暗殺教室 不良児は認められたい   作:ZWAARD

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加えて、沢山の感想と誤字修正ありがとうございます。中には半年くらい前の話があり、『うわっ、気付かなかった』と驚く機会があったりしました。もっと誤字脱字をなくせたらな、と思います。

さて、今回も投下いたします。
お付き合いください……。


67話 呪いの時間

 

 放課後になった。待ちに待った放課後。帰りの挨拶もそこそこに教室から飛び出した僕らは山を駆け降り、本校舎を目指す。

 時間をかけたら2人とも帰ってしまうかもしれない。そうなると話すタイミングが掴めなくなってしまう。出来るだけ今日中に彼らと話したかった僕たちはビッチ先生に呼び止められても、途中で忘れ物に気付いても振り返ることなく道を駆け降りた。

 

 その甲斐あって、下校のピークに間に合った。部活に入っていない生徒たちが次々に互いに挨拶して帰って行く。

 その中に見知った2人を見つけた。朝の集会で与えた印象の所為だろう。乃咲が通る道を他の生徒達は怯えたように避ける。

 

「竹林、無理して一緒にいる必要はないぞ。お前まで孤立する」

 

「お気になさらず。僕は好きでこうしているだけだ。本校舎の生徒は勉強ができてE組でない生徒には普通に接してくれる。今、キミといる程度のことは足枷にすらならない」

 

「あ、そ」

 

 2人が歩いて来る。周りの視線を集めながらスルーを決め込む乃咲と竹林くんが近づくたびに頭の中でシミュレーションした内容が薄くなり、白く染まって行く。

 なんて、どうやって声をかければいいんだろう。そんなことを考え始めた時、磯貝くんがみんなを代表するように前に出て、2人の進路を塞ぐように彼らの前に立った。

 

「………ちょっといいか」

 

 けど、そんな彼もいざ2人を前にすると気の利いた言葉は出てこないらしく、呼び止めたのは短く端的な言葉。

 乃咲と竹林くんの視線は磯貝くんを向いた後、裏山から出て来た僕らを捉えて、次に遠巻きに僕らを眺める本校舎の生徒に向けられた。視線を集めていると気付いたのだろう、乃咲は頭を掻きながら口を開く。

 

「場所を変えよう。流石に目立つし、一般の生徒には聞かれちゃいけない内容もあるだろうからな」

 

 歩き出す。竹林くんは何も言わずに彼を追った。僕らも視線を巡らせ、頷くと先頭を行く乃咲の後に続く。

 こちらに振り返ることなく、黙々と歩き続ける彼らと僕らの間に会話はない。ただ気不味い沈黙だけが支配する。

 

 そして人気のない公園に着くと乃咲たちは徐に足を止めて僕らに振り返る。今日、初めて交差した視線には僅かな後ろめたさを見て取れる。乃咲たちは何も、僕らや暗殺がどうでもいいと思っているわけではないらしいことを感じた。

 

 竹林くんは多少気不味そうに。

 乃咲は真摯に僕ら一人一人と目を合わせている。乃咲のその視線は、どこか烏間先生に似ているような気がした。

 

「ここでいいだろう。見当はついてるが、念の為に聞いておこう。みんな、何の用だ?」

 

 集会の時のような他者を弱者に貶めるような声音はない。でも、こんなに近くにいるのに、こんなにも真摯に見てくれているのに、乃咲と僕らに心理的な距離を感じた。

 

「聞きたいことがあって来た。お前も竹林も、なんで抜けるのに一言の相談もないんだ?」

 

「何か事情があるんですよね?夏休みの旅行でも竹林くんがいてすごく助かったし!普段も一緒に楽しく過ごしていたじゃないですか!メイドの描き方とか、律にメイドを教えたり、メイド喫茶でのイケてる過ごし方を教えてくれたり……!!」

 

「ほとんどメイドじゃねーか……」

 

「乃咲!一緒に触手プレイのなんたるかで意見を戦わせたじゃねぇーか!唆るシチュ、刺さる性癖、フェチを刺激する触手の種類……!触手に絡まれる役はどんなキャラがいいのか!好きな触手もののエロ同人を見せ合ったじゃねぇーか!!」

 

「うわー……。お前らそんなことしてたのかよ……」

 

 岡島くんと乃咲の性癖暴露に少しドン引きしながら杉野が呆れたようにツッコミを入れる。けど、切り替えたように彼もまた2人に向かって声をかける。

 

「乃咲、竹林。俺たちは別にお前達を責めたいわけじゃない。ただ、無言で出て行かれるのが納得できないだけなんだ。教えて欲しい。なんで誰にも何も言わずにそっちに行っちまったのか」

 

 杉野の言葉が僕らの全てだった。ただ知りたい。彼らがそっちに行ってしまった理由を。こんなことになってしまったけど僕らは仲間だと思っている、乃咲も竹林くんも。

 

 乃咲は僕らの中で誰よりも殺せんせーに攻撃をヒットさせられるアタッカー。そして作戦を立てて指示を飛ばす事の出来る指揮官。暗殺にとってなくてはならない存在。

 竹林くんはいつも冷静にその深い知識から的確な意見をくれるアドバイザー。普久間島で僕らが行動を起こせたのは彼の的確な医療知識があったからと言っても過言じゃない。

 

 2人が抜けるのは戦力的に辛いし、精神的にも寂しい。でも、磯貝くんがさっき言ったように、前向きな理由があるなら応援したいとも思ってる。だからこそ、納得する為に2人の言葉が欲しかった。考えを聞いておきたかった。

 

「……聞かれて困る事ってあると思わないか?」

 

「え?」

 

 乃咲から飛び出したのはそんな一言。自分のやりたい事や目標でもなく、まして言い訳でもない。問い掛け。

 

「それはお前にとって聞いて欲しくない内容だってことか?」

 

「いや、違う。俺たちがどうするべきかって相談したとして、お前らが反応に困っちまうような内容だってこと。きっと答えられないし、内容がデリケート過ぎる。俺たちの今後を左右する問題に他人を巻き込んで良いのかって話」

 

「そんなの聞いてみないと分からないでしょ。乃咲たちが1人で抱え込むよりいい答えが出るかも知れないじゃん」

 

「じゃあ片岡。お望み通りに頼るとするよ。知恵を貸してくれ。地球の命運と家族の絆、取るとしたらどっちを取る?」

 

「…………なに、それ」

 

「これが俺と竹林の直面している問題だよ」

 

 乃咲の言葉に僕らは言葉を詰まらせた。地球の命運と家族の絆、そんな話が飛び出して来るだなんて誰も考えてなかった。

 けれど、いつまでも沈黙は続かない。ポケットに入れていたスマホが震え、取り出すとそこに律がいた。

 

『お話は聞かせてもらいましたが、乃咲さんらしくありません。地球が滅びてしまったらその家族の絆も意味を成しません。地球を救った上で家族との絆を掴む。合理的なあなたならそう言う思考も出来るはずです』

 

「そうだな、お前の言う通りだよ。ぱっと見だと俺の行動は合理性に欠けるだろう。それでも俺はこの道を選んだ」

 

「乃咲クンも竹林も要らないの?賞金100億。殺りようによっちゃもっと上乗せされるらしいよ?それでも抜けるってことは分け前要らないんだ?2人とも。無欲だね〜」

 

 カルマくんが2人のケツを叩くようにそう言うけど、反応は芳しくない。賞金100億円に魅力を感じていないみたいに。

 僕らの言葉は何も響かない。そんな風に思いそうになったその時、竹林くんがようやく口を開く。

 

「……せいぜい、10億円」

 

「……え?」

 

「僕の能力で手に入る賞金の分け前さ。僕単独で100億ゲットは絶対無理だ。上手いこと集団で殺す手伝いが出来たとして、僕の力で担える役割としては分け前はこのくらいがいいとこだね」

 

 帰って来たのは竹林くんの冷静な自己評価。自分の能力を誇張も過小もしない真っ直ぐな評価だった。

 そして続け様に語られる。彼の生い立ち。

 

「僕の家はね、代々病院を経営している。兄2人も揃って東大医学部だ。10億円という金額はね、うちの家族にとっては働いて稼げる金額なんだ。"出来て当たりまえ"の家なんだ。出来ない僕は家族として扱われない」

 

 出来て当たりまえ。出来なければ家族として扱われない。僕らはそんな経験をした事がない。だから、今は黙って竹林くんの心境を聞くことしか出来なかった。

 

「僕が10億手にしたとしても家族が僕を認めるなんてあり得ないね。『良かったな、家一番の出来損ないがラッキーで人生救われて』そんな一言で終わりさ」

 

 過酷過ぎる家庭事情。冷めている家族感。

 

「………」

 

「………」

 

 乃咲と僕らは彼の一挙手一投足を見守る。

 

「この前、初めて親に成績の報告が出来たよ。トップクラスの成績を取ってE組を抜けられることを伝えてようやく言ってもらえた。『頑張ったじゃないか』って。その一言をもらう為にどれだけ血を吐く思いで勉強をしたことか………!!」

 

 絞り出すような、吐き出すような吐露。竹林くんの勉強に対する姿勢はE組の中で誰よりも本校舎の生徒に近いものがあった。いつも追い詰められるように参考書を広げ、机に向かう姿。遊びに誘っても塾があるからと断る姿。

 

「僕にとっては地球の終わりより、100億円よりも家族に認められる事の方が大事なんだ……ッ!」

 

 かつてないほど感情がこもった彼のセリフは痛々しいものだった。けれど、いつも彼が見せていた姿の集大成をやっと認められたと語る彼のことを否定できるわけもなかった。

 

「……圭ちゃんは?」

 

 倉橋さんが乃咲を向く。それに釣られて自然とみんなが彼を見た。楽しむ時は楽しみ、笑う時は笑うけど、どこか飄々としていたクラスメイト。彼はどんな思いを抱えているんだろう。

 

「俺も粗方、竹林と同じだよ」

 

 短い言葉。でも、僕らを納得させるには充分だった。彼の父親はそれ程までに有名だった。〇〇サイエンスとか、〇〇解明!だとか、科学系の話題が取り上げられる番組や雑誌が出ると必ず姿を見せる天才科学者。

 そんな父親を持つ苦悩。それを優秀な家族と比較して劣等感を抱いている竹林くんの話とほとんど同じと形容されては納得するしかなかった。だって、それは僕らには分からない事だから。

 

………でも、声を出す仲間がいた。

 

「圭ちゃん」

 

 倉橋さんだった。彼女は一歩前に出ると真っ直ぐに強い瞳で乃咲を見つめて、短く主張する。

 

「私は、圭ちゃんの言葉で聞きたいな」

 

「………………分かった」

 

 2人の視線が交差して、数拍子。負けを認めるように乃咲が分かりやすく肩を落として倉橋さんに頷く。

 何から語るべきかを考えるように俯き、空を見上げ、一瞬だけ苦い顔をすると観念したようにゆっくりと紡いだ。

 

「俺はね、倉橋さん。家族と会話した事がなかったんだ」

 

「……………」

 

「母は俺が生まれるのと同時に入れ替わるように亡くなった。兄弟はいない。家族と言えるのは父だけだった。けど、俺とあの人の間に家族の絆と呼べるものがあるわけでもなかった」

 

 初めて聞かされた乃咲の事情。そういえば僕らがこうして彼の語りを聞くのは初めてな気がする。

 乃咲はあまり自分のことを話そうとしなかった。

 

「テレビや雑誌に出るくらい有名で優秀な親父。彼に褒めてもらいたい、認められたい。それが俺の行動原理だったよ。幼稚園では誰よりも上手く絵を描いた。私立の小学校の入試も満点だったし、卒業するまで成績は常にオール5。地元から離れてここを受験したのも父が決めたらしかったから、それに応えたくて猛勉強して主席で入学した。でも、あの人は何も言ってくれなかった」

 

 乃咲の目は遠くを見つめていた。僕らにも竹林くんにも目を向けず、ただ思い出すように空を眺めた。

 

「いつも父に報告したよ。友達がたくさん出来たよ、また満点取ったよ、また全部5だったよ、駆けっこで1位だった、主席で椚ヶ丘に入った。けど、あの人から返ってくる反応はいつも同じ。『……あぁ』『……そうか』たったこれだけ。父が二言以上で話すところなんかテレビでしか見た事がなかった」

 

 冷めた家庭だと思った。寂しさのような悲しさのような、乃咲が初めて見せる感情の乗った声は僕らの想像を駆り立てた。容易にイメージ出来てしまった。幼い乃咲が喜び勇んで報告する様を淡白な反応で返す父親。

 乃咲は会話の中で乃咲博士の話題が出ると明らかに不機嫌になる事があった。その原因がそこにあると思うとなんだか不思議と彼の気持ちが分かるような気がした。

 

「父さんは同じ反応しかしない。俺が2位以下になった時も、E組に落ちた時も、『……あぁ』『……そうか』ってさ。あの時確信したよ、この人は俺を見てない。興味なんてない。どれだけ頑張っても、決してそれが報われることはないって。そう思ったらさ、頑張り方が分からなくなった」

 

 学年1の秀才が、入学したての頃に肩で風を切って歩いていた彼が最下位に落ちた理由は僕らの想像以上にやるせなかった。

 

「でもこの前、総合一位を取った時、初めて父さんと二言以上で会話したよ。いや、そもそも"会話"すら初めてだった。初めてあの人が何を考えているのか、何を思っているのかをあの人の口から生まれて初めて聞いた。『頑張ったな、期待している』ってたったそれだけの言葉を引き出すのに14年掛かった………っ!」

 

 乃咲の言葉に激情が混じる。誰も聞いた事のなかった彼の自分自身を語る言葉は悲痛な色で染まっていた。

 

「E組で殺せんせーを殺した後、時間をかけて……とか考えなかったわけじゃない。でも、次のチャンスがいつ来るかわからない。また14年掛かるかも知れない。俺はもうそんなに待ちたくない。そもそもチャンスがまた来るかすら分からない。だから俺は、A組に来ることを選んだんだ」

 

「………圭ちゃん」

 

「さて、長くなったが俺の話はこんくらいにしよう。ここまでの話を踏まえた上でお前らに聞きたい。俺はどうするべきだった?地球の命運と家族の絆。別に俺じゃなくても救えるかも知れない地球の命と今の俺にしか応えられない家族からの期待。どっちを取るべきだと思う?」

 

 その問い掛けに答えられる人はいなかった。磯貝くんも、片岡さんも、カルマくんも倉橋さんも。その問い掛けに答えを出そうとして俯き、考え、思考を巡らせ、何か言葉を絞り出そうと口を動かしては止める。

 

「………ほらな、聞かれて困ることってあるだろ?こうなるって分かってた。だから何も言わなかったんだ」

 

「————でも、それでもさぁ……!私は一言欲しかった。知らなかったよ、圭ちゃんがそんな風に思ってたなんてさ……!答えを出してあげることは出来なかっただろうけど、圭ちゃんが望んでくれるなら、一緒に考えてあげたかった……っ!!」

 

 倉橋さんが涙を瞳に溜めながら絞り出すように乃咲に思いをぶつける。たぶん、彼女は頼って欲しかったんだ。

 磯貝くんやカルマくんは元々顔見知りだったってことでそれなりに距離は近かった。2人を除いて僕らの中で一番彼に距離が近かったのは彼女だろう。だからこそ、頼って貰えないことが悲しくて寂しいんだ。

 

 倉橋さんの気持ちを僕らは理解できてしまう。乃咲は作戦を立てる時、必要に応じて人を割り振るし、指示もしている。けど、それはあくまでも指示。彼にそのつもりがあるかは分からないけど、頼っているのとは違うと思う。

 いつの間にか僕らの中心に居て、いつの間にか頼りにしていた彼に僕らは頼られた事がなかった。

 

「気持ちは嬉しいけどさ、人生とか生き方を決める選択肢を決めるのに他人は巻き込めない。そんな無責任なことはしたくない」

 

「他人………っ!」

 

 乃咲の一言に倉橋さんは悔しそうに俯いた。

 その様子を見て、思うところが無いわけではなかったようで、乃咲は一瞬だけ彼女に手を伸ばしかけるが、直ぐに引っ込めて、爪先の方向を変え、踵を返すと彼の少し後ろにいた竹林くんの元まで歩き、振り返る。

 

「裏切りも恩知らずも分かっている。君たちの暗殺が上手くいくことを祈っているよ」

 

「まあ、そう言うこった。納得出来ない奴はそれでいい。許さないって奴は恨んでくれて構わない。俺たちとお前らの優先順位が違うってだけの話だ。悪いとは思ってる。暗殺、頑張ってくれ」

 

 今度こそ振り向くことなく2人は歩き出してしまう。

 僕は……嫌だった。去って行く2人の背中がすごく遠くなってしまった気がして、思わず、前に出る。

 

「待ってよ、2人と————」

 

 言い切る前に、腕を掴まれて止められる。

 

「神崎さん……倉橋さん……」

 

 神崎さんはいつもよりも悲しそうな顔で、それでも何処か納得したような表情をしている。

 倉橋さんは寂しそうで、悲しそうで。それでも、去って行く2人を止めようとする僕を制止した。

 

「やめてあげて、渚くん。親の鎖って……すごく痛い場所に巻きついて離れないの。だから、無理に引っ張るのはやめてあげて」

 

「私からもお願い……。2人を止めないであげて。初めて聞いた気がするんだ、あの2人の本音。何かをやりたいって主張もさ。圭ちゃんと竹ちゃんが本当にやりたいことならさ、止める権利なんて誰もないよ……。寂しくても、応援しなくちゃ」

 

 涙を堪えながら去って行く2人の背中を見送る彼女の覚悟と悲痛を感じさせる声に僕は出そうになっていた言葉を飲み込むしかなかった。遠くなって行く2人姿は見えなくなって。

 取り残された僕らは乃咲の残した問い掛けに対する答えを探す様に押し黙り、その日は解散するしかなかった。

 

『僕にとっては地球の終わりより100億円よりも、家族に認められる方が大事なんだ……ッ!』

 

『頑張ったな、期待している、たったそれだけの言葉を引き出すのに14年掛かった……っ!』

 

 努力して結果を出した秀才2人の出した答え。ようやく吐き出したコンプレックス。その言葉は痛々しくて、でも、親というしがらみに捉えられているのも僕らの中には何人かいるから、その気持ちは理解できないものではなくて。

 親からかけられた呪い。それは期待だったり、理想の押し付けだったり、自分への無関心だったり。形は人によって違うけど。乃咲と竹林くんがそんな呪いに殺されていく様に感じた。

 

 このどうしようもない呪いの解き方も抗う術も学校の授業は教えてくれない。E組から、殺せんせーから自立していく彼らの姿は自由なものではなく、背負った色んなものに潰されそうなものに見えてしまった。

 




あとがき

はい、あとがきです。

うーん。とうとう倉橋さんを涙ぐませる程度にではありますが、泣かせやがりましたね、うちの阿呆。
もともと考えていた『自分の人生を他人に委ねる無責任は出来ない』って考え方と親に認められることを第一に考えていた頃のあまり周りを慮ることのない言葉遣いが最悪な化学反応を起こしてしまいました。

これが『なんかあった』ルートとの最大の違いですね。向こうは倉橋さんが本編以上にグイグイ行ったので圭一が根負けして話した。
こっちはいつか困る前に話してくれると圭一を信じてしまった結果、圭一は誰も頼ることなく1人で突っ走ってしまったと。

うん、信じた結果がこれなんだから倉橋さんが救われねぇ……!夏休み中にでも『俺、倉橋さんが好きだ!』とかなってたらワンチャンあったのかなぁ……?

圭一の暴走……迷走……独走?はまだまだ始まったらばかりである……。

ご愛読ありがとうございます!
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