並大抵のスプラッタや狂人を見ても
「あ、そう」
と言えるぐらいにぶっ壊れたメンタル持ち。
あれからしばらく経ち、私は綺礼おじさんから様々な情報を得た。
お父様がアーチャーを召喚しようとしていること、時計塔の魔術師や魔術師殺しが聖杯戦争に参加しようとしていること.................そして、そのお父様が血眼になって私を探していることなどを教えてもらった。
流石に同じところにいればバレる可能性も高いので、野宿する場所を変えている。
野宿生活の食料はカエル肉とヘビ肉、味は鶏肉に近くて美味しい。
干し肉よりかはマシな食料ですね。
桜「これが聖遺物..........」
そして今現在、私は綺礼おじさんから貰った聖遺物をマジマジと見ていた。
綺礼おじさん曰く..........この聖遺物は
とのことだった。
桜「...........やってみるしかないですね」
やるしかない。
そう思いながら、私は召喚陣の前で英霊召喚を始めた。
素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する
――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!
私が詠唱を終えると召喚陣は光り輝き...........一人の少女が現れた。
アビゲイル「こんにちは!私、アビゲイル!!アビゲイル・ウィリアムズ。私が、フォー……リナー……で、あなたがマスター、なの?よければアビーって呼んでくださいな。すぐお友だちになれると思うわ」
少女は自身のことをそう紹介すると、桜に向けてペコリと頭を下げた。
お父様の話でこんなことを聞いたことがある。
フォーリナー、それは降臨者のクラスを持つサーヴァント。
彼らはこの宇宙の外側にいる存在に魅入られ、そして人ならざるものへとなった存在...........それこそがフォーリナーなのである。
桜「私は桜、遠坂桜です。これからよろしくね、アビー」
私はそう言うと、アビーに向けて手を差し出した。
すると、アビーはキョトンとした顔で
アビゲイル「.....................どうして?どうしてそんなことをするの?」
と、私に尋ねた。
桜「どうしてって、これから私とアビーは聖杯を求めて戦う仲間でしょ?だから、握手をしようと思って.......」
私はアビーの質問に対してそう答えると...........アビーはビックリした顔になった後、ニタリと笑い
アビゲイル「マスターって本当に凄いのね................
彼女は魔女を思わせる姿へと変化した。
桜「私、こう見えてもそういうのは見慣れているんです」
アビゲイル「でしょうね。だって..........
桜「狂った世界...........まぁ、確かにそうかもしれないですね」
ヤーナムでの毎日はほぼスプラッター映画みたいなものでしたしね。
アビゲイル「でも...........そんなマスターも嫌いじゃないわ」
桜「ならよかったです」
アビゲイル「それで?マスターは何を願うの?」
桜「............聖杯に願う願いは決めていません、でも」
アビゲイル「でも?」
桜「願いなんて、後々考えればいいじゃないかと思ったんです」
私の言葉を聞いたアビーはニヤリと笑うと
アビゲイル「そうでなくっちゃね!!さすがは私のマスターだわ!!」
と、嬉しそうに言った。
☆☆☆
綺礼「.................やはりアビゲイル・ウィリアムズが召喚されたか」
教会にて、アサシン越しに桜が召喚したサーヴァントを見た言峰綺礼はそう呟いた。
彼の予想通り、彼女が召喚したサーヴァントはセイラム魔女裁判を引き起こした少女ことアビゲイル・ウィリアムズ。
ここまでは言峰綺礼も想像していたのだが..........
綺礼「だが、まさかクラスがフォーリナーだとはな」
アサシン①『そのようですね』
アビゲイル・ウィリアムズに与えられたクラスはフォーリナー、つまりはエクストラクラスなのである。
エクストラクラスのサーヴァントが召喚されるのはアビゲイル・ウィリアムズを含めて二度目で、それは数十年前に行われた第三次聖杯戦争以来のことであった。
しかし、このことに関して言峰綺礼は心当たりがあった。
サーヴァントというものは、自分自身と似たような人間の元に召喚される.................それはつまり
綺礼「彼女と桜が似たもの..........ということか」
ヤーナムという狂気と病が蔓延する土地で狩り人として戦った桜と、狂気に満ちた裁判を引き起こした少女。
この二人は似たもの同士であったため、そうなるのは必然だったのかもしれないと言峰は思い始めた。
摛正「綺礼、どうかしたのか?」
綺礼「.................フォーリナークラスのサーヴァントが召喚されました」
摛正「何っ!?」
言峰綺礼は心の中で父や師に対する裏切りを謝りながら、報告を続けるのだった。
ヤーナムって何かセイラムみたいな感じがするなぁ。
てなことで、アビーちゃん登場!!
二人揃ってヤバめなコンビの誕生だよ☆