この場合それぞれの作者さんに許可求めたほうがいいんだろうか……。
リモートワークでセツニキの授業を受けた凍矢は、前々から聞いていたイギリスの惨状を見て、それなりの支援を行う事を決意し、そのための行動を行う事にした。
「よーし、それじゃ作業に取り掛かるか……」
凍矢の分身体は目の前の式神マザーマシンに刀の柄を差し込むと、マザーマシンが起動し、噴出する冷気とそれを生成・鍛造・研磨する小気味いい音がしばらく行われた後、それを抜き放つと『氷で構築されている刃』が形成されていた。それはまさしく『氷で形成された日本刀』そのものであった。
この刀は幼女ネキの「ガイア刀」*1を作り出した式神マザーマシンを応用して作られた数打ち、大量生産用の「凍刃」*2と呼ばれる刀である。
幼女ネキの「ガイア刀」は式神マザーマシンをベースに鍛造マシンと原料の鉄棒製作マシンを使用する事によって鉄棒を満鉄刀として加工して作りだしていたが、これを応用し式神マザーマシンに凍矢のMAGを込めたマハブフストーンと佐渡島シェルターの鍛冶神である『金屋子神』のMAGを込めたストーンを設置し、金属ではなく放出された冷気を『硬化』し、それを金屋子神のMAGにより自動的に『鍛造』『研磨』することによって大量の数打ち刀を生産しているのである。
凍刃の一番の特色は刀身が金属ではなくて氷で構築されている事だ。並みの金属より遥かに硬く強靭な氷で構築されている刃は並大抵の高温でも溶けず、真っ二つに折れても水さえあれば自動的に修復される、ある程度の自己再生力も有している。(威力的には幼女ネキのガイア刀と同じ程度)
そのまま凍矢は次々と柄を差し込んでガシャコンガシャコンと次々と氷の刀を200本ほど作り出してそれをどんどん積み上げていく。そんな単純作業を行っている中、彼の弟子である「秋葉ほむら」がCOMPを手に部屋に入ってきて凍矢へと話しかける。
「師匠~。COMPに電話が来てるよ~」
ほむらはそのまま作業中の凍矢が会話できるようにハンドレス会話に切り替えるが、それを見ていた電話先の相手は、ん? と不思議そうにその状況を見守る。
『ん? 田舎ニキ刀作ってるの? 珍しいじゃん。どこに送るの?』
そう言いながらCOMPに映し出されたのは山梨支部製作班に所属する通称『晴彦ニキ』だ。*3
セツニキから直接刀鍛冶の技術を学んだ彼は、鍛冶師としての修行を積んだ結果、セツニキ自身よりも高位の刀鍛冶となり今でも山梨支部の刀製造班のトップクラスとして活躍している。そんな彼が凍矢に対して電話をかけてくるなどかなり珍しい事だった。
だが、特級クラスの刀鍛冶の彼からしたらおままごとレベルだとしても、「刀を作っている」という事に興味を引かれたらしく、凍矢が何をしているのか、と興味深そうに聞いてくる。
「ホグワーツ*4とかちょっとお世話になったし、イギリスの方面にね。向こうにはアーサーニキ*5もいるし。本当はブロードソードとかロングソードの形状がいいかもしれんけど、サムライソードの方が向こうも喜ぶでしょ」
今までは自分の事だけで手いっぱいだったが、以前のホグワーツとのリモート会議で実際にイギリス領内の状況を目撃した以上、世話にもなったし何らかの力にならなきゃな……と思いついたのがこういった「凍刃」を始めとした現地民用の武装開発&輸送である。近接武器だけでなく、「古式呪唱銃」から影響を受けて銃にブフストーンやアクアストーンを仕込んで高圧の水の弾丸や氷の弾丸を発射する「試作型簡易呪唱銃」などといった遠距離武器も輸送するつもりである。(もちろんアーサーニキのところにも輸出する予定)
『なるほど……。イギリスの方面にか。他にも霊的作物の輸出とかするんだっけ?』
「イギリスのアーサーニキの支部は『ダグダの大釜』とかに頼った兵站を行ってるけど、やっぱりケルト神に兵站を握られているのはまずい、という事で霊的作物の苗やデータも送る予定。オオゲツヒメの力を借りて開発された【霊的大豆】や探求ネキの【大トロ大豆】を利用すればイギリスでも味噌や醤油の生産はできるだろうし」
オオゲツヒメ。誰もが聞いたことがあるだろう有名な逸話、スサノオに食物を鼻,口,尻から出した食物を出して「そんな不浄な物を食べさせるな」と切られた神である。
彼女の死体の頭から蚕が、目から稲が、耳から粟が、鼻から小豆が、陰部から麦が、尻から大豆が生まれたとされている。豊穣神&食料神として極めて強大な権能を持つ神である。その食料を生み出す権能は強大であり、日本神ということもあり凍矢たちもそれなりに頼ってはいる。
「元々はアタシの元神であるホノカグヅチの遺体から五穀が生まれたからそれを利用して霊的作物の生産が行えないんじゃないか、と研究をしていたら、さすがにオオゲツヒメから『素直に私を頼れや!』とクレームが来てそれがきっかけだったっけ。まあ皆確かに正論だと納得したし。」
ホノカグヅチの転生体であるほむらを所有しているこの魚沼シェルターでは、一説ではホノカグヅチの遺体から五穀が生まれたとされる伝承からそこから霊的作物を生み出せないか? と四苦八苦していたのだが、「素直に私を頼りなさいよ!」とキクリヒメを通したオオゲツヒメのクレームに従い、大人しく彼女の力を借りて霊的作物を作ることを行っていたのである。
その結果生まれたのは『霊的大豆』*6であり、ここから生み出される霊的枝豆、醤油、味噌などは料理に大きな貢献を行っている。
「ほかにもオオゲツヒメの力で作成された『霊的麦』*7を俺の女性体の分身の中にいる『デメテル』の豊穣の加護や『ケルヌンノス』の豊穣の加護でチューニングしてヨーロッパでも育ちやすい『霊的小麦』『霊的大麦』を作り出してイギリスに供給して試作データを取る所。ほかにも『開錠ムギ』なども提供する予定かな。あとは農業を行う際の水不足に備えてアクアストーンの大量輸出だね」
元々イギリスはあまり豊かな土壌とは言えない上に水不足に喘いでいる場所も多いらしい。
これら農作業に適していない状況が、多神連合のダグサ神の「ダグザの大釜」に頼ってしまう理由の一つになっている。
アーサーニキも兵站を多神に握られている現状は苦労しているらしく、ホグワーツでも貴重な賢者の石を麦に変えるほどの状況である。そのためそれを解消する一端とするために大量のアクアストーンの輸出、オオゲツヒメの力が込められており、ケルヌンノスかデメテルの力でチューニングした『霊的小麦』『霊的大麦』の種などをアーサーニキのところやホグワーツのところへと輸出する予定である。*8
もっとも、これらはあくまで試作品であり、実際にイギリスの土壌に馴染むか不明であったため、あとは向こうに任せるしかないというのが実情である。
ヨーロッパから逃げてきた「わたし」を筆頭とする白魔女たちの崇める神『ケルヌンノス』は元々ケルト神話の狩猟の神にして冥府神、獣王・動物王ではあり、自然の野生の厳しさを象徴する神である。だが「わたし」が崇めるケルヌンノスはかなりの穏健派で人間好きの側面の神(日本風にいうと和魂)らしく、「わたし」たちにもぬんのす♪ ぬんのす♪ ぬんぬんぬんのす♪ と喜んで様々な霊的作物に豊作・豊穣の加護を与えている。
ケルトの神であり、ガリア、北イタリア、ブリテンの南の沿岸地方などブリテンにも信仰されていたケルヌンノスならばイギリスの土壌にあった霊的農作物の作れるのではないか? と考えた凍矢の考えによって、オオゲツヒメの作り出した麦にケルヌンノスの豊穣の加護を与えた「霊的小麦」「霊的大麦」の種籾を作り出してイギリスに送ろうとは思ってはいるが、凍矢のデメテルの豊穣の加護を与えた『霊的小麦』『霊的大麦』と比較してどちらがイギリスの土壌に合っているか植えてみないと分からないというのが正直な所であるので、向こうに渡して試してくれ、と言う予定である。(他にもケルヌンノスの加護が込められた肥料なども輸送する予定)*9
「ホグワーツはスコットランドのハイランド地方*10で、アーサーニキの支部はロンドンだからちょうどイギリスの対極に存在するからな……」
恐らくだが、地理的に考えるとホグワーツはスコットランド中心、アーサーニキのロンドン支部はイングランド中心として纏まっているのだろう。そして、スコットランドとイングランドは同じ連合王国ではあるが仲は良くなく常にスコットランドは独立を狙い続けてきた。
イギリス魔術師たちの総本山である「時計塔」をアーサーニキのロンドンに取られた以上、自分たちも自立霊的防衛のための拠点を求めるのは必然であり当然。そうしてスコットランド内部で結成されたのが「霊的魔法学校〝ホグワーツ〟」なのだろう。アーサーニキの手でブリテン統一は行われたが、そうした独立派が虎視眈々と独立の機会を狙っているという理由もあるかもしれない。これも凍矢の勝手な推測であって実際のイギリスの勢力関係は不明なので何とも言えないが。
「まあ、俺としてはその辺までは興味ないし……ともあれ、スコットランドとイングランドの気候の違いが霊的小麦・大麦にどんな影響を与えるかそれだけ知れればまぁ。それで、俺にTELかけてくるのは何か用事があったんだろ?」
『ああ、ところでそっちにはロボ部の素材繋がりで色々面白そうな素材があるだろ? 『ヒヒイロカネ・マルエージング合金』とか『ヒヒイロカネ・ジュラルミン合金』とか。面白そうだから使えないかな?と思って。あとは『ヒヒイロガネ』自体も大量に持ってきてもらいたいし、お前さんやほむらちゃんにも来てほしいんだけど大丈夫?』
「俺? いやまあ金さえ払ってくれれば行くけど……何をするの?」
『俺がする事なんてそりゃ刀鍛冶でしょ? 刀を鍛えるのは『水』が必要になるからお前さんの作り出す『水』……しかもただの水じゃなくて絶対零度を上回る冷気を込めた水が欲しいな。
その特性の水や色々な金属を利用して……自分自身の『究極の一』『最高の一振り』を作り出す第一歩にする!!』
日本刀を作る際には刀身の温度を800度程度に上げて、その後水に浸して急冷させる「焼き入れ」が必要であり、この焼き入れによって刀紋や反りが発生し、そのためには水が必要となる。
この時の水温は各自の秘伝であり、この水に手を入れた人間が腕を切られるという有名なエピソードも存在する。この際の水に凍矢が生み出す特殊な水を使用するというのだ。
さらに、凍矢が持ち込んでくるヒヒイロガネ系合金も実際に確かめてみて刀の素材として使えないか確かめるらしい。
『漢たる者自分自身の「究極の一」「最強の武器」を作りたいのは当然だろ? 今回はほかの人の武器を作るよりも俺の趣味・求道の側面が強いな。そのための第一歩、データ収集としての試作品を作り出すための実験さ。丁度良く神すら滅ぼす炎を出せるホノカクヅチの転生であるほむらちゃんと良い水を生み出せる田舎ニキいるじゃん。お金は払うから山梨支部までやってきてよ。』
──―山梨支部、霊装作成部(刀部)。
主に刀鍛冶が刀を作る事をメインとしているこの鍛刀場では、セツニキの術式によって作られたイワナガヒメの『不壊』の概念がガチガチに込められている炉心や鍛刀場自体も同様の概念が込められている。
これだけの力があればどんな高度の熱だろうがそうそう炉心が壊れることはない。
本来は鍛冶場に女性が入るのは不浄と嫌われているが、ほむらほどの高位霊能者ならばそんな論理はまるっきり無視されても問題はない。(黒札ではなく、現地民であるほむらが山梨支部奥部に入る許可もきちんと取ってある)
凍矢はまずはヒヒイロガネやヒヒイロカネ系合金を晴彦ニキに渡して、彼の冷気で氷の容器を作り出し、そこに凍矢の力を込めた特別な『水』を注ぎこむ。シュゴォオオ!! と奇妙な音を立てるその猛烈な冷気を放つ異様な「水」は近寄った人間ですら瞬時に凍り付きそうな猛烈なMAGを秘めていた。
「絶対零度−273.15 をも凌ぐマイナス数万度のしかも凍り付かない『氷冷水』なんてのは俺も初めて作ったよ……。物理法則に喧嘩売りまくりでワロタ。入れ物も普通の入れ物じゃダメだから俺が作り出した氷の容器だし……」
そう、これは絶対零度を軽々と下回る、マイナス数万度という物理法則を完全に無視した『氷冷水』である。凍矢としてもこんな物を作り出したのは初めてなのでどうなるか全く予想がつかない。(危険すぎるので、いざとなったらどうにかできる凍矢自身がいない場合には供与しない。)そのため、凍矢自身もやってきていざとなったら自分自身でどうにかするつもりではある。晴彦ニキは凍矢が持ってきたヒヒイロガネ系合金をふんふん、と興味深そうに眺めているが、やはり普通のヒヒイロガネが扱いやすいとこれを選んだらしい。
「よし、ほむらちゃん。ここの炉に君の火炎を叩き込んでくれ。この炉はセツニキのイワナガヒメの「不壊」の概念が込められているから全力でやってくれて問題ない。今回は君の『ホノカクヅチ』の神を滅ぼす火が必要だからね」
ほむらは言われた通りにイワナガヒメの炉に全力の神すら焼き尽くす火炎を叩き込み、中に火を吹き込む。金属ですら飴のように溶かす数千万度の熱気を持つホノカクヅチの分霊の力を秘めた彼女の火だが、それでもイワナガヒメの炉は小動ぎもしない。
「後は過熱したヒヒイロガネを氷冷水に入れる際に、多分水蒸気爆発を起こすから田舎ニキ水蒸気を抑え込んで爆発しないようにしてくれ。後は俺や彼女の冷気での身体保護も頼むわ。あとはMAGを注ぎ込む関係上相槌もよろしくな。」
「ち、ちょっと待って!! 俺やる事多くない!? 理不尽じゃない!? いやまあやるけど……。」
その炉から吹き出る熱気は、高位の黒札でさえダメージを負うほどだ。だが、凍矢はほむらや晴彦ニキの周囲を冷気で覆う事によってその猛烈な熱気を遮断し、活動しやすいようにしていた。
そして、さらにほむらが炉心の火炎の勢いを調整している中、晴彦ニキはそこにヒヒイロガネを入れてヒヒイロガネを灼熱化させ、鍛冶神「天目一箇神」の力が込められたハンマーを振るい、熱せられたヒヒイロガネを叩いていく。一応相槌は凍矢とほむらであり素人である自分たちでいいのか? と聞いたが自分たちの力が籠るのが重要らしい。(晴彦ニキの弟子たちも協力はしてくれるが)
徐々にヒヒイロガネを延ばし、厚さとして3~6mmほどになったら、熱された状態であるヒヒイロガネを氷冷水に入れて急激に冷やす。これは水減しと言われる作業である。
ギジュオオオオ!! と物理法則を無視した異常な音が響き渡るが、そんな事を気にしている余裕はない。この時ただ突っ込むだけでは水蒸気爆発が起きて偉い事になってしまうので、発生した水蒸気を調節するのも凍矢の役目である。
そして、細かく砕いたヒヒイロガネをまとめ、和紙や泥水をつけて炉に入れて赤熱化させて叩き、それを繰り返していく。その時に相槌を叩いているのは晴彦ニキの弟子から指導を受けているほむらと凍矢である。
「ほら! ほむらちゃんも田舎ニキもリズム悪いよ! リズムよくきちんとMAGを込めて!!」
「俺たち素人なんですけど!? 無茶いうなよ!! 他にも肉体の保護のために冷気を発生させたりしてるんだし!!」
その後、中心部に鏨をいれて深いミゾを入れてそれを叩き、折り曲げて、重ねていくいわゆる「折り返し鍛錬」という作業を行っていく。これを15回ほど繰り返すことにより、三万を超える層が出来上がり、強靭な構造になっていく。炭素量が少ない柔らかい心金と炭素量が多い皮金で包むという「造りこみ」を行い、さらにそれを弟子と一緒に平たい棒状に打ち延ばす「素延べ」を行っていく。さすがにこの辺は弟子が行ってくれるが、それでも炉の火を絶やす事無く温度を安定させているほむらも、彼らの肉体の保護をしている冷気のバリアを作っている凍矢も安心できない。さらに、晴彦ニキが一人で刀の形を決める「火造り」を行っていき、大まかな刀の形を作り、整えていく。その後で秘伝である焼き場土を使い、刀に土……埴安神の力が込められた秘伝の土を塗り、熱した後で「氷冷水」に入れる「焼き入れ」を行い刀を完成させる。
この際に水蒸気爆発などを起こさずに氷冷水を安定させるのも凍矢の役割だ。バギャギャギャ!! ゴギャギャ!! と表現できない物理法則を超えた異常な音が響き渡り、超高熱と超低温によって鍛え上げられた刀がこうやって完成されたのだ。
焼き入れを行い、鋭い研ぎ澄まされた火炎の力を宿す強靭極まりない刃を見ながら晴彦ニキは叫ぶ。
「よし!! 完成したぞ!! 田舎ニキとほむら、そして俺の力を結集して作り上げた剣『秘剣ヒノカグツチ』*11だ!! やっぱり鬼切の太刀→輝煌星剣→秘剣ヒノカグツチと強化せずにいきなりヒノカグヅチを作れるとは流石俺と田舎ニキとほむらちゃんの力だな……。」
まだ柄すら出来ていないが、その吸い込まれそうなあらゆる存在を両断する刃は、高位の修羅勢が振るうのに十分な強度と鋭さを秘めており、神を滅ぼす力を秘めたこの刀はそこらへんの高位神格や高位悪魔など瞬時に一刀両断できるほどの力を有しているだろう。二人の黒札と高位の力を秘めた転生体の力が合わさってこそ作り上げることができたまさに『業物』である。
「よ、よし。これで完成ってことだな。それじゃ俺たちは帰っていいかな?」
「何を言ってるんだ田舎ニキ。もう一振り行くぞ!! これだけではまだまだ究極の一には達しない。いいデータは取れたが、これをブラッシュアップしてさらなる高みに至る!! 最高作ができたら『次』が見える!! まだまだ俺には進化の可能性が、その先があるって事だ!! やっぱり刀鍛冶は楽しいなぁ!! 笑いが止まらないぜ!!今度はヒノカグヅチではなくお前の力を込めた刀を作り出すぞ!! ほむらちゃんじゃなくて今度は田舎ニキがメインで相槌を振るってくれ!!」
「ひ……ひぃん……。」
そんなこんなで今度は凍矢のMAGを強めに込めて作りだした刀は、日本刀の形状から少し離れた形……まるで某『BLE〇CH』の斬月のように鍔のない巨大な大剣にも似た特異な形状の刀になっていた。
「雌剣『秘剣ヒノカグヅチ』と対を成す雄剣『氷輪刀ルアシェイア』*12の完成だ!!いやぁ無茶苦茶いいデータがとれたな!!これを参考にしてより高みを目指す!それが刀鍛冶ってもんだ!!きちんと報酬はコイツを売った分を渡すからよろしくな!!修羅勢に扱ってもらって実戦データも収集しないとな!!」
ははは!とご機嫌な晴彦ニキに対して、ほむらはきちんと報酬の件で釘を刺しにかかる。
「それはいいんですけれど、報酬はアタシと師匠と黒札様の三等分でお願いしますね。師匠は金がないくせにそういう所ぽえぽえしているんだから、きちんと貰えるものはもらっておかないと!!師匠いいわよね!!」
アッハイ……と凍矢はほむらの言葉を素直に受け入れた。それを見て(尻に敷かれてるなぁ……)という晴彦ニキの視線が来たが、凍矢はそれをスルーするのであった。
機工魔術師は読んだことないので、晴彦ニキのキャラが違っていたらすみません。