【カオ転三次】故郷防衛を頑張る俺たち   作:名無しのレイ

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震災があったのでちょっと不謹慎かなぁ………。と思いつつも投下。
真5はやっていないので間違いがあったらすみません。


第128話 邪神ラフムの進軍。後編

 

「はははははは!! はははははは!! この程度で私を止められるとは笑止!! 突撃ィイイイ!!」

 

 キキキと、奇妙なカン高い音を立てるラフム分体の群れに突っ込んでいく景虎の放生月毛。

 それを駆りながら、彼女は手にした長槍で目の前のラフム分体の群れを切って切って切りまくる。

 さらに、馬の後ろに乗っている実槻も強力な雷撃魔術、マハジオダインでラフムを焼き尽くしていく。

 だが、彼らの上に付き添いながら飛行している彼らの仲魔である軍服姿の女性悪魔『コカベル』は思わず警戒の声を上げる。

 

「前に突っ込みすぎだ!! いかにお前たちでも囲まれたらまずい事になるぞ!!ええい、余がカバーするしかないか………!!」

 

 コカベル、またの名はコカビエルは星と星座の運行を人間に教えた堕天使であり、元はグリゴリに属する存在である。

 元は人間を監視する天使であったグリゴリであるが、彼らは人間の娘を妻に迎え、人間に対して様々な知識を与えた結果堕天使になった存在だとされている。

 つまり、人間を愛した故に堕天使になったようなもので、悪魔の中では人間に愛情が深い方だろう。悪魔的にはかなりの「当たり枠」である。

 だが、そんな不安に答えるように、母艦であるマザーバンガードから巨大な斧……ハルバードが射出される。それは空中でヒト型の機体に変形しながら、ラフムを踏みつぶしながらラフムの群れの中へと降り立つ。

 巨大なハルバードを持った、無骨とも言える太い四肢を持った鎧武者を連想させる機体。

 

『ディアブロ・オブ・マンデイ』

 

 これは佐渡島を支配するパピヨンニキ……*1が所有する佐渡島防衛の切り札の一つである機体である。

 クローンヤクザが操縦するブレンパワード数機でディアブロ・オブ・マンデイを懸架して空輸してきたディアブロ・オブ・マンデイはそのままマザーバンガードへと乗せられ、この戦場へと急行してきたのである。そして、それを操るのは、佐渡島の七陰であるシキガミ『デルタ』である。

 佐渡島の七陰の中でも戦闘・護衛担当のデルタを派遣してくるというのは、佐渡島の支部長『蝶野光爵』もこの作戦には力を入れてくれているらしい。

 デルタが操る『ディアブロ・オブ・マンデイ』はハルバードを振るいながら、景虎の援護を行うためラフムの群れを薙ぎ払っていく。

 この『ディアブロ・オブ・マンデイ』と実槻&景虎&コカベルのコンビによって、次々とラフムの群れは薙ぎ払われていく。それを破裂の人形の上に乗って上空から見ていた凍矢は心の中で呟く。

 

(後で両方ともきちんと借りを返さないとな……。佐渡島のパピヨンニキの所には終末対応F-2とか終末対応F-15Jとか戦闘機用のミサイルとかお礼に送らないと……。鑑定ニキのところにも何かお礼に送らないとな……)

 

 ラフムはLV48。この程度ならば凍矢たちの勢力のみで叩き潰すことは十分に可能だ。

 しかし、彼は新潟にいる有力な黒札である大宙実槻……鑑定ニキ*2やパピヨンニキの力まで借りて戦いを挑んでいる。では何故、凍矢はここまでラフムを警戒しているのか。

 それは、ゲーム内であるが『ラフムは真・女神転生Ⅴの主人公を一度は倒したほどの存在』だからである。そこから恐らく、ラフムには極めて強い運命力を有していると推測されている。

 基本的に運命力に劣る黒札では、いかにLVが高いとはいえ、『主人公』を倒すほどの運命力を持つ存在では大逆転する可能性はある。*3

 そのため、凍矢は同じ新潟県に住む凄腕の黒札である「大宙実槻」たちや佐渡島のパピヨンニキの七陰の一人「デルタ」を誘う事で万全の体勢を整えたのだ。

 この世界、臆病なぐらいがちょうどいい、とはよく言われることである。いかにLVが高くなろうがそこは忘れてはならない。

 

 実槻と景虎がラフム分体の群れを薙ぎ払っている間、凍矢と破裂の人形はラフムの前に舞い降りる。

 泥を固めて作った仮面の下から蠢く触手が飛び出している異形の姿。禍々しい生首にも見えるその姿こそが、邪神ラフムの本体である。

 

『ぬう……。貴様! なぜ我らが軍を攻撃する!! 我々は危機的なシェルターを救いに行くだけだぞ!!』

 

「残念だったな。そのシェルターはもう平定されたんだよ。さっさと帰れば見逃してやる……。なんて甘さはない。大義名分を得た以上はここで叩き潰させてもらおう」

 

 ラフムのやっている事はもう他シェルターの支援などではない。れっきとした他シェルターへの侵攻である。他シェルターへの侵攻というのならば、叩き潰してもどこからも文句はでない。

 自らの大義名分が失われたラフムは、それならばと自らの本音を叫び始める。

 

『我は知っておるぞ!! この世界には禁じられた合一神、ナホビノと化した存在がいるという事を!! 唯一神の禁忌を打ち破り、合一神と化した存在がいるというのなら、我も合一神に変化できるはず!! そして、我がここにいるということは、近くに我の半身がいるということ!!』

 

『唯一神によって禁じられている合一神!! 禁忌を破り、それさえできれば唯一神を至高天の王座から追い出し! 我が王座へと座れるはず!!』

 

 そう、ラフムがなぜこのような暴走を行ったのか。その理由は彼自身の「半身」が近くにいると本能的に判断したからである。

 終末に応じて、ラフムは自らの半身に惹かれる形でこの地へと降臨した。

 さらに、古い神であり、かつてバアル神を至高天の王座から蹴り落とし、四文字が至高天の王座へと昇るのを目撃したラフムは、禁忌の存在であるナホビノ化を虎視眈々と企んでいた。

 それにに拍車をかけたのは、魔術に長ける冥府神ヘカテーの権能の炎で唯一神の禁忌を破り、カズフサニキの今のパートナーである「スグリ」を合一神と化した事件*4に加え、終末の際に降臨した際に、自らの半身が近くにいる事を知ったラフムは、ついに機は熟した! と暴走を開始してしまったのだ。

 例え至高天に今だ唯一神があろうと関係ない。かつてバアル神を唯一神が追い落としたように、今度は合一神と化した我が唯一神を追い落とす!! どこかにいるルシファーと協力すれば唯一神の打倒も行えるはず!! と彼は考えているのだ。

 下手をすればミマンになる可能性もあるが、ラフムはこの絶好のチャンスに賭けたのである。

 

 だが、凍矢にとってはそんな御大層なことなど関係ない。

 敵だから潰す。そんな合一神だの創造など知ったことではない。

 だが、その前にラフムの欺瞞だけは叩き潰しておく必要はある。

 

「笑わせるな。人類を救うなんて嘘八百だろうが。ならなぜ、お前の分体を『新人類』なんて御託を垂れていたんだ? どうせ王座? についたら今の人間たちを旧人類に追い込み、お前の新人類で世界を覆うつもりだろう。そういうのは──―世界征服っていうんだよ!!」

 

 その言葉と共に、ラフムと凍矢、破裂の人形の戦いは始まった。

 凍矢はアナライズをしながらCOMPから自らの仲魔であるキクリヒメやスザクを召喚して戦いに挑む。ラフムは氷結には耐性があるが、火炎が弱点であるので、スザクはピンポイントで刺さるはずである。

 

(最も氷結耐性があっても関係ない。氷結貫通でゴリ押しした上に、さらにスザクの火炎でゴリ押しする!! 囲んで叩いてゴリ押し戦術!! これが俺の戦術や!!)

 

 しかも、これでも足りない場合は、遠慮なく鑑定ニキ……実槻たちや『ディアブロ・オブ・マンデイ』に頼る気満々である。

 いかに『主人公』を倒すほどの強力な運命力を持っていようが、ゴリ押しにゴリ押しを重ねて確実に絶対に速やかに殲滅する。これが凍矢の戦術である。

 さすがのラフムも、これほど強大な敵が襲い掛かってくるのは自らの危機を感じているらしく、自らの最大戦力を繰り出してくる。

 

『【滅びのシルト】ッ!! *5

 

 その瞬間、破裂の人形だけでなく、景虎、実槻、マザーバンガードですら万能属性のダメージを食らう。

 そう敵全体ということは、ここにいるラフムに敵対する『全ての存在』である。自分たちより遥かに戦力に勝る存在に万能攻撃を叩き込んだラフムは、思わず哄笑を上げる。

 

『はははははは!! どうだ!! 最強である万能攻撃は!! この攻撃を持っている我は無敵だ!! 負けるはずなどない!! 貴様ら纏めて殲滅してくれる!!』

 

「…………。別に万能攻撃は最強ではありません。「単に相手に通用しやすい攻撃」でしかない。

 相手の弱点を突いたほうが遥かにダメージを与えられる。それを私の仲魔が証明しましょう」

 

 破裂の人形は【万能ハイブースタ】に加え、【メギドラ三連発】だの【メギドラオン】だのを放つことができる万能使いである。万能攻撃を選択したのは、氷結特化の凍矢をカバーするために「相手に通用しやすい攻撃」を選択したに過ぎない。

 破裂の人形が万能魔術の基礎を習った黒札【セッツァーニキ】*6に言わせれば、『『ロマンはあるけど弱点突いた方が強くね?』で終わる外れ属性』とまで言われてしまう始末だ。

 そのため、破裂の人形は万能に頼ることなく、あくまで手段の一つとしてしか考えていない。

 雑に殴れて相手を削ることができる万能砲撃と強力な近接戦闘能力、そして変形して自由に高速で飛行して即時に戦場へと迎える機動性。これこそが「破裂の人形」の長所である。

 そして、破裂の人形の言葉に答えるように、凍矢の仲魔であるスザクが攻撃を仕掛けた。

 

「【火炎ギガプレロマ】【マハラギバリオン】!!」

 

 いかに命中力を下げようが、所詮は一段階下げた程度に過ぎない。ならば、単体攻撃ではなく、面制圧攻撃を行って諸共全て焼き尽くせばいい。ラフムの弱点をついた広範囲な猛烈な火炎はそのままラフムを焼き尽くし、ダメージを受けたラフムは悲鳴を上げる。

 

「よし行くぞ!! このまま一気に速攻でゴリ押す!! 耐えられるものなら耐えてみろ!! 

【氷結ハイブースタ】【氷結貫通】【コンセントレイト】【マハブフバリオン】ッ!!」

 

「【万能ハイブースタ】【メギドラオン】!!」

 

「【雷撃貫通】【マハジオダイン】!!」

 

 相手の能力も相性も分かっていて格下ならば、初手全力ブッパのゴリ押しで一気に片づける。

 脳筋だろうが、これも立派な戦術の一つである。

 そして、高レベルの存在の波状攻撃に耐えられるほど、ラフムは強くはなかった。

 

『ぎゃああああああああ!!』

 

 その波状攻撃を受けて、ラフムは消滅していった。

 


 

 

 …………ラフムが凍矢の攻撃によって滅ぼされた後、デビルバスターたちはラフムの分体や霊道を汚染したラフムの泥などを回収する作業を行っていた。

 パピヨンニキの部下、七陰のデルタも手土産としてラフムの分身体のいくつかを悪魔カードにして持ち帰るつもりらしい。

 中国の人類の創世神話など、人類が泥から生まれたという逸話は多々存在する。

 神代の泥は、膨大な生命力を持ち合わせているのだ。

 デモノイドの生産が盛んな佐渡島では、この生命力溢れる泥をデモノイドの原料として使うつもりらしい。

 だが、それだけではなく他にも使い道はある。

 これだけ生命力の溢れた泥ならば、濾過して使用すれば人体の傷を塞ぐ生体接着剤、あるいは体に空いた穴を埋めるために最適な生体素材として活用できる。

 つまり、某月姫で遠野志貴がアルクェイドによって(傷の治療のため)ネロ・カオスの混沌の残骸の一部を移植されたのと同じようなことができるのである。

(当然、危険性はあり、多量に入れたらラフムの因子に侵食されて悪魔人間化する可能性も十分ある)

 

 他にも、上手くすれば泥炭なども生み出せたり、粘土鉱物やら、泥を利用した疑似霊道作りやら「粘土は千の利用法がある」と言われたり色々な可能性がある…………かもしれないので回収して研究を行う予定である。

 

そして、一番の問題はラフムが作り上げたシェルター、ラフムシェルターである。

メシアンの過激派の拠点もかくや、と非人道的な事を行って戦力を整えた外道の根拠地など、常人が足を踏み込めばそのおぞましさにたちまち正気度が0になりかねない勢いである。

凍矢のブレインであり婚約者でもある静も、報告を聞くだけで思わず眉をしかめてしまうレベルである。

 

「……凍矢様。ここは我々が『処理』……いえ『救出』します。見ていて気持ちいいものではありません。どうぞお帰りすることをお勧めします。」

 

 静が「処理」と言いかけたところを見ると、やはりラフムシェルターは極めて非人道的行為が平気で行われていたらしい。そんな情景を見たら、精神的に発狂することすらありえる。

 大事な妻でありブレインである彼女をそんなところに向かわせるわけにはいかない。

 

「……とりあえず、自分のメンタルを最優先にすること。静や静直轄の部下は踏み入れないようにした方がいい。できる限り穏健派を入れて被害者たちをケアするように努めてくれ。トラウマを負った際には、精神的治療なども許可する」

 

 静は凍矢にとって大事なブレインであり同時に妻である。彼女がいなければ凍矢はここまでこれなかったと言ってもいい。

 元現地退魔組織のため、汚れ仕事を行っても微塵も感情は動かないようにはなっているが、それでも彼女の精神の摩耗をできる限り抑えたいのは当然といえる。

 こんなことで、その大事な存在を消耗させたくはないし、その配下も同様だ。

 静も元対魔組織ということで、メシア教穏健派など蛇蝎のごとく忌み嫌っている(&様々なやらかしを含めて)なのだが、こういう時に活用させればいいか、というのには同調したようである。

 

「分かりました。では寄生虫のろくでなしども……失礼、穏健派たちをラフムシェルター内へ向かわせて救助活動を行わせる、ということで。」

 

 穏健派は、ハマにディア、ディスポイズンに加えて、場を清める聖水作成、讃美歌による精神安定とこういった凄惨な現場でも救助活動にはまさに最適である。

 穏健派がいくら精神を病もうとも、彼らにとっては関係ない。しかも、基本的に穏健派の人間たちは善良で人を救いたいという気持ちは十分すぎるほどあるため、喜んで凄惨な現場へと向かってまだ生き残りを救出してくれるはずである。

(救われた人間たちがメシア教に共感する危険性もあるが仕方ない、と判断している)

 そんなこんなで穏健派たちを潜らせて救出作業を行い、まだ生きている人間たちをラフムシェルターから救出している中、一つの事件は起きた。

 それは、毛布を被せられて衰弱しきった状態でラフムシェルターから救出された一人の女性が、中心人物であろう人間、凍矢に対して怒りをむき出しにしながら言葉を放ったのだ。

 

「何でもっと早く助けにきてくれなかったんですか!? 

 貴方たちガイア連合の人間が日本を統治していれば……もっと被害は抑えられたのに!! 

 貴方たちがもっと一生懸命やって日本全土を守ってくれたら皆死なずにすんだのに!! 

 新潟全土をきちんと守ってくれたら皆こんな目に合わなかったのに!! 

 アニメやゲームや漫画なんか作ってる暇があったらもっと対悪魔の防備を整えてくれたら皆死なずにすんだんだ!! そうすれば───!!」

 

「───黙れ。」

 

その救出された女性の言葉に、思わず切れた静は静かな威圧を彼女に叩き込む。それは静だけではない。凍矢の周囲の人間たちも全て威圧をその女性へと向けた。

何だかんだで長い間苦楽を共にしてきた静たちは、凍矢の苦労も山ほど見ている。

何も知らない人間がそんなことを口にされて、切れないはずもなかった。

 

「それ以上喋るな。家族や親戚がどうなってもいいというのか。

………。この女性はどうやら錯乱しているようです!速やかに治療を!!」

 

その静の言葉に、女性は半ば無理矢理その場から連れ去られていった。

 


 

「はあ………。」

 

碧神邸に戻っていた凍矢は、書類仕事に追われながらも多少落ち込んでいた。

もしも、彼が他の黒札たちをまとめ上げて新潟全土を支配下に置いておれば、あんな事件は起きなかったのではないか?新潟全土の被害者はもっと軽減できたのではないか?という疑問が脳裏にこびりついていたからである。

この程度で悩むとか、心が弱ぇ奴なのか………?と言われたら、まあそれはそう、と返すしかないが、強大な力を持っているといっても彼も人間である。*7

とりあえずしばらく一人でゆっくり休むか………寝れば精神的に回復してるだろ、と椅子から立ち上がる凍矢を見て、女性形態になっている破裂の人形と静は目配せをして、頷きながら、二人で凍矢の両側に回りこみながら、二人で凍矢の腕を組む。

 

「………えっ?なにこれ?俺はただ寝室で一人で休みたいだけなんだけど?」

 

両手に花の状態ではあるが、予想外の二人の行動に動揺している凍矢に対して、腕を組んでいる静も破裂の人形(高峯のあ)も両方から声をかけてくる。

 

「今のマスターは心が疲れています。そんな状態で一人で休むのは良い事ではないと判断します。」

 

「夫の心の疲労を癒すのも妻の役割です。違いますか?」

 

その二人の言葉に、凍矢も納得して頷く。

 

「そうか……。そうだな。」

 

 そう、彼は仮面ライダー(正義の味方)でも、超人(ライドウ候補)でも、元裏社会の人間(闇の世界の存在)でもない。

 彼は──―。

 

「俺は……ただの人間なんだからな。」

 


 

「……? 今、何か変な感じが……?」

 

 その時、魚沼シェルターのガイア連合の学校でセーラー服を着ている一人の女生徒が空を仰いだ。

 樹島サホリ。*8東京から避難してきた女生徒の一人である。本来は東京から新潟市まで逃げる予定だったが、対オカルト防御がガチガチに固められて、黒札もいるここに流れ着いてきたらしい。*9

 彼女はガイア学校でも凄まじい霊能的な才能を見せて、トップエースになっている。

 そして、美人でルックスも抜群で、凄まじい霊的才能を持っている彼女がいじめられるなどという事などありえるはずもなかった。ラフムのナホビノである彼女が霊的才能が劣っているはずもない。

 この地区のガイア学校ではトップクラスの才能の持ち主の美人をいじめるような人間など、存在できるはずもなかった。そして、そんな彼女に話しかけてくるのは、黒髪ロングヘアであるブレザーの制服を纏った少女である。

 

「サホリー!! 遊びにいこー!」

 

 彼女の名前は、磯野上タオ*10。彼女はサホリと一緒に東京から脱出し、本来は新潟市まで逃げようとしていた女性たちである。

 だが、結局色々あって新潟市よりもガチガチに霊的防衛が固められたこのシェルターに避難するしかなかったのだ。

 彼女の霊的才能は、極めて一神教との親和性が高く、一神教系列の魔術においてはこの学校トップクラスである。そのため、穏健派も『聖女』呼ばわりして熱い視線を寄せているが、穏健派はここ新潟では散々やらかしてくれたおかげで信頼度がかなり低下している&凍矢の指示で調和派や凍矢の配下たちが彼女の周囲をガチガチに固めているため、今のところ穏健派たちは彼女に近寄れないようになっている。

 

「何とか大崩壊も終わって落ち着いてきたし、あちこちの店も開いてきたしね~。甘いもの置いてる店は少ないけど、それでもほかのシェルターと比べればまだマシみたいね。」

 

「私たちはまだまともに暮らせていられてるしね………。覚醒もできたし、素質は十分だと言われているし、二人一緒に頑張ろうね!もう絶対にサホリをいじめに何か合わさないからね!これからはずっと一緒だよ!!」

 

そのタオの明るい笑顔に、サホリも穏やかな笑顔を返した。

 


 

 ・どうでもいい話。

 サホリとタオに対して、幼女ネキが支援してカジオーネキが作り出した劔冑型デモニカ 零零式竜騎兵甲*11が護衛兼高速離脱用*12に最適と判断されて与えるようにしたが、あんまりサホリに肩入れしすぎると返っていじめが発生しかねないので、学校で霊能力1位、2位になった功績として与えたので、体にビッタリしたパイロットスーツを着てバイクに乗るサホリとか見れたりする。

 なお、この後学園1、2位になった学生に高性能デモニカを与えなくてはならない風習ができたのはまた別の話。

 

Q:何でラフムはあそこに沸いてでてきたの?

A:ラフムのナホビノであるサホリがここにいたからやで。

 


 

 

 碧神 凍矢 男 転生者・覚醒済 Lv90

 ステータスタイプ:【魔】中心の魔術師タイプ

 耐性:破魔無効、凍結無効、衝撃耐性、精神無効、呪殺無効

 スキル:ブフ系呪文全て、ブフバリオン、マハブフバリオン、復讐の氷拳、氷結ハイブースタ、氷結貫通、コンセントレイト、吸魔、大魔脈、アクア系呪文全て、アクアダイン、マハアクダイン、反気旺盛、冷気放出*13

 特殊スキル:ブフ系ストーン作成、凍結弾付与作成、低レベル覚醒者への教育スキル、アクエスストーン作成、飛行

 装備:無銘の刀、ジャッカルP、カジュアル装備一式、電撃の鞘、火炎弾、冷凍弾

 展開型G4Xデモニカ『グリスブリザード』(格闘スキル、食いしばりスキル)

 COMPソフト【ナース・コール】【Mr.サプライズ】【百太郎】【ギボ・アイズ】

 本霊:冬将軍*14

 

 

 

 仲魔:式神【破裂の人形】 Lv90

 ステータスタイプ:パワー型前衛

 耐性:物理耐性、精神状態異常無効、呪殺無効、氷結無効、火炎耐性

 スキル:怪力乱神、万物粉砕、モータルジハード、物理貫通、物理ハイブースタ、挑発、かばう、食いしばり、防御形態、メギド系全て、メギドラオン、トラポート、反気旺盛、三分の活泉

 汎用スキル:会話、食事、調理、房中術A、変化A、高速飛行、交渉、事務仕事

 装備:試作型プラズマソード、モーフィング装甲(現在はエージェント系装備一式と同程度の防御力)ラウンドシールド、バスターランチャー(万能ハイブースタの効果)

 人間形態:シンデレラガールズの高峯のあ。

 

 

 仲魔:霊鳥スザク(元アガシオン) Lv80

 物理耐性、火炎無効、衝撃耐性、精神無効 

 マハラギバリオン、アギバリオン、ムドダイン、マハムドオン、マカカジャ、マハスクンダ、トラエスト、マハラクカジャ、マハタルカジャ、エネミーソナー、テレパシー、火炎ギガプレロマ、火炎貫通

 特殊スキル:飛行

 

 

 仲魔:地母神キクリヒメ Lv80

 衝撃無効、破魔耐性、精神無効 

 ザンダイン、マハザンダイン、ジオダイン、マハジオダイン、マハタルンダ、メディアラハン、サマリカーム、ディアラハン、乙女の仲裁、常世の祈り、衝撃貫通、雷撃貫通

 特殊スキル:飛行

 

 

*1
[ファッション無惨様のごちゃサマライフ」様、アルカトラズ・レポートから

*2
「親友が英雄の転生者だった件について」様から

*3
運命力が高いと強敵に勝ちやすくなる、勝てない強敵でも生存率が高くなる。逆転手段がどこからか沸いてくる、と明言されている。(小ネタ 運のよさと運命力の違い)

*4
【R-18】アビャゲイルの投下所様

*5
 敵『全体』に中威力の万能属性攻撃。3ターンの間、命中・回避率を1段階低下させる。

*6
「【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録」様から

*7
例え鎧を纏おうと、心の弱さは守れないのだ

*8
『真・女神転生Ⅴ』に登場する女生徒。邪神ラフムの半身。

*9
凍矢がいじめられていないか無茶苦茶気を使っている。

*10
なお、彼女の名前を見て至聖女とか言う厄ネタに凍矢の胃は爆裂して死んだ。

*11
「【カオ転三次】TS^2ようじょの終末対策 」様 転生ようじょ、出資す。から

*12
戦闘用というよりは、いざというときはこれを使ってさっさと逃げてくれ、という意味で渡している。

*13
オリジナル設定

*14
皆様投票ありがとうございました! 




今考えている話はレスラーニキと戦う「ガイアプロレス第四弾」とボンコッツ様の話に出てきた大天使サタンを再臨させようとする「大天使サタン再臨計画」だったりします。
サタン再臨計画はめっちゃ大事になるので、映画という形にしてお茶を濁そうかなぁ。
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