【カオ転三次】故郷防衛を頑張る俺たち   作:名無しのレイ

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第23話 破壊神【ザオウゴンゲン】VS【#UNICUS】&凍矢

 

蔵王連峰、刈田岳の山頂に鎮座する刈田嶺神社。

そこには青い肌をしたヒト型の異形の存在が浮かんでいた。

彼こそ、この蔵王連峰を支配しているといえる破壊神【ザオウゴンゲン】

本来ならばLV72という超絶的存在である彼は、GPの影響によってその半分程度のLVしか実力を発揮できない。

だが、それでもLV30以上という黒札であっても苦戦する力を持つ存在である。

そんな彼の前に、刈田岳を上って複数の人数が現れた。

それは、言わずもがなの凍矢たちとあかりんごたちである。

凍矢たちは、自らの式神、試作型プラスマソード*1と巨大なラウンドシールドを持っている【破裂の人形】を最前列に置いている。

そして、あかりんごたちは自分たちの三人で一つの式神【りんごろう】を最前列においている。

【りんごろう】はりんごの着ぐるみに細い手足がついているというある意味ふざけた外見だが、優秀なタンクであることは事実である。

 

『ふぅむ、よく来たな。お主たちが我の力を借りたいというものたちか。』

 

そんな彼女たちを見て、【ザオウゴンゲン】はにやり、と不敵に笑う。

ここまで来るものたちならば、選ばれし力あるものたちである、と彼は知っているのである。

 

『よかろう。議論は不毛よ。我を倒しその力を示せ!さすれば汝らに協力しよう!!

我が名は破壊神【ザオウゴンゲン】!!この力をその身で知るがいい!!」

 

その言葉と共に、UNICUSと凍矢VSザオウゴンゲンとの戦いが始まった。

まずは、【ザオウゴンゲン】も【氷樹(氷結耐性アイテム)】を所有しているので、これを何とか使い切らせなければならない。

そのアイテムさえ使い切らせば、凍矢の冷却魔術が効果的に使用できるはずである。

まずは、凍矢が用意したブフストーンを投げつけていき、さらにりあむが弱点であるジオストーンも同時に投げつけていく。

 

「うおおお!運よくブフかジオ嵌めになってくれるといいな!と願いながらブフストーンを投げつけていく俺!」

 

「うわーん!!ボク逃げ出したいよぉおお!!こんな悪魔と真正面から戦うなんて正気じゃないよー!!」

 

そんな彼らに対して、あきらは自衛隊から流れてきたガイア銃へと改造された64式7.62mm小銃を向けて【ザオウゴンゲン】へと射撃を開始する。

 

「りあむサンも泣き言言わない!どんどんとジオストーン投げる!!

【物理ブースタ】【チャージ】【タスラムショット】!!」

 

あきらのスキルが込められた銃弾は、ガイア銃である事もあって悪魔に対して極めて効果的だ。

だが、その銃撃を食らっても【ザオウゴンゲン】は小動ぎもしない。

 

『ふんッ!!』

 

【ザオウゴンゲン】は手にした独鈷杵を振るい、【破裂の人形】と【りんごろう】へと斬りつけていく。その猛烈な一撃は近接格闘が得意な黒札にも勝るとも劣らない。

傷ついた式神を見て、あかりは自分のスキルを発動させる。

 

「んごー!頑張るんご!!【黄金の……】もとい【山形のリンゴ】!!」

 

あかりのスキル、【山形のリンゴ】はイズンの【黄金のリンゴ】と効果は同じで「味方全体のHPを中回復し、3ターンの間、全能力を1段階上昇させる」効果である。

イズンのスキルを見たあかりは、そのスキルに大いに感服し、何とかイズンと契約することによってその固有スキルを使用できるようになったらしい。

MPの消費量こそ激しいが、その効果は大きい。

 

さらに、アガシオンのタルカジャ、ラクカジャをかけることによって、威力を増したあきらのガイア銃の銃撃によるダメージを受けながらも、ザオウゴンゲンはダメージを受けているのは明らかだが決定打にはならない。

強敵相手の場合は、りあむがアイテム役、あかりが回復役、あきらがアタッカーとなる。

そして、彼女たちの式神【りんごろう】は前線でのタンク役となる(後は主にりあむをかばう盾役)になるのが彼女たちの戦い方である。

 

「ンゴー!!【物理ブースタ】【マッスルパンチ】!!」

 

「【怪力乱神(ディストーション・ブレード・ブロウ)】ッ!!」

 

あきらの銃撃の邪魔にならないように、彼女たちの式神【りんごろう】と【破裂の人形】が左右から拳の攻撃と雷撃を纏わせた刃による斬撃をザオウゴンゲンへと叩き込む。

だが、ザオウゴンゲンは斬撃を独鈷杵で受け止め、マッスルパンチを片手で防御する。

ダメージは与えているはずなのだが、これだけのメンバーが寄ってたかって攻撃を仕掛けているのに小動ぎもしないというのは、流石役小角が崇めたほどの神であるといえる。

 

『オオオオッ!!』

 

それに対抗して、ザオウゴンゲンは手にした独鈷杵を振るい、強烈な斬撃を叩きつけていく。

その威力は、並みの黒札では一撃で大ダメージを食らうほどの代物だ。

 

「【挑発】【かばう】【防御形態】!」

 

【破裂の人形】は、片手に持つ巨大なラウンドシールドによって、【ザオウゴンゲン】の一撃を受け止める。

その一撃によって激しい金属音と共に盾表面の装甲は削られ、激しい火花が飛び散る。

【破裂の人形】の腕がミシミシと悲鳴を上げるが、何とか攻撃は受けきっていた。

 

『ほう、我の一撃を受け止めるとは中々やるではないか。』

 

にやり、と笑うザオウゴンゲンに対して、破裂の人形はそのまま盾を振りかざすと、盾を打撃武器として相手に叩きつけていく。いわゆるシールドバッシュといわれる戦い方である。

そのままシールドバッシュで何度もザオウゴンゲンに盾を叩きつける破裂の人形を囮にして、もう氷結耐性アイテムはあるまい、と凍矢はお得意の氷結魔術攻撃を決行していく。

 

「【氷結ブースタ】【コンセントレイト】【ブフダイン】!」

 

その凍矢のブフダインによって、氷結弱点を受けているザオウゴンゲンは大きなダメージを受けた。

彼の予想通り、もうザオウゴンゲンに凍結耐性アイテムは存在しないらしい。

全身を凍り付かせて【FREEZE】状態になってしまったザオウゴンゲンに対して、一気に畳みかけようとあかりんごたちも総攻撃状態になっていく。

 

「ここで一気に畳みかけるのが正解だとゲーマーのカンが言っている!!

【物理ブースタ】【チャージ】【タスラムショット】!!」

 

「ジオ系は得意じゃないけど食らうんご!!【ジオ】!!」

 

「ンゴゴゴー!!【物理ブースタ】【チャージ】【地獄突き】!」

 

「あああああ!あああああ!ジオストーン!ジオストーンを食らえぇえ!!」

 

あきらの弾丸が、あかりの雷撃が、りんごろうの拳が、りあむのジオストーンが次々とザオウゴンゲンへと叩き込まれていく。

流石のザオウゴンゲンも連続で弱点をつかれ、多少よろめいたのを凍矢は見過ごさなかった。

さらにブースタのかかったブフダインと同時に、破裂の人形の雷撃を纏った刃の【怪力乱神】が同時に叩き込まれていく。

 

『ぬぅううん!我を甘く見るなよ!小童どもが!!』

 

それによって大ダメージを受けたザオウゴンゲンだったが、むろん彼も黙っているはずはない。

受けたダメージに怒り狂った彼は、手にした独鈷杵を構えて渾身の攻撃態勢に入る。

そして、それを凍矢は見過ごさなかった。

 

「今だ!りあむ!!」

 

「り、了解!!【物障石】!!」

 

りあむがアイテムである【物障石】を使用し、結界を張ると同時に、ザオウゴンゲンの渾身の一撃が彼ら彼女たちに纏めて叩き込まれる。

 

『オォオオオオ!砕け散れい!!【天魔撃砕】ッ!!』

 

次の瞬間、ザオウゴンゲンの手にした独鈷杵が唸りを上げて横凪に振るわれ、ザオウゴンゲンの神力を秘めた一撃がメンバー皆に対して叩き込まれる。

【天魔撃砕】

ザオウゴンゲンの専用攻撃スキルであり、「敵全体に中威力の物理属性攻撃。3ターンの間、防御力を1段階低下」をもたらす攻撃である。

だが、その攻撃はりあむの使った【物障石】によって作り出された結界によって防御された。

その結界の外では、【天魔撃砕】の余波によってあらゆる物質が粉微塵にされているのが目に見える。

 

「ああああ!!こんなの食らったらボク死んじゃう!間違いなく死んじゃうよー!!」

 

その状況を見て、りあむは叫ぶが皆それどころではない。

物理攻撃が通じないと見た【ザオウゴンゲン】は別の攻撃へと切り替える。

 

『むぅ、小賢しい、ならばこれならどうだ!!』

 

「来るぞ!身構えろ!!」

 

『【忿怒の暴圧】!!』

 

それはザオウゴンゲン固有のスキル。

敵全体に中威力の万能属性攻撃という絶技である。

マカラカーンなどの結界やアイテムなどでも万能攻撃を防御できる手段はない。

ただひたすら耐えるしかないのである。

 

独鈷杵から放たれる彼のMAG自体を刃にした横凪の一撃から放たれる万能攻撃を、彼らはモロに食らってしまう。

破裂の人形によってかばってもらった凍矢、りんごろうにかばってもらったりあむを除いて、あきらやあかりたちなどはもうボロボロである。

だが、こんな事で挫ける彼女たちではない。

 

「んごぉおおおお!!【山形のリンゴ】!!」

 

「【メディア】!!」

 

「これ使っていい!?いいんだよね!?いくよ!【グレイトチャクラ】!!」

 

あきらやキクリヒメ、りあむの力でHP、MPを回復したが、あの万能攻撃を連打されてしまっては敗北するのはこちらである。

それを見て、【ザオウゴンゲン】は哄笑する。

 

『はははは!やはり万能攻撃を防ぐ手段は貴様らにはあるまい!

これで止めだ!【忿怒の暴圧】!!』

 

止めを刺さんと【ザオウゴンゲン】は再び万能攻撃である己のMAGを刃にする【忿怒の暴圧】を発動させようとするが、なぜか発動せずにただの通常攻撃になってしまう。

万能攻撃でない通常攻撃ならば、容易く式神たちにガードされてしまうのを見て、【ザオウゴンゲン】は驚いた声を上げる。

 

『ぬぅ!?なぜ我の攻撃が通常攻撃に!?何故【忿怒の暴圧】が発動しない!?』

 

「よっしゃあ!MP切れだ!この瞬間を―――待っていたんだぁあああ!!」

 

そう、LVが弱体化した状態で普段と同じ感じでスキルを連発すればMPが即時に切れるのは自明の理。

特に【ザオウゴンゲン】のスキルである【天魔撃砕】も【忿怒の暴圧】も多大なMPを消費する。

ここが最後のチャンス、と言わんばかりに凍矢たちはMPの消費も厭わずに全力の攻撃をそれぞれ叩き込んでいく。

 

「オオオオ!【怪力乱神(ディストーション・ブレード・ブロウ)】!!」

 

「【氷結ブースタ】【コンセントレイト】【ブフダイン】!」

 

「【物理ブースタ】【チャージ】【タスラムショット】!!」

 

「ンゴゴゴー!!【物理ブースタ】【チャージ】【地獄突き】!」

 

雷撃を纏った刃が、猛烈な勢いの吹雪が、弾丸が、凄まじい勢いの拳が【ザオウゴンゲン】へと次々と叩き込まれていく。

そして、いかに強力な力を誇る【ザオウゴンゲン】でも、これらに耐えきる力はなかった。

 

『……うむ、認めよう。我の敗北である。

で、あれば我が管理する地脈の力をそなたたちに託す事も認めよう。

蔵王連峰の地脈の力、好きに扱うとよい。』

 

こうして、【ザオウゴンゲン】と彼ら彼女たちの戦いは幕を閉じた。

 

 

・余談

「ところで昔でいう「黄金のリンゴ」っていわゆるオレンジのことらしいよ。」

 

「んごぉおおおお!!」

 

 

 

・キャラデータ

碧神 凍矢 男・20歳 転生者・覚醒済 Lv35

ステータスタイプ:【魔】中心の魔術師タイプ

耐性:破魔無効、凍結無効、衝撃耐性、

スキル:マハブフーラ、ブフダイン、コンセントレイト、

ディア、ザン、吸魔、氷結ブースタ、大魔脈、氷結ガードキル*2

特殊スキル:ブフストーン作成、凍結弾付与作成

装備:檜の木剣、退魔銃(猟銃・ショットガン型)、カジュアル装備一式

 

 

仲魔:式神【破裂の人形】 Lv30

ステータスタイプ:パワー型前衛

耐性:物理耐性、精神状態異常無効、呪殺無効、氷結無効、火炎耐性

スキル:怪力乱神、万物粉砕、トラポート、トラエスト、

挑発、かばう、食いしばり、防御形態、物理ブースタ*3

汎用スキル:会話、食事、調理、性交、人型変化A

装備:試作型プラズマソード、モーフィング装甲(現在はカジュアル系装備一式と同程度の防御力)ラウンドシールド

 

 

仲魔:妖魔アガシオン→霊鳥ホウオウ Lv22

物理耐性、火炎無効、衝撃耐性

アギ、アギラオ、アギダイン、ムド、ムドオン

ラクカジャ、タルカジャ、エネミーソナー、テレパシー

 

 

仲魔:地母神キクリヒメ Lv24

雷撃弱点、衝撃無効、破魔耐性、魅了耐性

ザンマ、タルンダ、メディア、リカーム、ディアラマ

 

 

事務員:九重 静 LV6

スキル:ザン、 ベノンザッパー 銃耐性(デモニカスキル)*4

装備:バッシュザブラックナイト(デモニカ)

イヌガミ(LV5)

高級アガシオン(LV5)

 

 

*1
威力は女神転生1と同じ、付加効果で相手を感電させる効果あり

*2
(いらないスキルはスキルカードにしてガイア連合に売った)

*3
(いらないスキルはスキルカードにしてガイア連合に売った)

*4
あかりちゃんと同じ物。メモリを購入してデモニカにつけた。

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