瑞鶴の特別任務 ~怪獣撃滅プロジェクトG~   作:雷電Ⅱ

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皆さん、こんにちは
8月になりましたね。暑いです
それはそうと忙しさからやっと解放されたため急ピッチで執筆している雷電です
……こちらが考えたものをそのまま生成できるAIはないかな?


第25話 ゴジラvsキングギドラ

「私たちの空母と違いますが、長さ共に問題なし! 501、発艦!」

 

 ミーナ中佐の合図とともにウィッチーズ全員が『おおすみ』から飛び立った。勿論、一斉に飛ばずに空母から発艦する艦載機のように次々と空へ飛んで行った

 

 艦娘は艦尾のハッチから出撃したが、ウィッチーズの発艦の姿には心が躍った。巨大な魔法陣が浮かび上がり甲板を滑走して空を飛ぶ姿は、『艦だった頃の世界』での空母から艦載機が発艦する光景だ。特に空母組からは歓声が上がった

 

「凄いわ」

 

 海上に走っている加賀は発艦するウィッチーズの姿に興味を持っていた。空を自由に飛ぶ姿に憧れを感じていた

 

「魔法力を使って飛ぶんですよね?」

 

 赤城も不思議そうに眺めていた。ストライカーユニットは第二次世界大戦で活躍した機体の名前だ。だが、姿形が全く違うため同じように見えない

 

「でも、パンツ丸見えでしょ。恥ずかしくないの?」

 

「人の事言える?」

 

 飛龍は心配そうに言ったが、蒼龍は顔を赤くして指摘した。海面下からは丸見えだ。海に潜ってまで覗き見する人は今のところ居ないが、一部の潜水艦娘が興味本位で覗くため警戒する羽目となった

 

 因みに大抵の犯人はゴーヤである

 

 

 

『おおすみ』の甲板には提督と翔鶴がいた。翔鶴は『おおすみ』の無線室で坂本少佐と一緒に瑞鶴と宮藤との連絡をするためだ

 

「無線が途切れたが、大丈夫かな?」

 

 数十時間ぶりの瑞鶴と連絡している途中で巨大な咆哮と共に途切れたのだ

 

「さっきの咆哮、明らかにゴジラだ」

 

「ああ、否定はしない。だが、追われていると言っていた。事情は分からないが、どさくさに紛れて逃げ出してほしい」

 

 坂本少佐は複雑な表情をしていた。あのゴジラの熱線を防ぐ手段はない。ウィッチのシールドを易々と破るだろう

 

 そんな中、甲板にて一人……いや、一匹が興奮していた

 

「あのお姉さんたち、空を飛べていいなぁ」

 

 チビゴジラはミーナ中佐達が飛んでいる姿を見て目をキラキラさせていた

 

「楽しそうね」

 

 翔鶴ははしゃぐチビゴジラにクスッと笑った。チビゴジラは別次元のゴジラを呼びだしたと博士や教授は言っていたが、見た目が可愛らしいため同族とは思えなかったからだ。火を吐くのは別だが

 

「だって、チビラドンもチビギドラも飛んでいるから。そうだ、僕も飛んでみよう!」

 

 チビゴジラは甲板の端に走るとそのまま飛び降りたのだ

 

「お、おい!」

 

「甲板から海面まで距離はあるぞ!」

 

 提督も坂本少佐も慌てて駆け出したが、チビゴジラの姿は何処にもなかった

 

「どこに?」

 

「提督、あれ!」

 

 翔鶴が空に指を指しながら驚きの声を挙げていた。提督も坂本少佐も翔鶴が指を指したほうに向けたが、そこにはチビゴジラがいた

 

 チビゴジラが火を吐きながら空を飛んでいるのだ。しかも、速度はゆっくりと移動している

 

「ほ、放射熱線の反動で飛んでいる?」

 

「アイツ、飛べたのか」

 

「チビゴジラが飛べるのならゴジラも空を飛ぶ可能性も?」

 

 坂本少佐も提督も翔鶴も驚き口々に言ったが、長く放射熱線を吐けないのか、威力不足なのか放射熱線が弱まると同時に落下しそのまま海に落ちてしまった

 

「落ちたぞ」

 

「翔鶴、チビゴジラを回収してくるよう大淀に連絡してくれ」

 

「はい」

 

 三人は何とも言えない表情になった。余談だが、チビゴジラは自力で『おおすみ』に帰って来た

 

 

 

 23世紀の世界

 

「早くワームホールを閉じろ!」

 

「無理です! ゴジラが無理やり開こうとしています!」

 

 棒立ちになっている瑞鶴と宮藤を追い出した後、シモンズが兵士達に叱咤したが、コントロールパネルを必死に操作していた兵士からの応答に頭が真っ白になった

 

 あのアバズレのせいでワームホールが開いてしまった。どうやって開けたは知らないが、そもそもアイツらはこの世界がどうなろうが知った事ではないのか? 

 

「おい、お前たち……って何処へ行った!」

 

 シモンズが振り返って聞こうとしたが、いない。緊急事態だったため、誰一人拘束する暇なんて無かったのだから仕方ないが、アイツら逃げ足だけは早い! 

 

 何とかワームホールを閉じようとマニュアルを引っ張り出して操作しようとしたが、もたもたしている内に上半身まで出てきたゴジラがこちらを向いた

 

 ゆっくりと口を開き背びれが光っている

 

「時間切れだ! 逃げろ!」

 

 シモンズは叫びながら言った。シモンズと兵士達が部屋から出た瞬間に青い光が管制室を覆った。間一髪だ

 

 

 

 地球均等環境会議のある建物から青い光が出現した。その光は減衰せずまっすぐ伸び、周囲の建物をまるでナイフでバターを切るように薙ぎ払った

 

 首同士で喧嘩していたギドラも呆れていた深海鶴棲姫も青い光線を見た。まるで世界を二つに切り裂くような光線。それが収まるとある建物から巨大な生き物が現れた。二足歩行で尖った背びれや長い尻尾を持った怪獣

 

「アノ野郎……」

 

 深海鶴棲姫は睨んだ。あいつのせいでこちらは酷い目にあわされた。何とかしようとキングギドラに目をやったが、どうやらその心配はいらなさそうだ

 

 キングギドラの三つの首全てゴジラを睨んでいる。いや、殺気を放ち、唸り声をあげている。ゴジラも同じだ。ワームホールから無理やり出て周囲を見渡し、キングギドラと目が合うとゴジラの動きが止まった

 

 双方が睨み合い、そして二つの咆哮が辺りを響き渡った

 

 ゴジラから青い光が、ギドラから黄色い光線が放たれた

 

 放射熱線と引力光線が激突した。激突したところからは丸い光のようなものが形成されたが、その光の玉から巨大な爆発が起こった。物凄く爆風が襲い、深海鶴棲姫は顔を手で覆った。ガラスの破片やコンクリートのブロックが飛んできたが、深海棲艦にとっては痛くも痒くもない

 

 だが、この威力は初めて味わった。まるで核爆弾が炸裂したかのような……

 

 実際に爆発したところから数キロの範囲の建物は吹き飛ばされ瓦礫となった

 

 しかし、煙と爆炎が収まると深海鶴棲姫の視界に入ったのは、ゴジラとキングギドラが取っ組み合いをしている姿だった。キングギドラの首それぞれがゴジラにかみつき、ゴジラもうめき声をあげながら首を噛んだ。噛まれたキングギドラの首がうめき声をあげたためゴジラが有利だと思われたが、キングギドラは無理やりゴジラを押し倒した。ゴジラが倒れた隙にキングギドラは飛び上がりゴジラから離れた

 

 キングギドラが着地したと同時に体勢を立て直したゴジラは、放射熱線を照射。強力な放射熱線でキングギドラが絶命すると思いきや、キングギドラは翼を閉じた。身体を覆うようにして

 

 深海鶴棲姫は首を傾げたが、その直後に起こった出来事に舌を巻いた。翼が放射熱線をはじいたのだ。受け流がされた放射熱線は周囲に着弾し、付近の建物は木端微塵となった

 

「ヘェー、ヤルジャナイ。アノ金色ノ怪獣ハ。……ン?」

 

 深海鶴棲姫はニヤリとしたところ、二つの怪獣の間に小さな人影があった。人間かと思ったが、見覚えのあるものだ

 

 瑞鶴だ! もう一人は知らないがどうでもいい! 邪魔するなら排除するまで! 

 

「瑞鶴……」

 

 深海鶴棲姫は即座に動き出した。ゴジラはキングギドラに任せた方がよさそうだ

 

 あの怪獣、何か因縁でもあるのだろうか? 

 

 

 

「ヤバい! こちらに来る!」

 

 シモンズが慌てている隙にワームホール発生装置から命からがら逃げた瑞鶴と宮藤。これからどうするかと考える暇はなさそうだ。何しろ、ゴジラとキングギドラが地球均等環境会議の基地で盛大なバトルを繰り広げられるからだ。双方が争うなら好きにしていいが、あの怪獣は普通の生物みたいな縄張り争いのような生易しいものではなかった

 

 放射熱線と引力光線が飛び交い、巨体が取っ組み合いをしている。暴れる度に建物が崩壊する始末だ

 

 瓦礫や爆風は宮藤のシールドで防いだが、引力光線はダメだ。威力が桁違いすぎる

 

「どうします!?」

 

「落ち着いて!」

 

「いや、瑞鶴さんも落ち着いて下さい!」

 

 双方とも興奮状態で二人ともパニック状態だ。怪獣が暴れている状態で冷静に保つこと自体が難しい

 

「と、兎に角、もう一度ワームホールに」

 

「破壊されたかも知れないんですよ! それにあんなのが暴れている状態では行くのは無理ですって!」

 

 瑞鶴は何とか案を出そうとしたが、宮藤は即座に否定した。これでは自殺行為だ

 

 不意にゴジラの悲鳴が聞こえた。2人が言い争いを止めて首を向けるとゴジラの両腕にギドラの二つの首が噛みついている。真ん中の首は勝ち誇ったような鳴き声を上げると至近距離から引力光線を放っていた

 

「……あれ、どうしましょう?」

 

「どうすることも出来ないけど、ゴジラを応援するしかないわ」

 

「え? 何で?」

 

 瑞鶴のまさかの返答に宮藤は驚愕した。正気か? 

 

「考えても見て。キングギドラを生み出したのは地球均等環境会議でしょ? その地球均等環境会議は過去の世界だけでなく、私たちの世界を侵略しないという保障は何処にある?」

 

「それは……」

 

「しかも、あれは二匹目でしょ? ロボットまで作って。本当に世界のためならあんな怪獣を生み出さないわよ」

 

 瑞鶴は冷静になって考えていた。あの議長は自慢話のように語った。誇張もあるかも知れ煮が、彼の眼からは本気であるように感じ取った

 

「でも、瑞鶴さん……私、あんなのと戦ったことないです」

 

「私も同じよ」

 

 宮藤の指摘に瑞鶴は肩を落とした。自分達が保有している武器は、第二次世界大戦時の航空機と銃だけ。シールドという魔法があるが、あまり役に立たない

 

「まさか議長を暗殺するとか考えて──」

 

 宮藤がそこまで言おうとした時、遠くから何かがやってくるのが見えたため中断した。一体だ。敵か? 確かに敵だ。その敵は

 

「瑞鶴、オ前ト決着ヲツケテヤル!」

 

「もうしつこいわよ! こんな状況で深海棲艦と戦わないといけないの?」

 

 深海鶴棲姫が猛スピードでやって来た

 

「捕まってください!」

 

「え? えー!」

 

 宮藤が瑞鶴の手を掴むとそのまま飛び出した。本来ならウィッチが2人いないと飛べるかどうか怪しいのだが、宮藤は強引に瑞鶴の手を引っ張って飛んだのだ

 

 実際に空を飛び、下から深海鶴棲姫からの暴言が聞こえた

 

「私を引っ張って飛べるなら早く言ってよ!」

 

「だって重いんですから無理かどうか分からないじゃないですか!」

 

「失礼すぎるんだけど!」

 

 双方で揉めていたが、彼女たちにそんな暇はなかった。気が付いたらゴジラとキングギドラの怪獣バトルの真っ只中にいた。いや、ゴジラとキングギドラの争いが宮藤の進路上にいたというだけか

 

 ゴジラの巨大な目が宮藤と瑞鶴を追うように見つめられ、キングギドラの首の一つが噛みつこうとしていた。だが、宮藤が何とかして回避したが、双方とも執拗に追う事はしなかった。数秒だけ中断していた怪獣バトルがまた再開されたのだから

 

 ゴジラの放射熱線とキングギドラの引力光線が至近距離を掠めていたため、2人は悲鳴を上げた

 

「高度上げて! いや、速度を上げて!」

 

「無理です!」

 

 2人は騒いでいたが、双方とも無線はオープンしていた。そのため、無線のやり取りはしっかりと元の世界まで届いている事を瑞鶴も宮藤も知らなかった

 

 




ゴジラ「そういや、俺は熱線を吐いて空を飛べるんだったわ」
瑞鶴「いや、あんたは昭和ゴジラじゃないでしょ!」
宮藤「あんなのが空を飛ばれたらますます勝てない……」
※実際に空を飛んだのは『ゴジラ対ヘドラ』だけ。後はアメコミぐらい
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