加えてたくさんの高評価、感想ありがとうございます!
今回も投下しますのでお付き合いください……。
「と、言うわけで俺たちはA組に棒倒しで挑戦状を叩き付けることになった。なんか質問ある奴〜」
みんなの前に立って一連の出来事を説明する。
無断バイトがバレたこと。2度目の厳重注意で今度は悠馬が退学になるかもしれないこと。目を瞑る条件として棒倒しの勝負が提案され、勝てば水に流すということになってること。
「けっ、A組の連中の考えそうなこった。俺たちに赤っ恥をかかせて楽しむつもりだぜ、連中はよ」
「加えて、人数差も絶望的だ。A組男子は28人もいるのに対してE組男子は16人。頭数が倍近い上に攻めるだけでいい殲滅戦ではなく、こちらも守りを固める必要のある防衛戦の要素もある。シンプルな人数による戦力差は絶望的だ」
「それに、浅野くんは俺らが暗殺で色んな訓練してるのも知ってるわけだし、何らの対策をしてくるだろうね。殺し以外なんでもアリな喧嘩なら俺と乃咲クンでなんとかなるけど……向こうの手が読めないからなんとも………」
「でもよ、勝たなきゃ磯貝が退学になるんだろ!?」
A組の手札が読めなさ過ぎて心なしかみんな弱気だ。
カルマだけは現実的なこと言いながら、どんな風に突き崩してやろうかと好戦的にニヤニヤしてるけど。
話を一緒に聞いていた女子も先生方も沈黙する。
そんな静寂を破ったのは、今回の件の中心人物である、悠馬だった。優等生はこの後に及んでも優等生をするらしい。
「みんな、やっぱりこんなことしなくて良いよ。圭一に言われて考えてみたけど、やっぱり向こうが何を来てくるか分からない以上は危険すぎる。俺はみんなに怪我して欲しくないからさ」
「悠馬……」
「それに、暗殺なら学校の外からでも狙えるだろ?それこそ圭一がいつか言ってた、学校の外での暗殺のロケーションを整えたりとかさ。みんなの役に立つ方法ならいくらでもあるって!だから、気にしなくていい。危ない目にあって欲しくない」
「………はぁ」
ため息を吐く。この男、どうにかしないと。
みんなから期待の視線を向けられる。前回は似たような状況でコイツに殴られたのは俺な訳だし。立場が逆転仕掛けてる今、コイツが一番ダメージを受けるのは俺からの言葉だろうしな。
しかし、かと言って殴るのはやりすぎだと思うので、チョップくらいに止めておくとしよう。
「悠馬……歯を食いしばれ」
「………えっ?」
「えいやはぁぁぁぁぁ!」
「ぬおぉぉぉぉぉぉっっ!!!?」
手刀一閃。しかし、予想を超越した悠馬の反応によってそれは白刃取りされて見事に防がれた。思わず舌を巻く。
「なかなかやるじゃないか、悠馬。俺の手刀を防いだのは烏間先生以外だとお前が初めてだ……っ!」
「なかなかやるじゃないか……!じゃねぇよ!?なにバトル漫画みたいなことしてんだ、本当どうしたんだよ急に!?」
「冷静になって周りを見てみろ」
目を白黒させる悠馬に態とらしく身振り手振りを大きくしながら席に着いたままこちらの様子を見守ってる仲間を指す。
「みんなやりたくないって顔してるか?怪我したくない、怖い、どうでもいいみたいな顔してる奴が1人でもいるか?」
「っ…………」
「おい、みんなコイツに何か一言!」
「自分に酔ってるんじゃねぇぞ、アホ毛貧乏!!」
「アホ毛貧乏!!?」
「そーだそーだ!その自己犠牲は全然イケてねぇぞ!!」
「周りがお前を頼ってんだから、お前も周りを頼れよな!!」
ブーブー!と野次が飛ぶ。罵倒やら文句やら内容は様々だが、中身自体はとても温かいものだと思った。
みんなの視線が今度は俺に向けられる。最後にみんなをまとめる為の音頭を求められているのだとなんとなく思った俺は咳払いした後、少しだけ考えて言葉を選ぶ。こんな時、どんな言葉が良いんだろう?
強敵と一戦やらかす前にいつも見たいな説教を垂れるか?いや、もしかするとみんな、俺が最後に悠馬をその気にさせることを望んでるのかもしれないが、今伝えるべきなのは、いつもの相手の心理に潜り込むようなねっとりした言葉であるべきではない。今、伝えるべきなのはみんなの意思だ。
みんなに通じて、ノリやすく、なおかつムードを上げる為の号令。自分のボキャブラリーでは思いつかなかったので、とある漫画のセリフを引用し、少しだけ変えて伝えるとしよう。
この前、倉橋さんと寺坂に言われたばかりだ。まずは説教ではなく意思表示。みんなに分かりやすく、簡潔に。
戦闘態勢を示すようにネクタイを緩め、教壇に立ち、両手でバン!と音を立てながらE組男子全員に問い掛ける。
「
俺の言葉に全員がキョトンとした顔をする。どうやら、説教が始まると思っていたのだろう。だが、予想外の行動を始めた俺は一瞬だけ驚いたような顔をしながらも、みんな意図を理解してくれたのか、ニヤリと笑みを浮かべる。
「悠馬が退学になるって時にA組に日和ってる奴いる?」
次に続くセリフを前に噴火寸前、中腰で盛り上がる準備万端の男子を少し呆れたような目で見ながらも、しょうがないな、と言わんばかりに肩を竦める女子たちと、かつてない盛り上がり方を前に驚きを隠し切れていない烏間先生とビッチ先生。
「いねぇよなぁっ!!?」
視界の端で特攻服に着替えてソワソワしてる殺せんせーの期待に満ち溢れた様な眼差しに答えるように声を張り上げる。
「A組潰すゾ!!!」
「「「「「おぉぉぉぉぉぉッッッ!!!」」」」」
「…………お前ら」
団結した男子を前に悠馬が呆気に取られる。
「乃咲あれが言いたかっただけじゃない……?」
「まぁ、圭ちゃんもみんなも楽しそうでいいじゃん」
などと言う女子たちの声をスルーして、前原が立ち上がり、俺の前に立つと最後のダメ押しに入った。
「難しく考えんなよ、磯貝。要はA組のガリ勉どもに勝てばいいだけだろ?楽勝じゃんか!」
ドン!とゴムナイフを天井に向かって突き立てる。
その前原の手に俺の手を重ねた。
「学秀が何してくるか油断は出来ねぇけど、こちとら殺し屋と自衛隊の精鋭との交戦経験がある特殊部隊だぜ?」
「そーそー。むしろバイトが奴らにバレてラッキーだったね」
「日頃の恨みを公の場でまとめて返してやるチャンスじゃねぇーか。赤っ恥かかせてやろうぜ」
「俺はこのクラスに合流したばかりだ。だから、A組との確執はない。……でも、この前のラジコンとは違う、お前らとの初めての共同作戦だ。黒星で終わるのはまっぴらごめんだ」
「俺らならやれるって!」
「あぁ!倒すどころかへし折ってやろーぜ!!」
「なぁ、イケメン!!」
1人、また1人と手が重なって行く。
気が付けば悠馬を除いた男子総勢15名の手が重なっていた。
「どーする、委員長?」
最後に挑発するように問い掛ける。
再び視線が彼の元に集まると、その手がゆっくりと躊躇うように俺たちの一番上に向かって伸び、そして重なる。
「………よっし!やるか!!みんな、力を貸してくれ!!」
その手がナイフを掴んだ瞬間、破顔する。
喜んで、何処か照れながら、それでいて少しヤケクソ気味にナイフを掴むと俺たち一人一人に視線を向けて叫ぶ。
それに応えて、みんなで叫ぶ。
「やるぞテメェらぁぁぁ!ジーク・ジオン!!」
「「「「ジーク・ジオン!!!」」」」
「………球技大会の時のアレ、まだ抜けてなかったんだ」
「主に乃咲がね………」
「にゅぅぅ……少しやりすぎたみたいですねぇ」
球技大会の時のテンションがぶり返した俺をみて苦笑する面々と頬を搔く殺せんせーは見て見ぬ振りをした。
みんなの意思が分かったら次にやるのは作戦会議だ。
俺たちは防衛学校時代に経験があると言う烏間先生を始めとした防衛省の方々からレクチャーを受けていた。
「まずは全体の確認を行う。この中で棒倒しと普段君たちがやっている暗殺の違いが分かる者はいるか?もちろん、相手を殺してはいけないとかそんなことではない」
「はい」
「乃咲くん、答えて見てくれ」
「まずは人数です。普段は殺せんせー1人をみんなで狙う形ですけど、今回は標的を守る無数の障害があります。加えて、周りに危険がなければなんでもアリな俺たちの暗殺と違って、ある程度、ルールが決まってます」
「その通りだ。作戦に参加する人数の違い。それからルールで縛られていると言っても、タックルでの攻撃は有効とされるこの学校の棒倒しは、言ってしまえばルールのある
野戦。そう聞くと少し緊張する。
俺たちはこれまで何人かとの戦闘を経験している。しかし、その誰もが結局は相手は1人だけなのに対して、タイマンか、あるいは数と連携の暴力で叩き潰すことで終わらせて来た。
純粋な集団戦という意味では今回の棒倒しが初めての経験となる。鷹岡の一件で烏間先生は対人術も教えてくれるようになったが、多人数を相手にする場面も方法も想定していない。
今回、俺たちにはセオリーと呼べる基本戦術がない。
「そして、今回は環境が色々と普段とは違う。普段の様に1人1人に声を掛けて指示をする手法は……観客が大勢いること、教室と違って開けていること、相手も大人数で常に動き回っているだろうこと。以上の環境的な問題で厳しいだろう」
「……声が掻き消される可能性があるってことですか」
「そうなる。だから、予めコマンドを決めておくのが有効だ。短い単語で確実に相手に指示を伝える。それが集団戦における指示のキモだ。例えば乃咲くんの指揮は今回は適さないだろう」
「えっ……?乃咲が?」
みんなの驚いたような声が響く。
「個人への的確な指示は時として隙になる。相手は3年間同じ学校にいた相手で、顔と名前も一致しているし、キミたちの個人の情報を持っていても不思議ではない。普久間島の時のような匿名性はない。仮に指示を出す声が届いたとしても、それを相手に聞かれたらこちらの意図を全て筒抜けにしているようなものだ」
「そうか……。圭一が指示を出す時は名前かあだ名、何かしらの特徴を使った即席のコードネームを呼んでる。今までの相手はこっちのことなんて深く知らないからなんとか通じていたけど、今回は浅野が相手だし、普通にどう言う意味なのかバレるかもしれないってことか………」
「磯貝くんの言う通りだ。今回勝つには……たった一言のコマンドにどのような意味を持たせ、少ない言葉のやり取りで如何に連携し、指揮者の意図を組み、期待に添える結果を出せるのか。それがキーになるのは間違いないだろう」
烏間先生の言葉に肩を落として考える。
烏間先生の見たてからしても、俺たちがA組に勝つことは難しいらしい。そらそうだ。一番慣れている連携の仕方を封じられたのだから。しかし、どうにかして勝たなくてはいけない。
「…………ふむ」
「乃咲クン。何考えてるか話してみて」
「いや、正統派な勝ち方は無理筋だなと思って」
「…………まぁ、そうだよねぇ」
「俺たちが勝つには盤外戦術で上手く立ち回るしかない」
「盤外戦術って言うと……ルールの穴を突くとか?」
「いや。番外戦術ってのはそれだけじゃないんだよ、倉橋さん。やるかどうかは別として……極端な例を上げるなら相手の水筒やら弁当に下剤を盛るとかな。ルールにないからやって良いじゃなくて、ルールとか以前に普通はやらないようなこと」
「それは流石に……」
「分かってる。あくまで今のは例だ。ただ、それでも理事長なら……『相手の力を削いで力を使わせないのも立派な戦術だ。勝利への執念を語るのなら、害する努力を損なってはならない』とか言ってくれそうだけど………」
「確かに言いそうだけど」
「なんども言うが、流石に下剤とかを盛るとかはする気はない。学秀もそれはしないだろう。戦わずして勝つじゃなくて、どんな手を使ってでも戦って勝ちたがるのがアイツだ。だから、俺たちがやるのは相手を陥れず、自分たちが有利になる戦い方だな。有利になる戦い方をして、ねじ伏せる」
「俺は圭一に賛成だ。もともとは俺の無断バイトが原因だけど、やるからには勝ちたい。あんな勝ち方でとか後ろ指刺されるんじゃなくて、その場でやれることをやりきって胸を張って勝ちたい。本校舎の連中に『俺の仲間はすげぇんだ』って」
悠馬はそう言うと意を決したように俺に身体を向けた。
何やら緊張したような面持ちで、重々しく口を開く。
「圭一。今回の指揮……俺にやらせてくれないか」
「いいよー」
「だよな……。お前も浅野に勝ちたいのは……えっ?」
「だから、良いって。つか、いつの間にか俺が指揮官ポジに収まってたし、俺もそれを良しとしていたところがあるけど、やっぱりこう言うのはリーダーがやるのが1番締まると思うんだ」
もともと、ずっと考えていたことではある。
一番最初の合同暗殺の指揮を取ってからなし崩し的に俺が指揮官をやっていた。最近はそういうポジションを受け入れていたが、俺と悠馬、どちらがリーダーとして、みんなを引っ張るという意味で適性があるのかは考えるまでもない。
「俺としては、コレからもお前に頼みたい」
「……そうだね。俺も乃咲クンが指揮官降りるのはサンセー」
「なんでだよ、カルマ……?」
カルマが俺の言葉に同意する。
前原は面食らったように質問を投げていた。
「乃咲クンの指示に不満があった訳じゃないよ?むしろ、視野の広さとか、発想力、思考力とかを活かして指揮官ではなくなっても参謀として積極的に動くべきだと思ってるしね」
「じゃあ、なんで」
「適性の話だよ」
「………適性?」
「そ。だってさ、よく考えてみてよ。暴走してる触手を掻い潜って無力化出来る奴がみんなの少し後ろから指示出してるだけって勿体無くない?もちろん、銃で援護はしてくれてるけどさ、烏間先生に攻撃を当てられて、触手の動きに着いていける奴は前線でアタッカーするべきなんじゃない?」
その言葉にみんなこれまでのことを思い返すように俯き、そして思い当たる場面があるのか、口々に同意しながら頷く。
「指示にミスがあった訳じゃない。むしろ的確だった。だから俺も特に口出しはしなかった。でもね、"
「確かに……。みんな漠然と乃咲の指示に従ってたよな」
「そうだね。今回の棒倒しに私たち女子は作戦に参加できないけど……その辺のポジションを見直すのは良いことだと思う。考えてみれば、乃咲が指揮以外をやってるのあんまり見たことないし、イトナくんみたいに意外な一面が見れてうちらの戦力も上がるかも。今回は試しに前線に出るのアリじゃない?」
「ヌルフフフフ。面白い試みをしていますねぇ」
片岡を始めとした女子たちからも賛同の声が上がる。
みんなが納得した時、殺せんせーがタイミングを見計らっていたかのようにニヤリと口を歪ませながら現れる。
「殺せんせー」
「乃咲くんを前線に出す。それはとても良い試みです。ですが、今までに例がない試みでもあります。さて、そんな君たちに先生から一つ、アドバイスをあげましょう」
実に楽しそうに、面白そうに殺せんせーが言った一言に俺は勿論だが、みんなも思わず言葉を失った。
それは、作戦というにはかなり破綻していた。学秀がどんな作戦で来るか分からない以上、俺たちは普段以上に密に連携を取り、予め細かな作戦を練る必要があると考えていたから、殺せんせーの言葉は予想の斜め上だった。
「勝てるのか……それで」
「ヌルフフフフ。それはキミたち次第です。乃咲くんは磯貝くんを、磯貝くんは乃咲くんのことを。それぞれ違う立場で信じること。それができれば、私が授けたアドバイスは君たちに良い結果を齎すことでしょう」
そんな風に言う殺せんせーは実に楽しそうだった。
「おいおい……。ここまでやるかよ……!?」
本校舎の一室。そこには異様な空気があった。
飛び交う無数の異国語と広い教室を手狭に感じさせる巨体を持った男が4人。そして、この場の支配者たる少年がまだ15になったか、ならないかという齢ではとても出すことのできないはずのオーラを纏う。
「これでも足らないくらいさ」
「『浅野。俺たちはコイツらを倒せば良いんだな?』」
「『あぁ。その写真に写ってる4人。特にその銀髪をマークして欲しい。フィジカルと言う意味では完全に僕より格上だ』」
「『ほぉ……。キミにそこまで言わせる奴がこの小さな島国に居たとはな。それも同い年だろう?腕がなるじゃないか』」
「『だが、今回はあくまで棒倒し。喧嘩ではないことは忘れないで欲しい。流石にルールが適応される者以外が目に見える暴力を振るうのは生徒会長としても看過出来ないからね。だけど、そいつは間違いなくキミたちを退屈させることはないだろう』」
「……すごい……。何ヶ国語話せるんだ?彼は」
「流石僕らのリーダーだ……」
ペラペラと複数の言語を使い分ける浅野に他の五英傑と呼ばれる生徒たちが畏怖の声を漏らす。
「さて。今キミたちに言ったようにこれでもまだまだ足らない。E組を倒すにはこれでも力不足だ」
「そんなことあるのかな……?銀の死神とか赤い悪魔とか。乃咲と赤羽が呼ばれてるのは知ってるけど、それでも所詮は僕らと同じ中学生3年生だよ。流石にこの時点で過剰戦力なんじゃないかな。いくらなんでも……」
「荒木。キミの言いたいことは分かる。でもね、今年のE組は一味違う。球技大会のエキシビジョンに始まり、前回のテストもそうだ。今回のE組は逆境に強い。出来ることをやる程度では負ける。"そんなこと普通はやらない"と思うような事まで手を尽くしてようやく勝ちの目が見えるかどうかだ。欲を言えば、彼らと同等の戦力を倍は用意したい」
そう。この戦力は普通に考えれば過剰だ。
元々の人数差に加えて、屈強な外人部隊で4人追加。側から見れば、これで勝てない方がおかしいと思われるほどに。
しかし、浅野は知っている。E組は一般の生徒ではないこと。日常的にマッハ20を狙うアサシンであることを知っている彼にとって、人数の差は安心する材料にはならなかったのだ。
「蓮、荒木、小山、瀬尾。君たちに頼みたいことがある。A組において僕に迫る実力者である君たちにしか任せることのできない重大な役目だ。頼まれてくれるかい?」
「ふっ……任せてくれ。完璧に遂行してみせるさ」
「ギシシシ。死んだな、アイツら」
「あぁ。今後しばらくは僕らに反抗できないような勝ち方をしてやろうじゃないか」
「ボッコボコにしてやろうぜ!」
同意を得られた浅野は言い放つ。これもまた、作戦と言うには大掛かりで破綻している指示を。
その指示を受け取った4人はしばらく困惑したような顔をした後、仕方なさそうに肩を竦めて笑ったと言う。
A組とE組。棒倒しの皮を被った異形の争い。椚ヶ丘学園に後世まで語られることになる一戦の幕が上がろうとしていた。
あとがき
はい、あとがきです。
A組潰すゾ!ということで結束したE組。悠馬は仲間を信じてない訳じゃないけど、自分の所為で周りに嫌な目に合わせてしまうのでは?と慎重になってますね。果たして、殺せんせーが授けたアドバイス、五英傑に浅野が課した指示とは!?
次回、ちょっとした箸休め。
「理事長先生、何も言わずに俺と一緒に来てください……!」
圭一が叫んだ言葉の真意とは!?
次回、カリモノ競走の時間!
今回もご愛読ありがとうございます!