普通科の女子との絡みかたなんざ知らんわ
誤字報告ありがとうございます!
ヘドロ事件からはや10ヶ月
その間特に何も無かった。
いつも通りに日々が過ぎていった。強いていえば爆豪からのあだ名が根暗女からメンヘラ女に変わった事、事件から2日後に爆豪から呼び出されお礼を言われた。耳を疑い聞き返してしまったら「ぶっ殺すぞ!!」と言われてしまった。
入試に向けて勉強に力を入れ始め日々を過ごしていた。無意識のうちにお腹をさするようになっていた。周りの人から「お腹痛いの?」と心配されることもあったので気を付けるようにした。また注意事が増えてしまった。あの時自分でも何故あんな事をしたのか分からない、『個性』を使う事も誰かを傷つける事も自分の意思で初めて行った。
未だにあの感触が残っている。しかし『個性』を使ったのにあの運転手の顔は出てこなかった。
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入試当日雄英高校に行くと既に緑谷がいた。
空中に浮いていた。
恐らくそばにいた女の子の『個性』だろう。なにか喋っていたがその女の子はすぐに行ってしまった。切裂には緑谷がいれば爆豪もいると思っているため無視して会場に向かう。
普通科の試験は特にこれといった物はなく筆記、面接だけで終わった。ヒーロー科の試験は実技試験があるのでまだ緑谷達はいない、雄英高校を受験している人の中でむしろこの時間に試験が全て終了している人の方が少ない。
彼女の試験はこれでおしまい。という訳で受験勉強のためにお預けをくらい積み重なった小説の山を消化すべく足早に帰路に着く、後は合否の通知が届かないことには慌ててもしかたないが異様な切り替えの速さである。
雄英高校から通知書が届いた。あまりにも小さな封筒のため落ちと思われる。受かっているのなら書類が入っているはずなのでこんな小さいわけが無い。一応中を確認すると何かが落ちてきた。
「私が投影さr」
あまりのうるささについ消してしまう。
深呼吸し落ち着いてからもう一度起動する。
「eた!!!」
「やぁ切裂少女!!久しぶりだね私の事覚えているかな!!」
ヘドロ事件の時に助けてくれたこと思い出した。しかし何故オールマイトが出ているのか
「私がこの街に来たのは雄英に勤めることになったからなんだ。…えっ?彼女も巻で?後がつっかえてる?」
何故このシーンまで送ってきたのか疑問だがオールマイトが雄英先生になるなんて思ってもいなかった。
「筆記テストどの科目も全て90点台合格者上位に位置する結果だ!もちろん合格だ!」
結果は合格だった。しかし全科目90点台で上位ということはさらに上がいうこととも取れる。
「合格おめでとう切裂少女!雄英で待っているぞ!!」
喜びを静かに噛み締めていると思い出す。
「あれ?入学書類は?」
封筒の中を確認すると書類は後日との事だった。早速両親に合格を伝えに行く。明日には担任にも伝える必要がある。爆豪に何か言われる事はほぼ確定だが考えないようにする。
「いやぁ〜うちの中学から雄英進学者が3人も出るとはなぁ緑谷にいたっては奇跡中の奇跡だな」
無個性の緑谷が受かると思っていなかった教師がそんなことを言う。報告も終わり職員室を出ると切裂は音も無く走り去る。
「テメェらちっとツラ貸せやァ!!…あのメンヘラ女はどこいった!!?」
「切裂さんなら走ってどこか行ったよ…」
面倒事に巻き込まれるのは嫌なので逃げる。後は卒業までの間だけ逃げ切れればいい、翌日速攻で捕まったのは言うまでもない。
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「さて、雄英入学も決まったことだし咲も体作り再開しないとな」
受験勉強のため一時的に減らしていたが怪我をしない為の体作りを父親と行っていた。と言っても走り込みでの体力作りや合気道を中心とした受け身や体捌き、受け流し方のみだが
「そろそろ投げ技とかの攻撃技も覚えないとだな」
「それ相手怪我しちゃうでしょ、いいよそんなの」
元々咲がやっている怪我をしない体作りは誰かに怪我をさせない事が根底にあるため攻撃技なんて覚える気は無い
「させない為にだよ。身を守る為にも攻撃の仕方を知っておいた方がいい。というか咲は基本的なところガッチリ固めまくったからこれ以上良くするにはどうしても覚える必要がある。」
この辺父親はプロなので体作りに関しては言うことを聞くしかない
「(咲の運動神経なら多分…)」
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入学式当日雄英高校に向かうため電車を待っていると
「切裂さんおはよう」
聞いたことのある声に振り向くと緑谷がいた
「おはよう緑谷くん…っは!」
キョロキョロと辺りを見渡す切裂を不審に思い緑谷再び声をかける。
「えっと…どうしたの?」
「緑谷くんがいたら爆豪くんもセットでいる気がして…」
「そんなことないよ!!?…というかそれかっちゃんが聞いたら怒ると思うよ」
「そうだね」
「………」
「………」
しばらく無言の時間が流れる。
「…ところで切裂さん」
耐えきれなくなった緑谷が話しかけてくる
「前から気になってたんだけど、それ前みえてるの?」
「…えっ?」
切裂の前髪は長く目元が完全に隠れてしまっている。中学時代には見えている見えていない論争があったとかなかったとか。当の本人は知る由もない。
そうこう話している間に電車が来たので乗り込む。電車内で緑谷が『個性』を発現したことを聞いた。『個性』を嫌っている切裂はなんと言えばいいか分からず「気をつけてね」としか言えなかった。
学校に着くと緑谷とは別れ1年C組に向かう。既に結構な人がおり近くの席の人と話していたりする。自分の席を確認し入学式まで小説を読み過ごした。
入学式に1年A組がいなかったのが騒がれたが風の噂で【個性把握テスト】なるものをやっていたそう。
入学から数日後
これまでの数日間身体測定やら自己紹介やら普通の流れで高校生活が始まった。今日はスポーツテストを行うらしい、父親から結果次第で今後のトレーニングが変わるから真面目にやってこいと釘を刺された。仕方ないので真面目にやることを誓い着替えに行く。
【更衣室】
「えっ!?切裂さんスゴ!!ウエストとか細!」
クラスメイトの女子がそんなことを言い始めた。今まで周りの人から一定の距離を置いていたがそんなことお構い無しに皆突っ込んできたので諦めた。
「…そうかな、そんなことないと思うけど」
「謙遜とかいいって!すっごく引き締まってるし!何かスポーツでもしてたの?」
「…お父さに武道教わってるけど」
「へぇ〜何やってるの?」
「?」
武道をやっていると言っているのに何をやっているのか聞かれ意味が理解できず?を浮かべてしまう。
「武道でも色々あるでしょ、柔道とか合気道とか!」
「…色々だけど」
「…えっ?」
「…お父さん色んなの知ってるから、でも色々やりだしたのは最近で今まで合気道中心に教えて貰ってただけで」
「もしかして切裂さんの家って『切裂道場』!?」
急に大声で言い出すせいで驚くしかなできない
「…そうだけど知ってるの?」
「知ってるも何も有名じゃん!!色んな武術を教えてくれるから入りたい人多いんだよ!!しかも切裂さんのお父さん有名人だよ!!」
「そうなの?」
切裂父はその道ではかなりの有名人らしく若い頃はプロヒーロー確実とまで言われたらしい
「痛いの嫌だからってヒーローにはならないって断言したらしいよ」
普段から生徒を投げ飛ばしている父親からは想像のつかない話を聞く
「初めて聞いた…」
「そういえば同級生の男子が切裂道場入りに行ったら入門試験で落とされたって聞いたけどどんなことしてるの?受けた人全員落ちたって聞いたけど」
「えっ?入門試験なんてやってるの聞いたことないけど?」
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【切裂道場】
「そ〜いえば先生」
生徒の1人が切裂父に問いかける。
平日の昼間なので人は少ないが老人や休みの社会人、大学生などが体を動かすためにやってきている。もはやジム状態である。
「ここって割と有名な道場ですけど咲ちゃんと同年代の男の子いませんよね?来なかったんですか?」
「いや、何人か入りたいと来たぞ」
少しムッとした表情で答える父親
「ただ入門試験で落ちただけだ、全員」
「あれ?俺入る時入門試験なんてやりましたっけ?」
「お前は咲と年が離れてるからいいんだ」
年が離れていると言っても4,5歳程度だ
「どゆことっすか?」
「前に付き合うなら何歳くらいがいいか聞いたら同い年くらいがいいと言っていたからな」
「…えっと…つまり?」
「同年代の子を入れて咲が好きになったらどうする!!!」
道場内にそんな声が響き渡る。プロジェクターで投影されたオールマイトよりもうるさかった。
「…俺結婚して子供が出来たら先生みたいな親
「なんだと!!!」
運動でも親としても(反面)教師になれるとは流石だった。
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【更衣室】
「っくしゅん」
「あぁ、ごめんね早く着替えよ」
着替え途中でクラスメイトに捕まっていたためくしゃみをしてしまう。
「ところでその前髪邪魔じゃない?前見えてる?」
「見えてるよ、流石に運動する時は邪魔だから縛るけど」
そう言いながら髪後ろでまとめ出す
「そーいえば前に『切裂道場』で可愛い看板娘的な人いたけどもしかして切裂さんのお姉さん?」
「えっ?私一人っ子だよ」
髪をまとめ終わり振り向く
「…あっ」
「?」
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【切裂道場】
「そんなに彼氏作られるの嫌なら髪について言っておいた方がいいですよ」
「なんの話しだ?」
「あの子運動する時だけ髪後ろで結ぶじゃないですか、あれ常に結ぶか、おろしたままにするか決めとかないと」
「確かに咲ちゃんのあれは凶悪だよねぇ」
「激しく同意!」
ワラワラと生徒が集まってくる
「待て待て、ちゃんと説明してくれ…」
「先生…」
「「「ギャップって知ってますか?」」」
切裂咲は隠れ美少女である。
因みにスポーツテストはオール満点の総合評価Aだったという
「ところで入門試験ってどんな?」
「何してもいいから5分以内に俺から1本取ること」
「イヤ無理っすよ」
鬼畜難易度だった