今回の脳缶ニキには一神教フィルター&メルキゼデクフィルターがかかってるとお考えください。
過激派と一神教調和派との戦いは佳境に入っていた。『汝埋葬にあたわず』の権能の効果で堕天した元天使たちや、屍鬼や悪霊まで零落した元天使たちを殲滅するために攻撃を仕掛けようとするメルキゼデクや桜子、そして一神教のシスターたち。
この機に乗じて元天使たちを殲滅せんと襲い掛かる彼ら彼女らのだが、それより前に凄まじい威圧感のある言葉が彼らへと投げつけられる。
「おっと、動かない方がいいですよ。危ないですからね。いいものを見せてくれたお礼にちょっと手助けしましょうか。【死蠅の葬列】*1」
その言葉と共に、虚空から無数の蠅が沸き上がり、堕天使や屍鬼、悪霊となった元天使たちに無数の蠅が群がり元天使たちを貪り喰らい、殲滅していく。その無数の蠅と天使たちの対極に存在するパンデモニウムの特有のMAGは天使(元天使)たちに取って知らぬもののいない存在だった。
「き、貴様……!!魔界の副王……!!た、助け……!!」
その元天使たちの叫びは次々と蠅の猛烈な羽音にかき消されていく。さらに、それをかき消すように、パンパンと拍手をする軽い音が響き渡り、一人の少年が姿を現し、調和派へと声をかけてくる。
「いやあ見事!!実に!実にお見事です!!これは皮肉じゃないですよマジで。あのクソ羽根付きどもに「分からせ」をした貴方達には敬意すら抱きますよ。」
それはガイア連合内では通称『脳缶ニキ』と呼ばれる少年。黒札の一人である【高館絶徒】*2である。
緑色の髪をした彼は満面の笑みを浮かべながら調和派の皆へと拍手を行っている。どうやら『汝埋葬にあたわず』で天使どもが無様に堕天したのがよっぽど彼のお気に召したらしい。
だが、そんな彼を目の前にして桜子やメルキゼデクを筆頭にした調和派の皆は一向に警戒を解こうとはしなかった。その理由は彼が放つ極めて強力なパンデモニウムの力が籠った膨大なMAGである。
しかもその膨大なMAGは魔界の副王ベルゼブブである事ははっきりと感じ取れた。
メルキゼデクたちからすれば、彼はまさしくパンデモニウム勢力の地上代行者とも言っていいレベルでベルゼブブと結びついている存在である。
ガイア連合に属する黒札という事は理解しているため武器こそ構えていないが、一神教としては知らなければ問答無用で武器を突き付けていてもおかしくはない存在である。
ここで引き金を引いてしまっては、「黒札に危害を与えた」と調和派自体が存亡の危機(というかあっさりとお取り潰し)に陥る事はこの場の誰もが知っていた。
(それに……純粋に彼は強い!さすがは副王の全権代理人か……。*3我々など簡単に殲滅させられるだろう。)
「まあ副王自体は【いと高き館の主】を【糞山の王】と言い換えたヘ、ヘイトスピーチ……!な一神教勢力には思うところあるみたいですが、僕はメシア教ではない一神教まで恨みを抱くほど暇じゃないですからね。」
「………。」
「おっと失礼。別に喧嘩を売るわけじゃないですよ。今回は「提案」に来ただけです。その『汝埋葬にあたわず』に関する映像の配信許可をいただきたいと思いましてね。*4映像の売上の半分……いえ、三分の二をそちらにお渡しする形ではいかがですか?僕もお金が入って幸せ、そちらもお金が入って幸せ、皆は映像ですっきりして幸せの三方良しの「いい取引」だと思いますが、いかがですか?」
その脳缶ニキの言葉に対して、メルキゼデクの影に隠れているコハルはぐいぐいとメルキゼデクの腕を引っ張りながら小声で言葉を放つ。
「あ、あのぉ~。メルキゼデク様……。私には政治のことはよくわからないんですが、皆が幸せならそれでいいんじゃないかなぁ~と思うんですけれどいかがでしょうか?」
確かにコハルのいう通り、別に映像の許可をするだけで金が貰えるとなれば誰にとっても困ることはない。むしろ調和派にとってはありがたい限りである。彼の立場からすれば無断で映像を流しても問題ないはずだが、それでもこちらに使用許可を取ろうとしている辺り、彼なりに調和派に対する敬意はあるらしい。だが、パンデモニウム勢力と長い戦いを繰り広げてきたメルキゼデクとしては、それは素直に受け入れられる事はなかった。
「否である。話をするのなら我々の上役であるシスター・グリムデルかハルカ殿、凍矢殿を通して行っていただこう。我々の上役であるあの方たちを通すのならば、そちらの要件も聞くし命令とあれば従おう。」
その言葉に、脳缶ニキは別に不愉快に思うのでもなく、ふむ、と顎に手を当てて考え込む。これぐらいの対応は彼としても想定内だったのだろう。黒札からの命令とはいえ、事実上の不倶戴天の敵の提案にあっさりそうですか、と受け入れる事は難しい。しかも相手が相手なので警戒しすぎることはない。
断るのではなく「上司からの許可が出ればいいよ」という真っ当な反論に、脳缶ニキは頷いた。
「ふむ……。なるほど。至極正論ですね。そこらへんが落とし所ですかね……。分かりました。そうしましょう。ですがこう言っておきましょう。【これは貴方達にとってもお互い利益のある話である】と。」
「……【悪魔との取引】というのはいつもそのような事を言うのだ。黒札様とはいえパンデモニウム勢力の事実上の代行ともいえる貴殿を警戒するのは我の立場的に仕方ないことだろう。」
そのメルキゼデクの言葉に、脳缶ニキは軽く肩を竦めてその場を立ち去っていった。
そして、彼の元には戦いで死んだ過激派の魂を捕えた下魔<けんぞくぅ!>たちが寄ってきたので、彼はそれらの魂を次々とベルゼブブの元へとトラポートさせていった。
(さーてと。次は過激派の捕虜集めか。どこでも過激派の捕虜は頭痛の種。ましてや改心しない頑固な過激派はね。*5「改心しない困った捕虜を引き取りますよ」と言えばどこも大喜びで渡してくれますし。この捕虜たちと倒されたメシアン過激派の大量の魂を副王へとシュート!超エキサイティング!!して代償を貰いますか。忙しくなってきたな!!)
60:名無しの悪魔
プギャー!!m9(^д^)
61:名無しの悪魔
トリプルジェットプギャー!m9(^д^)m9(^д^)m9(^д^)
62:名無しの悪魔
しゃあッ!!堕・天ッ!!
63:名無しの悪魔
天使の堕天で飯が上手い!!お代わり十杯はいけるわ!!
64:名無しの悪魔
堕天使じゃなくて屍鬼とかさらにポイントマックス!!堕天ポイント百万点!!
65:名無しの悪魔
あのクソどもと同じ種族とかクソ腹が立つしね。その点これは堕天使に配慮されていますわ!!
66:名無しの悪魔
偉いぞ一神教の下僕!百万年無税!!
67:名無しの悪魔
まさか俺たちが一神教を褒める時が来るとは……。
68:名無しの悪魔
メシアンの敵ってことは……もしかして一神教は味方だった?(お目目ぐるぐる)
69:名無しの悪魔
もしかしたら講和……行けるんちゃうんか?
70:名無しの悪魔
いやそれはない。(真顔)
71:名無しの悪魔
目を覚ませ!あいつらも敵だ!!( 'д'⊂彡☆))Д´) パーン
72:名無しの悪魔
あいつらもあいつらで大概アレだし……。でも面白い物を見せてくれた見学料ぐらいは払っちゃうよーん!!
73:名無しの悪魔
見たまえ、最高のショーだとは思わんかね!?
74:名無しの悪魔
欲を言えば堕天使グリゴリじゃなくて全部屍鬼とか悪霊に変換できねーかな。
それだったら金払ってもいいぞ。
75:名無しの悪魔
自らの手を汚さずに天使どもがのたうち回るのを見て喜ぶクズ悪魔がいるらしい。
76:名無しの悪魔
ククク…ひどい言われようだな。まぁ事実だからしょうがないけど。
77:名無しの悪魔
まあ事実だからね。悔しいだろうが仕方ないんだ。
78:名無しの悪魔
お前たちも堕天しただろ?ん~?聞こえんな~?
79:名無しの蜘蛛
意義あり!!元は異教の神霊の我もいるぞ!!全部一緒にすんな!!
80:名無しの悪魔
俺たちは、自ら魔界へと下る道を選んだ『降天使』でーす!!罪を働いた罰として堕とされた『堕天使』じゃありませーん!!*6
81:名無しの悪魔
なおほとんど普及していない模様。>降天使
82:名無しの悪魔
悲しいなぁ……。*7
いやまあ自分から堕天した奴らも全部堕天使扱いなのはさすがにガバすぎひん?とは思うけど。
83:名無しの悪魔
おっ、何か海外のサマナーたちにも映像が出回ってプギャーされてるらしいw*8
84:名無しの悪魔
残当。
85:名無しの悪魔
しかしラグエルもサリエルも堕天使疑惑があるし……何かこれを解析していいように再現できへんか!?
86:名無しの悪魔
お前あの四文字ハゲに尻尾振るんか?
87:名無しの悪魔
あっやっぱなしで。
88:名無しの悪魔
でもまあちょっとは見直したよ。頭に羽入れてなくてメシアの天使どもと戦えるほどの戦力を一神教が持っていたとは。もっとお前らしっかりしろ。(豹変)
89:名無しの悪魔
しっかりしてたら俺たちまで被害を食らうだろ!いい加減にしろ!!
90:名無しの副王
ここまでは無料のお試し。何と……マッカを払う事でこの先が見れちゃうんだな!これが!!スカッとしたい悪魔はお勧め!!
91:名無しの悪魔
くっ……こんなのを見たら……俺は一神教を……許してしまうかもしれない!
92:名無しの副王
ムフフ、ワイの高位分霊の人間が沢山の狂信メシアン捕虜やメシアンの魂を我に捧げてくれたのん。
分配どうしようかなぁ~?ガチャにしようかなぁ~?それとも我に忠誠を捧げてくれた者に分配しちゃおうかなぁ~?はい生きのいい狂信者メシアン!生きのいい狂信者メシアンだよ!!
93:名無しの悪魔
副王……ひとつだけ言いたいことがあるんです。あなたはクソだ。
94:名無しの悪魔
糞の山の王だけにってか?ガハハ!!
95:名無しの悪魔
お前らも堕天してるだろ?まあそれはそう。