ウルトラスクランブルファイト 〜インペリアル・ソウル〜   作:Toran toran

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光と闇のプロローグ

今より三万年以上も前、暗黒の大皇帝エンペラ星人が数多の怪獣軍団を従え、光の国へ侵攻した。

当然というべきか、光の国の住人、俗に言う『ウルトラ戦士』達は故郷を守るべく反抗。やがて両勢力が全てを賭けた総力戦に発展し、熾烈を極めた。

しかし、エンペラ星人の戦力は圧倒的であった。怪獣軍団を始めとした軍勢にそれを指揮する狡猾な宇宙人軍団、そしてエンペラ軍最高幹部である四人の強豪宇宙人『暗黒四天王』の存在…。戦況が進むにつれて光の国は壊滅寸前に追い込まれ、もはやウルトラ一族の存亡は絶望的に見えた。

だが奇跡は起こった。ウルトラ戦士の中心にいたウルトラマンケンが、ウルトラウーマンマリーの一族が代々守り繋いできた伝説の剣ウルティメイトブレードを手にしたことで真の力を覚醒。暗黒の剣エンペラブレードを手にするエンペラ星人に一騎打ちを挑み、そしてーーー相討ちとなった。

深手を負ったエンペラ星人は戦線を離脱。残ったエンペラ軍団はなおも侵攻を続けようとしたが、ウルトラの長老達が開発した鈴型の兵器、ウルトラベルが奏でる神秘の音色に壊滅。光の国から去らざるを得なくなった。こうして光の国は平和を取り戻し、ウルトラの星は他の星々とも共同して宇宙全体の平和維持を目的とした組織『宇宙警備隊』を設立。その初代大隊長には戦争を終結に導いた立役者、ケンが抜擢された。やがてケンは『ウルトラの父』と呼ばれ、戦後、ケンの治療を献身的になって行い続けたウルトラウーマンマリー、後の『ウルトラの母』と結ばれることとなる。

 

この長きに渡って繰り広げられた光と闇の激突は、『ウルトラ大戦争』として、長く語り継がれることとなったーーー。

 

 

 

「余はーーー暗黒の支配者…!」

 

 

だが、それで終わりではなかった。

ウルトラ大戦争から三万年後、数多のウルトラ戦士が交流を深めていた一つの星にエンペラ星人の魔の手が伸びたのだ。

光の恩恵を受ける者達であり、大戦争を経てよりウルトラ一族に強い恨みを抱くこととなったエンペラ星人は『地球』というその星に目をつけ、滅ぼさんと再び動きだした。

怪獣軍団、配下宇宙人の狡猾な暗躍、暗黒四天王による強襲…。かつての大戦争を再現するかの如く、ウルトラ一族よりも遥かに脆弱な地球人に向けて過剰ともいうべき戦力を差し向けた。

 

しかし。

怪獣達は次々と倒され、一体でも強大な戦闘力を有する尖兵インペライザーも撃破された。果てには…。

 

「破滅の未来でぇぇぇ…。待っているぞぉぉぉ!!!」

 

「ぐおぉぉぉぉぉおぉぉおぉぉぉ…!!!」

 

「俺は…俺は不死身のはずッ!?お、俺はぁぁぁぁぁ……ッ!!!」

 

「皇帝ぇぇっっ!!私もまた不要になったゲームの駒というわけですね…!残念です!!」

 

次々と戦死を遂げ、果てには全滅する暗黒四天王。

そしてエンペラ星人本人も…。

 

「余が…。余が…光になっていく…。」

地球での暗黒宇宙大皇帝の死。それを成し遂げた戦士の一人には当時のルーキー、ウルトラマンメビウスの名があった。これらの事実はエンペラ軍団の残党のみならず、宇宙中を震撼させた。

ウルトラ大戦争時でさえ不可能とされたこの偉業を、ルーキーであるメビウスはどのようにして可能にしたのだろうか?

 

その答えは、『絆』にあった。

ウルトラ戦士と地球人の間で何十年にも渡って培われてきた繋がりが、メビウスとTEAM GUYSの仲間達が築き上げてきた友情が、ウルトラマンだけでは突破できなかった皇帝の闇に打ち勝つキッカケをもたらしたのだ。

 

そして、それから数千年後ーーー。

メビウスはルーキーから一人前の戦士となり、栄誉あるウルトラ兄弟の称号を得た。今もかつての仲間達のことを忘れずに戦い続けているという…。

 

しかしその一方、闇の皇帝が遺した『邪悪な魂』も再び胎動を始めようとしていた…。

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