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今回も投下しますのでお付き合いください……!
「………うん、正解」
俺の問いかけに彼女はゆっくりと、しかし確かに頷いた。嬉しそうに、悲しそうに、寂しそうに目を細めて、まるで何かを諦めたみたいに笑って肯定した。
できれば外れていて欲しい考察だった。そうでなくては茅野があまりにも可哀想だ。だって、俺は彼女には同じ悲しみを共有できる身近な人物がいると思っていた。だから、気にかけることはしても、過剰に気遣うことはしないようにしていた。
でも違った。そんな相手はいなかったんだ。
わかってる。別に初めから知っていたところで何が出来たのかなんて分からないし、何も出来なかった可能性の方が高い。でも、知っているなら、もっと接しようはあったと思う。
全て結果論で、後から出て来た結論。途中で気付かなかった俺にとやかく言う資格はないのだろうけど、それでも何かできることはあったんじゃないかと思いたい。
「驚いたよ。まさか気付いてくれるなんてね」
「…………気付けたとは言えないだろ。半ば答えが現れてからのカンニングみたいなもんだ。偽名や戸籍の改竄。普通は無理だとその可能性を切り捨てようとしていたくらいだ」
「でも、普通はそこまで考えられないよ。それは、アンタが私をしっかり"見て"くれてたってことだもん。今回の件で乃咲に非はないよ。むしろ感謝してる。殆ど情報なんてなかったのにさ。ありがとね、乃咲。私を"見つけて"くれて」
茅野……雪村は、そういうと殺せんせーを目を向けた。
これまでの人懐っこい色はなく、頓珍漢に対しての苦笑でもない。悲しそうな、憎しみがある様な、迷いと負の感情が混ぜ込まれた様な複雑で険しい顔だった。
「失敗しちゃった。渾身の一撃だったのになぁ」
「茅野さん………」
「違うよ。乃咲も言ってたじゃん。茅野カエデなんて初めからいなかったんだよ。私の苗字、分かるでしょ?」
「……………雪村さん」
「うん、それでいい。殺せんせー、今回は私に会いに来たのは……お姉ちゃんの遺族と接触する為ってのが目的だったんでしょ?知ってるよ、昨日、乃咲と話してるの聞いてたもん」
まじか……!?
茅野のカミングアウトに愕然とする。あの時、一応は周りに気を配っていたはずなのに、全く気が付かなかった。
そして、殺せんせーもその発言に驚いているあたり、気付いていなかったのだろう。俺だけならまだしも、殺せんせーにすら気付かせないなんて、どれだけ隠密能力が高いんだ、彼女は。
「お姉ちゃんが死んだ理由。それに対して全部わかってる訳じゃないけど、でも、殺せんせーが殺したくて殺した訳じゃないってのは何となく理解できた。うん、何となくわかってたよ。殺せんせー、そう言う人じゃないもんね」
雪村の言葉はどこか、自分に言い聞かせる様だった。まだ、自分なりに自分を止めようとしている様な、燃え上がる炎を何とか鎮めようとしているような、葛藤に似た雰囲気があった。
でも、それでも抑えきれない部分が徐々に言葉の語気を強めていく。冷静に話そうとしていたのに、自分が見たものを思い出して感情的に熱くなり始め、冷静さが失われてゆく。
「この教室で見た殺せんせーは、進んで人を殺す奴じゃない。助けられるなら助けるし、助からないんだとしても最善を尽くす。そんな人に見えた。でもね?それを感じる度に思うの。理解してても納得できないの!なんで?なんでお姉ちゃんを助けてくれなかったの?!そんなに万能なのに、なんで?どうして!!?」
彼女は一体、何を見たんだろう?
雪村の殺せんせーに向ける感情には憤りだけでなく、別の納得できないことへのやり場のない思いがある様に見えた。
きっと、俺と殺せんせーの会話を盗み聞いただけでは抱けない何が。説明できない何かを見たんじゃないかと思わせた。
「本当は、先生が殺したんじゃないの?」
「……………」
「何とか言ってよ、どうなの!!?」
「私が、殺したようなものです。私の浅慮が、短慮が、至らなさが。キミの姉を、あぐりを殺してしまった」
「っ!!!」
彼女の瞳に憎悪が宿った。こうなってしまっては、もうこちらの言葉を聞く耳など持たないだろう。
今の状況を見て、それだけはわかった。そして、特に慌てることなく、冷静にそんなことを考えてる自分に嫌気がさした。
雪村の首から伸びた触手が殺せんせーに迫る。
マッハ20とはいかないが、それでも常人には視認すらできないであろう速度で、怒りに任せた一撃が迫る。
「ぐっ……」
殺せんせーはそれを受け止めた。
激情に染められるように黒く変わる触手を。
「この後に及んでまだそれ!!?言い訳の一つでもしてよ!!私は殺してないって言うなら言い切ってよ!!」
悲痛な叫びだ。遺族の正当な要求だった。
殺せんせーと雪村先生の間に何があったのか。それは俺も分からない。殺せんせーの浅慮と短慮とはなんなのか。それも分からない以上、本当に予想すら出来ないことだ。
でも、俺も殺せんせーが進んで殺したとは思えない。きっと雪村もそれは同じで。だからこそ、彼の口から否定して欲しいんだ。自分は殺していないんだと。殺せんせーが殺したと言う疑念を直接晴らして欲しかったんだろう。
カルネアデスの板。緊急避難。
以前、殺せんせーを殺した時に考えた理屈。それが適応される状況とは違うだろうけど、でも、それに当てはめると両者の気持ちも分かる気がしてくる。
雪村先生は板に元々掴まっていた人。
殺せんせーは板に掴まれなかった人。
雪村は雪村先生の家族であり、遺族。
雪村先生は殺せんせーを助ける為に、自分が元々掴まっていた板を殺せんせーを譲り、亡くなった。
先生は緊急避難が認められる状況でも相手を助けることを選んだ。殺せんせーだってもちろん、緊急避難が認められる。そして、実際に判決として無罪を言われたとしよう。
この時、遺族の雪村はどう思うだろう?お姉ちゃんらしい最期?それとも、何で殺せんせーが助かってお姉ちゃんが死んでしまったのか?という憤りだろうか?
きっと、どれも違う。言い切れない。俺の妄想でしかない。でも、真っ先に思うのは、"知りたい"という気持ちだろう。
本当にお姉ちゃんは板を譲ったのか。殺せんせーは本当に板を譲られたのか。殺せんせーが実は雪村先生を押し退けて奪い取ったんじゃないのか?という疑問と疑念。
だから、彼女は問い掛ける。自分の憤りを、肉親を失った悲しさを誰に向ければいいのか、誰にぶつければいいのか分からないから。その矛先を向けるか、矛先を下すのかを決めるために。『殺せんせーは、お姉ちゃんを殺したの?』と。
一方、殺せんせーは答えられなだろう。『自分は殺してない』とは口が裂けても。だって、自分に板を譲って雪村先生は亡くなったのだから。手は下していないからこそ、『自分が殺したようなもの』としか答えられないはずだ。
「………………」
息を呑んで2人を見つめた。
どちらが悪いわけではない。
雪村は、感情を向ける相手をはっきりさせたいだけ。
殺せんせーは、自責から否定できないだけ。
もちろん、事実は分からない。2人はもっと別の思惑があるのかもしれないし、殺せんせーは本当に雪村先生を殺してしまった可能性はあるのかもしれない。だから、あくまで俺の妄想ってだけ。何の根拠もない、無責任な想像だ。
でも、結局はそう言うことなんじゃないだろうか。
歯痒いことだ。2人の間に割って入ろうにも、2人を納得させるだけの言い分は思いつかないし、なにより、人間に触手を着けたらどうなるのか。それはイトナの件である程度は想像できる。
雪村にはあまり時間は残されていない。もしかすると、時間が残されていないことを実感し、焦り、結論を急ぎ、イトナの時のように思考が一つの方向にしか向かなくなって来ているからこそ、こんな局面になってしまったのかもしれない。
「……答えられないなら別にいいよ。何も言ってくれないなら、私は、あの日見た光景を信じて殺すだけ。しくじったのは悔しいけど、切り替えないとね。明日また殺るよ、場所は直前に連絡するから。絶対に来てよね、殺せんせー」
彼女はそういうと触手で山の方の木の枝を掴み、大きく跳躍した。動きが早い。イトナの時とは比較にならない。
今走れば間に合う。だが、今の雪村の状態が分からないことには下手なことができない。どうするべきか。
「……ありえない」
そんな時、ポツリとイトナの声が聞こえた。
「メンテもせずに触手なんか生やしていたら……地獄の苦しみが続いていたはずだ。脳みその中で棘だらけの虫が暴れ回っているような気分がする。表情にも出さずに耐え切ることなんてまず不可能だ。絶対にありえない………」
触手持ちだった経験からか、人一倍、雪村を心配そうに背中を見送るイトナ。やはり、そうとうキツイのだろう。
「なぁ……。乃咲、アイツが雪村先生の妹って本当なのか?」
岡島のそんな声がした。
みんなの視線が今度は俺に向く。
今年に入って何度目だろうか。こうやって真偽を問う視線を向けられるのは。仕方ないとは言え、少しキツイ。しんどい。仕方ないと納得してても、周りより少し多く情報を握ってるだけで毎回こうなるのはやっぱり嫌だな。
「本当だった……らしい。俺も確信したのはさっきだ。夏休み明けにさ、なんとなく散歩してたら偶然、茅野とばったり出会したことがあった。そん時にさ、少しだけ話してくれたんだ」
「………さっきの話し方だと、雪村先生が……その……」
「………あぁ。亡くなってる。アイツが墓の場所も教えてくれたし、一緒に墓参りにいったから。雪村先生が亡くなってることは知っていた。悪いな、言ってなくて」
「なんで………って聞くまでもないね。乃咲クンがそう言うの黙ってる時って、口止めされてるか、俺らに話さない方が良いって判断した時だし。言ってないじゃなくて言えなかったことなんでしょ。ダメだよ、誤解産むからそこはしっかり言わないと」
「……………でも、言わなかったのは事実だし。みんなにまだ話してないこと結構あるし。でも約束してるし……」
「ほんと不器用だよな、お前……」
クラスの大半から呆れ混じりの、その他からは生温かい視線を向けられる。カルマのフォローのおかげで干されることはなさそうだ。まぁ、どうせみんなの事だし、仮にフォローされなかったとしても、干されることはないと思うが。
「にしても……まさかの人物だな……。雪村先生って、雪村あぐり先生のことだろ?俺らの……元担任じゃんか」
「んー……?でも、やっぱり似てるように見えないよな……」
「つーかさ、実は俺、茅野のことどっかで見た事あるような気がしてたんだけどさ……。キツめの表情と下ろした髪で思い出した。あれ、磨瀬榛名じゃないのか……?」
三村が訝しげにそう言いながら、スマホを見せてくる。
そう言えば、以前、そんなことを考えていた。茅野と磨瀬榛名は似ていると。なんなら本人に言ったことすらあった。
あれから何度か磨瀬榛名が出てくる映画を見た。他ならぬ茅野本人のオススメで。確かに、雪村の髪の色を雪村先生と同じ黒に脳内補完してみると、磨瀬榛名にしか見えないな。
普段なら、役者が自分が出てる映画を勧めてくるという状況を揶揄うところだが、今はそれどころではないか。しかも当の本人もいないしな。無事に連れ戻して絶対に揶揄ってやる。
んでも、俺、こうして考えるとふとした考察や閃きみたいなのが、割と正解というか本質に近いところを射抜いてることが多いんだよな。今まで可能性の範囲を出ないとか、あくまで他人の空似だと自分の中で切り捨てて来たが……。
つい、答えが出てから思ってしまうな。もっとこうすればよかった、ああすればよかったって。
「……どれが、彼女の本当の顔なんだろう?雪村先生の妹、天才子役?それとも茅野カエデ……?全部、演技だったのかな?」
誰かの呟き。抱いて当然の疑問。いや、不安だろう。
みんな信じたいんだ。茅野はみんなを引っ張るタイプではなかったけど、みんなの中心に近い位置にいた。そんな彼女の全てが演技だったとみんな思いたくないんだろう。
それに対する答えなら、俺は持っている。
「違う。雪村先生の妹としての顔も、天才子役としての顔も、俺たちと一緒にいた時の顔も、全部本当だったはずだ」
「なんでそう言い切れるのよ?」
「覚えてるか?イトナの事件の時、暴走したイトナの触手を破壊しようとした時、茅野は俺を止めた。『今、触手を壊したら取り返しの付かないことになっちゃうよ』ってさ。今にすれば、あの言葉。そうとう怪しいよな。確かに様子からすれば一目瞭然なのは違いないけど、『なんでそんなことをお前に分かるんだ?』って疑問に思われてもおかしくない言葉だった」
「…………あ、確かに言ってた」
「アイツが、見せていた人当たりのよさも全て演技なら、復讐の為だけにこの教室で生活していたなら、こんなセリフは言わないはずだ。なにより、演劇発表会の時にアイツが言ってたんだよ」
「………なんて?」
「『役者って演技を続けてると役から抜け出せないことも珍しくない』ってさ。復讐から始まったのは事実なんだろうけど、でも、全部が嘘だったなんてことはきっとない。それなら、俺に雪村先生のことを話すことは悪手が過ぎる。ここまで緻密に進めて来た暗殺計画を破綻させかねない手だ。茅野は………」
最近、アイツは俺に言いかけていた。
雪村先生の墓前で、熱に浮かされながら。
「茅野は助けて欲しいんじゃないのか?」
その一言でみんな顔を上げた。
目を見開いていた。
「自分でも分かんなくなったんじゃないのかな。それこそ、役から抜け出せなくなったんだ。茅野カエデという役からも、姉の仇を殺す復讐者としての役からも。だから、殺せんせーに答えて欲しかったんだと思うぞ。この教室で見て、殺せんせーは殺してないのかもしれないって思い始めてしまったから。復讐は正しいのかって。だから、聞いたんだ。本当に殺したのか、本当は殺してないのか、はっきり答えてって。まぁ、俺の想像だけどな」
「………きっと、その通りなんじゃないかな。圭ちゃんのこう言う時の想像って大体当たるし、私もそうだって信じたい」
俺の言葉にヒナが真っ先に頷いてくれた。
こう言う時、やっぱりヒナは頼りになる。
「…………だな、俺も信じる」
「うん、私も」
「んまぁ、そうだよな。アレ全部演技だったら、俺しばらく人間不信と女性不信になる自信があるわ」
「あんたの場合、少しは女性不信になった方が素行良くなるんじゃないの?女タラシクソやろう?」
「うっわ、ひっでぇ!!?」
悠馬と片岡がヒナに続き、前原が戯けて岡野が乗っかる。
少しだけ、みんなの雰囲気が明るくなったところで矢田さんが言う。最後のダメ押しというか、釘を刺すように。
「殺せんせー、カエデちゃんを助けたら全部話してよ。私たちも殺せんせーが雪村先生を殺したなんて信じないから。カエデちゃんが戻ってくるまで聞かないからさ」
みんな、同じ気持ちなのか頷く。
殺せんせーも覚悟を決めてくれたらしい。
「はい。皆さんに、あぐりに誓います。まずは茅野さんを連れ戻します。彼女は私の大切な生徒です。そして、その後で全てお話しします。私と彼女の間に何があったのか、私は何者だったのか。キミたちの質問全てに対して」
殺せんせーの言葉にみんながもう一度、頷いた。
まずは茅野から連絡が来ないことには動けない。だが、裏を返せばそれまでは準備できるということ。
やれること、やっておくべきことはあるはずだ。状況によっては、死神の"奥義"が必要になるかもしれない。
みんな気が気でないだろうが、それでも落ち着きは取り戻した。何が出来るとは分からないけど、各々で準備は進めるだろう。茅野を説得する材料を探すか、言葉を尽くすか。どんな手段かは分からないけど、それぞれの方法で。
俺も最善を尽くさないと。
茅野を助ける。それが、俺が雪村先生にできる数少ない恩返しのはずだ。そして、先生への恩とか以前に俺自身も助けたいと思っている。何より一つ、心に引っ掛かりがあった。
きっと、みんなからしたらそんなこと気にしてる場合じゃないだろうって言われるかもしれないこと。
でも、俺がそうだったからこそ、つい気になってしまう部分。それが、俺にしか出来ない、彼女を説得する武器になり、手段になる。なんとなく、漠然とそう感じていた。
みんなが散り始める。ある者は教室に戻ったり、ある者はそれでもソワソワしていたり。それぞれの行動を開始する。
もう、授業という雰囲気でもないし、殺せんせーもそうしようとはならないだろう。先生にも準備はあるだろうし。
俺はひっそりとみんなの元から離れる。
ずっと持ったままだった刀袋から長い方を取り出し、なんとなく、鞘から少しだけ抜いて、刃を見つめた。
使うことになるかも知れない。俺が、彼女に死神の奥義を使うことになるのなら。この人の命なんて簡単に切り捨てられる武器を人間に目掛けて振るうことになるだろう。
正直に言えば怖い。そうならないのが一番だ。
でも、最善を尽くすために備える必要はある。
「圭ちゃん?」
そんな時、恋人の声がした。
「どうかしたか、ヒナ?」
「1人だけ校舎の裏に回っていくのが見えたから」
ひょっこりと姿を現したヒナ。振り向いた俺の手に握られていた物を見て、彼女は動揺した。
「ずっと何か持ってるなって思ってたけど……刀?」
「そう。この前の暗殺で俺のロングナイフダメになったからさ。ビッチ先生が弁償って言って代わりにくれたんだ」
「うわぁ……。本物なんて初めてみたよ……」
ナイフの代わりに刀を贈られたって部分で流石に引き気味な様子を見せるヒナ。気持ちは分かるので、苦笑を浮かべながら、鞘に納めて、袋にしまう。恋人であり、仲間であっても、人を殺せる武器をあんまり、見せびらかすもんでもないだろう。
「物騒なもん見せたな」
「気にしないで。気になって来ただけだからさ。大丈夫?」
「あぁ。大丈夫だよ。流石に今回のを俺の所為だ!なんて思い込むほど自意識過剰でもないから」
彼女にそうやって答えると、ヒナは不満そうな顔をした。
不満そう、というり、ムッとした。というべきかもしれない。
「そうじゃなくてさ、みんなから説明を求められた時のこと。圭ちゃん、しんどくなかった?」
「…………顔に出てた?」
「出てなかったよ。でも、心配になった。圭ちゃん、メンタル強くないもん。よく周りより先のこと考えてて予想して、それが当たってて。如何にも真実を知ってるみたいな話し方になっちゃって、あんな感じの空気になりがちだけどさ。そういうの圭ちゃんは嫌そうだなってなんとなく思ったんだ」
嫌そう。彼女から出たその言葉に少し胸が軽くなった。
そっか、ヒナは俺のことを見てくれてるんだなって。嬉しくなった。嫌だって、しんどいって、キツイって思ってることをちゃんと分かってくれてる人がいるんだと。
救われたような、報われたような気がした。
そう思った時には思わずヒナに手を伸ばしていた。
「わっぷ……圭ちゃん……?」
刀を置き、彼女の手を引いて抱き寄せる。
俺より小さく、柔らかく、温かい。安心できる陽菜乃の温もりと匂いがあった。
「……しんどかった。キツかった。嫌だった」
「……………うん」
「俺がクラスのみんなより色んな情報を持ってるのは確かで、みんなに話してないのも事実で、でも、それは口止めされてるからで。確かに話さない方が良いって判断して話さないことあるけど、そこは悪いと思ってるけど、でも、なんで何がある度にあんな感じの空気にならなきゃならないんだろう……」
「うん……」
「みんなが悪いわけじゃないのは分かってる。みんなのことが嫌いなわけない。別に責められてる訳でもないって知ってる。でも、やっぱり、あの雰囲気は居心地悪いよ……」
「うん。ありがとね。いつも我慢させてごめんね」
溢れ出した弱音を受け止めるようにヒナの手に力が入る。確かに抱き返される感覚に、こっちの力も強くなる。
苦しくないか、痛くないか。そんなことを思いながらも、彼女から手が離せなかった。
俺の弱さに、弱いところに気付いてくれたヒナの腕の中が、なによりも居心地のいい場所だと改めて思った。
「………ヒナ」
「なぁに?」
「…………どうやったら、茅野を助けてやれるかな」
「私には……正直、言葉を投げて感情に訴え掛けることしかできない。カエデちゃんとは仲がいいと思ってたけど……でも、助けてあげられる言葉を掛けられるかは分からない。だから、どうしたら助けてあげられるのか、分からないよ」
分かっている。茅野を助けてやれる確かな方法なんて誰も分からない。イトナの時みたいに無理矢理、触手を奪うことだって視野に入れるべきなのかも知れない。でも、それは助けたとは言えないだろう。
俺の中に浮かんでいる一つの引っ掛かり。それが俺が彼女を説得する際の武器になるかも知れないとは変わらず思っている。それでも、それすら、アイツに届かなかったら。そう考えて、その先を想像するのが怖かった。
だけど、ヒナは俺の背中に回した手でポンポンと叩きながら言った。俺の背中を押してくれた。
「でも、圭ちゃんの言葉なら届くと思う」
「どうして?」
「だって、圭ちゃんは"見てくれる"人だから。誰も気付かなかったのに、カエデちゃんが雪村先生の妹だって、気付いてくれた。なんとなく、夏休み明けて少ししてからあの娘が圭ちゃんと距離が近かった理由が分かったよ。2人に何があったかは分かるないけど、嬉しかったんじゃないかな」
「………茅野の笑い方が、なんとなく、雪村先生に似てるって思った。それを伝えたんだ。そしたら、先生が死んだこととか、お墓の場所とか色々と教えてくれた」
「じゃ、多分それだ。申し訳ないけど、私は気付かなかった。笑い方が似てるとか思いもしなかったから。たぶん、それはみんなも同じ。だけど、圭ちゃんだけは気付いてくれた。偽名なのに、あんまり似てないのに、でも、大好きなお姉ちゃんに似てるって繋がりすら匂わせてなかったのに気付いてくれたことが嬉しかったんだよ、きっと」
ヒナは少し俺を抱き締める力を強くして、ちょっと口を尖らせて、愚痴るように、俺に苦笑しながら言った。
「まぁ、妬けるけどね。付き合う前とは言え、いつの間にそんなことしてたんだ〜とか思うと嫉妬の炎がメラメラと燃え上がり始めそうだけど、でも、同じくらい嬉しいよ。好きになった人が、誰よりも人を見てあげられる人だったってことだもん」
「ごめん……」
「謝んなくていいって。別に浮気でもないし、付き合う前のことにとやかく言うつもりはありません!んでも、どうせなら、圭ちゃんの手で助けてあげて欲しい。カエデちゃんも、その方が嬉しいと思うから。それに、どうすれば助けられるか分かんないって言ってるけど、圭ちゃんのことだから、説得する内容は考えてるんじゃないの?」
「…………うん、考えてはいる。説得というより、語りかけるに近いのかもしれないけど、一つだけ。茅野カエデが偽名だって知った時から、俺の中で引っ掛かってることがある」
「それは何かな?」
「…………アイツ、この一年で誰かから"名前"で呼んでもらったことはあったのかなって」
「名前?」
ヒナの言葉に頷きながら思い出す。
他ならない、自分の過去を。寂しかった記憶を。
「俺は昔から、褒められる時に『流石、乃咲先生のお子さん』って散々言われてきた。それは何度も言ったよな?それが最初は誇らしかったけど、だんだん、嫌気がさして来たって」
「そうだね、うん。覚えてるよ」
「俺は、その時に思ってたんだ。『俺の名前は"乃咲先生のお子さん"じゃない』って。『すごいね、圭一くん』って誰でも良いから言って欲しかった。ちゃんと、名前で呼んで欲しかった。自分に向かって話しかけられてるのに、語り掛けられてるのに、自分のことを褒めてくれてるのに、自分に言われてる気がしなかった。自分が認められてる気分にはならなかった」
「…………うん」
「だから、茅野が偽名だって知った時、気付いた時、ふと思ったんだ。茅野は……雪村は、この一年で誰かから"名前"を呼ばれたことがあったかなって。茅野カエデじゃなくて、雪村を"見て"やれた奴はいたのかなって」
「…………」
回された手の力は強くなり、手が一つ、離れたと思ったら、背中を優しく撫でられる。ヒナは、ただ優しく笑っていた。
「相手の名前を呼ぶことは、存在を認めるってこと。それは世界中で言われてること。だったら俺は、名前で呼んでやりたい。茅野カエデは確かにこのクラスの仲間だ。でも、これが俺の独り善がりじゃなくて、雪村も望んでくれるなら、しっかり本当の名前で呼んで、話してみたいんだ。それが、俺にある、唯一のアイツを連れ戻す為の道筋なんじゃないかなって思ってる」
「………うん、うん。それならきっと、通じると思うよ」
「そうかな……?」
「うん、きっとそう。彼女が戻って来てくれるか、それはわからないし、断言はできないけど。でも、圭ちゃんの気持ちと言葉は絶対に届くと思う。むしろこれで何も響かないなら、私……たぶん、カエデちゃんのこと、嫌いになっちゃうかもしれない」
「な、なにもそこまで言わなくても………」
「そういう話なの。少なくとも私にとっては。この辺は複雑な乙女心を分かって下さ〜い」
まぁ、恋人である自分を差し置いて彼氏が別の女のことを考えてる上、自分に抱きつきながら、別の女の相談されてるわけだし、彼女としては面白くないか。それも当然だ。
ヒナは色々と理解を示してくれてるし、こうして俺を受け入れてくれてるけど、でも内心としては複雑だろう。
色々と終わったら、ヒナのこともっと大事にしないとな。
「でも、カエデちゃんの本当の名前って……?」
「………そこなんだよなぁ。雪村までは分かってる。というか、以前、雪村先生に聞いたこともあったんだけど…………肝心な部分が思い出せない。思い浮かぶのは、フルメタルジャケットの微笑みデブのモノマネしてる雪村先生の姿だけだ」
「どんなシチュエーション!!!?」
「いや、ちょうど雪村先生の妹の話題が出てたんだけどさ、あんまり興味なくて適当なこと言って躱してたら、まさか本当にモノマネできると思わなくてさ。めちゃくちゃクオリティの高い微笑みデブを見せられたから、お返しに目標を果たして発狂してるアルフレートの物真似を見せたんだ。しばらく爆笑してたな。女性が男の前で見せちゃいけない顔になってた、笑いすぎて」
「………ねぇ、実は雪村先生と仲良かったりしなかった?」
「そうでもないだろ、別に」
クラハシウムは補充できた。
よし、頑張ろう。
「ん、ヒナ。もう大丈夫。そろそろ行ってくる」
「ほんとに?まだこうしてて良いんだよ?」
「アイツを助けた後に取っておくよ」
名残惜しいが手を離す。
ヒナから少し離れて、気合を入れる。
「思い出す手段、実は一つだけ心当たりがあるんだ」
「まじ?」
「あぁ、マジ。だから、ちょっと行ってくる。ヒナは俺が思い出すの信じて待っててくれ」
「分かった。でも、危ないことはダメだよ?」
「大丈夫。殺せんせーに手伝ってもらうから危ないことはないよ。ちょっと精神的に死んでくるわ」
「……………えっ!!!?」
困惑するヒナをその場に残して俺は殺せんせーのいる方へ向かい、声を掛けたら、律にもみんなにも知られないようにスマホの類も全て教室に置いて、2人で木々の中へと進む。
ここらが覚悟の見せ所だろう。口先だけの男ではなく、しっかり行動で示す男になるために。
「乃咲くん……?どうかしましたか、こんな森の奥まで来て」
「いえ。殺せんせーに一つお願いがあるんです」
「お願い、ですか?」
俺の言葉に不思議そうな顔をする殺せんせー。
普段の俺なら、殺せんせーにお願いとかするよりも、茅野を助ける手段とかを探しているか、考え込んでいるかの2択だったろうし、その反応も分かる。だが、今回は考えるより、探すより、行動するべきと思った。
「死神の"奥義"、俺に使ってください」
「っ!?正気ですか!?」
「正気ですし、マジです」
俺は殺せんせーに話した。今後、あり得るかも知れない展開を。俺が想像する限り、発生しそうな最悪の可能性。
イトナの時を思い返せば、茅野は暴走状態になるかも知れない。しかも、彼女の触手はもしかすると、彼女の中に眠る復讐心を糧にしている可能性が高いし、イトナの時以上に話が通じないかも知れない。
あの時みたいに、最悪はクラップスタナーで意識を飛ばすことも視野に入れるべきだが、あれは、相手の波長に合わせて同じ波長をぶつけて意識の波を相殺し、思考や意識を飛ばす技。今の茅野が相手じゃ、同じ波を当てようとしても、波長が不安定すぎて返って刺激する結果になりかねない。
野生動物のドキュメンタリーとか見てると分かるだろう。音ってのは、生き物をビビらせる上で有効な手段だが、タイミングを間違えば、ビビらせるどころか警戒させる結果になりかねない。今回、クラップスタナーを使うのは少しリスキーだ。
「そこで茅野の意識を刈り取れるとしたら、もう先生から伝授されてる途中の"死神の鎌"くらいしか思いつかなった。クラップスタナーと同系統の技でありながら、相手の波長に関係なく、意識を刈り取れる奥義しか有効打はない……」
「………しかし。あれは決して子供に使うべき技ではない。まして自分の教え子に使うなど……。茅野さんの意識を逸らす方法は私の方でも準備しています」
「例えば?」
「茅野さんは私への復讐心、あるいは猜疑心で動いている。目的は私を殺すこと。そして、私最大の弱点であり、急所である心臓の位置を彼女は知っている。だから、あえて私は心臓を彼女に貫かせます。その時、必ず隙は出来る。その状態ならクラップスタナーも通るはずです」
「それ、成功したとしても殺せんせーのダメージがバカにならないだろ。意識を飛ばせても触手を取れるのはアンタだけなんだぞ。万が一があれば2人とも揃ってお陀仏だ」
「しくじりません」
「しくじらなかったとしても可能性は排除するべきだ。99%成功する作戦でも、1%は失敗する。1%で成功する作戦が本当に上手くいく可能性もある。不安要素における可能性ってのに"低い"なんて概念はない。あるだけで問題なんです」
「………ぐぅの音もないくらい正論ですね」
「殺せんせーの心情的にしたくないことは理解します。でも、実際に茅野の前に立った時、他に手段があるとも思えないんです。仮に殺せんせーが茅野に使うとしてもそんな隙があるかどうか。だから、技を使える奴が1人でも多い方がいいでしょう?」
殺せんせーは俺の言葉に俯く。
そして、最後の抵抗なのか、それとも質問なのか。一つだ決して疑問を俺に向かって投げかけた。
「……今、キミに使って、修得できる可能性は?」
「俺は今日まで色んな技を盗んで来た。烏間先生の戦闘技術、ビッチ先生のワイヤー術、そして2代目の技。見ただけの技は修得に時間は掛かるけど、受けた技は直ぐに修得してます。自分のモノにできる可能性はゼロじゃないって思ってます」
「…………ずるい言い方をするようになりましたね」
「言葉ってのは精神的に、思考的に相手を囲い込むのに最も強力な武器ですから。伏線ってのはその為に貼るんですよ」
こちらの言葉に殺せんせーは苦笑して、観念したように俺を見た。こんなふうに殺せんせーを観念させるのは何度目かな。
屁理屈を捏ねることだけはどんどん上達していってる。俺って実は頭にペが付くタイプの天使の適性あるかもな。
まぁ、要するにペテン師なわけだが。
「わかりました。キミを信じましょう。刀を貸して下さい。キミが覚える技なのですから、キミの武器で実演した方がいい」
頷いて殺せんせーに刀を渡す。
どうやら耐先生コーティングは刀身にしか施されていなかったようで、彼の触手は弾けることなく、しっかり刀を掴んだ。
「これから仕掛けます。コツを話しながら実演しますので見逃し、聞き逃しがないようにお願いします。本当なら何度でも実演してコツや質問に答えてあげたいところですが……あまり、生徒にこんなことはしたくありません」
「………お願いします」
彼は頷くと刀を持って少し下がった。
俺と少しだけ距離を空けて、徐に2本の刀のうち、脇差の方に力とありったけの殺意が込められる。
本来、殺意だとか、殺気だとか感知するのは難しい。でも、殺せんせーが触手に力を入れた時、脇差に目が吸い寄せられた。そこにブラックホールでもあるみたいに、視線が吸い込まれた。
「知っての通り、この技はクラップスタナー。それもロヴロさんがキミや渚くんに伝授した猫騙しに近い性能と性質を持っています。必ず殺す技ではなく、必ず殺す為の技。使用条件は、武器が2本あること。そして使用者自身に卓越した技量と人並外れた集中力があること。この2つです」
殺せんせーはゆっくりとこちらに歩み寄りながら脇差を宙に置くように手を離し、急加速した。
「まずは殺意を凝縮させた一つ目の武器を捨てることで相手の意表を突く。ここまでは猫騙しと同じです。でも、それと違うのはここから。折角です、気は進みませんが、技を受ける側として、そして使い手として。覚えていなさい———死ぬ感覚を」
視線は今だに殺せんせーが直前まで握っていた脇差に向けられている。殺意が込められていたそれを手放された意表。初見に比べると驚きは薄いが、やはり、目を引かれる。
次の刹那、殺せんせーが握っていた刀を上段から真っ直ぐ。脳天から股下まで俺の体を叩っ切るように振り下ろした。
込められているのは、今、殺せんせーが手放した脇差以上の殺意。殺せんせーのスピードと意表を突かれてフリーズし掛けていた頭が働きを放棄する。
————あ、これは死ぬ。
拍子抜するほどあっさりした自分の中の結論。
これまで何度か死ぬかもしれないと思ったことはある。ガストロに銃撃された時、過労で倒れた時、シロにトラックで引き摺られた時、死神と戦って負けた時。
最も死を意識したのは銃撃された時だった。
最も死に近かったのは過労で倒れた時だった。
最も痛みを感じたのはトラックて引き摺られた時だった。
最も絶望したのは死神に負けた時だった。
それらに比べれば優しい。だって、殺せんせーは俺たちを絶対に傷付けないと分かっているから。これはそう言う訓練なんだと理解しているから。だから、恐怖はない。
だけど、身体はしっかりと理解していた。殺せんせーから放たれた一閃が、俺の命を刈り取るものだと。受ければ避けようのない死が訪れるのだと。身体が理性を上回る速度で働き、普段のゾーン以上に世界を緩やかに停止させ、脳に、これまでの経験から生き残れる方法を検索させる。
ついさっき、働きを放棄したはずの脳が凄まじい速度で活性化する感覚が頭に焼き付けられる。
死んだことを実感し、白く染まった視界。それが徐々に暗闇に落ちていく。まるで人形の繰り糸でも切れたみたいにプツリ、と身体から力が抜け落ちる。身体が、沈む。
「殺意を凝縮させた一つ目を捨てたら、二つ目の武器にそれと同等以上の殺意を込めて相手に振いなさい。全霊で、殺意と殺気を込めて、一撃必殺を意識して、血の一滴も流させることなく、相手の身体と精神に自分の死を理解させなさい」
「攻撃を当てることなく、しかし、当たると確信させ。外傷は与えず、しかし、死を実感させる。これが、最高の殺し屋だった者として私がキミに伝える"奥義"です。必ず殺す"為"の技。そして同時に絶対に殺さない必要のある技。手を下すことなく、汚すことなく。身体に、理性に、心に、自らの死を確信させ、理解させ、一時的に仮死状態に陥れる」
「人間が、この地上の凡ゆる生き物が最も無防備になる瞬間。それは、"死ぬ瞬間"です。身体の糸がプツリ、と音を立てて切れるような感覚、徐々に暗転する視界、その間際で垣間見る走馬灯。この瞬間が無防備でない生き物は絶対にいない。だから確実に殺す為にあえて殺さず、この技を使うのです。キミの言う、あるだけで問題な不安要素を排除する為に」
「極めれば、そのままショック死させることも可能。現に私が殺したという証明の必要ない依頼ではこの技だけで仕事を果たして来ましたから。生きていた人間を傷一つない死体にすることすら可能にする。理解できそうですか?これが、標的となった相手を"自然死"させる死神の鎌って奴です」
殺せんせーの説明が脳に響く。まるで直接脳みそに書き込まれるように。今受けた技の術理が叩き込まれ、自分ならどう再現するのか、頭の中でシュミレーションが始まる。
それと同時、俺は走馬灯を見ていた。こんな時、並列思考を持っているとこんな風になるのか、なんて思いながら。忘却の果てに置いて来てしまっていた、どうでもいい記憶の中に埋もれていた一つの情報を引っ張り出してくる。
これが、殺せんせーに奥義を掛けてもらったもう一つの目的。技の継承とはまた別に、走馬灯から雪村先生の妹の名前を引っ張りだす。ガストロに銃撃された時、生まれてから聞いたことがない、母さんの声が聞こえたから、意識してなかった、それでも聞いたことがある情報なら思い出せると思ったから。
目的の情報を見つけると同時、俺の意識は途絶えた。
あとがき
……15000文字。
みなさま、今回も最後までお付き合い頂きありがとうございます。かれこれ200話近く連載してるのに今だに話しを切るべき部分を見失っております……。アレもコレもと闇鍋のようにブチ込む悪癖が……。もう少し簡潔にまとめられるように頑張ります……!
殺せんせーの奥義に関しては完全に妄想です。
死神が人間を自然死させた〜とかいう描写があったので、拾ってみたけど、人間を自然死させられるとしたら、身体が死を実感して、心が生きることを放棄するようなショック死くらいしか想像できませんでした……。
長くなってすみません。
今回はここまでということで……。
ご愛読ありがとうございます!