた。23世紀の兵器は既存の兵器よりも優れているとはいえ、ネウロイのビームよりかは劣っていた。そして、魔法というオカルト染みたものには理解できなかのか、それともそれ以上の事が出来ないのか益々光線銃を撃ってくる。前方からロボットであるM10とジェットパックを背負った兵士がいたが、それは瑞鶴の艦載機である零戦53型と艦爆62型、そして宮藤のMP40で撃破したり叩き落としたりした。宮藤もジェットパックやロボットを破壊するだけなら銃を放っていた
「もう、しつこい!」
二人は必死になって逃げたが、実は追ってる方も必死になって攻撃していた
女子中学生みたいにチビが足に変なユニットを着けているにも関わらずバックパック型飛行ユニットであるBABYよりも機動性がいい。しかも弓道着を着たツインテールの女の子は弓矢を放つと小さな飛行機に変形しこちらを攻撃してくる。しかも、走る速度もどう考えてもオリンピックの短距離走で金メダルを取れてもおかしくない速さだ。たちまち双方の距離は放され追ってる側の兵士や整備員のほとんどは息切れをして立ち止まった。素早く走れるM10も損傷はないものの、関節などの弱点を攻撃され身動き出来ずに転がっていた
「原始人って……あんなに……早く走れたのか?」
ゼェゼェ言いながら兵士は叫んだが、その声が二人に聞こえる事はなかった
二人が逃走している間、ある管制室では激戦が繰り広げられていた。いや、どちらかというと一方的だ
「管制室に敵が侵入! こちらの武器が効かない!」
部隊長が無線で報告した後に絶命した。無線機には応答するよう繰り返して呼び掛けていたが、そんな無線機を破壊する者がいた
「ウルサイ」
管制室から堂々と入った深海鶴棲姫は吐き捨てた。目覚めた深海鶴棲姫は宿敵である瑞鶴を追うと同時に良く分からない施設から脱出するのが先である
しかし、デカイ怪獣に襲われ身動きが取れなくなったところを捕虜とされた怒りは収まらない。何処の世界か知らないが、こんな場所にはいたくない
しかし、こんな施設でも得体の知れない未知の力を感じた。その力を元にたどり着いた先がここである。その管制室の窓から見えるのは大人しくしているキングギドラだった
そう……深海鶴棲姫が襲った管制室はキングギドラを操る場所である。過去の日本にキングギドラを操れた仕組みと同じように特殊音波によって制御され、中枢コンピューターから操られている
数世代先のコンピュータを操る事は深海鶴棲姫は無理だが、可能な者はいた
ウォーロックである
甲高い音を上げながらコンピュータに接触するとたちまちシステムを乗っ取った。高度なセキュリティシステムもファイアウォールも難なく突破した。映像には『警告! キングギドラ制御不可能!』という文字が浮かび上がるが、二人とも無視した
「オ前モ囚ワレテイタノダナ。解放シテアゲル」
管制室の窓を突き破り格納庫に入ると、深海鶴棲姫は叫んだ。その叫びはホラー映画に出てくる怨霊染みた叫びで聞いていた人がいたら怯むだろう。その未知の叫びにキングギドラも怖じけずいたが、キングギドラも叫び返し、3つ首の龍は深海鶴棲姫をにらみ返した。実はこのキングギドラは過去に送ったキングギドラとは違い能力が加わっていた
それはマインドコントロール能力である。視界に入った相手を瞬時に調べて操ってしまうものだ。本来なら他の怪獣を操るための能力であり、地球均等環境会議の目論みはこの能力を使って怪獣を操ろうと考えていた
だが、この能力のお陰でキングギドラは深海鶴棲姫の深海棲艦と人工ネウロイであるウォーロックの事を調べ上げたのだ
(何者かは知らないが、この未知の生命体は我を解放し自由にさせてくれるに違いない)
人ではない未知の能力に引かれたキングギドラは自身の身体に拘束された拘束具が勝手に解除されたのと目障りな音波が聞こえなくなった事に喜んだ。背中に深海鶴棲姫とウォーロックが乗っても不愉快そうにせず、それどころか深海棲艦の命令に従う形になった
3体の目的は「人の手から脱出し自由を得るため」である
その目的のためなら命を奪い施設を破壊する手段も辞さなかった。引力光線に加えて砲撃と爆撃、そしてビームにより、閉じ込められた檻は完全に破壊された
「何の音?」
「爆発事故? 実験失敗とか?」
追跡部隊から何とか巻き物陰に隠れて一息していた時に巨大な爆発音が断続的に聞こえた。そして、あれほど五月蠅かった警報音が消えた。いや、証明が消え非常灯が点灯したため、動力が故障したのだろう
「誰もいない。今なら行ける」
瑞鶴が偵察機である彩雲を発艦したが、廊下には誰もいない。案内板を頼りに行こうとしたが、それよりも早く曲がり角で何かが近づく二つの影があった
「敵が生身の人間であっても撃てる覚悟はある?」
「……やってみます」
宮藤は返事をしたが、手が震えている。敵兵なら初めて人に向かって銃を撃つだろう。それが本当に人間の兵士だったら……
現れたのは深海鶴棲姫とウォーロックだった
「ヤア、マタ会エタネ」
「深海鶴棲姫……」
瑞鶴は弓を構えたまま呻いた。この会敵は予想外だった
「深海鶴棲姫さん、離れてください。そのウォーロックは──」
「知ッテイル。ソイツト触レ合ッテ、『ネウロイ』ト呼バレル怪異ノ事ヲ。オ前ノ世界ノ敵カ?」
宮藤は警告をしたが、深海鶴棲姫からまさかの返答により固まった
「コアヲ破壊シナケレバ倒セナイラシイナ。私ハ破壊スル気ハナイ」
深海鶴棲姫がウォーロックを撫でる姿に瑞鶴は唖然としたが、宮藤にとっては驚愕した。人工ネウロイとはいえ、こんなことはあり得るのだろうか?
「ネウロイとコンタクト出来たのは、あの時以来だったのに」
宮藤は過去に人型ネウロイと接触した事がある。姿形はウィッチと真似していた。だが、ここまであっさりと手を結ぶことはあるのだろうか?
「爆撃されたい? 何を企んでいるか知らないけど、この世界から脱出するの。だから、邪魔しないで。後はあんた達の好きにしたらいい」
瑞鶴は咄嗟に言った。ここで押し問答する気もない。この世界は瑞鶴や宮藤にとっては無縁だ。運悪く怪奇現象に巻き込まれただけだ
だが、深海鶴棲姫は口角を釣り上げた。笑っている?
「我々、深海棲艦ノ目的ハ第二ノ故郷ヲ作ル事。コノ世界ハ、我々ヲ倒ス武器ハ無イ。ソレニ、新シイ友達ガ二人モイルノダカイル」
「2人?」
瑞鶴は眉を吊り上げた。2人? さっきの部屋で戦艦未完棲姫と会ったが、あれは仲間だ。新しい友達ではない。1人はウォーロックであるのは分かる。紹介したのだから。だが、もう一人は?
「イヤ、三ツノ首ヲ持ツ怪獣ト言ウベキカ」
深海鶴棲姫は言った瞬間、天井が轟音を立てた。目の前で瓦礫が落ちてきたため、瑞鶴は慌てて身をかがめたが、巨大な瓦礫が瑞鶴を襲った。宮藤が瑞鶴の頭上に飛行すると間一髪にシールドを展開したため下敷きにならずに済んだ
「宮藤、ありが……と……ぅ」
瑞鶴は宮藤に礼を言うために上を向いたが、固まった。天井はなく、見えるのは青い空と黄金の竜の頭だ。しかも三つ。六つの目がこちらを睨んでいる
巨大な三つ竜の頭、黄金に輝く翼、二股の尻尾。しかも、軽く唸っている
「「ぎゃああああぁぁぁぁ!」」
三つの首が咆哮を上げたと同時に瑞鶴と宮藤は悲鳴を上げ一目散に逃げた。どう考えても勝てる訳が無い
「あれ、議長が言っていたキングギドラ!」
「ウォーロックだけでなく、あんな怪獣を深海鶴棲姫は手懐けたの!?」
宮藤も瑞鶴も混乱しながらも逃げたが、意外と冷静になって議論していた。元々、二人は色んな修羅場をくぐり抜けたため、パニック状態から直ぐに立ち直った
だが、立ち直ったところで勝てる相手ではない。それどころか、雷のような光線が後方から降り注いでいる
雷相手に銃や戦闘機に戦えるわけがない
がむしゃらに逃げているうちに、追跡部隊と鉢合わせてしまった
「止まれ! 命令に従わない場合は攻撃す……る……」
追跡部隊の隊長が警告したが、瑞鶴と宮藤を追って来るキングギドラを見て真っ青になった。追跡部隊は脱走した二人組を捕まえるよりもキングギドラ相手に応戦しなければならならなかった。だが、戦いはあっという間に決着がついた。通常兵器にキングギドラが効くわけもなく、逆に三つ首から放たれる引力光線で追跡部隊は壊滅。物陰に隠れ抵抗する者は深海鶴棲姫とウォーロックの餌食になった
その隙に二人は逃げた。追跡部隊を助けるどころじゃなかった
「瑞鶴さん、あの三つ首の龍はどうします?」
「どうするって……ちょっと待って!」
瑞鶴は立ち止まった。艤装を通じて無線から何かが聞こえたのだ
『ザザー……瑞……瑞鶴! 聞こ……える……か?』
「この声、提督!」
瑞鶴は喜んだ。無線がつながったという事は、自分たちがいた世界を繋ぐ穴が存在するということだ。宮藤の方も無線が聞こえたらしい
「ミーナ中佐とバルクホルンさんの声が聞こえました」
宮藤も喜んでいた。恐らく、ワームホールに近づいているのだろう
瑞鶴と宮藤は先へ進んだ。今なら帰れる! そして、提督や坂本少佐などに警告しないと!
そのため、深海鶴棲姫と戦艦未完棲姫がキングギドラやウォーロックを引き連れてワームホールを潜り抜ける、という最悪の事態を想定が出来なかった。脱出するのに精一杯であったため、周りの事が見えていなかったのである
ロラ(平成モスラ)「私、キングギドラ(グランドギドラ)に洗脳されちゃったんだけど」
深海鶴棲姫「腹ヲ割ッテ話シ合エバイイダケヨ」
モル(平成モスラ)「未来人もX星人もよくあんな怪獣(キングギドラ)を手懐けるよね……」
メトフィエス(アニゴジ)「そんな事ないです。自己犠牲の献身による魂の救済があれば神(ギドラ)は応えてくれます」
宮藤「霊感商法で怪獣を操るなんて凄いお方なんですね」
メトフィエス「いや、意味が全然違うから!」