そして、戦闘態勢に入ったダイアナは、凍矢たちに対して弓矢を構え、いつでも発射できる態勢に入った。
>【地母神ダイアナ】LV54
GP上昇により、もうGPによるLV減少は存在しなくなっている。
真向面からLV54もの敵と戦わなくてはならないのだ。
『行くぞ! まずは貴様を倒し、そのあとで少しずつママ活の素晴らしさを皆に広めてやる!
弓矢を構えたダイアナは、凄まじい勢いで疾駆を始める。
原型がアルテミスである彼女は、極めて優れた狩猟神でもある。
狩猟神特有の俊敏性を生かしながら、彼女は床を縦横無尽に駆け巡りながら矢を的確に凍矢へと向けて乱射していく。そのまるでガトリングのような凄まじい連射速度は、矢の雨のように凍矢たちへと襲い掛かる。
「【かばう】【防御形態】!」
それに対して『破裂の人形』は大盾を展開して、その乱射される矢を弾き返していく。
まるで弦楽器のように、カン高い音を立てながら、大盾はダイアナの矢を弾き返す。
だがそれは、『破裂の人形』が防御で手一杯ということである。
「【ブフバリオン】! 【復讐の氷拳】!!」
『破裂の人形』が防御体制で凍矢を庇っている間に、凍矢はダイアナに対して中・遠距離の攻撃を仕掛けていく。
だが、ダイアナはその凄まじい俊敏性とフットワークでその凍気すらをも回避していく。
縦横無尽。壁や天井までをも足場にして走り回る彼女の三次元機動には、キクリヒメやスザクの魔術すらをも通用しない。
こういう時の鉄則は、全ての空間を覆いつくす面制圧攻撃である【マハブフダイン】や【マハブフバリオン】などの面制圧で徹底的に攻めていく事なのだが、あのおっぱいシェルターに【マハブフダイン】が命中したときの影響が読めない。
もしその影響であのおっぱいシェルターが壊れてしまったら後味の悪い事になってしまう。
だが、このまま『破裂の人形』を防御一辺倒にしておくわけにもいかない。
ここままじりじり削られてしまっては明らかにこちらが不利である。
ここは何らかの手段で流れを変えていかなければならない。
「となると……これしかないか」
そう呟くと、凍矢は懐から水色のナックルのような物を取り出す。
そして、腰部にビルドドライバーと呼ばれるベルトを展開し、水色のナックル『グリスブリザードナックル』に安全装置解除である『ノースブリザードフルボトル』を入れ、それをビルドドライバーに勢いよく装着する。
『Are you ready!?』
「出来てるよ。……変身ッ!!」
それと同時に、凍矢の全身が瞬時に氷に包まれ氷像になった後それが一気に砕け散る。
次の瞬間、そこにはメタリックブルーの装甲に赤色の光り輝くツインアイ、まるで鎧騎士にもロボットのようにも見える青い騎士風のデモニカ。
これこそ、凍矢用にカスタマイズされたG4X展開式デモニカ『グリスブリザード』である。
「これが俺専用にカスタマイズされたG4X……『グリスブリザード』だ!! 行くぞ!!」
以前のガイアプロレス大戦*3の際に、やはり自分の弱点である近接戦闘をカバーしてくれる格闘戦デモニカの必要性を重要視した凍矢は、ロボ部などに注文して自らのカスタマイズデモニカを作り上げてもらったのである。
この『グリスブリザード』には格闘用のスキルカードも組み込まれているため、彼でも十分に格闘を得意とする相手に対して互角に戦えることが可能である。
そういうと、グリスブリザードに変身した凍矢は『破裂の人形』と共に疾駆する。
今までは『破裂の人形』にかばわれているだけだった彼だが【グリスブリザード】を装着することによって、飛来する矢を左手のパワーアーム「GBZデモリションワン」を盾代わりとして防いでいく。
それと同時に、両肩部の「GBZアイスパックショルダー」が展開し、防御フィールドになってさらに飛来する矢を防御していく。
「おおおっ! 【ブフバリオン】!!」
グリスブリザードと化した凍矢は、襲い掛かる無数の矢に対して真正面からブフバリオンを叩き込むことによって、無数の矢を次々と凍り付かせ、無効化していく。
数本の勢いを失った矢が彼に当たるが、それは全てグリスブリザードの装甲で弾き返されてしまう。
やはり生身のままと金属の鎧を身に纏った安心感は段違いだ。
これがあるからこそ、『破裂の人形』の防御形態を解除して一緒に突撃できたのである。
「【ザンダイン】!!」
「【アギダイン】!!」
その隙を狙って、キクリヒメとスザクがザンダインとアギダインをダイアナに向けて叩き込んでいく。
特に、ダイアナは衝撃弱点であり、ザンダインが当たればただではすまない。
だが、通常は回避困難な目に見えない衝撃であるザンダインですら彼女は容易く回避していく。
皮膚感覚だけで伝わってくる衝撃波を回避しているらしい。
当然、火炎を回避するなど極めて容易いことだ。
『はははは! どうしたどうした! 鎧を身につけたからと言って、その程度では勝てんぞ!!』
地母神ダイアナの真の武器、それは狩猟神ならではの俊敏性である。
洞窟内部を猛烈な高速で三次元移動している彼女に対しては、凍矢たちの攻撃はかすりすらしない。
凄まじい速度で撹乱しながらの遠距離からの弓攻撃。
それが彼女の戦い方である。
凍矢が放つ『ブフバリオン』すら回避しているのだから、その機動性は並大抵の物ではない。
ならば、彼女最大の武器である機動性を潰すのは当然の戦略である。
「ならこれだ! 『アクエス』!!」
凍矢は、今度は新しく覚えた水系統の魔術『アクエス』を叩きこんでいく。だが、凍気などと違って実体のある”遅い”水を回避するのは容易い。
ダイアナは軽々と高圧で噴射される大量の水を回避し、その結果、洞窟内部の床や壁などを全て水浸しにしていく。それを見ながらダイアナは心の中でせせら笑う。あの程度の”遅い”水攻撃で今更何をしているのだろうか、と。だが、次の瞬間、洞窟内部は凍矢の魔力により急速に気温が下がり、冷却化されていった。
そんな中、いつもの通り疾駆しながら攻撃を仕掛けようとしたダイアナは、急に地面の踏ん張りが利かなくなっていることに驚愕する。
『ぬ、ぬう!? これは……凍結!? 床一面が凍りついているのか!!』
そう、凍矢は『アクエス』で水をばら蒔いて床を水びたしにし、その上で急激に気温を下げて床の水を凍らせたのだ。
床を凍結させて、ダイアナの機動性を殺す、それが彼の戦略だったのだ。
いかに機動性のあるダイアナといえど、この凍り付いて滑る床では俊敏性を発揮できない。
しかもご丁寧に壁まで凍らせているので、お得意の三次元移動もできないだろう。
機動性を失ったダイアナに対して、グリスブリザードを身にまとった凍矢は疾走し、その右手のパワーアームの拳をダイアナに叩き込む。
「食らえ! 【
「が……はっ!!」
いかにLV51のダイアナであろうと、それとほぼ同レベルの凍矢の攻撃をまともに受けてしまっては一たまりもない。
さらに、この機を逃さんと言わんばかりに、『破裂の人形』たちの攻撃も襲い掛かる。
「【
「【ザンダイン】!!」
「【アギダイン】!!」
ここぞといわんばかりに襲い掛かる攻撃。その中には、ダイアナの弱点である衝撃系も交じっていた。
これだけの攻撃が叩き込まれれば、いかに彼女といえど無事ではすまない。
それに加え、さらに凍矢はグリスブリザードに組み込まれている最大の必殺技を発動させた。
彼は跳躍すると、そのまま全身からブフバリオンを発動させてその凄まじい凍気を纏いながら、そのままダイアナへと飛翔しながら飛び蹴りの態勢に入る。
「【氷結ハイブースタ】【ブフバリオン】【飛び蹴り】!! 食らえぇえ!」
「【グレイシャルフィニッシュ】ッ! 」
絶対零度ともいえるブフバリオンの冷気を纏いながらの凄まじい威力を秘めた飛び蹴り
これこそが『グリスブリザード』の最強の必殺技【グレイシャルフィニッシュ】である。
その威力に耐えられる存在は、同レベルであってもそうそう存在しない。
【グレイシャルフィニッシュ】をまともに胴体部に食らったダイアナは、そのまま大ダメージを食らいながら凄まじい勢いで洞窟内部の壁へと叩きつけられる。
『がはっ……!!』
いかにダイアナであろうと、それだけのダメージを受けたら無事では済まない。
もう消滅ぎみなのを何とかこらえてはいるが、これで勝負はついたも当然である。
口から血を吐きながらのたうち回るダイアナ。そこにはもう戦う力は残っていなかった。
そんな彼女は、のたうち回りながら必死に土下座をする。
『た……頼む! 私はここで消滅するわけにはいかない! ここで消滅したら何のために魔女たちが私に『弱者救済』の願いを託したかわからない! 降伏するからなにとぞ!!』
何を調子のいいことを、とは思うが、実際彼女は自ら生贄となった魔女以外に死傷者は出していない。
近くの村人たちも全てきちんと保護しているうえに、人々を守護する気満々の大悪魔をただ消滅させるのはあまりにももったいない、というのが正直なところである。
彼女が佐渡の防衛についてもらえば、佐渡の黒札や凍矢、ガイア連合にとっても大きな力になるのは間違いないのだ。
(というか、レベル51の地母神をただ滅ぼすより、佐渡の防衛について貰った方がこちらも助かるし。こちらに従って成果を上げたらガイア孤児院やガイア児童養護施設、ガイア救貧院を任せるとか餌を目の前に垂らせばゆうこと聞くだろう、それを佐渡の黒札に伝えて、後はあちらに任せよう)
佐渡のガイア孤児院や児童養護施設、救貧院などを餌にすれば、彼女もこちらのいうことを聞いてくれるはずである。
金は投げるが、基本的に孤児院などに構っていられるほど黒札たちは暇ではない。
ダイアナがその辺をカバーしてくれれば、お互いにウィンウィンの取引になるはずである。
……あのママ活計画やらは禁止という魔術契約は必要だが。
「まあ……ともかく村人を開放しろ。それから降伏は受け付けるから」
『り、了解。……あっ』
「?」
色々な攻撃に耐えて、凍矢の冷気にも耐えていたおっぱいシェルターだが、ぼこぼこと音を立てながら、無数の乳房で構築されている肉の塊はどんどん膨れ上がりつつある。
それを見ながら、ダイアナは冷や汗をかきながら思わず呟く。
『……おっぱいの制御が出来なくなりつつある。というか緊急用脱出モードになってる』
さらにぼこぼこぼこ、と膨れ上がる無数の乳房を見ながら、凍矢は焦ってダイアナに言葉を放つ。
「おい! 明らかに暴走してるじゃん! どうなるのこれ!!」
どうやら、凍矢たちの戦いの余波を食らったことで、さらなる危険と判断し緊急ペイルアウトモードへと移行したらしい。確かにあれだけの攻撃を食らい続ければ危険度が上昇したと判断しても不思議ではない。
問題は、それをダイアナがコントロールできないということである。
『だ、大丈夫だ!! 中にいる人間たちは絶対に安全だ! 例え弾け飛んでも絶対に私の乳房が守ってくれる!!』
「……で? 外にいる俺たちはどうなるの?」
『…………』
ダイアナの目をそらしながらの沈黙。それを見た凍矢の判断は早かった。
「……逃げろぉおおおお!! 退避!! 退避ぃいいい!!」
凍矢とその仲間たちは迷わず洞窟から飛び出して山の外へと逃げ出した。
そしてそれからしばらくした後、轟音と共におっぱいシェルターが弾け飛び、その威力で山全体が崩壊しながら乳房に包まれた村人たちは飛び散っていった。
緊急脱出モードということは、あの状態でも村人たちは無事であり、後で回収すればいい話である。
だが、近くにいて山の崩壊に巻き込まれた凍矢たちはたまったものではなかった。
山自体が崩壊し、大量の土砂崩れが周囲に降り注いだとなれば、避難した凍矢たちも無事ではすむまい。どこからどう見ても生き埋めになっているはずだ。
だが、次の瞬間、『破裂の人形』のバスターランチャーが土砂を吹き飛ばし、何とか生き埋めを免れた彼らは土砂から這いずり出てくる。
洞窟外に脱出した彼らは、そのままだと危険と判断し、『破裂の人形』のバスターランチャーを使って避難する穴を作り、そこに逃げ込み弾け飛んだおっぱいシェルターの余波を回避。
そして、土砂崩れによって生き埋めになりかけたのを、同様に『破裂の人形』のバスターランチャーで吹き飛ばしたのである。
「あーもう、死ぬかと思った。しかし、『おっぱいが弾け飛んで山が吹き飛んだ』とか黒札に言ったらそれだけで大ウケ取れそうだよなぁ……。
で、何でお前もしれっと混じってるの?」
そういいながら、凍矢は自分たちの傍にいるダイアナの頬をうにょーんとつまむ。
そう、この事態の張本人であるダイアナもしれっと凍矢の傍にいて一緒に避難を行っていて無事だったのである。
どさくさに紛れて自分も避難して、しれっと仲間顔してるのは強かというか何なのか。
『だ、だから消滅するわけにはいかないって言ってるでしょ~? さっきのは事故。事故だから。
弾け飛んだけど私のおっぱいでガードされてるから彼ら無事だから~』
頬をつままれながらうにゃ~と鳴き声を出すダイアナ。それを見ながら、凍矢は、はぁと大きなため息をついた。
碧神 凍矢 男・20歳 転生者・覚醒済 Lv55
ステータスタイプ:【魔】中心の魔術師タイプ
耐性:破魔無効、凍結無効、衝撃耐性、精神無効(装備)、呪殺無効
スキル:ブフ系呪文全て、ブフバリオン、マハブフバリオン、復讐の氷拳、コンセントレイト、吸魔、氷結ハイブースタ、大魔脈、氷結貫通、アクアダイン、マハアクエス
特殊スキル:ブフストーン作成、凍結弾付与作成、低レベル覚醒者への教育スキル
装備:無銘の刀、退魔銃(猟銃・ショットガン型)、カジュアル装備一式、電撃の鞘、火炎弾
展開型G4Xデモニカ『グリスブリザード』
COMPソフト【ナース・コール】【Mr.サプライズ】【百太郎】【ギボ・アイズ】
仲魔:式神【破裂の人形】 Lv52
ステータスタイプ:パワー型前衛
耐性:物理耐性、精神状態異常無効、呪殺無効、氷結無効、火炎耐性
スキル:怪力乱神、万物粉砕、モータルジハード、トラポート、物理貫通、物理ハイブースタ、挑発、かばう、食いしばり、防御形態、メギドラオン、猛反撃
汎用スキル:会話、食事、調理、房中術、人型変化A、飛行
装備:試作型プラズマソード、モーフィング装甲(現在はカジュアル系装備一式と同程度の防御力)ラウンドシールド、バスターランチャー
人間形態:シンデレラガールズの高峯のあ。
仲魔:霊鳥スザク(元アガシオン) Lv45
物理耐性、火炎無効、衝撃耐性
マハラギオン、アギバリオン、ムドオン、マカカジャ、マハスクンダ、トラエスト、ラクカジャ、タルカジャ、エネミーソナー、テレパシー、火炎プレロマ
仲魔:地母神キクリヒメ Lv45
衝撃無効、破魔耐性、魅了耐性
ザンダイン、マハザンダイン、ジオダイン、マハタルンダ、メディラマ、サマリカーム、ディアラマ、マカカジャ、乙女の仲裁、
事務員:九重 静 LV12(移植手術によりLV上限25)(デモニカLV25)
スキル:マハザンマ、ムドオン、ベノンザッパー、掃射、急所射撃、突撃
装備:バッシュザブラックナイト(デモニカ)(内装はG3Xに換装、外装甲だけバッシュ)
スキルカード【物理耐性】【一分の活泉】
アクセサリー 【鋭敏のピアス】(睡眠・混乱・魔封・魅了」無効)
『GM-01 スコーピオン(調整済み)』『GS-03 デストロイヤー』『無銘の刀』
イヌガミ(LV17)
高級アガシオン(LV17)
転生体:秋葉ほむら LV25(LV上限35)
【ホノカグヅチ】の転生体だが、彼女にはその自覚はあんまりない。
神の転生体の中でも現地民にしては優れた素質(LV35上限)と豊かな生体マグネタイトを所有している。
ステータスタイプ:パワー型前衛
耐性:火炎耐性、精神無効
装備:【無名の刀】【雷撃の鞘】【退魔銃(ベレッタ M92FSのモデルガン改造銃)】【凍結弾】【アルメーブラウス】【アルメースカート】【お守り】
アクセサリー 【鋭敏のピアス】(睡眠・混乱・魔封・魅了」無効)
スキル:アギダイン、マハラギ、ハマオン、ポムズディ、紅蓮の手刀(剣に炎を纏わせる) 火之迦具土、火炎ブースタ
イヌガミ(LV17)
高級アガシオン(LV17)