【カオ転三次】故郷防衛を頑張る俺たち   作:名無しのレイ

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第4話 ブフストーンと凍結弾作成

「……金がない。」

 

そう、高級式神注文やら一反木綿やら自分の装備やら全て出世払いでお願いした今の彼は、

文字通りのすっからかんの状況なのだ。

ある程度は出世払いやリボ払いやらは仕方がないが、やはり少しでも金になる手段を探す必要はある。

それをアル社長ネキに相談したら、彼女はうーんと腕を組んで答えた。

 

「確か貴方ブフが使えるんでしょ?だったらブフストーンとか作ってみたら?

ショタおじの関連もあって、基本的にアギを覚える覚醒者が多いから、

ブフストーンはそれなりの需要あるわよ?

作り方?作成班がいるから紹介してあげるわ。

あそこは前線向きでもそれを嫌がってジオストーン作成一位*1という人もいるし、

貴方なら色々教えてもらえるでしょ。」

 

 

ショタおじ曰く、適性がなくても修行をすれば【ハマ】【ムド】【ディア】【アギ】程度は

覚醒者は覚える事ができるらしい。

そのため、自然とアギを初期に持っている覚醒者は多いが、その反面ブフを覚えている覚醒者は少なめなため、冷気弱点の敵の弱点をつくときにブフストーンを使う人はそれなりにいるらしい。

その彼女の忠告に従って、彼は制作班の一人である通称、エドニキの紹介を受けていた。

 

「おう、どーも。ブフストーンの作り方?ふむ、まあそれはいいんだが……。

アンタ、魔中心ステで【コンセントレイト】持ってるんだろ?

なら、俺の知り合いに会って修行を受けた方がいいかもな。

あの人はショタおじの直弟子で、ショタおじよりも常識わきまえているからな。」

 

「あの、その人ってもしかして……。」

 

「おっ、聞いた事があるか?まあ有名だしな。そう!悪魔娼館の【あの】ミナミィネキだ!

魔中心ステなら、MP不足を補って能力を高めるために【吸魔】【エナジードレイン】を覚えておいた方がいいんじゃないか?あの人ならすぐスキルカード渡せるだろ。*2

まあ、話は通していくから、会いに行けるときにいけばいい。とりあえず、ブフストーン作成から始めようか。」

 

噂には聞いたことはあるが、まさか実際にお目にかかれるとはなぁ。

そう思いつつも、エドニキとブランカニキの力を借りて、彼はブフストーンの作成を行う事にした。

 

「おっ、コンセントレイトを持ってるだけあって中々筋がいいじゃん。

そうそう、その調子でいいからな。アンタの霊的素質だと、雪国で長いこと風雪を浴びた石を効率的にブフストーンに変化させられるようだな。こっちで用意してやるから、じゃんじゃん作ってくれ。」

 

そのエドニキの言葉に従い、MPがなくなってヘロヘロになるまでブフストーンを作らされたせいか、凍矢はブフストーンの効率的な作成の仕方が体に身についたようである。

これを売りさばけば、ある程度の金にはなるはずである。

 

「アンタ、もしかしたらこういう魔術付与にも適正あるのかもな。

もしかしたら、普通の弾丸に魔力を込めて凍結弾とかアクアンズ弾とかも作成できるかも。

よし、俺のサービスでMP回復アイテムくれてやるから試してみようか。」

 

鬼はショタおじだけかと思っていたが、こんな所にも鬼が存在するとは。

ガイア連合も銃火器は作っているが、以前は【猟銃】や【ガスガン】、【ボウガン】の改造物というオカルトメインの銃が多かったが、自衛隊ニキとの繋がりで、本物の銃火器も手に入ったので最近では近代兵器の改造銃も増えてきたらしい。*3

そして、当然ながらそれに対応する弾丸もガイア連合に流れてきていた。

 

ガイア連合の弾丸には【蟲毒】【天使の羽根】を使用した【呪詛】や【破魔】の概念がこもっているが、通常の弾丸にそういった概念を付与するのは手間がかかるため、どうしてもコストがかかる。

だが、自衛隊の五島部隊からはそういった通常の弾丸に対する魔力付与に対する懇願が矢のように飛んできているのである。

軍隊において、弾薬の互換性はまさに命といっても過言ではない。(兵站的な問題で)

威力はあるが特殊なガイア連合の弾丸よりも、悪魔に通じる通常の弾丸が求められるのは当然である。

(もっとも、五島部隊でも専用のバランスが取れた五島弾は開発しつつあるらしいが)

 

試しに、凍矢は9mmパラベラム弾を手にしてそこに自分のMAGを注ぎ込むイメージを行う。

ブフストーンを作成するときに比べて、遥かに弾丸はMAGが注ぎにくいが、それでも必死になって目を閉じて集中してMAGを注ぎ込んでいく。

しばらくして、へとへとになりながら弾丸をエドニキに手渡してみると、彼は驚いた声を出す。

 

「おお、マジで凍結弾ができてるじゃん。しかも、これなら多分五島弾クラスの威力が出そうだな。

通常の弾丸を凍結弾に変えられると知ったら、自衛隊が大喜びするだろうな。

これを繰り返せば多分効率よく凍結弾を作り出せるだろうから、十分売り物になると思うぞ。」

 

まあ、たった一発出来た程度じゃ売り物にならないけどな!修行を積んでマガジン単位で凍結弾化できるようにしないとな!弾薬箱単位で凍結弾を作り出せればゴトウ部隊から金を搾り取れるぞ!*4エドニキは笑うが、MAGを使い果たした凍矢はヘロヘロになりながら何とか頷いた。

 

 

 

碧神 凍矢 男・20歳 転生者・覚醒済 Lv3

ステータスタイプ:【魔】中心の魔術師タイプ

耐性:凍結耐性、破魔無効

スキル:ブフ、コンセントレイト

特殊スキル:ブフストーン作成、凍結弾付与作成*5

 

 

 

*1
小ネタ 才能による資質と向き不向き

*2
小ネタ ガイア連合謹製スキルカードのあれこれ

*3
小ネタ ガイア連合製とメシア教製の銃と弾丸

*4
向こうも金がないと言ってはいけない

*5
オリジナルスキル

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