エースコンバットゼロ成分を入れられたので我満足です。
凍矢たちとハルカがアバドン・ハレルと激戦を繰り広げている一方、魚沼シェルター内部では避難が行われていた。その避難指示には以前の戦いで脳内から「アイホートの雛」を取り除かれて戦力になっているいわゆる「ミサカシリーズ」も協力していた。*1
その脳内にアイホート・チャイルドを寄生させる事で意識をリンクさせ、ゲシュタルトを基盤にした集合型認知異界────メメントスモドキを作り出そうという目的で送り込まれた彼女たちだが、佐渡島シェルターのパピヨンニキに取り除かれた彼女たちは、魚沼シェルターの戦力になることで落ち着くことになった。
彼女たちはLVはさほどではないが、お互いの脳内で会話できるいわゆるテレパシー能力を有している彼女たちは、こういった連携・誘導を行う避難指示には最適な人員であると言えた。
「慌てないで順番に避難してください、とミサカは皆を誘導します」
「まずは非戦闘員の黒札たち、そして金札の女子供たちだと判断します。慌てないで地下施設に避難してください、とミサカは他のミサカたちと協力して皆を避難させます。」
だが、普段から避難訓練を行っており、頭では納得している市民ではあるが、いざ大規模オカルト災害が起きて命の危機を感じられれば、普段は大人しい市民たちも思わず荒れてしまうのも当然と言えた。
「おい! 俺は黒札の関係者だぞ!! 先に俺を避難させろ!」
「お願い!! この子供たちは!!この子たちだけは!!」
「……避難には順番が決まっています。決められた順番をきちんと守って下さい。」
静率いる武器を構えた黒騎士部隊やクローンヤクザ、そしてハイデッカーたちがずらりと並んで市民たちを威嚇する。いざという時には霊山同盟支部のシノが作り上げた『プリンパ』や『ドルミナー』を込めたガードアクセラーで無効化も考えているが、今のところはそこまでではない。
そして、そんな風に騒いでいる中、のっそりと極めて長身の老齢の女性が彼らの前に立ちふさがった。
身長二メートル五十センチでありながら、エプロン掛けているような異様なビジュアルの女性。それは『出海馬場アキ子』通称、『ババアネキ』と言われる黒札だった。*2
極めて長身から見下されるその威圧感に、文句を言っている人々は思わずたじろく。そんな中、ババアネキはじろり、と黒札の関係者やら子供を抱える女性やらを見下しながら言葉を放つ。
「順番を乱すとは感心しないねぇ。皆きちんと避難させるから安心おし。それともアタシの言う事が聞けないってのかい? 以前他の黒札に繋いでやった恩義を忘れたかい?」
「し、仕方ない……。ア、アンタほどの人が言う事なら……。」
「安心おし。きちんと避難はさせるさ。いくら何でも女子供を見捨てて平気なほどアタシたちも人の心を捨てちゃいないよ。」
「あ、ありがとうございます……!ありがとうございます!!」
ババアネキは、たちまち人たちを落ち着かせてスムーズに避難させていく。
駄菓子喫茶『カラフル』を経営している彼女は、現地民の相談に乗ることが多く、彼らの細やかな要望を上層部に伝える事もあるため、現地民から極めて慕われている存在である。
しかも、黒札である事から、直接同じ黒札である田舎ニキや他黒札にも遠慮なく非常識な行為をどついて止めることができる「常識枠」と言っていい。そして、それはトップの田舎ニキに対しても同様であり、田舎ニキが非常識をしたら突っ込める立場であり、静が外付きブレインだとしたら、彼女は言わば「外付け常識回路」と言えるだろう。
金札であり、黒札に対して直接的指示ができない静にとっては、ババアネキは極めて頼りになる存在と言えた。
「よし、他の黒札の奴らが文句言ってきたらアタシに言うんだね。阿呆がまた非常識な事やらかしたら拳骨して説教してやらないといけないからね。アタシがきちんと黙らせてやるよ。」
「それで、貴女の避難は……?」
「阿呆!! アタシは一番最後に決まってるだろう! また文句を言い出す奴らがいたらアタシが黙らせるのが一番手っ取り早いからね」
彼女は基本的にコミュ障である黒札たちの中でも例外的に、他の黒札に対しても金札たちにも一般人の未覚醒者たちに対しても面倒見がよく、いわば顔役と言っていい。
非常識な黒札に対しても説教をする事が出来るし、市井の一般人の悩みを吸い上げて田舎ニキや静たち上層部に直接伝える役目も背負っており、田舎ニキも散々世話になっている彼女に対しては頭が上がらない(というか非常識な事をしたら説教される)という立場である。
実際、魚沼シェルターを運営するのに他の黒札の誘致、黒札以外の異能者の誘致、役立ちそうな企業の誘致、犯罪者組織の殲滅と彼女はまさに縁の下の力持ちであり、静も凍矢も頭が上がらない存在といえた。
そんな彼女は赤く染まった空を見上げながら思わずため息をついて心の中で呟いた。
(頼んだよ田舎ニキ。アタシを道化にしないでおくれよ。)
「行くぞハルカ!!」
「了解、凍矢ッ!!」
その叫びに応じるように、残る三体のアバドン虫アポリオンはその跳躍力を生かすように壁や天井を足場にして縦横無尽にトンネルを飛び跳ね、彼らを攪乱しようとする。
だが、そんな小手先に惑わされる凍矢たちではない。
凍矢たちは、必殺技の威力をブーストするために奥の手である内臓・貯蔵MAGをオーバーロードさせ、己の肉体を一時的にブーストさせる『MAG燃焼』を行い、跳躍しながらアバドン虫アポリオンたちにそれぞれ猛烈な攻撃を叩き込んでいく。
「【エクシードヒールクロウ】ッ!!」
「【グレイシャルフィニッシュ】ッ! 」」
「
凍矢は、脚部から凍気を放出しながら、さらに背後から冷気を噴出してスラスター代わりにしてさらに威力を増幅させた飛び蹴り【グレイシャルフィニッシュ】。
ハルカは高く跳躍し、回転しながらアバドン虫アポリオンに対して踵落としを落とす【エクシードヒールクロウ】を叩き込み、破裂の人形はプラズマソードで【モータルジハード】を叩き込んでいく。
いかにアポリオンといえど、彼らのまともな一撃を受けて耐えられるはずもない。
二人の必殺の蹴り技、そして『破裂の人形』の攻撃を受けて、残るアポリオン三体も爆裂し、粉微塵に粉砕されていった。吹き飛んだアバドン虫アポリオンたちに対して黙礼をしている中、凍矢のCOMPから声が響き渡る。
「よし、今のうちに回復ですわ~。」
アバドン虫アポリオンたちの爆発を見たキクリヒメは凍矢のCOMPからにょろっと姿を現して、メディアラハンで凍矢、ハルカ、破裂の人形の三人のHPを回復させていく上に、ついでと言わんばかりにタルカジャなどの補助呪文をかけていく。
これほど激しい戦場で回復の要であるキクリヒメを出せば、アバドン虫アポリオンたちは真っ先に連携の取れた集中砲火を受けて叩き潰されてしまうだろう。
それを警戒した凍矢は、こういった比較的安全なこの場所で彼女を出して自らを回復させていたのである。
「ありがとうキクリヒメ。下がってくれ。」
「幸運をですわ~。」
その言葉を言うと、キクリヒメは凍矢のCOMPへと戻っていく。
凍矢たちの回復役や蘇生役、新潟県&魚沼シェルターと異界『』の霊的守護を行っているキクリヒメが死亡してしまっては、蘇生させるのにまた膨大なコストがかかってしまう上に、魚沼シェルターの霊的守護がメチャクチャになってしまう可能性もあるため、ここで無理をさせるわけにもいかない。
そして、キクリヒメの力でHPを回復した彼らはトンネルからそのまま外に出ると、そこに待ち受けているように背中から蝶の羽のようなMAGを放出しているアバドン・ハレルが存在していた。
彼からしたらアバドン虫アポリオンたちが倒されるのも想定の内。凍矢やハルカたちが消耗すればそれでいい、という考えなのだろう。
叩きつけられるような猛烈な闘気のMAG。そしてそれをはじき返すように真向面から向かい合う彼ら。
MAGのぶつかり合いにギシギシと大気自体が悲鳴を上げているほどだ。
背中から蝶の羽のようなプラーナ……MAGを放出しながら、アバドン・ハレルは彼らを見てせせら笑う。
「ふん、小賢しくHPは回復したようだが、それでも損耗は免れまい? その状況で俺と戦うとなれば、お前らでも辛いだろう。」
そのアバドン・ハレルの挑発に対して、グリスブリザードを纏ったままの凍矢はせせら笑いながら言葉を返す。
「それはどうかな? いかにお前といえど、あれだけの分身を作り出すにはそれだけの代償が必要だろう? 自分のレベルを確認してみたらどうだ?」
「…………」
凍矢がグリスブリザードを通してアバドン・ハレルをアナライズしていた結果、以下のようなデータが表示されていた。
>アバドン・ハレル LV120
相変わらずLVは超越者の領域へと突入しているが、以前のアバドン・ハレルに比べれば明らかにLVは低下している。*3あれだけの強力な分身を11体も作り出すのは、流石の彼でも大いに消耗したらしい。
そして、数多くの高位分霊を作り出した反動、その影響はLVの低下という形に出ているのである。
「つまり簡単にいうと……」
「これで……『互角』ということだ!!」
凍矢とハルカ、破裂の人形はその言葉と共にザッと一歩前に踏み出すとそれぞれ自らの構えを取る。だが、その言葉をフン、とせせら笑いながら、アバドン・ハレルも無造作に一歩前に出て闘気を全力で噴出する。*4
「『互角』だと? 笑わせるな。確かに高位分霊を多数作り出してLVが低くなったことは認めよう。だが、元の地力が違うのに互角呼ばわりは笑止!! 俺の本気を見せてやろう。《冥界破》ッ!! *5」
アバドン・ハレルが両手を前に突き出すと、その両手からあらゆる存在を崩壊させる猛烈な霊気の津波が凍矢とハルカ、そして破裂の人形へと襲い掛かる。
こんな物をまともに食らってはいかに彼らと言えど大ダメージを受けることは間違いない。慌てた凍矢はとっさに自らの切り札の一つである『物障石』*6を取り出して投げつける。
「マズい……!! 『物障石』ッ!!」
物理攻撃を無効化する物障石の障壁のお陰で、何とか冥界破は防ぐことはできたが、アバドン・ハレルの冥界破の威力は凄まじいの一言だ。大地を大きく削り取り、消滅させ、地面に大きくYの字が刻み込まれており左右の余波で背後の山の左右も吹き飛ばされている。
左右の余波が山を抉り飛ばした衝撃破が、背後から凍矢やハルカたちに襲い掛かる。
その山を軽々と吹き飛ばすほどの威力は、ただの冥界破で出せるはずもない。例え霊視ニキであろうともここまでの威力は早々出せないだろう。
「冥界破……! 霊視ニキの得意技か……! あいつあんなのも使いこなすのか……!! しかもこの威力、あいつもMAG燃焼を使っているのか!!」
かつて、大江山の酒呑童子が、短時間とはいえLV125というありえない数字をたたき出したのと同じに、内臓・貯蔵MAGをオーバーロードさせ、悪魔=情報生命体である己の肉体を一時的にブーストさせる。
それだけの事を行って放たれた冥界破のため、ここまでの威力を引き出すことができたのだろう。
そして、そのMAG燃料の技術は、凍矢やハルカがアバドン虫アポリオンを倒すために使用した際にMAG燃焼をアバドン虫アポリオンの目を通して見たものであり、それを再現しているのだろう。
その凍矢の言葉に、アバドン・ハレルはフンと鼻を鳴らして言葉を返す。
「当たり前だろうが。お前たちができるのに何故俺ができないと思った?
まあ、お前たちのやり方を見た付け焼刃だがな。お前たちを倒すのには十分すぎるという事だ!!」
だが、アバドン・ハレルが使用する冥界破は物障石で防げる物理攻撃であることは判明した。
それならば、物反石、そしてテトラカーンでも防御・反射する事はできるはずである。
冥界破は威力は凄まじいが当然MP消費も激しい。
その渾身の冥界破を物反石、テトラカーンで弾き返されれば、いかにアバドン・ハレルといえど大ダメージは免れない。つまり、安易に冥界破を連発してこちらを磨り潰す事はできないということだ。
そして、こちらもただ無力で突っ立っているわけではない。
凍矢とハルカはそのままアバドン・ハレルと同じようにMAG燃焼を行いながら跳躍し、自らの必殺技を叩き込もうとする。
「【エクシードヒールクロウ】ッ!!」
「【グレイシャルフィニッシュ】ッ! 」」
凍矢はG4Xデモニカに内蔵されているスキルを【タルカジャ】+【チャージ】=【エクシードチャージ】を発動し、さらに【氷結ガードキル】【氷結ハイブースタ】【ブフバリオン】【飛び蹴り】のコンボである【グレイシャルフィニッシュ】を、ハルカは【エクシードヒールクロウ】をMAG燃焼を行いながらアバドン・ハレルへと叩き込む。
だが、アバドン・ハレルは同様にMAG燃焼を行いながら、凍矢とハルカの渾身の一撃をそれぞれ両手で受け止め、彼らをせせら笑う。
「いきなりの必殺技は負けフラグ。特撮や仮面ライダーに疎い俺でもそれぐらいは知っている。それを知らないお前たちでは……!!」
アバドン・ハレルの後ろから襲い掛かる二体の影。
それは『破裂の人形』と凍矢が召喚した『ザオウゴンゲン』……もとい女性体になった『桑山千雪』である。凍矢たちが必殺技でアバドン・ハレルの注意を引き付けて、彼女たちが背後から攻撃を仕掛ける。
シンプルだがハマれば効果的ではある。
プラズマソードと振りかざす『破裂の人形』と手にした五鈷杵から闘気の刃を構築して切りかかっていく千雪の二体。
だが、アバドン・ハレルは、足を掴んだままのハルカと凍矢を振り回し、投擲武器としてハルカと凍矢を二人に対して叩きつける。とっさに回避する二人だが、一瞬の動きの遅さを見逃すアバドン・ハレルではなかった。
アバドン・ハレルはそのまま切りかかってきた両者の攻撃に対して、両腕でクロスカウンター攻撃を叩き込む。
アバドン・ハレルの右腕の前腕部が開き、そこから鋭い牙が無数に出てくる『口』へと変化し、左腕には本体のアバドンの猛烈な重量が込められた凄まじく『重い』一撃が叩き込まれる。
右腕の『口』となった前腕部で攻撃を仕掛けてきた千雪の右腕を食いちぎり、左腕のアバドン本体の重量が乗った『重い』一撃を破裂の人形の胴体部に叩き込む。
「………ッ!!」
胴体部にモロにアバドン・ハレルの一撃を食らった破裂の人形は吹き飛ばされ、右腕を食いちぎられた千雪も大きく跳躍して距離を取る。千雪の右腕を腕の『口』でバキバキと貪り食らいながら、アバドン・ハレルは哄笑を上げる。
「ククク……ハハハ!! やはりこうでなくてはなぁ!! 感謝するぞ仮面ライダーども!! 戦っている時は嫌な事は全て忘れられる!! 俺がメシア教の犬であることも全て忘れられる!! 戦いはいいなぁ!! さあ、もっと楽しもうぜ!!」
「お前、絶対修羅勢の素質あるよ……。」
思わずぼやきながら、投げ飛ばされて地面に叩きつけられた凍矢はよろよろと立ち上がる。
LVは多少下がったとはいえ、やはりアバドン・ハレルは純粋に強い。
エンシェントデイを失った過激派にとっては、新たなる決戦兵器といえるほどの存在なのだ。強いのは当然である。このまま戦えば勝つことはできるだろうが、それでもこちらの損耗はさらに激しい物になるだろう。
そんな風に考えていると、凍矢のグリスブリザードに対して通信が入ってくる。
それは、KSJ研究所が所有する土の中を移動できる特殊揚陸艇『土隠あきつ丸』に搭乗している『カズフサニキ』*9からの通信である。
彼らは大地に潜れるという特性を生かし、この戦場の真下からアバドン・ハレルを調べていたらしく、その結果を凍矢へと伝えてきたのである。
『こちらカズフサニキ!!田舎ニキ! 聞こえるか! 今アバドン・ハレルの脳内サーチが完了した。
ヤツの脳内『前頭葉前半部』に異常な量のMAGを探知した。前頭前野系は「考える」「記憶する」「アイデアを出す」「感情をコントロールする」重要な機能を司る部分だ。恐らくはここに『宣教の羽』が植え込まれていて思考誘導を行っていると推測される。
MAGの波長から推測するに恐らくは『堕天使サマエル』……いや『大天使 カマエル』がそのまま『宣教の羽』へと変化したものと思われる。
大天使カマエルは炎を司り、氷結弱点だ。お前さんの冷気を直接前頭前野系の『宣教の羽』に叩きつけろ。
アバドン・ハレルのマスクを破壊して頭蓋骨を破り、そこから前頭前野系に融合している『宣教の羽』のMAGに、直接冷気を叩き込み無効化させるんだ!今それをできるのはお前だけだ。
『宣教の羽』であれば彼らKSJ研究所はトップクラスの情報量を所有するエキスパートと言っていい。
その情報量からすれば、どこに宣教の羽が埋め込まれているか、そしてどんな性質かを調べるのは訳はない。恐らく『前頭葉前半部』に埋め込まれている『大天使カマエル』が変化した宣教の羽が、アバドン・ハレルの思考誘導を行っているのだろう。
カマエルは「神の立てた正義を前提にして、神に敵対する者達を容赦なく攻撃する」という性質を持っていると言われており、またその攻撃性から堕天使サマエルと同一視されているとも言われている。同じ堕天使であり、天使と化したアバドン・ハレルとは極めて相性がいいし、より攻撃的な思考誘導を行えるのも当然と言えた。
「無茶言うなぁ……!! マジで無茶苦茶言うなぁ……!!」
その彼の言葉に凍矢は思わずぼやいてしまったがそれも当然だろう。
アバドン・ハレルのマスクと頭蓋骨を破壊して、脳内に融合している宣教の羽のMAGにピンポイントで冷気を叩き込め、というのだ。彼からすれば針の穴ぐらいの小さな部分にピンポイントで冷気を叩き込むような精密極まりないMAG操作が必要になるのだ。
敵だからと言って、適当にまあいいか、で下手に他の脳内を傷つけてしまえばさらに怒り狂ったアバドン・ハレルがどう出るかは不明だ。中途半端な事をすればロクでもないことになりかねない。
そのまま脳内から体内に大量の冷気を叩き込み、完全に凍り付かせるか、それとも脳内の宣教の羽をピンポイントで凍り付かせて破壊するか、二つに一つしかない。
そして、そのあきつ丸から転送されてきた精密なアバドン・ハレルの脳内データと脳に融合した宣教の羽のMAG波長を見て、凍矢は脳内の宣教の羽のみを凍り付かせる事を選択した。以前に話をした感じでは、宣教の羽さえなくなれば戦うのをやめてくれる可能性は高いと判断したのだ。それで損耗が少ないまま降伏してくれればよし。ダメならその時考える!と凍矢は判断したのだ。
「やるしか……ないかぁ!!」
「歪んだパズルは一度リセットすべきだ。全てを
頭を冷やす。(物理的に)
・出海馬場アキ子/ババアネキ『ファッション無惨様のごちゃサマライフ様、魚沼TSV ~転生者バリエーション~ 02』から。
ビジュアルは『北斗の拳』。通称ババアネキ、ただしババアと呼ぶとキレる。
異能者としてのスタイルは筋力と耐久でゴリ押しの近接パワー型。戦闘力は仲魔ありならシキオウジロボをギリギリ倒せるくらい。
シキガミは『ステイシー』。だいたい祖母と孫くらいの関係。
駄菓子喫茶『カラフル』の店主。
黒札の中ではトップクラスの高齢者の一人。また身長二メートル五十センチ越えで、黒札の中ではトップクラスのガタイを誇るが、こんな見た目でも女性である。
終末直後、稼働を始めたばかりの魚沼シェルターの生活レベルを上げるために奔走した人物。田舎ニキが出るまでもない雑事を大量にこなしていた。
多分ガイア連合魚沼支部の面々とはかなり仲がいい。