桜ちゃんがヤーナムからFate世界に帰って来た時に戦闘力や筋力も一緒に帰って来ているため、今のロリ桜ちゃんはスーパーゴリラだよ。
桜「...........」
この世界に戻って来てから初めての夜。
昔は夜が来るのは怖かったけれど...........ヤーナムの夜を経験してからはそうでもなくなり、木の実で作ったコーヒーもどきの苦味でさえただの嗜好品として飲んでいる。
今の私は.................壊れているのでしょうか?
私は燃える火を見つめながら、そんなことを思いながらコーヒーもどきを飲んでいると..........人の気配を感じた。
それもただの一般人ではなく、綺礼おじさんの気配だ。
.................アレで気配を隠しているんですかね?
桜「綺礼おじさん、それで気配を隠しているつもりなんですか?」
私がそう言うと、木々の中から綺礼おじさんが現れた。
綺礼「.................よく分かったな」
桜「まぁ、色々ありまして」
綺礼「だろうな」
綺礼おじさんはそう言うと私の元へ近づくと...........私の隣に座った。
綺礼「..........桜、君は今までどこに居たんだ?」
桜「獣達が徘徊する地獄....................って言えば信じてくれますか?」
綺礼「獣達が徘徊する..........地獄?」
信じられない、と言う顔をしながら私の話を聞く綺礼おじさん。
桜「それで?私をお父様のところに連れて行くんですか?」
綺礼「いや..............ただ単に私個人の意思で来ただけだ。だから遠坂師とは関係ない」
桜「ふぅん..........そうなんですね」
私はそんな綺礼おじさんの話を聞きながらコーヒーもどきを飲んでいると.................綺礼おじさんはそれに興味を示したのか、ジッとこちらを見つめて来た。
桜「.................何ですか?」
綺礼「まさかとは思うが、コーヒーを飲んでいるのか?それに................」
桜「正確にはこれはコーヒー
私がそう言うと、私の手を取ってマジマジと令呪を見る綺礼おじさん。
やがてそれが本物だと理解したのか、驚いた顔になり..........
綺礼「どうして君の手に令呪が!?」
私に詰め寄って来た。
桜「私もその理由が知りたいぐらいです」
綺礼「そう..........か」
桜「言っておきますけど、私はお父様の陣営には出ませんよ」
綺礼「っ!?」
桜「私、自分を養子に出そうとする親なんて許していませんからね」
綺礼「.................」
私の言葉に納得したのか、綺礼おじさんはそれ以上のことは言わなかった。
続けざまに私は
桜「そういうわけで諦めてください」
綺礼「.................一ついいか?」
桜「はい、何ですか?」
綺礼「桜.......君は一体、何者になってしまったんだ?」
何者...........ね?
だからこそ、私はこの言葉をあえて言った。
桜「ただの【狩人】ですよ」
綺礼「狩人..........だと?」
桜「えぇ、ヤーナムに蔓延る獣達を狩るだけの存在.................それが私、遠坂桜です」
綺礼「【狩人】を名乗るほどの実力を持っているとでも?」
桜「そうですけど...........試してみます?」
ニヤリと笑いながらそう言う私。
すると、綺礼おじさんはそうなることを予想してたのか
綺礼「あぁ、手を抜く.................のはやめておいた方がいいかもしれないな」
桜「はい、手を抜いたら死ぬ確率が高くなりますからね」
綺礼「私もそんな気はしていた..........さぁ、手加減なしで行くぞ!!」
こうして、私と綺礼おじさんは戦うことになり..........まず最初に攻撃して来たのは綺礼おじさんで、いわゆる太極拳と呼ばれる武術を使った攻撃だった。
私はそれを躱すと、架空元素・虚数で生み出した影を弾丸として発射できる改造銃を使って綺礼おじさんに向けて撃った。
その弾丸は綺礼おじさんの手を貫き...........
綺礼「ぐっ..........!?」
綺礼おじさんに一瞬だけ隙が生まれた。
私は綺礼おじさんの首元めがけてノコギリ剣を近づけ、こう言った。
桜「どう?まだやる?」
綺礼「..........降参だ」
これ以上戦って負傷したらマズイと思ったのか、綺礼おじさんは両手を挙げて降参した。
桜「綺礼おじさんならそう言うと思いました」
綺礼「私と戦って..........怖くはないのか?」
桜「もちろん怖いですよ、ですが....................獣と狂った人間がいるヤーナムではそういうのは日常茶飯事ですのでもう慣れました」
綺礼「日常茶飯事..........」
綺礼おじさんはポツリとそう呟くと、少し考えた後
綺礼「....................私のように、美しいものが美しいとは思えない人間もヤーナムにはいたのか?」
と、私に向けて尋ねた。
桜「そんなヤツはヤーナムで何回も見ましたよ。獣狩りに酔いしれながら獣を殺す神父や神に助けを乞うために祈る信者..........人間はいつでも狂っている存在、ですから綺礼おじさんが狂っているということは当たり前のことなんです」
少なくとも、救う側の人間が狂っている場合が多かったですしね。
綺礼「人は誰しも狂っている...........だと?」
桜「だってそうじゃないですか。間桐のお爺様だって家を存続させることに執着し、お父様は根源到達に執着している..........綺礼おじさん、あなたは何に執着しているの?」
綺礼「私の..........執着しているもの.......」
綺礼おじさんは私の言葉に思い当たる節があるのか、私にこう聞いてきた。
綺礼「それは......愛も含まれるのか?」
桜「えぇ、愛に執着する人間も少なからずいると思いますよ」
その言葉を聞いた綺礼おじさんは...........何故か涙を流しながら自身の罪を語り始めた。
自身は聖職者でありながら愛を美しく思えないこと、それ故に妻の死に対して何も思わなかったことを私に向けて告白した。
綺礼「私は.................化け物なのだろうか?」
桜「確かに、他の人間から見れば綺礼おじさんは異常者だと言われるでしょう。けれど............狩人には狩人なりの愛があるし、異常者には異常者なりの愛がある。だからこそ.......そのことを綺礼おじさんが受け入れて、化け物なりの愛を探すのも手だと私は思います」
綺礼「化け物なりの..........愛」
私の話を聞くうちに綺礼おじさんの顔は変わっていき...........やがて話し終えると、私に向かって頭を下げた。
綺礼「桜、私の懺悔を聞いてくれて...........ありがとう」
桜「私は過去の経験を元にアドバイスをしただけです」
綺礼「ふっ...........ではそのアドバイス料を払わないとな」
綺礼おじさんはニヤッと笑うと、私に向けてイヤリングのようなものを手渡した。
桜「これは?」
綺礼「通信用の道具だと思えばいい」
桜「綺礼おじさん.................」
綺礼「君は我が師を裏切り、敵対しようとしている。ならば...........その君に罪の告白をした私も裏切り者ではないかと思ってね」
桜「..........それもそうね」
こうして、私は言峰綺礼という頼もしい味方を手に入れたのだった。
この作品の桜ちゃんは
やったね綺礼!!これで金ピカアーチャーと一緒に愉悦部を設立することは無くなるぞ!!