こういう様々なバリエーション機体っていいよね!!
ボンコッツ様勝手にいろいろ設定を考えてしまってすみません。
超能力者が出てきたのはニュータイプ(超能力者)から。
──―旧ロシア樺太島、またはサハリン島。
北海道に近いこの島は、日本に渡れるチャンスがある島として旧ロシアの人間たちは必死になって向かおうとしている島でもある。
だが、地球が魔界に落ちてしまってからは地形が大きく変わってしまい、地図も役に立たなくなってしまい、そこに向かえる人々は少なかった。
そして、当然樺太でも旧ロシアと同じように、辺境の見張り番、カナリアとも呼べる樺太に住まう人々は存在していた。
その彼らは最近妙な動きを嗅ぎ取ってそれをガイア連合へと通報していた。
すなわち、最近過激派が樺太のとある地点に物資の集積を開始したということである。
これはすなわち、過激派が樺太から北海道へと侵攻を開始しようという前兆だ。
皆復興でいっぱいいっぱいで、過激派も勢力としてはほとんど壊滅しているのに日本侵攻を行おうとか正気か? と言いたいが、元々過激派に正気など存在しない。
ともあれ、そんな現地人の情報を獲得して動いたのは、十勝シェルターの「魚無金剛」だった。*1
彼は繋がりのある凍矢の力を借りて、過激派の物資集積地を叩き潰すことを決断したのである。
──―樺太の猛烈な吹雪の中、数機のG3デモニカが雪の上を華麗に滑っていた。
当然、ただの二足歩行の脚部では雪の上を滑れるわけもない。その足には雪が積もっているところに対して最適の移動手段、すなわちスキーユニットが装備されていたのだ。
これによって雪の上を自在に滑りながら高速移動が可能になっているのである。
これは脚部にスキーユニットを搭載した北海道や冬の多い魚沼での環境に対応した【G3寒冷地仕様】である。
氷結対策、防寒処理を施され、体内に巡るMAG人工血液も凍り付かないように肩部にヒーターユニット、表面には雪上迷彩を施し、脚部にはスキーユニットと呼ばれる展開型のソリ状の装備を装備しており、いざとなったら雪上を滑れるようになっている。*2
脚部のスキーユニットやヒーターユニットさえ取り除けば普通のデモニカとして使用できるので、ほかの土地で戦うのにも何ら問題はない。
基本的にこの世界で最も大量生産・大量普及しているデモニカといえば、やはり霊山同盟支部が作り上げている【G3MILD】などG3系列である。
だが、様々な状況に対応するためのロボ部に手によって各種改良などが施されているG3なども存在する。
簡単に言えば『ガンダムF90のミッションパック』のように色々な環境に適応できるオプション武装を外付けすることによって、状況に適応したG3を生み出そうというのが、ロボ部の考えである。*3
そして、この様々な戦場で対応できるよう改良されたG3系列デモニカは、そのまま霊山同盟支部*4のシノやロボ部へと実戦データが送られていく。
そして、それに続いて雪の上を疾走しているのは、脚部に浮き足玉とリフトマの発生装置をつけて地面を滑るようなホバー移動を行っている【G3浮遊移動型】だ。
これは普通のホバーと異なり、リフトマや浮き足玉で空中に浮かんでいるため、雪上でも問題なく移動することができる。
簡単に言うと、ガンダムのドムだと思ってもらえればいいだろう。*5
今回、凍矢が力を貸すことにしたのも、これらロボ部が作り上げたG3強化パーツによる環境適応型G3の実戦テストを兼ねているのもあった。シンジに加えて環境適応パーツを組み込んだG3デモニカ部隊を送り込むことで金剛の戦力強化を図っているのである。
そして、それら環境適応G3はその力を発揮し、見事に雪の中で過激派のアジトの物資集積地を発見したのだった。
「ふむ……。やはり霊的強化レーダーではメシア教の天使のMAG濃度は濃い場所はあそこになります。防護結界・隠蔽結界も確認できました。至急黒札様に連絡しましょう」
そういうのは、背中に巨大な円形のレーダーレドームを背負った【G3情報収集型】である。
デモニカのMAG探知・分析機能をさらに大幅向上された機体であり、通常の機体では不可能な隠蔽されているMAGも正確に探知できることができる。
だが、その分として戦闘能力が大幅に低下してしまうため、純粋な戦闘には不向きなG3ではあるが、オプションパーツのレーダーレドームなどを取り外せば普通に戦うことは可能である。
この機体によって、敵基地の大まかな位置を把握し、【G3寒冷地仕様】や【G3浮遊移動型】で偵察を行って敵基地の正確な場所を把握したのだ。
それを聞きながら、G3たちと同様に魚沼シェルターから派遣されてきたアジ・ダハーカの転生体であり、魔人と化してしまったシンジは大きく頷く。
「よし、後は黒札様にお任せしておけば何とかなるはずだ。一応こちらは警戒態勢に入ったまま待機……?」
その時、彼らの前にデモニカ【G3MILD】を身に着けた部隊が雪の中をかき分けて接近してくる。
妙に機体がツギハギだったり変な物を背負っていたり明らかに妙な部隊だった。
この近辺に味方部隊はいないはずだが、デモニカ【G3MILD】を装備できるなどガイア連合のコネのある普通の人間しかいない……はずである。
「? この世界でデモニカつけてる奴らは味方でしょ? 少なくとも悪魔じゃないじゃん。なら……」
その数体のデモニカ【G3MILD】に近づく【G3寒冷地仕様】だが、その瞬間、デモニカ【G3MILD】の一体が急激に震えながら異常に暴れまわりながら叫びを上げる。
「あ……あががが!! こ、コイツら……メ、メシア教……ガアア!!」*6
「!? 下がれ!!」
その瞬間、そのデモニカ【G3MILD】から異常な力が解き放たれる。
それは魔術などに従わない異質の力。人類のみが持つ特殊な力である【超能力】である。
《チイッ!! 役立たずのチャネリングが!! やれ! スキャナー!!》
「あ……ああ!! 天使様!! お許しください!! 【サイコブラスト】*7! 【ストーンレイン】*8!!」
テンプルナイトのESPテレパシーに応じて、薬物によって覚醒した超能力者【スキャナー】【ジエレーター】が超能力によって攻撃を仕掛けていく。
このスキャナーは薬物によって覚醒したPK能力者であり、深刻なトラウマか恐怖症を抱えている。ジエレーターの方は微弱なPK能力を背中に背負っている『サイ・ブースター』*9によって超能力をさらに増幅して攻撃をしかけているのだ。
それでもデモニカ【G3MILD】を装備したテンプルナイトはESPのテレパシー能力を使い超能力者たちに指示を出して攻撃していく。
「そうはさせるか! 狙うのなら俺を狙え!! 来い! “巨人殖装(ギガンティック)”!!」
シンジの言葉と共に、彼の目の前に空間を破りながら巨大な繭のような存在が出現し、その繭が超能力者のサイコブラストやストーンレインをはじき返す。
それを見ながら、こちらのデビルバスターたちも驚きながら武器を構える。
彼らの常識では、今まで過激派がデモニカを纏って攻撃を仕掛けてくるとは全くの予想外だったのである。
「まさか……あいつら過激派かよ! 過激派が何でデモニカ持ってるんだ!?」
「あいつらこちらのデモニカ鹵獲して使ってるのか! ガンダム二号機かゲム・カモフ*10かよ!?」
そう、過激派はデビルバスターの死体からデモニカ【G3MILD】を剥ぎ取り、それをほかの【G3MILD】のパーツで補強して何とか形にしたのだろう。
(あるいは穏健派から横流しにされたのかもしれない)
ともあれ、彼らがデモニカを纏っていたというのは、純粋な戦力強化もあるが、やはりデモニカを纏っているデビルバスターたちを騙し討ちするという考えもあったのに違いない。
「うぉおお!! 食らえぇえええ!!」
そう言いながら、過激派に対して、後方に控えていたG3部隊が数体前線へと出てくる。彼らは背中に装備されていたバックバックの左右横に装備されている大型兵装、F91などに装備されているヴェスバーそのものを脇の下に展開して、砲口の照準に過激派たちに定める。
これは【G3火力強化型】の機体である。
背中に大型のMAGバッテリーとヴェスバーそっくりの霊子加速砲*11二門を搭載したこの火力強化型は、機動性などは低下するものの、砲兵としては非常に優秀である。
並みの現地人では霊子加速砲を発射することはできないが、この機体は背中に大型のマグバッテリーを背負っているので、ある程度の連射は可能だ。
だが、その霊子加速砲はスキャナーが展開する【サイコシールド】によって防御されていく。
その続いての攻撃や防御により、【スキャナー】たちは次々と顔面から血を噴き出して倒れていくが、そんなものを過激派がそんなことを気にするはずもない。
そして、それと同時に、メシア過激派の前に文字通りの意味で『巨人』が立ちふさがる。それは、巨人殖装を行い、ガイバー・ギガンティックを装備したシンジの姿だった。普通?のギガンティックと異なり、そのギガンティックは禍々しい鋭角的なデザインとなっており、何も知らない人間が見れば、まさしく魔王といっても疑問を抱かないだろう。
その邪悪極まりないMAGを放つシンジに対して、メシア狂信者たちは全力で攻撃を仕掛ける。
《見つけたぞ世界の歪み!! 貴様こそが世界を滅ぼす魔王の化身!! 滅べ! 滅べ! 滅べぇええ!!》
『ハハハハハ!! 笑わせるなよ天使の奴隷ども!! この程度で人類の守護の刃だと? 我は非常に腹が立っているのだ。分かるか? 我の役目を!! 終末時の我の役目を奪った貴様らをな!! これでは我が道化ではないか!!』
サイコキネシス、サイコブラスト、ストーンレイン、パイロキネシス。
それら狂信者たち、超能力者たちの超能力の攻撃を食らいながら、シンジのギガンティックはビクともしない。
魔王よろしく、目に見えない力であるはずのサイコキネシスを引きちぎり、サイコキネシスで飛んでくる色々な物体やサイコブラストやストーンレインを弾き返し、パイロキネシスで燃やされても物ともしない。超能力者の集中攻撃を受けながら、小動ぎもしないその巨体は、まさに魔王そのものだった。
『よかろう。ならば
シンジは跳躍すると、そのままグラダインを拳に展開したまま、狂信者、超能力者たちを殴り、粉微塵に粉砕していく。さらに、アギダイン、ブフダイン、ジオダインなど様々な魔術で彼らを蹂躙していく。まさに千の魔術の使い手は伊達ではなかった。
『さらに食らうがいい。我が一撃を!!そして知るがいい!悪にして英雄たる我の力を!!』
その言葉とともに、胸の装甲が開きそこから発射器官が展開される。そこからは生体系の高収束霊子加速砲の発射装置であり、魔人である彼しか扱えない生体機構である。
それに加え、自らの魔術による重力魔術を胸部に展開し、霊子加速法に膨大な魔力を充電させていく。
《ふざけるな!!貴様らはいつもいつも!!我々の救済をどこまで邪魔するつもりだ!!こんな怪物まで飼い慣らしおって!!貴様らでは世界は救えない!人々も救えない!この魔界の地獄に落ちた世界を救うのは神による救済しかないのだ!!それを!貴様らは!!》
『食らえ!!
その彼の一撃によって、始めに警告して気絶した男を除き、ほぼ全ての過激派たちはその猛烈な消し飛ばされていった。