──―半終末の時代、佐渡島シェルターにおいて『乳の親』のアウトサイダーを触媒にして、魔女たちがとある神霊の一柱を召喚した。その名は『地母神ダイアナ』。元は沖縄支部所属だった彼女ではあるが、『沖縄から這い出したクトゥルフ系の怪物によって沖縄並びに西日本は壊滅的状況』という最悪の予想によって暴走してしまったのだ。
元々は『乳の親』であるアウトサイダーであった彼……いや、彼女も別段そうなってほしいと願っていたわけではない。かの大英雄たち、『琉球ニキ』*1の活躍により大異界である【銃火暴風怨嗟域】が消滅する希望が出てきて、彼女もそのために熱心に沖縄支部のために力を貸していた。忌まわしきメシアンたちも天使たちも力を大いに減らし、さらにあの忌まわしき大異界である【銃火暴風怨嗟域】すら何とかできる「希望」が見えてきたのだ。
まさに希望そのものである琉球ニキたちやその仲間や名家たちに対して、回復に長ける『乳の親』である彼女はその力を生かし、沖縄支部とは非常に良好な関係を築けていた。【銃火暴風怨嗟域】もメシアンたちも何とかできて、この沖縄にも平和を取り戻せるかもしれない!! 彼女はその希望を胸に頑張っていたのだ。
そんな彼女の儚い希望を木端微塵を砕け散らせたのは、ある『魔女』たちの言葉である。曰く【銃火暴風怨嗟域】を無力化してもそれが終わりではない。星辰が揃い、沖縄支部に復活したクトゥルフが襲い掛かる、という『未来予知』である。*2【銃火暴風怨嗟域】を何とかしても、また新しい絶望が襲い掛かるという『未来予知』は彼女の僅かな希望をへし折り、完全に絶望に追いやったのだ。*3
その『真実』と共に、魔女たちは『乳の親』のアウトサイダーである彼女に懇願した。「どうか自分たちの神である『地母神ダイアナ』を降臨する『器』になってほしい」「弱者救済のための器になってほしい」と。絶望した『乳の親』はその意思を承諾。そして『母性により人々を救済・保護』せんとする『地母神ダイアナ』が誕生したのだ。
彼女は沖縄支部から遠く、海という防壁がある『佐渡島』を選択。ここでて【人類ママ活計画】を発動させ人々を母性によって永遠に保護する人類最後の地へと変貌させようとしたのだが……。その顛末は知っての通りである。
「このたびは誠に……。誠に申し訳ございませんでした……」
処される覚悟でダイアナは沖縄支部に一旦帰還? して琉球ニキたちに土下座を決行する。額に血管を浮かび上がらせて深い……深いため息をつきながら、琉球ニキたちはダイアナを処さない事を決定した。それは犠牲者がいなかったこと、彼女も弱者救済のために動いていたこと、実際に今も佐渡島シェルターで孤児の守護・育成を行っていたことを加味して、琉球ニキたちはため息をつきながらダイアナを許す事になった。
「お前田舎ニキにマジで感謝しておけよ。犠牲者が大量に出たなんていったら田舎ニキが逃しても俺たちが逃さないからな」
へへーとダイアナは土下座しながら琉球ニキの御沙汰に感謝を示す。実際、凍矢が即時にダイアナを平定して犠牲者たちを少数で納めた(なおかつ死傷者が出ていない)のも彼らがダイアナを許した大きな理由である。いかに顔見知りであり、沖縄支部に貢献していたからと言っても、死傷者が大量に出たなどと言ったら彼らは容赦しないだろう。それだけの苛烈さを沖縄支部は持っているのだ。
「……あとこれ以上やらかしたら「コレ」バンバンネット上に流しまくるからな」
「そ、それは!! それだけはご勘弁を!! 孤児たちが見たら私が変な目で!!」
そう言いながら琉球ニキが見せてくるのは、乳の親であったころの容貌を受け継いだ、鴉の濡れ羽色の艶やかで長い黒髪をした非常に豊満な今のダイアナの姿ではなく、乳の親のアウトサイダーである変身前の姿……つまり『筋骨隆々のガチムチ兄貴』の姿である。乳の親の本来の姿は『ムキムキマッチョな益荒男!!』であり、それが乳の親の力により女性として変身していたのだ。*4
ダイアナからしてみたら最早『前世がムキムキマッチョな男だった』程度の感覚であり、完全にママ化した彼女は、すでに男だったことを完全に捨て去っている。そんな彼女にとって前世? の男の写真を出されてもこちらとしても困る……という感じである。
「まあそれはそれとして……ダイアナならつまり『月の女神』ということだろ? なら、アセイミィ・ナイフに月の魔力を流し込んでくれよな」
ダイアナは月と魔術の神であり、魔女たちからの神ともされている。自らの力である『銀の月の加護』*5によって、銀に月の魔力を注ぎ込む事で沖縄支部の『アセイミィナイフ』の量産に協力したのだ。
他にも、乳の親だったころのような回復魔術やら何やらも、月と魔術の神へと変貌したダイアナは非常に得意であり、そういった魔術で彼女は時折沖縄支部へと立ち寄り、自らの罪を償うために沖縄支部に力を貸していた。*6
そして、何とか終末を超えて魔界と地球が融合した後、人々は皆揃って疲弊しきっていた。多数の人々の死亡による精神的ショック、世界が変革して受ける精神的ショック、それを受け入れても覚醒修行のための精神疲労、さらにはデビルバスターたちになっても実際に悪魔と戦う際の精神的疲労&PTSDなどなどなど……。
何とか孤児たちを守り切ったダイアナだったが、大量の人々の苦しむ姿や魔術の『パトラ』などがこれでもか、と大活躍していたのを見て、(救済しなきゃ(使命感))という使命感に襲われたのは地母神ならでは、と言えただろう。さらに、終末後で大量の孤児が増えたのもダイアナの頭を悩ませていた。
佐渡島シェルターのパピヨンニキ*7からの公的支援、さらに自らの狩人の権能を生かした悪魔狩りによって黒札とまではいかずとも、かなりの大金を稼いでいる彼女だったが、それでも大量の孤児たちを救済するには全く足りないといえた。
(もっと大量の孤児たちを救済したい!! 孤児たちの面倒を見てもらう人間たちも養いたい!! でも今住んでる孤児たちの生活を落とすなんてもっての他!! 公的資金にこれ以上頼るのも問題がある!! 多数の苦しんでる人たちのメンタルも救済したい!! どうしたら……!!)
(そうだ!! 私がママになればいいんだ!!)
「……で? 分身で風俗業を始めると?」
じろり、とパピヨンニキの部下である七陰の一人『アルファ』は土下座しているダイアナを睨みつける。何せ彼女は一度暴走してやらかした人物である。今は更生して真面目にしているが、いつまた暴走してやらかすか、監視対象が以前と似たようなことをしようとするのなら警戒するのは当然だった。
「風俗業ではありません!! 『ママ屋』です!! あくまで甘えさせるだけ!! きちんと分身をスケベ部に派遣させて勉強させました!! あとマッカを払って分身に『パトラ』も覚えさせました!! どうか何卒!!」*8
ダイアナは分身を作り出し、それをスケベ部へと派遣。スケベ部の「悪魔しょうかん」で甘やかしや人間のメンタルケア、カウンセリングの勉強を行い、それを生かして老若男女問わず甘やかして癒すという赤ちゃんプレイ屋……『ママ屋』を始める事にしたのだ。
孤児育成のための資金も稼げる。苦しんでいる人々を母性で救済できる。ダイアナにとってまさに一石二鳥といえるほどの作戦だったのだ。
「あっ、HはNGで!! 私はこれでも貞節と純潔の女神!! Hやりまくりは解釈違い!! あくまで甘やかしだけで!! Hがしたい子は乳の親指定お勧め!! マジで!!」
それを聞いて、統括役の『アルファ』ははぁ~と深いため息をついた。実際のところ、ダイアナの分身をスケベ部に派遣させて勉強させる地点でパピヨンニキに話は通っており、パピヨンニキの許可も取っているので問題はない。今までの仕事はきちんとこなすように、と念を入れてアルファはダイアナの『副業』を許可した。
そして、ダイアナの分霊が始めた「ママ屋」であったが……これが大好評の嵐だった。
身内の死亡、世界の変革、覚醒修行の辛さ、今まで無縁だった戦闘の辛さ、悪魔という超越存在と触れ合うストレスなどなど……。あらゆる精神的疲労とストレスを抱えた老若男女は、恥も外聞もなく皆揃ってダイアナに甘えて癒しを求めていた。ダイアナにとってもそういった人々を癒してメンタルを回復させるのは地母神的にも何ら問題はない。こうしてお互い精神的疲労を抱えた人々とダイアナの分霊はウィンウィンの関係の関係になっていった。
その中でも一番の常連といえば……。
「おぎゃ~~!! ダイアナママ~~!! ママ守って~~!! ボクを守って~~~!!」
それは金札の一人である『夢見りあむ』である。*9甘えたがりな彼女は黒札である『シエル』だけではなく、他にも「ママ」を求めてダイアナのママ屋へと定期的に駆け込んで甘え倒しているのだ。
「ダイアナママ~~!! この世全てが理不尽だよ~~!! 助けて~~!!」
「よしよし、りあむちゃんは甘えん坊ですね。好きなだけ私の胸で甘えていいですよ」
おぎゃ~!! とりあむはダイアナの胸に吸い付き、恥も外聞もなく甘え倒す。ガイアレベル50代に到達した彼女はそのスキルの恩恵を受けて極めて効率的なレベリングができる。そして、同時にフォルマやマッカも多数手に入れる事もできるので、今の彼女は黒札並みの大金持ちであるといえた。そして、母性を求める彼女はダイアナのお得意様となって遠慮なく甘える立場(メンタルケアも司る)になっていた。
りあむはダイアナになる以前、乳の親のアウトサイダーであった本来の姿……ガチムチ兄貴だったころのダイアナを知っているが、そんなことは彼女にとってはどうでもよかった。
「うるせ~~~!! 元の姿がなんだってんだ!! おっぱいと母性があればそれはママ!! 汝はママ!! ボクのママになれ~~~!! というわけで一日全部お任せママフルコースでよろしく!!」
お、おう、とダイアナは若干引きながらもりあむの要望を受け入れる。ダイアナは月の魔力により部屋内部の時間を遅くさせて、りあむの要望通り一日おっぱいで甘えさせながら風呂もトイレも食事も何もかも面倒を見ることになったのだ。
……なお、そんな中あかりたちが「NTR反対!!」と乱入して結局なし崩しになってしまったのは秘密である。
〇小ネタ
―――魔界と融合して深い山奥へと変貌したとある場所。
元は山村であったその場所は、見渡す限りの『毒沼』へと変貌しており、ぶくぶくとその表面から瘴気と毒ガスを放出していた。さらにそこからは、元村人であったであろう『ゾンビ』たちが蠢いていた。微かに建物の痕跡が残っているだけの瘴気を放つ毒沼とゾンビの群れが蠢くその地獄のような場所の上空を、大気を引き裂く小型の戦闘機が高速で飛行していた。
小型の戦闘機の上に乗っているデモニカ『グリスブリザード』を纏い高速移動に耐えているのは、この地の浄化を依頼された凍矢と破裂の人形である。
「あそこが指定の場所か。よし、やるぞ。」
「イエス、マスター。」
破裂の人形は一度上空をフライハイして通り過ぎると、反転して再度その上空を飛行する。
「マハアクアダインだと強力すぎるから……。よし、行くぞ!マハアクエス投下っ!!」
戦闘機形態の破裂の人形に乗った凍矢はそのまま毒沼やゾンビの蠢く地面に対して、直径数キロの巨大な霊水の水塊を作り上げてそのまま毒沼へと投下する。その巨大な霊水の塊は重力に従ってそのまま毒沼とゾンビの群れに対して落下し、その一面を全て霊水で覆いつくす。本霊がホノカグヅチである強力な霊力を持つ準黒札といえるほむらと結ばれた事により発生した、凍矢の水系能力……霊水には強力な浄化の力と同時に豊穣の力も込められている。
ドバン!!と落下した大量の霊水によって、瞬時に無数のゾンビたちはじゅうじゅうと溶け出してそのまま浄化されていき、毒沼もゴボゴボとそのまま分解されて同時に浄化されていく。そして、そこに残ったのは毒沼ではなく霊水で構築された小さな『湖』だった。ここから流れ出る霊水がさらに周囲の土壌を浄化していく形になるので、ここら辺一体の浄化完了!といったところだろう。
「よし、金札からの依頼の『ドゥフwwせっかくだから拙者の故郷を浄化してほしいでゴザルwwドゥフフwww』*10という依頼完了だな。このまま帰投するぞ。」
「……でもマスター。これは「浄化」というより「水没」では?彼の元故郷を水没させて良かったのでしょうか?」
「……じ、浄化はしたから!!ゾンビたちもきちんと浄化したし!!依頼的には問題ないし!!よし帰るぞ!!」
〇小ネタ2
―――魚沼シェルターの銃器秘密製作工場の隣にある『オカルト兵器製造工場』そこでは現地民たちでも製造できる様々なオカルト兵器が製造されていた。それは黒札でなくとも製造・運用できるオカルト兵器であり、現地民たちにとっては扱いやすい命綱ともいえる兵器だった。九重家や一般覚醒者たちが大勢働いている工場内部で九重家トップである九重静は作り出されている様々の兵器の確認を行っていた。
「ふむ……『どくや』*11『火炎ビン』『ナパーム弾』*12『液化チッ素ボンベ』*13『ライアットボム』*14は製造可能と……。『チャイカムTNT』*15は製造研究中ですが……『PZファウスト』も万能ですしね。」
「ほかにも銃器製作工場では『えんまくだん』*16『ハンドグレネード』*17『ドラゴンATM』*18『スティンガー』*19の生産は良好と……。火炎、氷結、雷撃、衝撃、万能と各攻撃アイテムが生産できるのならこれでカバーできるでしょう。これらは私たちでも簡単に作れますし、火炎瓶程度なら簡単に作成できますし、雇用も作れますしね。バンバン作ってもらいましょう。」
それを見ながら満足気に頷く静であったが、製造を担当している九重家の一人はおずおずと問いかけてくる。
「し、しかし静様。液化窒素……液体窒素を作成するのは面倒だしコストもかかります。ガイア連合のブフストーンでも十分代用できますし、凍矢様のお力ならばそれこそブフストーンなど無尽蔵に生み出せます。苦労して『液化チッ素ボンベ』を作る必要があるのでしょうか……。」
その言葉に対して、静はじろりと鋭い目を向ける。確かに言っている事は正論ではあるが、万が一のことを考えると余裕のある今のうちから様々なアイテム作成を行う理由を彼に説明した。
「……例えばガイア連合が何らかの理由で機能不全になってしまった時、そして凍矢様が何らかの理由で長期間この地から離れた時、そういった時に悪魔が襲い掛かってきたらどうしますか?そういった『もしも』に備えて、我々は自前で悪魔に対抗できる武器の生産を行っておく必要があります。いざとなったら非戦闘員の覚醒者たちでもアイテムを投擲するぐらいには攻撃アイテムの備蓄・生産を行っておかなければならない。違いますか?」
その静の言葉に、九重家の人間ははっ!と敬礼して背筋を伸ばした。彼らもオカルトアイテムがなくて悪魔に手も足も出なかった苦境を味わった人間たちである。そう言われてしまったらぐうの音もなかった。
「ともあれ、その意見には一理あります。液体窒素の量産のためにオカルト技術を導入するのは問題ないでしょう。空気を取り込んで自動的に液体窒素に生成するようなオカルト装置の依頼をガイア連合に行いましょう。
また、ナパーム弾はグレネードランチャーから射出するようにできるように『M203 グレネードランチャー』も同時に生産します。ガイア銃や簡易ガイア銃に加えて、M203 グレネードランチャーからナパーム弾を打ち出せるようにすれば、かなり効果的になるはず……。」
AK-47にM203 グレネードランチャーを組み込むのはベトナムでの現地改修があったから不可能ではないはず。ほかのガイア銃・簡易ガイア銃にもグレネードランチャーを搭載できないか静は指示を出す。また、『液化チッ素ボンベ』や『ライアットボム』は手りゅう弾程度の大きさに抑え、簡単に持ち運び&投げられるように研究中である。
そんな風に指示を出していると、一人の黒札が工場内へ入ってくる。彼に対して工場内の皆が最敬礼を行い、トップであるはずの静ですら彼に対して敬礼を行う。それは黒札の一人である『人誅ニキ』である。彼はノロイ酒をベースとした火炎放射燃料を作成するために魚沼にも酒造所を持っているので、いわば顔見知りに近い。そんな静に対して、人誅ニキはとある提案を行う。それは現地民たちでも作成可能な「とあるもの」を作成してほしいという依頼である。
「えっ?何かこうバル〇ンみたいにホーリーゴーストを大量に倒せるようなものはないか?*20ですか?それは技術開発系の黒札様に頼んだほうがいいのでは?いや……まあ、研究中のものがあることはありますが……。」
「黒札だけでなくて、君たち現地民……っと君たちでも作れるような物がイイネ。
君たちでも手軽に大量生産できるなら、その分黒札たちの手を使わずに大量生産が可能だからネ。ともあれ、見せてくれるいイ?」
ともあれ、静はここでは危ないから、と安全な部屋へと彼を案内すると研究中の品を人誅ニキへと見せていく。小さい箱型の装置のそれはいわゆる『超音波霧発生装置』そのものだった。元は終末前に市販されていた超音波霧発生装置を静たちが独自に改修を加えた品物である。そこに、ノロイ酒を入れてセットすると、瞬時に振動を開始し、ノロイ酒を分解して大気中にノロイ酒の『霧』が大気中に噴出される。
「原理は『超音波ミスト』と同じですね。超音波の振動エネルギーを液体に伝え、水面の表面張力を分解させ、超微細な霧を作り出す『超音波霧化』を使用して『ノロイ酒』を気化……霧化させて大気中に散布させるんです。ちなみに、酒つくりでも超音波霧化分離を利用して特殊な熟成を促す「霧造り製法」なども行えないか現在研究中です。この霧ならば多数のホーリーゴーストたちを消滅できるはずです。……なお当然ながら火気厳禁ですが。」
酒を大気中に噴出すると、当然機械はベタベタになるが、その辺は簡単なオカルト技術でカバーしている。この噴霧されたノロイ酒の『霧』はホーリーゴーストを大量に効率よく消滅させる代物になるはずだ。理論上では他の様々なオカルト酒でも使用できる……例えば『喜劇』を大気中に噴霧化してそれをそのままメシアンたちに吸収させて「飲ませる」ことにできるはずである。これは色々と悪用……もとい効率よく利用できるのでは?そう考えて人誅ニキはにやり、と邪悪な笑みを浮かべた。