台風7号、凄かったですね
新幹線が動かず、どうしようかと途方に暮れた事があります
仕方ないので別の交通手段で移動することにしました
イベントも順調。鮭……失礼、サーモンを吊り上げて喜んでいます
サーモン「だから、私は
???の世界
「コンピュータの計算通りだ。君が連れて行ったドラッド3匹は核爆発によりゴジラ以上の怪獣になった」
「キングギドラを我々が操作するなんて聞いていなかったわ」
円盤型飛行物体マザーの中でウィルソンの何気ない反応にエミーは苛立ちを隠せなかった
聞いていた話と違っていたからだ。本来は20世紀の日本に警告するためのものだった。未来の日本では経済大国になり、米露中以上の地球一の国家になった。特に帝洋グループの存在だ。帝洋グループは23世紀の未来では巨大な力を世界に振りかざしている。世界では右に出るほどが無いものだ。日本の暴走を止めるべく協力はしたが……まさか地球均等環境会議は日本を破壊し新たな日本国家を築くとは思っていなかったからだ。しかし、キングギドラを操って日本の町を破壊しながら北上しているのは紛れもなく事実だ
「日本全土を破壊する気?」
「東京は残す。我々の日ノ本に新しい日本を作らすのだ」
「そんな」
ウィルソンの計画を聞いたエミーは愕然とした。こんな馬鹿げた話は聞いたことが無い
「同志、自分の祖国が木端微塵になるのを見た途端、我々の目的を見失ったわけでないだろうな」
グレンチコのくぎを刺すような言葉に一瞬動揺した。確かに計画に加担したのは自分自身の意志だ。例え騙されたとしても、責任が無い訳ではない
「私たちの役目は警告よ。これでは脅迫じゃないの。やり過ぎだわ。議長と話をさせて」
エミーは嘲笑うグレンチコを睨みながらも地球均等環境会議のトップである議長と直談判することにした。ウィルソン達が暴走している事実を伝えなくてはならない。このマザーには未来世界へ連絡する時空無線があるはずだ
だが、ウィルソンからの返答は予想外だった
「構わない。議長と話すのを許可しよう。但し、連絡はつかないがね」
ウィルソンが言い終わらないうちにエミーはアンドロイドM102の近くにあった無線機に駆け寄り操作したが、ディスプレイには『
システムチェックをしたが、機器に異常はない。いや、機器に異常があれば
「エミー、ゴジラが消えキングギドラが現れ都市を破壊している時点で歴史は変わる。私は科学者ではないため詳しい事は分からないが、タイムパラドックスが起きた影響だろう。その影響で四次元空間は不安定になる。通信障害が出る可能性があると科学チームから警告を聞いた」
「歴史が変わった?」
エミーは狼狽した。これでは地球均等環境会議の基地と連絡が取れない
「マザーはしばらくの間はタイムスリップが出来ない。歴史を盛大に変えてしまったため時空連続体が不安定になったのだ。元の世界と一時的に切り離されてしまったのは残念だが、言い換えれば君が裏切っても何もできないという事だ。だから、君を監禁はしない」
エミーは歯を食いしばった。このままだと祖国が破壊されてしまう。今現在、暴走しているのは地球均等環境会議だ
(寺沢に会わないと)
エミーは心の中でどうすべきかを考えていた
実はウィルソンの考えは間違っていた。テレポーテーションがゴジラに力を与えてしまい時空を歪ませていることに。その影響によりマザーは一時的に未来世界へ戻れない事に
元の世界
「瑞鶴、答えて瑞鶴!」
『おおすみ』の無線室で翔鶴は必死に呼びかけたが、応答はない。こちらから無線は聞こえる。瑞鶴は宮藤の声は聞こえるが、言い争いのような通信だ
「向こうは受信できていない……何かに追われている?」
断片的なやりとりではあるが、坂本少佐は宮藤と瑞鶴二人は何かに追われていると判断した。何しろ通信内容が支離滅裂だ
しかも、宮藤は瑞鶴を抱えて飛行? 宮藤の魔法力は強力なのに、それを上回る破壊力を持つ者と直面しているのか?
しかし、考えても意味が無い
「やむを得ない。艦娘とウィッチ数名を雲に生かせるか」
「それは!?」
提督の意外な決断に大淀は驚いた
「しかし、それでは帰って来れない可能性も……」
大淀は指摘したが、だからと言って他の案が思いつかない。提督は大淀が迷っている事に察したのか、直ぐに言った
「承知の上だし、そんな暇はない。教授、向こうの世界へ行って救助して帰ってくることは制御できるんだな?」
「機器類も設置したし理論的には可能だ。実際に出来るかどうかは分からない。命令通りに設置は出来たが、後は神頼みだ」
「そうか、なら用意しろ」
柳田教授は困惑したように言ったが、提督は可能だけの言葉を聞くや否や即座に無線を入れた
「提督だ。今から緊急の任務を追加する。別次元救助作戦を開始する。数名が雲の中に入り向こう側の世界へ行き、瑞鶴と宮藤を連れて帰れ。それが最優先事項だ。強要はしないが、作戦に参加したくない艦娘がいたら、『おおすみ』に帰還しろ。仕事の邪魔だ。ウィッチは管轄外だが、ミーナ中佐が決めてくれ」
無線から一方的な命令だが、誰一人応答はなかった。窓から覗いても艦娘とウィッチは雲の近くの海域に待機しているが、誰一人帰還しようとしない
こちらに向かってくる艦娘もウィッチもいない
「よし、仲間を取り戻すぞ。旗艦大和、隊を分割して待機組と救助組と分けろ。気が変わらないうちにさっさとやるぞ」
『分かりました』
無線から大和は意を決した返事をした。大和を始め数名の艦娘は短時間とはいえ別次元へ行ったことがある経験者だ。今回はハードだが、上手く乗り越えられるだろう
艦隊は即座に分けられた。戦力の偏りはダメだが、なるべく頑丈で火力がある艦娘がいい。戦艦3(大和、武蔵、アイオワ)と空母2(赤城加賀)、重巡2(鳥海、青葉)軽巡2(能代、矢矧)駆逐艦3(夕立、時雨、フレッチャー)となった。臨時の連合艦隊編成だが、時間が無い
そんな中、ミーナ中佐は大和に近寄った。
「こちらは意見が一致しました。全員行きます」
「そうですか。皆さん、宮藤さんを大切にしているんですね」
大和はウィッチ達を見渡した。個性が強い者ばかりだが、全員宮藤さんを心配していたからだ。しかも、全員救助に行くとの事だ。宮藤さんは信頼されているのだろう
「またあの怪獣が現れたらどうするの?」
「心配ないって。猛スピードで拉致して引き返せばいい」
ルッキーニは不安そうだが、シャーロットは朗らかに言った。自慢のスピードなら怪獣もついてこられないと思っているのだろう
「おい、真面目にやれ! 仲間の救助作戦だぞ! 規律を護れ!」
「工作艦に無理に頼んでパンツァーファウストと弾帯を借りた人が何を……」
「何か言ったか?」
「何も」
バルクホルンはハルトマンの独り言に反応した。尤もハルトマンの言う通り武器弾薬は工作艦明石から借りることが出来た。幸い、502部隊という特殊部隊が使う武器庫があり、銃火器はあったため借りる事は出来た。ただ、勿論気安く借りる事は出来ないため、明らかに一個人が持つ弾薬の要求に明石は頭を悩ませたのは言うまでもない
(借りた銃器、壊したらレンチで殴られそう)
明石は笑顔で銃火器を借してくれたが、バルクホルンの銃を渡すのだけは目が笑っていなかった。無茶な戦いにならない事を祈るばかりだ
そんな様子を見ていた艦娘達は感心した。違う姿でも団結して戦っているのだ
そんな時、博士から連絡があった
「柳田教授とターズで雲の制御は出来た。瑞鶴と宮藤が連れ去られた世界に行けるじゃろう。じゃが、向こうの世界はどうなっているかは観測できぬため不明じゃ」
「それはこちらの仕事です。博士、ありがとうございます。大和以下連合艦隊、雲に出撃します!」
大和の号令と共に12人は一斉に雲に突撃した。後を追うようにウィッチ達も雲に突撃した時だ。近くに艦娘の艦載機が横切った
Fw190T改だ。搭乗員の妖精が指を下に指していた
ミーナ中佐が指した方角を見るとグラーフ・ツェッペリンが手を振っていた
「グラーフ・ツェッペリンも出撃していたんだ」
ハルトマンは何気なく言ったが、ウィッチ達の無線機から声が聞こえた
それは提督でも坂本少佐でもなかった。グラーフ・ツェッペリンだ
『中佐、そしてウィッチ達……全員生きて帰ってくれ』
「グラーフさん……分かりました」
グラーフは待機組だ。501JFWは兎も角、艦娘全員行くわけにはいかない。海域警戒もある
ウィッチ達は手を振っている艦娘達に敬礼をした後に雲に突進した
任務は救助作戦!
23世紀の世界
「いてて……」
「瑞鶴さん、やっぱり重いです」
瑞鶴は尻を抑えながら痛そうに言った。宮藤は何か失礼な事を言っていたが、今はどうでもいい
「建物に入って怪獣の喧嘩が収まるまで待ちます?」
宮藤はゴジラとキングギドラが戦っているのを見ながら言った。いや、戦いというのは生温い言い方かもしれない。ガチの殺し合いだ。双方の殺気も凄まじく、背筋が凍るほどだ
「……ワームホール発生装置まで行ける? 遠く離れちゃったけど、壊れていなければ帰れるかも」
「壊れていたらどうします?」
宮藤は指摘したが、瑞鶴は意を決していた
「議長の所へ行って元の世界へ行く方法を聞き出す」
瑞鶴は脅迫をしてでも聞き出そうとするだろう。宮藤は無理そうだが、仕方ない
「銃を無くしてしまいまして……」
「仕方ないわ。気にしていたらきりがない。行くわよ」
「は、はい!」
一方、地球均等環境会議の司令塔では大混乱していた。ゴジラがワームホールの通路を無理やり開けこの世界に入って来た。暴走しているキングギドラと戦っているが、誰も喜んでなんかいない
全員、表情は強張り汗まみれの者もいる
「基地の損傷40%に達しました。このままだとこの基地はゴジラとキングギドラに破壊されます!」
部下の悲痛な叫びに議長はモニターに映るゴジラとキングギドラを睨んだ
二体目のキングギドラは予備作戦だ。ウィルソン達が失敗した時のバックアッププランだ。しかし、その予備作戦は異世界の住民のせいで地球均等環境会議の存在が危ぶまれている状態だ。現に基地にあった建物や道路などは瓦礫と炎へと変わりつつある。死傷者の集計も出来ない状況だ。予備作戦も基地が破壊されたら意味が無い
部下の報告で日本は最貧困国家に変化したのは確認できたが、今度はこちらがゴジラに滅ぼされてしまう! 23世紀までゴジラが出現しなかったはずなのに、時空や別次元の世界を弄ったせいでパワーアップしたゴジラが出現しこちらを破壊している!
「航空部隊は? ゴジラの超空能力を吸い上げる装置を持っているだろ!」
「直ぐに準備をさせていますが、到着するまで1時間はかかるかと。……こ、この世界にゴジラが出現するなどと想定していなかったので」
部下は言い訳を述べたが、それもそのはず。未来世界では怪獣なんて出現していない。核兵器は21世紀末に地球上から全て破棄することができたのだ。核爆発によってパワーアップした怪獣が現れるという恐怖から解放はされ、核戦争のリスクは完全にゼロになった。日本の暴走は抑えられなかったが
「言い訳はいい! メカキングギドラは!?」
「まだ捕獲装置の調整が……」
「直ぐに出撃させろ! 早く起動させろ!」
議長の命令により部下は慌ててメカキングギドラの方へ向かった
メカキングギドラ……それはキングギドラを模したロボットだ。本来なら三つ首の機械怪獣は操ったキングギドラと共同作戦をするための存在だ
いくらキングギドラと言えど多数の怪獣が一斉に襲われたら敵わないだろう。戦いは数だ。流石に3体目のキングギドラなんて作れないので、ロボット怪獣開発に力を注いだのである
「それと逃げた小娘を捕まえろ! 今すぐ!」
銃を持った二人の警備員は互いに目を合わせた。この状況で、まだ艦娘とウィッチを捕まえようとするのか?
だが、命令は命令だ
警備員は二人を捕まえようと行動したが、その後の事は覚えていなかった。何しろ、爆発に巻き込まれしまい即死したのだから
戦艦未完棲姫が放った砲弾がさく裂した事により、司令塔は大混乱した
「敵襲だ!」
護衛兵とアンドロイド兵が即座に攻撃したが、戦艦未完棲姫には効果が無い。銃撃戦が勃発してしまった
ゴジラとキングギドラが戦っている場所より近い場所には光の玉があった。大きさもトラック並みの大きさだ。その光こそ、ワームホールだった
ゴジラを吐き出した後、縮小した状態で白く輝いていた。その白い光の玉から突如、大勢の軍勢を吐き出した
「海が無い?」
「想定内だろ、大和」
艦娘達はいきなり陸地になった事に戸惑ったが、そんなものは些細なことだった
ワームホールの移動は、あまり良いものではない。言葉では言い表せないが、強力な台風の中を進んでいるようなものだ
やっと出られたと思った矢先に青い閃光と爆発音が起こり、がれきは雨のように降って来たのだから
普通の人なら即座に逃げるものだが、艦娘は艤装、ウィッチはシールドで防いだ
しかし、それよりも衝撃を受けたのは二体の巨大な生物の戦いだった
「な、何なんだ、あれ?」
「ド、ドラゴンですの? しかし、頭が三つ首……というか、火じゃなくて雷撃!?」
エイラとペリーヌはキングギドラの姿に驚愕した。三つ首の金色のドラゴンがゴジラ相手に殺し合っている?
巨体が巨体だけに、破壊力が凄まじく辺り一面はがれきの山だ。全員がゴジラと
幸いというべきか、こちらの存在に気づいていない
……こちらが小さすぎて気づいていないだけかもしれないが
「どうするの?」
「やる事は変わりません。瑞鶴さんと宮藤さんを探すまでです」
ルッキーニは震えていたが、ミーナ中佐は指示を出した。ここにとどまっては、ゴジラか三つ首のドラゴンの下敷きになるか、放射熱線もしくは引力光線で木端微塵になるかのどちらかだ
何処かへ移動しようと模索していたところ、加賀が地面に何かを見つけて拾い、ウィッチ達の方へ駆けつけた
「これ、貴方たちの世界の武器では?」
「宮藤の銃!」
バルクホルンは叫んだ。間違いない。宮藤と瑞鶴はここにいる!
「探すわよ!」
「「「「「「了解」」」」」」
ミーナ中佐の掛け声で全員移動を開始した。今は怪獣の争うの邪魔はせず、二人の捜索が最優先だ
いくらキングギドラと言えど多数の怪獣が一斉に襲われたら敵わないだろう
キングギドラ「マジでそれな(怪獣総進撃の昭和ギドラの末路を見ながら)」
数の暴力では勝てないのは仕方ない(白目)
因みに私は読んではいませんが、小説版では金星で未来人が宇宙怪獣であるキングギドラの死骸を調査する描写があるみたいです。VSシリーズでもキングギドラは高度な文明が存在していた金星を滅ぼしたのだろうか?