【カオ転三次】故郷防衛を頑張る俺たち   作:名無しのレイ

26 / 220
バスターランチャーをブッパするシーンを書きたかった。
反省はしていない。


第26話 国津神アラハバキVS田舎ニキ

―――新潟、大河津可動堰

弥彦神社の無名の鳥居から出現した国津神アラハバキは、空を浮かびながら堤防を目指しながら浮遊していた。

遮光器土偶そのままの姿をしたアラハバキが空中を浮遊しているのだから、その姿はシュール極まりない。

空中から眼下を見下ろしながら、アラハバキの荒魂である彼は内心怒り狂っていた。

 

自然を支配したと言わんばかりに人工物で覆われた街。

そんなことは遥か古代の神である彼にとっては許せないことだった。

まずは、この新潟と呼ばれる地を太古の自然そのままに戻さなければならない。

人間が自然を開拓して自分たちの穏やかな地を作ることなど許されない。

特に、太古の神であり、人々が自然に向ける恐れと敬意のMAGを良し、とするアラハバキの分霊というか荒魂である彼には、現状のこの世界は決して許せないものだった。

そして、アラハバキが到着した時には、すでに大河津可動堰には二人の強いMAGを持った存在と仲魔が存在していた。

 

それは、掲示板で知ってアラハバキを倒すために、トラポートで駆け付けた田舎ニキこと凍矢と彼の式神【破裂の人形】とその仲魔たちである。

その彼らを見下ろしながら遮光器土偶の姿をしたアラハバキは、ゆっくりと下へと降りていく。

 

『我の邪魔をするか。愚かな人間どもめ。貴様らはおとなしく自然の化身である我らに従えばいいものを。』

 

一応、そう言っている間にもアナライズを行い、アラハバキの弱点をチェックする。

彼が危惧したように【氷結反射】は持っていないと分かりほっとする。

LVはGPの影響もあって本来のLVの半分ほどのLV30。

十分、彼らでも対抗できるだけの戦力である。

どうやらこのアラハバキは怒り狂う荒魂であり、かなり邪神に近いアラハバキらしいが、そんなことはどうでもいい。

新潟のコメに手を出した以上、神でも叩き潰すだけの話である。

 

「うるさい黙れ。俺たちの手で封印から解放されて好き勝手するとかこの恩義知らずめ。

この土地は俺たちの土地だ。お前たちの好きにはさせない!

【氷結ガードキル】【ブフダイン】!!」

 

凍矢の手から放たれた猛烈な吹雪は、そのまま遮光器土偶の姿をした【アラハバキ】の胴体を凍り付かせていく。

やはり、アナライズ通り氷結反射はもってはいないらしい。

(念のためガードキルも入れたが)

 

「よっし!ガードキル効果もあって通じるか!このまま押し切る!」

 

一方、【破裂の人形】は試験型プラズマソードでアラハバキに対して攻撃を仕掛けるが、やはりその物理攻撃は全て無効化されてしまう。

アラハバキは物理・銃撃無効と物理特化に対しての天敵のような存在である。

それでも【破裂の人形】はシールドバッシュ攻撃を仕掛けることによって【挑発】を行い、足止めと同時に敵の攻撃をこちらへと引き付けていた。

 

くるくると体と首を回転させながら攻撃を仕掛けてくる巨大な遮光器土偶は異様としか言いようがない。

 

『小賢しい!【テトラカーン】!!』

 

ただでさえ物理無効が装備されているのに、この上テトラカーンまでかけられては【破裂の人形】は攻撃は仕掛けることはできない。

だが、それはあくまで物理攻撃での話である。

 

「小賢しいのはそちらだろうが!【氷結ガードキル】【氷結ブースタ】【コンセントレイト】【ブフダイン】!!」

 

「【アギラオ】!!」

 

「【ザンマ】!!」

 

凍矢のブフダイン、ホウオウのアギラオ、キクリヒメのザンマによって次々にアラハバキはダメージを受けている。

アラハバキは物理無効の半面、火炎、氷結、衝撃の魔術などに弱いという弱点を持っている。

そんな風に自らの弱点である攻撃をバンバン叩き込まれてはたまったものではない。

それを受けて、流石にダメージを受けたアラハバキは瞳を光らせて攻撃魔術の起動を行う。

 

『人間ごときが!!消滅するがいい!!【メギドラ】!!』

 

かつての【ザオウゴンゲン】と同じような万能攻撃。

だが、それに対して真っ先に【破裂の人形】は主を庇うべくラウンドシールドを前に展開して防御に入った。

 

「【かばう】【防御形態】ッ!!」

 

万能攻撃である眩い光の一撃を受けて、あっという間に大ダメージを受けていく仲魔たち。

回復の要であるキクリヒメのメディアを使用して回復していくが、何分急なことだったので全体回復アイテムを調達できなかったのが痛いところだ。

凍矢もディアを使って【破裂の人形】を回復していくほどである。

だが、メディアとディアを受けて傷が回復している【破裂の人形】のツインアイが【メギドラ】を受けた影響かピピピと点滅を開始する。

 

「マスター。レベルの影響とこの万能攻撃を受けた影響で”アレ”ができそうだと判断します。」

 

「”アレ”をやるんだな!今ここで!―――許可する!」

 

「了解!バスターランチャー展開!

サイドクレーン、トラベリングクランプ解除!ヒードベンター放熱状態!*1

 

その瞬間、トラポートの応用で【破裂の人形】の真横にヴン!と巨大な2mを超える折り畳み式の大砲が姿を現す。

【破裂の人形】は両手でしっかりとその大砲を掴むと、大砲内部に自分の魔力を注ぎ込みながら、しっかりと腰を落として発射態勢に入る。

 

「エネルギーチャンバー充電完了!チャンバー内圧力最大!

ディスコネクター作動!シアー開放状態でロック!*2

バスターランチャー、発射します!!」

 

「【バスターランチャー(メギド)】発射!!」

 

【破裂の人形】のバスターランチャーの砲口から凄まじい光の奔流が【アラハバキ】に対して襲い掛かる。

それは、【忿怒の暴圧】と【メギドラ】という万能攻撃を食らって、それを自分なりに解析した結果だ。

それこそが、【バスターランチャー(メギド)】である。

お得意の万能攻撃である光の奔流を逆にまともに食らったアラハバキは思わず悲鳴を上げる。

 

『ぐぁああああ!!』

 

ありとあらゆる全てを粉砕する万能攻撃である光の奔流。

【メギドラ】には劣るものの、それを食らっては流石のアラハバキも大ダメージを免れない。

 

「よっしゃ!今こそ総攻撃チャンス!!【氷結ガードキル】【氷結ブースタ】【コンセントレイト】【ブフダイン】!!」

 

「【アギラオ】!!」

 

「【ザンマ】!!」

 

再度の攻撃魔術連打に、さすがのアラハバキも耐え切れずに、肉体が消滅していく。

これが、この戦いの閉幕だった。

それを見ながら、凍矢ははぁ~と大きくため息をつく。

 

「はぁ~。何とか倒したけどここからが大変だよなぁ。

まだ重機が使える半終末のうちに堤防直して結界も張って霊的防御しないと……。

とりあえず、あちこちの堤防の状況を見て回ろう。

頼んだぞ。【破裂の人形】」

 

「イエス、マスター。」

 

その言葉と共にトラポートで彼らは姿を消した。

 

 

 

・キャラデータ

 

碧神 凍矢 男・20歳 転生者・覚醒済 Lv37

ステータスタイプ:【魔】中心の魔術師タイプ

耐性:破魔無効、凍結無効、衝撃耐性、

スキル:マハブフーラ、ブフダイン、マハブフダイン、コンセントレイト、

ディア、吸魔、氷結ブースタ、大魔脈、氷結ガードキル

特殊スキル:ブフストーン作成、凍結弾付与作成

装備:檜の木剣、退魔銃(猟銃・ショットガン型)、カジュアル装備一式

 

 

 

仲魔:式神【破裂の人形】 Lv33

ステータスタイプ:パワー型前衛

耐性:物理耐性、精神状態異常無効、呪殺無効、氷結無効、火炎耐性

スキル:怪力乱神、万物粉砕、トラポート、トラエスト、

挑発、かばう、食いしばり、防御形態、物理ブースタ、メギド

汎用スキル:会話、食事、調理、性交、人型変化A

装備:試作型プラズマソード、モーフィング装甲(現在はカジュアル系装備一式と同程度の防御力)ラウンドシールド、バスターランチャー*3

 

 

仲魔:霊鳥ホウオウ(元アガシオン) Lv25

物理耐性、火炎無効、衝撃耐性

アギラオ、ムドオン、ファイアブレス、ウィンドブレス

ラクカジャ、タルカジャ、エネミーソナー、テレパシー

 

 

仲魔:地母神キクリヒメ Lv28

雷撃弱点、衝撃無効、破魔耐性、魅了耐性

ザンマ、タルンダ、メディア、リカーム、ディアラマ

 

 

事務員:九重 静 LV6

スキル:ザン、 ベノンザッパー 銃耐性(デモニカスキル)

装備:バッシュザブラックナイト(デモニカ)

イヌガミ(LV5)

高級アガシオン(LV5)

 

*1
(詠唱です)

*2
(詠唱です)

*3
実際はただのガワだけのコスプレ、なくても撃てる




「まあ、実際はあの大砲なくても別に普通にメギド撃てるんですけれどね。(By破裂の人形)」
「じゃあ何でやってるの?ロボ部の趣味とマスターの趣味としか……。(By破裂の人形)」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。