何回か書いたのですが3回程没にしてしまい時間かかってしまいました。
期末テストまで残り2週間が切った頃、雄英高校普通科では不穏な動きがあった。といっても1年C組のを除くD組、E組でだ。よく見てみると経営科I組、J組、K組の数名まで動きを見せていた。状況を理解出来ずにいるC組だが不穏な動きに気づいたのはほぼ全員である。なぜなら明らかに多くの生徒が教室前をウロウロしているのだ。
「……おい、お前ら何の用だ」
痺れを切らした心操が教室前に来ていた生徒の1人を捕まえ聞き出す。どうやらとある人物を探しているようだった。なんでもある日突然現れ、それ以降姿を見せていない生徒の様で、その生徒は1年C組の生徒らしく見に来ていたらしい。しかし、この1年C組に不登校の生徒はおらず、数回しか来たことのない生徒などいない。
「俺は、いやここらでウロウロしてるヤツらはみんなアイツを探してんだよ……」
「だから誰だよ…言っておくが、うちのクラスに不登校なヤツはいねぇぞ」
「そんなはずないだろ!!体育祭以降見ていないんだぞ彼女を!!」
どうやら探し人は女生徒のようだ。それを聞いてピンとくる。周りの人間を欺き、知っている者にしか同一人物だと分からないそんな人物がこのクラスにはいた。
「切裂咲さんはどこにいる!!!」
そう、髪を結んだだけで別人へと変わることの出来る人物、切裂である。普通科でありながら体育祭でトーナメント2回戦まで残り、負けてしまったとはいえ優勝者でもある爆豪といい試合をして見せ注目を浴びた。
「私に何か用ですか?」
ちょうど手に本を持って切裂が教室まで来ていた。どうやら図書室帰りのようだ。切裂咲は私だとの発言に教室前に集まっていた。生徒たちから視線が集まる。が、
「……あ〜、同姓同名の子が居たのか。君じゃなくて体育祭で活躍してた方の切裂さんね。あのメンヘラの……」
「あ〜!それじゃ私じゃないですね!!私メンヘラじゃないんで!!」
「切裂!!?」
「「「ブハッ!!」」」
まさかの本人から別人発言が飛び出すとは、目の前でそのやり取りを聞いていた心操は驚き、教室内では何人か吹き出していた。そもそも切裂がメンヘラなどと言っているのは爆豪だけであり、勝手に言われているだけなので、メンヘラの切裂咲では無いため嘘では無いのだが。
「ほら、早く言うんだ!!メンヘラの切裂咲さんはどこにいる!!!」
「……多分もう会えないから諦めろ」
「何!?どういうことだ!!」
「もう来年の体育祭まで待て……もしくは偶然会えることを祈れ……」
「だからどういうことだよ!!?」
そこまで言うと心操は教室内へと戻っていく。心操と話していた生徒は納得が行かない様子を見せていたが、心操の呆れた様子を見たからか、諦めて教室から離れていった。
「切裂、お前も大変なんだな……わかったからそんな怒るな……」
「怒ってないもん」
「頬袋パンパンだぞ」
「私メンヘラじゃないもん」
「いやみんな知ってるから……というかその発言何となくやばい気がするからやめろ」
「何言ってるの?」
本当に何を言っているのだろう。
その日はコレで収まったが、翌日からは変わらず教室前でウロウロする生徒が居た。また切裂(メンヘラ)を探しに来たようだがもちろん見つかる訳もなく時間が過ぎていく。期末テスト前なのだから勉強しろよと考えがよぎるが本人だちが勝手にしているのだからいいのだろう。しかしながらこういったことを放置しておくと面倒なことになり始める。今まで個人で動いていた人達が集団となり動き始めるまでそう時間はかからなかった。切裂咲捜索隊が結成されてしまう。
C組はもちろんの事他クラスにも聞き込みをしている様だった。つまるところ切裂の変身について知っているA組にも行ったというわけで、捜索隊が結成されてから3日も経たずに居所がバレる。
「やっぱりこのクラスにいるじゃねぇか!!おい心操!切裂さん出せや!!」
「だからメンヘラ切裂はいねぇよ……」
「この間の切裂さんが俺たちが探してた子だろ!!」
「よくわかったな……だが遅かったな。お前らが捜索隊結成したと知るや否やアイツ、休み時間の度に姿くらませるから何処にいるか知ってるヤツはいねぇぞ」
「なんだと!!?」
「というかアイツになんの用があるんだよ……」
心操のその一言に短い静寂が訪れる。むしろ今までなぜ聞かなかったのかが謎なくらいなことだ。
「……あの美少女をもう一度みたい……出来れば写真撮りたい」
お巡りさんヒーローこの人達です。完全に校内ストーカーです。
「お前ら今すぐ帰れ……」
「頼む心操!一目見るだけでいいから!!」
「そうじゃねぇ……うちの切裂大好き粘着女になんかされる前に逃げろ!」
「みんな離して!ストーカーが逃げる!!」
後ろで繰り広げられるている。惨状と謎に血走った目をしている女生徒を見て蜘蛛の子散らすようにみな帰っていった。期末前に何やってんだこいつら。
そんな日々過ぎていき期末テストを迎える。結果として切裂には赤点はなし。無事に夏休みを迎えることが出来た。
夏休みを迎えサイン会が近くなるにつれワクワクを表情に出し始め既に準備を終わらせる程だった。そして待ちに待ったサイン会前日切裂は家を出た。
「行ってきます!!」
没話
ヒーロー科切裂道場へ
霧島切裂道場へ
普通科生の遊び