暗殺教室 不良児は認められたい   作:ZWAARD

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はい、反省してます……。
一回消したんだから〜とは思ってたんです。
でも、ありがたいことに感想やメッセージで『なんかあった倉橋さんってどこで読めますか?』とか『読んでみたいです』とか偶に頂くので需要あるのかなぁ、と投下させて頂きます。

それになにより、今日は我らがクラハシエルの誕生日ですし……!

メモ帳に残ってたバックアップを引っ張り出して来ましたので、ご興味があればお付き合いください……。

今計画してる「なんかあった倉橋さん」はこの話とは違う展開になってます。なので、今後、新しい方を投稿することがありましたら、別ものと思って貰えると嬉しいです……!

それでは以下、本編になります。

倉橋さん、誕生日おめでと〜!!


IFルート or 番外編
旧 なんかあった倉橋さん


 

 逃がさないと言わんばかりに、俺の頬を左右から挟み込む彼女の華奢な手に驚くほどの膂力がこもる。

 よく逆レイプ物の小説で主人公を押し倒すヒロインの目付きを"獲物を狙う猛禽類の如き眼力"などと称するが、現実はそうでもないらしい。彼女の瞳は何処か不安で揺れていて、自身への戸惑いの色も見えるのに、絶対に逃がさないという強い意思だけは確固たるモノであることを感じた。

 自然界の捕食者たる猛禽類とは似ても似つかない。理性と本能と意識のせめぎ合い。それは人間特有のものだろう。

 

「………圭ちゃんが悪いんだからね」

 

 矛先はこちらに向いた。責任を擦りつけるような、それでいて何となく投げやりな言葉に思わず思考を巡らせる。

 俺は一体、いつ、どこで選択を間違えたのだろう?いや、そもそも間違ったのかすら定かではない。

  

 頭の中を支配していた冷徹さが急速に失われて行く。透徹した思考も、A組に行く為に整えた覚悟も、波に押し流されるように土台ごと形を失ってしまった。

 

 折ろうとしたポッキー、拒絶しようとしたポッキーゲームの着地点。それら全てが倉橋さんの予想外の妨害で水泡に消える。ビッチ先生である程度は慣れたつもりだったのに、相手が変わるとこんなにも感触が違ってくるものなんだろうか?

 

「ん……」

 

 唇が触れ合った。逃げられず、突き飛ばすこともできず、半ば迎合するように触れ合った。

 柔らかく、湿っている肉が触れ合い、潰れ合い、体温が伝わり合い、次第に彼女との境目が分からなくなる。

 気恥ずかしくて、呼吸を止めてしまったのが良くなかった。少しだけ顔を離して息を吸おうとしたのが悪手だった。

 

 僅かに口を開けたそのタイミングで滑りを帯びた柔肉が口内に侵入してくる。思わずくぐもった声が漏れるが、揺れる瞳に反して明確な意志を持って俺を抑えている彼女が逃してくれるわけもなくて。頬を挟むように抑えていた手はいつの間にか後頭部に回され、後ろから押し付ける様にホールド。

 逃げ場がない、何が何だか分からない、彼女が何を思っているのか見当がつかない。知らないという感覚は俺を焦らせ、冷静な思考力も強みであった筈の洞察力を奪って行く。頭の中を侵食するように視界が白く染まってゆく。

 

 蹂躙される口内と舌。息継ぎが上手くできない焦り。海底洞窟内に響く艶かしいリップ音。この音、他のペアに聞こえちゃいないだろうか?後ろから次のペアは迫ってないだろうか?こんなところを見られたら言い訳が出来ない。誤魔化しようがない。

 

 俺の心配を他所に倉橋さんは攻撃の手を緩めない。必死に、ただ顔だけが近かった筈なのに身体までもが密着し、ほぼ抱き合う様な体勢で俺は責められ続けていた。

 舌を絡められる度に背中にゾクゾクとした感覚が走る。ある種の悪寒に似た感覚ではあるが、しかし不快ではない。

 

 点滅する視界、後頭部に走るチリチリと思考回路を焦がす様な感覚。ビッチ先生の時とは比較にならない波が襲い来る。

 危機感を覚えた頃にはもう、遅かった。最後に残った冷静な思考も合理的な考えも、防波堤を粉砕してまで到来する波には勝てずに理性ごと地平線の彼方へと押し流されてしまう。

 

 その瞬間、身体が跳ねた。ビクッと意図せず、それでいて驚くほどに大きく。決して驚きから来る身体の条件反射的なものでは無い得ないの知れない震えがやってくると同時に一瞬だけ思考が白く染まり、キーンと耳鳴りが頭の中を満たす。

 

「ん、ぷぁ……。ん、はぁ……。圭ちゃん。反省………してくれたかな……?」

 

「はぁい、すみましぇん」

 

「何が、すみません、なのかな?」

 

「みんなに黙ってA組に行こうとしてすみましぇんでしたぁ」

 

「これからはしっかり相談してくれる?」

 

「はぁい……。しましゅ」

 

「もうA組に行こうとしない?」

 

「それとこれとは話が違っ……んむっ!?」

 

 飛躍する彼女の言葉に反論を返そうとするが、それを許さないと言わんばかりに再び口を塞がれた。

 そして繰り返される蹂躙劇。ビッチ先生仕込みのテクは恐るべしと言うべきか、意識がまたぶっ飛ぶ。

 

「E組に残ってくれる?」

 

「ふぁい……のこりましゅ……」

 

 かつてないほどに強引な倉橋さん。そのテクニックに一方的に蹂躙されて打ち負かされた俺は真っ白になった思考、頭の奥に響く耳鳴りの様な音に正常な思考を奪われ、呂律の回らない口調で拙く返事を返す。状況を飲み込めないままに。

 

 一体、なぜ、こんなことになってしまったのか。遠ざかる意識の中でそれを考察しながら視界が暗転した。

 

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 私たちの学年で乃咲圭一の名前を知らない者はいなかった。

 2人いる学年主席の片割れ、目立つ銀髪、有名な乃咲博士の子供、成績優秀、スポーツ万能。1年の入学したての頃の圭ちゃんはそんな噂で有名だった。

 

 一年のトップの浅野くんと圭ちゃん。彼らはよくお互いに勉強を教え合ってたらしい。2人で勉強しているところに当時のクラスメイト達が分からないところを聞きに行って、それに彼らが答えて、そうこうしてる間に勉強会を開いた方が早くない?って話になり、毎日勉強会が開かれる様になった話も結構有名。

 実を言うと私が乃咲圭一くんと言う男の子と初めて話したのはその勉強会だったりする。まあ、E組に来てから話した印象だと本人は覚えてないみたいだったけど。

 

 その勉強会は学年主席の2人を囲うようにA組のメンバーとメンバーの仲のいい友達が誘われて参加するって内容だった。

 私はA組じゃなかったけど、当時仲の良かった友達に誘われてその勉強会に参加させて貰ったんだっけ。

 

 図書室の一画を借り切って開かれる勉強会。それは当時のA組のレベルの高さとトップ2人の知識量を物語る様に壮絶で効率的。学校の先生なんか目じゃないくらい2人の教え方は上手で、追従しようと頑張るメンバーという構図は良い刺激だった。

 

 かく言う私、倉橋陽菜乃が乃咲圭一に「あぁ、良いなぁ」ってフワッとした憧れを抱いたのはこの頃。

 その勉強会で彼は私の隣にいた。まあ、隣と言っても通路を挟んで隣りだったんだけど……。まあ、そんなことはいい。今、彼の隣に居るんだからそれで満足しよう。

 

 当時の私は分からない所があって、(通路を挟んで)隣りにいた圭ちゃんに聞きたくて席を立ち、たまたま数学の復習をしている彼のノートを覗き込んでしまった。

 今思い返してみても、その勉強方法は壮絶の一言に尽きる。ノートの左上から見開き次のページの右下まで数字を変えただけの関数の問題がびっしりと隙間なく並んでいた。

 

 その異様な様相のノートに引かなかったと言えば嘘になるけど、私の中の印象は良いものだった。ちょうど私が聞きたかった所。教科書と睨めっこしても分からなかった部分を彼は自分自身が理解できるまで不器用に永遠と繰り返して覚えようとする。その姿勢は周りの男子には無いモノだったから。

 

 そして、教え方も上手かった。自分が理解するまで繰り返しているから、解き方のコツとか要点を絞って教えてくれる。

 

 噂で聞いた勉強も運動も出来る学年主席はよっぽど完璧で非の打ちどころの無い天才なんだろうと言う私の色眼鏡はその姿勢によって外された。彼が一位になるのは努力をしているからなんだと、その不器用な努力を見て、本当にふんわりとだけ理解した時。「あぁ、良いなぁ」って漠然と感じた。彼が好きとかそんなんじゃなくて、ある種の憧れに近い感情だったけど。

 

 彼はその後も忙しく他の生徒に呼ばれて席を離れて教えに行っちゃったので「ありがとう」の一つも言えなかったのは今の私にとっても心残りかな。

 

 それからしばらくして、学校は違う噂で持ちきりだった。曰く、乃咲圭一がテスト前日に倒れ、病院に運ばれた。

   

 クラスの違う私のところまで来たその噂は真実だった様で、翌日、彼が登校した時のA組の騒ぎは尋常ではなかった。 

 当時のA組の生徒たちによる彼を心配する声は廊下中に響いた。テスト当日だと言うのに、誰もが彼の無事を喜んだ。

 

 当時の圭ちゃんには沢山の友達がいた。勉強会の時も、廊下ですれ違う時も、体育で一緒になった時も彼が1人でいるところを見たことはなかったくらいに。彼の周りには人が沢山いた。

 でも、その日からそんな景色にヒビが入ることになる。病み上がりで受けたテスト。廊下に張り出された順位表の頂点に彼の名前は無く、圭ちゃんは500点中の498点で総合2位だった。

 

 それでも充分だと思う。倒れるくらいに頑張って、病み上がりだと言うのにたった2点。問題で言えば1問外したかどうか。3年生になった今でも体調が悪い時に当時のテストを受けて彼と同じ成績を残せるか?と聞かれたらやれる自信はない。

 でも、たったそれだけのたった1問の間違いが圭ちゃんをドン底に突き落とすきっかけになった。

 

 勉強会は変わらず行われた。もちろん、そこには彼の姿もあったけど……。そのペンはあまり進んでいなかった。

 机に向かい、教科書を広げ、ペンを握りしめて、ノートを穴が開きそうなくらいに睨み付けて、それでも手は進まない。

 

 そんな光景に最初はみんなが声を掛けた。頑張れ、お前なら出来ると。圭ちゃんも圭ちゃんで努力を続けた。しかし、結果は残酷。彼は次のテストで大きく順位を落としてしまった。

 その後も彼の転落は続いた。テストのたびに大きく順位を落としていく圭ちゃん。そんな彼に愛想を尽かした様に、手のひらを返す様に彼の周りにいた友達の様に見えていた人たちは離れていった。いつの間にか勉強会にも姿を見せなくなり、圭ちゃんに話しかけるのは浅野くんくらい。

 

 気が付けば、圭ちゃんの周りからは誰もいなくなっていた。私もその1人。勉強会に彼が来なくなって、もともとクラスも違うから関わることがなくなり、完全に接点を失ってしまった私は彼を遠巻きに眺める1人になってしまった。

 話してみたくて、せめて一番最初、勉強を教えてくれたことにお礼を言いたくて。でも勇気が出なくて。

 時間が経つ程に彼は孤立し、いつの間にか浅野くんすら寄せ付けなくなり、遂には学年最下位。その頃には不良のレッテルを貼られて、彼がE組に落ちる決定的な事件が起こった。

 

 乃咲が教師を殴った。

 そのたった一言で終わってしまう噂は学年学級問わずにあっという間に広がった。そこに至るまでの経緯、圭ちゃんがどうしてそうしたのか、誰もその部分を語ることなく、暴力を振るった悪者としての噂だけがどんどん広まっていった。

 

 教師を殴って停学。停学を開けたらE組行き。私たちの学年で発生した初めてのE組への脱落者。

 大体の人が口を揃えて言った。「あの乃咲がE組行きか」と他人事の様に。事実、他人事なのだからそんな素っ気ない言い種になるのは仕方ないと思う。でも、その後の彼への扱いは悲惨そのものだった。気分が悪くなる程に。

 

 E組は差別と嘲笑の対象。そして圭ちゃんはその時点ではまだ、たった1人のE組内定者で。私たちの学年の矛先は他のE組行きの生徒が出るまで彼1人に向くことになった。

 登校すれば後ろ指を指され、クラスに着けば向けられるのは好奇と蔑み、嘲笑の視線と声。ヒソヒソと聞こえるか、聞こえないかくらいの声量で聞こえてくる嗤い声。

 

 でも誰も、直接的なことはしない。モノを隠すとか、奪うとか無茶振りするとか、イジメの定番みたいなイタズラはない。でも、代わりに行われたのは明らかに仲間外れや、聞こえる様に悪口をヒソヒソと繰り返す様な陰湿なもの。

 

 その頃の彼と一度だけ廊下ですれ違った事がある。かつてのA組の中心人物の片割れとして友達に囲まれて肩で風を切って歩いてた彼の面影は欠片もない。すれ違う人、影からヒソヒソ話す人を感情を感じさせない目で睨みつけ、正面から歩いて来る寺坂くんに目力だけで道を空けさせた。他人に興味も関心もない。ただ障害物としか認識していなさそうな目。

 

 その時、私は彼に話しかけることができなかった。あの目を向けられるのが怖かったから。

 

 でも、納得もした。そりゃあ、あんな目つきにもなるだろう。友達だと思っていた相手は手のひら返す様に自分を見限って、これまで何度も勉強を教えた相手に馬鹿にされて、後ろ指指されて、学年全体から差別されるハメになって。

 

 話しかける機会を棒に振ってしばらく。圭ちゃんへのE組行き宣告を皮切りに次のE組を構成するメンバーを選別する様に成績不振、素行不良の生徒は次々にE組行きを言い渡されて、迎えた2年生の3月。先代のE組が卒業すると同時に今の私達のE組は一足早く新しい生活をスタートした。

 

 私はこの頃、E組に落とされた。成績不振。私達の間ではありふれた理由。そこに関しては言い訳のしようもない。

 けれどある意味で納得はしていた。周囲から差別される圭ちゃんを見ていて何もしなかった。イジメを見て見ぬふりをするのはイジメに加担しているのと同じ、なんて言葉がある。その言葉通りなら、私も彼を差別していた側であったと言うことだろう。

 

 そんな私がE組に落ちた。差別される側に回ったのはある種の自業自得……と言うのは大袈裟かも知れないけど、何かしないとと思いながら何もしなかったバチが当たったんだと思えた。

 

 ただ、代わりと言ってはなんだけど、ほんの少しだけ希望の様なものもあった。だって、彼と同じクラスになれたんだから。あの時に言えなかった「ありがとう」を伝えるチャンスだって。

 でも、これまで思うだけで行動に移せなかったのが同じクラスになったから、環境が変わったからと言って劇的に変わるわけもなく。やっぱり私に出来たのは遠巻きに彼を眺めることだけ。

 

 いつもE組の中ですら敬遠されていた彼を遠くから眺めて悶々とする日々。話しかけようにも、何を話せば良いのか。声を掛けて「誰だお前?」とか言われたら流石に泣く。

 何より、2年間抱え続けた弱虫根性を覆せるほど肝がすわっていれば、今、こんな風に悩んだりもしないだろう。

 

 悶々とする中で、圭ちゃんに話しかける人物が現れた。学級委員の2人である。磯貝くんの方はやたらフランクに「圭一!」と声を掛け、メグちゃんの方は持ち前の面倒見の良さから孤立している彼にちょいちょい水をかける。

 

 磯貝くんと圭ちゃんが話しているのを見て、磯貝くんの幼馴染らしい前ちんも会話に混ざる様になり、いつの間にか彼はクラスの中で孤立はしなくなっていた。

 2人やメグちゃんと話している時の圭ちゃんの言動は決して愛想が良いとか、特別友好的とかそんなことは無かったけど、噂になっている様な粗暴さはちっともない。その様子に気付いたクラスメイトたちは彼に対する警戒を少し緩める事ができた。

 

 でもまあ、無愛想、仏頂面、寡黙。話しかけにくい要素が三拍子揃っている彼に自分から話しかけに行こうとする子は殆どいなかったのも事実なんだけどね。

 

 そうして時間は流れる。彼は相変わらず最下位で、努力を無駄なことと評して憚らない生活を送り続けて迎えた4月。私達の運命を変える出来事が、人生を変える出会いがあった。

 

「はじめまして。私が月を()った犯人です。来年には地球も()る予定です。キミたちの担任になりましたので、どうぞよろしく」

 

「防衛省の烏間という者だ。まずは、ここからの話は国家機密だと言うことを理解して貰いたい」

 

 ようやく慣れ始めた新しい担任と入れ替わるようにやって来た2人。私達を非日常に連れ込んだ張本人。殺せんせーと烏間先生との出会い。この時は思いもしなかった。圭ちゃんと私達があんなにも前向きに変わることになるなんて。

 

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 圭ちゃんは変わった。驚くほどに、見違える様に変わったと言っても過言じゃない。恐らく半年前の私が今の彼を見たら、目の前の人物が本当に乃咲圭一なのか疑うレベルだろう。

 まず、彼を変えたのは烏間先生だった。放課後、日直の仕事を終えて少しだけ帰る時間が遅くなったその日、私はたまたま職員室の前で聞いた。いつになく熱心な声を。

 

「烏間先生、俺に訓練を付けてください」

 

「………どうした、藪から棒に」

 

「暗殺の技術と言うか、貴方の技術が欲しくなったんです」

 

「暗殺に必要な技術であれば言われるまでもなく、これからの授業で教えていくつもりだが……それでは不足か?」

 

「はい。今のままではあの人がよっぽどのトンチンカンを働かない限り、天地がひっくり返っても暗殺なんて成功しません」

 

 聞こえて来たのは真剣で熱心な声。努力は無駄とか、普段は明らかにやる気を見せない彼らしからぬ言葉。

 冷静で合理的な分析が聞こえて来る。私はこの時初めて、乃咲圭一の合理性を求める思考に触れた。

 

「烏間先生なら技量と経験で喰らいつくことはできるかも知れませんが、今の俺にはそんなのありません。でも、その貴方も俺たちほど殺せんせーに迫れる訳じゃない。一般人と変わらない俺たち生徒と国から派遣された精鋭の工作員。警戒のレベルは当然ながら段違いでしょう」

 

「……確かにな。どれだけ技術があろうとも、ガチガチに警戒している奴に肉薄するのは不可能と言っていい程に困難だ」

 

「はい。その通りです。しかし、その点に関してのみ、俺たち生徒は違う。あの人が教師である以上は俺たちと同じ空間に居ないわけにはいかないし、近寄らない訳にもいかない。貴方たち防衛省が最も苦労しているだろう殺せんせーとの肉薄という最大の難所を俺たちは無条件にクリアできます」

 

「そうだ。それが我々が君たちにあの超生物の暗殺を依頼した最大の理由だと言える」

 

「そう。ここで考えてみて下さい。烏間先生は授業で言いましたよね。一人一人が自分に攻撃を当てられるようになれば成功の確率は格段に上がると」

 

「確かに言ったな」

 

「じゃあ、貴方と同じだけの技量を持った人物が常に殺せんせーに肉薄出来る位置に居られるとしたら、確率はどうなりますか。みんなが貴方に攻撃を当てられるだけの力を身に付けた上で、その中に貴方と同等の技量を持った奴が攻撃に加わるんです」

 

「成功の確率は……飛躍的に上がるだろう。だが、本気か?そのやる気は嬉しい限りだが、俺は何年も訓練を積んでこの力を身に付けた。それと同等の実力を身に付けるとなると文字通り地獄の様な訓練になるぞ」

 

「構いません。一応、殺せんせーの触手を壊したって実績もあります。それに、覚えてますか?貴方が言ったんですよ?思った以上に望みはあるのかも知れないって」

 

「……………分かった。その申し出を断る理由はない。確かに触手を破壊した実績を考えれば、あの教室で一番可能性があるのはキミと赤羽くんだろう。では、放課後で良いか?」

 

「はい。先生の都合がつくのであればいつでも大丈夫です」

 

 たまたま聞いた圭ちゃんのやる気。最下位に落ちて、差別を受けて、E組に来てから初めて目の当たりにしたやる気。

 彼はその日から暗殺に必要な技術を身に付ける手間を惜しむことなく、ただ、がむしゃらに訓練に打ち込んだ。

 

 訓練には誰よりも真面目に参加した。烏間先生の動きから何か一つでも技術を盗もうとする様にその一挙手一投足を観察し、放課後は磯貝くん達の遊びの誘いを断ってまで追加の訓練。

 烏間先生の追加訓練は授業に比べて厳しかった。彼が先生レベルを目指すと言ったから、それに必要な技術や体力を1年と言う短期間で詰め込む為の訓練。投げ飛ばされたり、ナイフを腕ごと叩き落とされたり、転ばされたり。

 

 でも、圭ちゃんはひたすらに喰らい付いた。投げられても、叩き落とされても、転ばされても。彼はめげることなく何度も何度も烏間先生に向かって行った。

 

 最初は気になって「あぁ、今日もやってるなぁ」って流し見るだけだったのに、いつの間にか放課後の訓練を校舎から眺めるのが授業が終わった後の日課になって。

 いつかのお礼を言いたくてタイミングを見ていただけだったのに、気が付けば圭ちゃんを目で追うようになっていた。

 

 この頃からだと思う。かつて誰もが秀才と認めていた彼に抱いていた「あぁ、良いなぁ」って憧れが再び姿を現したのは。

 

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「……なあ、お前らさ、それでいい訳?」 

 

 そうそう。彼の変化を語るのであれば、絶対に忘れちゃいけない事件がある。またクラスの中で孤立しそうになった事件。

 

「この前さ、ビッチ先生を追い出そうとした時にさ。お前らが言ってたんじゃん。勉強の邪魔だから出て行けって。なのにその勉強の成果を見せろって言われて尻込みするわけ?」

 

「おう、学年最下位だ。んじゃ、寺坂。お前よりいい順位取ってやるよ。磯貝、片岡。お前ら2人よりもだ。ここに居る奴ら全員よりいい点取ってやる」

 

 出来なかったら土下座。186人中186位の生徒が言い放った宣戦布告。明らかな挑発、余りにも役者不足な発破。

 しかし、これまでの周りに関わらず、自分は自分だと言わんばかりに孤立一歩手前の立場に甘んじていた彼らしくない、周りの尻を叩いて進ませようとする言動。それは間違いなく大きな彼の変化の一つ。それをその時も遠巻きに見ていた。

 

 そして、圭ちゃんは結果を出した。そのテストにおいて彼は186人中51位。順位だけでも一気に上位に食い込んでみせた。カルマくんには届かなかったけど、それでもE組の中では2位の成績。理事長のテスト直前にテスト範囲を変える、そしてその伝達をしないという妨害が無ければ彼は間違いなく50位どころかトップ10に入れてたかも知れない。

 

 思えば、みんなの圭ちゃんを見る目が変わり始めたのはこの頃。テストの少し前にあった圭ちゃん主催の合同暗殺で誰よりも殺せんせーを追い詰めて、日々、烏間先生と血の滲むような訓練を重ねて、今回、テストで妨害を受けたにも関わらず130人も追い越して成績上位に返り咲いた。

 

 彼は認められつつあった。勉強でも暗殺でも、頼りになる。遂にはとうとう烏間先生に一撃クリーンヒットさせられるようになって。律が転校して来た時も周りのことを考えずに暗殺をする律と対話したり、前ちんが本校舎の生徒に酷いことされた時はみんなを指揮してやり返したり。

 イトナくんが転校してきて、暴走した時は私を庇って守ってくれたり。菅やんのアイディアを起点に暗殺を仕掛けたり。気が付けば磯貝くんや前ちんだけじゃない。彼の周りには色んなクラスメイトが集まる様になった。

 

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 暗殺も勉強も順調。周りの中学生に比べたら、だいぶ特殊な環境ではあるけど色々と順風満帆。彼に対する憧れは大きくなり、これまでは無自覚だった目で彼を追う動作はいつの間にか自覚的なものに変わって行って。そんな中で私の圭ちゃんへの想いが決定的に変わる出来事が起こる。

 

 2度目になるシロとイトナくんの襲来。その前段階として彼らに都合よく操られてしまった寺坂くんが起こしてしまったプール爆破事件。あの日がきっと私にとってのターニングポイント。

 

 あの日、寺坂くんからの指示に文句も冷やかしも言わずに従った(・・・)圭ちゃんはプールの端に陣取っていた。

 ポケーっと口を半開きにして寺坂くんの指示を右から左に聞き流しているのを見て、何気なく近寄って話しかける。

 

「乃咲くん、今回の作戦上手く行くと思う?」

 

「無理だろ。陸地で殺せんせーを数人がかりで追い詰めて水に落とすってのすら現実的じゃないのに、それを寺坂単独でやれる訳がない。しかもあんなエアガン一丁だけで。殺せんせーに水を吸わせたいなら教室にホース引き入れて水浸しにした方がよっぽど効果的で現実的だと思うな。少なくとも俺はね」

 

 まあ、教室の掃除が面倒だから提案しないけど。と続けて王様のように指示を続ける寺坂くんを眺める。

 確かにその通りだ。ただ否定するのではなく、その後に彼なりの私達が納得できる作戦を示してくれるから分かりやすい。

 

「しかも指示が雑すぎる。細かければ良いわけじゃないけど、アイツからの指示は『その辺に適当に散らばって、タコが落ちたら攻撃しろ』ってだけ。殺せんせーを落とすまでの指示は一切ない。本当に1人でやれる気でいるのか?あるいは俺たちに言ってないだけで何か確実に落とせるような秘策でもあるのか……」

 

 考え込む圭ちゃん。こんな風に考え込んだ彼は声を掛けても反応が鈍い。前々から思っていたけど、彼の集中力は凄い。勉強のコツもひたすら集中って言ってたし、彼の本当の強みは身体能力でも、洞察力でも、考察力でもない。集中力なのかも。

 考え込む彼の横顔を眺めて時間を潰していると、寺坂くんに動きがあった。ついに作戦を始めるらしく、持っていた銃を殺せんせーに向けて、啖呵を切った。

 

 その頃には彼も戻ってきたようで、視線は2人に向けられている。寺坂くんに待たされていた武器を握り締めていると、とうとう殺せんせーに向けられていた銃の引き金が引かれた。

 直後に鼓膜を叩いたのはエアガンの微かな発砲音でもなく、殺せんせーのどこかが壊れる音でもない。シンプルな轟音。

 

 轟音と共に殺せんせーの作ったプールに流れが出来る。小さな沢を堰き止められて作られたこのプールは自然の中にある。もともとこの水が流れてく筈だった先にあるのは切り立った崖。

 この流れ出ていく水に流されて崖から落ちたらまず無事じゃ済まない。そんなことはわかっていた。理解も出来た。でも、私は波に抗って泳ぐ力を持ってなかったから、簡単に流される。

 

 レジャー施設の流れるプールなんて目じゃない程の水流に押し流された瞬間、頭の中が真っ白になった。

 一瞬、何も考えられなくなって、少し遅れて現実を理解して。本能的にもうダメだと思った。

 

 けれど、そんな押し流される感覚は長くは続かなかった。少し流された所で背中に硬いものが当たったかたと思うと、それは私のお腹まで回って激しい水流の中で身体ごと私を引き寄せる。

 顔を上げた。激しい波の中で目を開けた。引き寄せた彼の手が私を呼吸できる位置で抱いていてくれたから声を出せたし、息をすることもできた。口を開けると水が多少入って来るけど、それでも助けてくれた人物の名前を呼んだ。

 

「乃咲くん……!」

 

「悪いな、倉橋さん!この非常時だ。抱き寄せてるし、身体も密着してるけどセクハラ扱いしないでくれると助かる……っ!割と現状維持が精一杯なんだ……!」

 

 笑いながら言う彼の声は表情とは裏腹に荒れている。お腹に回された歳の割に逞しい腕は震えるくらいに力を込め、流されないように陸地を掴む手もまた同じく震えている。

 よく見ると彼の掴む陸が、少しずつ砂埃を落としながら削れ、その度に彼の手がピクピクと跳ねる様に小さく震える。

 

 流されてる。必死に2人分の体重をこの激流の中で腕一本で支えるのには限度があって。流れの勢いを殺しきれずに少しずつジワリジワリと流されている。

 結果として陸を掴んで抵抗する彼の指は自身の皮と肉と一緒に大地を削っているのだろう。

 

 必死に顔を上げて見つめた彼は大地を掴む指先から赤が広がっているのが見えてしまった。

 痛いのに、自分1人掴まるのが精一杯だろうに、圭ちゃんは必死に私を離さないように抱き止める力を更に込める。

 

 私を不安にさせないように、軽口のような言葉を選んでいるのはすぐに分かった。痛みに耐えているのが分かった。

 こんな状況なのに、お腹の奥が、胸の奥が、身体の芯が熱くなるような感覚が私を満たした。

 

 だから、叫んだ。助けてくれるのは嬉しかった。でも、その代償で圭ちゃんが傷付くのは嫌だったから。

 

「乃咲くん。きっと直ぐに殺せんせーが助けてくれるよ!だから離して!血が出てるよ……っ!!」

 

「確かにそうかもなっ。でも、もしも殺せんせーが助けてくれるまでに流されて勢い付いたまま地面に擦れたり、沈んで飛び出ている石にぶつかったりしたら?この程度の怪我じゃ済まないかもしれないんだぞ!?俺は嫌だっ!」

 

 ズリズリと指先が大地を抉り、皮と肉が削られる。徐々に徐々に流される。表情はいつになく必死で、痛みに耐えるように、余力を振り絞るように顔を歪ませる。絶対に離さないと主張するように私を抱き寄せる力が苦しい程に強くなる。

 少しだけ苦しい。でも、それは嫌な苦しさじゃなくて。そんな状況じゃない。そんな場合じゃないのは分かっているのに、彼の言葉と態度が嬉しくて。思わずその顔を見つめた。

 

「倉橋さんっ、俺に掴まって!流石に波が強すぎる……!」

 

「————うんっ!」

 

 彼の言葉に頷いて、抱き付く。身体全部でしがみつく様に。

 圭ちゃんは絶対に離してくれないと分かったから、離れたくないって思ったから。私に回している力を掴まる手に回せる様に、離れない範囲で少しでも負荷を減らせる様に。

 

 殺せんせーは、それから数秒後に私たちを助けた。

 

「ナイスガッツです、2人とも!」

 

 そんな言葉と共に殺せんせーは私たちを陸にあげると飛び去って他のみんなの救助を続ける。

 抱き合った姿勢のまま掬い上げられた私達は水の浮力を失った影響で更に身体が密着していた。

 

「大丈夫か、倉橋さん。怪我とかないか!?」

 

 助かって直ぐに彼の口から出たのはそんな言葉。あれだけ痛そうな顔をしてたのに、あれだけ必死に足掻いていたのに、彼の口から出たのは助かった安堵ではなく、私を心配する声。

 この時だったと思う。私の中の「あぁ、良いなぁ」が努力する人に向けられた憧れと尊敬ではなく、恋慕に変わったのは。

 

 彼は合理的な人間だった。理事長とか本校舎の生徒と言い合う時は相手が黙るしかない言葉選びをするし、AI、言ってしまえば機械だった律に合理性を説いて言い負かしてしまうくらい。

 彼なら分かっている筈だ。別にあの局面で私を離しても、あるいは捕まえなくても、数秒後には殺せんせーが助けてくれた。指に怪我を負ってまで私を助ける必要はなかったし、その方が怪我とかしないで済んだ。痛い思いをしないで済んだことくらい。

 

 それでも彼は助けてくれた。別にする必要はない、という合理性ではなく、助けたいという感情をとって私を助けた。

 それが言葉にできないくらいに嬉しかった。後にも先にも私はこの時の思いを言語化することはできないだろう。

 

 でも、言いたい、言わなきゃいけない言葉が増えた。今日まで言えなかった、あの日のありがとうと、今日のありがとう。そして、まだ伝えるには恥ずかしい言葉。

 

 せめて、一つでも伝えたい。今、伝えないとまたタイミングをずるずると流してしまう気がしたから。

 

 意を決して、瞬きを挟んだ後に彼を見つめる。

 

 目と鼻の先に彼の顔がある。真剣で、焦って、心配している顔の彼。さっきまでの姿勢そのままで助けられたから、外から見たら私が彼を押し倒している様に見えてしまうだろう姿勢。

 色んなところが当たっていて、潰れていて、お互いに生々しい恥ずかしい感触が伝わり合う姿勢に思わず悲鳴を上げて飛び上がり、距離を取りそうになる本能を抑える。

 

 あぁ、やばい。これ思い出してしばらく悶々とするヤツ……。

 

 けれど、やっぱり。今逃げたらまた伝えたいのに伝えられずにモヤモヤする事になるのは明白で。この数秒の間でも既に2回目になる覚悟を決めると私は開き直った。

 身体が密着していると言うのはそれだけ距離感を詰めたと言うこと。こうして押し倒したような体勢ということは、圭ちゃんは私から逃げられないと言うこと。

 

 彼は逃げない。そう思うと少しだけ焦る気持ちが楽になった気がした。ゆっくりと呼吸をしながら、笑いかける。

 まだ何も言わない私を心配するように険しい顔をする彼を安心させられるように。泣き顔とか不安な顔とかじゃない。彼にも良いなって思って貰えるような顔を見せることを僅かに意識して。

 

「うん。ありがとう。私は大丈夫だよ————圭ちゃん」

 

「そうかよかっ……………?け、圭ちゃん?」

 

 安心した顔から一気にキョトン顔に変わる百面相が面白くて。今しがた彼に少しでも良く見せようと作った笑みではなく、自分でも驚くくらいにごく自然に笑いが溢れた。

 

「圭ちゃん。あの時、勉強教えてくれてありがとう。今回も助けてくれてありがとう」

 

「——————どういたしまして?」

 

 後半以外は心当たりがないと言いたげに更にキョトンとする彼の顔が印象的で、思わずまた笑ってしまった。

 

⬛︎

 

⬜︎

 

⬛︎

 

 そしてまたほんの少しだけ時間が経って今に至る。

 あの日の怪我もすっかり完治して、あの事件をきっかけに寺坂くんたちもE組に馴染むようになって。相変わらず殺せんせーの首を狙い続ける日々を過ごしている。

 

 彼の努力は止まらない。訓練では烏間先生に認められるようになり、暗殺ではみんなの中心にいて、勉強ではとうとう学年総合1位に上り詰めた。がむしゃらな努力の結果。

 

 でも、私は気付いた。夏休みに入った直後。彼が何かに悩んでいることに。誰にも頼らず、頼れず、独りで。

 仲良くなれたつもりだった。近くにいたつもりだったのに、彼は何も言うおうとしてくれなかった。

 

 相談もない、頼ってもくれない。それが寂しくて、悲しくて。それに気付いたら彼を目で追う頻度も、LINEでした何気ない短いやりとりを見返す回数も増えて。いつの間にか四六時中ずぅーっと圭ちゃんのことばかり考えるようになって。

 

 目が合う度に、声を聞く度に、どんどん我慢が出来なくなっていく。あれだけ周りに頼られて、中心にいて、助けてくれて、南の島の暗殺の後はみんなの為に無茶をして、倒れた癖に、どうして私たちを、私を頼ってくれないの?何も言ってくれないの?そんな気持ちが膨らんでいく。

 

 頼ってくれるならなんでもした。話してくれたのなら一緒に悩んであげたかった。泣きそうなら一緒に泣いて。辛いなら励ましてあげたかった。なのに、圭ちゃんはそのどれもしないでE組を出て行こうとしていると知った時。プツンと頭の中で何かが切れた。我慢が出来なくなった。

 悩み続ける圭ちゃんの目には私達は映ってなかった。いや、目的の為に、合理性を自分に持たせる為に必死に目を逸らそうとしているのが分かってしまった。それが嫌だった。

 

 殺せんせーが海底洞窟で仕掛けたポッキーゲームの途中。彼の目が不意に冷めた。久しぶりに見た周りに興味がない……いや、興味を持たないようにしている時の冷徹すぎる虚無の瞳。

 今、ここで引き止めないと圭ちゃん遠くに行ってしまうような気がして、これまで我慢してきたものが限界を迎えて爆発するように、気が付けば彼が逃げられないように両頬を挟み、貪るように圭ちゃんの意外とカサついた唇にキスをしていた。

 

「………圭ちゃんが悪いんだからね」

 

 我慢できなくなったことを彼の所為にして続ける。殺せんせーが見てるとか、後ろのペアが追いついて来てるとか関係ない。責任を押し付けて、言い訳をするように唇を重ねる。

 

 ————私は絶対に彼を離さない。

 

 一通り満足して唇を離した頃。圭ちゃんは子供のような口調で謝り、私と約束をすると眠るように気を失った。




あとがき

はい、あとがきです。

寺坂のプール爆破から派生したIFルートですが、倉橋さんの心情は本編と大して変わりません。強いて言うなら、圭一が本気でA組に行くことをプラス思考で考えてるなら送り出すのが本編倉橋さん、何がなんでも手放したくないのがこのルートの倉橋さんです。

過去描写とかは、本編共通と思って頂いて大丈夫ですっ……!

はい、それでは今回はここまでと言うことで。
はい、本当にすみませんでした。

本編落ち着いたら、新しい設定のなんかあったルート投稿させて頂きますので、その時はまた、お付き合いください……!

最後にもう一度……。倉橋さん、誕生日おめでとう〜!
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